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【2025】DX基礎研修とは?自治体・企業向けおすすめ講座と助成金対応の受講方法

DXに取り組みたいものの、そもそもDXがどのような内容なのかよくわからないとお悩みではないでしょうか。また、自社に最適な研修を選べないという方もいるはずです。

そこでこの記事では、DX基礎研修についてわかりやすくまとめました。
有料研修の費用相場や適用できる助成金、講座選びの方法も紹介しているので、DXの基礎を学び始める参考にしてみてください。

DX基礎研修とは?

DX基礎研修とは、企業や自治体がデジタル技術を活用し、業務や組織構造を変革するための「基本的な考え方・スキル」を学ぶ研修のことです。

ITの専門知識がない人でも受講できるように設計されており、ビジネスにおけるデータ活用、業務効率化、クラウド導入などの基礎が身につきます。

実際に国主体のDX研修なども豊富に開催されており、多くの企業・自治体が参加している状況です。既存業務の課題を解決し、効率よく成果を上げるためにも、DXの基礎知識を全社員で共有することがDXの実現に欠かせません。

またDXを推進し、ITツールなどの導入を検討中の方は、基礎知識として以下の記事もチェックしてみてください。

【2025】DX導入とは?IT化との違いやメリット・デメリット・事例を解説

講座と研修の違い

DXの基礎を学べる媒体には「講座(セミナー)」「研修」の2タイプがあります。
以下に2つの違いを整理しました。

講座 研修
学習のイメージ 知識のインプット中心 インプット+アウトプット
学習内容 基礎知識やトレンド情報 実務的なノウハウ

企業や自治体でDXの基礎を学ぶ場合、まずは講座で全体像をつかみ、研修で実践力を育てる二段構えがおすすめです。

またDXの講座について詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。

【2025】DX導入講座おすすめ3選!無料・助成金対応・自治体研修はある?

企業・自治体で活用されるDX基礎研修の内容一覧

DX基礎研修の内容

DX基礎研修は、単なるITスキルではなく「業務の変革」に必要な知識や技術、マインドを体系的に学べます。以下に研修内容のイメージを整理しました。

カテゴリ 主な研修内容
DXの基礎 ・デジタルとアナログの違い
・DXとIT化の違い
・DX推進の背景やトレンド
業務改善スキル ・現状分析の方法
・業務フローの可視化
・KPI設定と管理
ITツールの活用知識 ・クラウド、RPA、BIツールの概要
・各ツールの操作体験
データ分析・利活用 ・データ収集、分析、可視化
・分析結果の利活用
AI(生成AI) ・ChatGPTや生成AIの基礎
・活用シーン
・活用時の注意点
DXマネジメントスキル ・プロジェクト推進
・DX人材のチームビルディング

DX基礎研修は、IT知識がゼロの人でも安心して受講できる内容となっています。
全社員が足並みを揃えて変革に取り組みやすいため、複数名で一斉に受講するケースも多いです。

企業・自治体におすすめDX基礎研修3選

「どの研修を受講すべきかわからない」「役立つ研修だけに絞りたい」という企業・自治体に、おすすめのDX基礎研修を3種類紹介します。

研修名 おすすめの企業・自治体
DX完全攻略ハンズオンセミナー DXの基礎~応用までを網羅的に学習したい人
DX基礎研修(データ利活用実践) 学習スタイルを自分たちで決めたい人
DXリテラシー向上研修 短時間で終えられる研修を探している人
gacco DXの基礎を無料で学習したい人

DX完全攻略ハンズオンセミナー|自社ペースで学習できるeラーニング

DX完全攻略ハンズオンセミナー

DX完全攻略ハンズオンセミナーは、動画学習としてDXの基礎~応用までの知識を体系的に学べる基礎研修です。
DX人材の自己学習に役立つほか、社内研修向けの動画としても活用できます。

本業で忙しく、なかなか時間を取れないという人に最適な学習スタイルですので、スキマ時間を使いながら自社のペースで基礎・応用を学びたい場合におすすめです。

セミナー名DX完全攻略ハンズオンセミナー
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)35,200円〜
開催期間2日間
受講形式eラーニング

DX基礎研修(データ利活用実践)|3種類の受講形式を選択できる

DX基礎研修(データ利活用実践)
出典:JMAM「DX基礎研修(データ利活用実践)」

「DX基礎研修(データ利活用実践)」は、DXの基本的な考え方や用語を学んだのち、事例をもとにした応用知識を身につけられる研修です。

講師派遣型、対面形式、オンライン形式の3種類から選択できるほか、ワークショップも兼ねた学習に対応しているため、自社スタッフの基礎能力を延ばしたいという企業・自治体におすすめです。

費用(税込) 要問い合わせ
受講形式 講師派遣型、対面形式、オンライン形式
おすすめの人 ・学習スタイルを自分たちで決めたい人
・ワークショップ形式で学びたい人

DXリテラシー向上研修|半日で基礎・応用知識を学べる

DXリテラシー向上研修
出典:インソース「DXリテラシー向上研修」

「DXリテラシー向上研修」は、経済産業省が策定した「DXリテラシー標準」をかみ砕いて説明し、DX推進に最低限必要な知識とマインドを身につけられる研修です。

学習期間が半日と非常に短いため、スキマ時間を活用して受講できます。
またカリキュラムには「DXリテラシー向上のため明日からできること」としてワークも準備されているため、実践的な学習も可能です

費用(税込) 21,300円(非会員)
20,300円(会員)
受講形式 eラーニング
おすすめの人 ・費用をかけずにDXの基礎を学びたい
・まずは全体像から学びたい

gacco|動画視聴型の完全無料研修

gacco
出典:ドコモ「gacco」

「gacco」は動画視聴形式でDXの基礎を学べる無料の研修です。
ドコモが提供しているサービスであり、専用サイトに登録すれば、統計やデータサイエンス、DXに役立つ基礎スキルといった動画教材を閲覧できます。

