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【2025】DX導入講座おすすめ3選!無料・助成金対応・自治体研修はある?

自社にもDXを導入したいけれど、どこから始めればよいかわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。また、無料の講座であったり、助成金などを使ってお得に受講できる講座があったりしないか気になっている人も多いでしょう。

そこでこの記事では、無料のものや助成金対応のものを含むおすすめのDX導入講座を紹介します。また講座で学べる内容や自治体向け研修に役立つ講座も解説しているので、DXを導