社会人向けの教材はもちろん、学生向けの教材まで豊富に取り扱ってあるため、DXの初学者おすすめです。

費用(税込) 無料
受講形式 eラーニング
おすすめの人 ・費用をかけずにDXの基礎を学びたい
・まずは全体像から学びたい

DX基礎研修の失敗しない選び方3選

DX基礎研修は、選ぶ種類や内容、提供元の信頼性などによって、大きくカリキュラムの品質が異なります。

そのため、受講した後に「期待した内容と違った」「現場に活かせなかった」と後悔しない参考として3つの選び方を整理しました。

  • 特定の業種に対応した研修か確認する
  • 社内DX人材育成をサポートしてくれるかチェックする
  • 感想・評判が良いか「利用者の声」を見る

特定の業種に対応した研修か確認する

DX基礎研修には、全業種に対応しているカリキュラムのものや、一部の業種に特化したカリキュラムのものがあるため、まずは自社の業種に合う研修に絞って比較することが重要です。

DXのアプローチは、製造業・医療・小売・自治体など業界によって異なるため、業種・業務にどこまでフィットしているかを見極めることからスタートしましょう。

社内DX人材育成をサポートしてくれるかチェックする

DX基礎研修は、ただ知識をインプットする一方通行型の学習スタイルではなく、学んだことをアウトプットできる次のサポートが充実した研修を選ぶようにしましょう。

  • 講座終了後のフォローアップ体制
  • 内製化支援(社内講師育成など)

「受けっぱなし」で終わる研修の場合、受講後に次のアクションを起こせずに失敗するケースも少なくありません。実用性のある知識を学び、しっかりと成果を生み出すためにも、実践と育成の両軸で支援してくれるDX基礎研修を選んでおくと安心です。

感想・評判が良いか「利用者の声」を見る

気になるDX基礎研修を数種類に絞ることができたら、利用者の声もチェックしてみてください。

利用者の声は、実際に研修を利用した人たちの生の意見や感想がまとめられています。
「カリキュラムは充実していたけれど、内容は薄かった」「費用のわりにDX人材育成につながらなかった」などの情報も見つかるため、研修の取捨選択の参考となります。

DX基礎研修のおすすめな利用手順

DX基礎研修を効果的に活用するためには「どの順番でどのように学ぶか」を戦略的に設計することが重要です。

いきなり専門的な研修を受けると、ついていけずに失敗する場合もあるため、後悔を避けたい方は本項で紹介する2段階のステップでDX基礎研修を受講してみてください。

無料のDX基礎研修を受講して全体像を学ぶ

まずは無料で提供されているDX研修を活用して、全体像を把握することから始めましょう。

DXは「ただITを導入するためだけの研修」ではなく「業務課題の全容を理解したうえで実施するビジネス変革」が目的ですので、初学者が方向性を誤ると、意味のない投資になってしまいます。

そのため、まずは基本的な用語や背景、国内の動向を理解するために、無料のDX基礎研修で全体像を学ぶのがおすすめです。また費用面でのコストが発生しないので、DXに取り組むべきか否かを判断するファーストステップとしても最適でしょう。

業種特化型の有料DX基礎研修に絞って専門性を磨く

無料の研修を受講して全体像を理解した後は、自社業務に直結する有料研修で専門性を深めるのがベストです。

無料研修では概要しか学べないケースが多いため、実際の業務改革につなげるには、実務に即したケーススタディや操作体験、ワークショップを含むカリキュラムの受講が必要です。

有料研修では、自社の業種や課題に即した内容をピンポイントで学べるため「誰向けか」が明確に定義されている専門型研修を選ぶことをおすすめします。

DX基礎研修は助成金でお得に受講できる

DX基礎研修と助成金

DX基礎研修は有料の講座が多く、費用負担をネックに感じることも少なくないでしょう。
それなら、助成金を使って費用負担を抑えるのがおすすめです。
以下に、DX基礎研修に適用できる助成金をまとめました。

助成制度の名称 提供元 助成額の目安
人材開発支援助成金 中小企業庁 1時間あたり380円~など
(一般訓練コース)
キャリアアップ助成金 厚生労働省 教育訓練経費の50%(年間上限40万円)~など
(専門実践教育訓練)

助成金をうまく活用すれば、コストパフォーマンスの高い投資が可能となります。
手軽に申請できる制度も多いため、研修実施前に制度を確認しておきましょう。

DX基礎研修についてよくある質問

DX基礎研修にかかる費用相場はいくら?
一般的な受講費用は「1人あたり1万〜10万円程度」が相場です。なお企業ごとに研修スタイルを調整するカスタマイズ研修は、費用が高くなることもあります。コストにお悩みなら、助成金や補助金を活用することで、実質コストを大きく抑えることが重要です。

DX基礎研修は無料のものでも効果はある?

全体像を学ぶことが目的なら、無料の研修でも十分に効果があります。ただし、無料講座は「深掘り・実務適用」まで対応していないことがほとんどです。本格的な社内展開を考える場合は、有料研修と組み合わせるのが良いでしょう。

DX基礎研修についてまとめ

DX基礎研修は、これからDXに取り組むすべての企業・自治体にとって、欠かせない学習方法です。

「なぜDXが必要なのか」「自社にどう応用できるか」を学べるほか、社内で共有することにより、DX化を進めやすくなります。豊富な研修が提供されているため、本記事の内容を参考に、まずは気になるDX基礎研修に参加・申し込みをしてみてください。

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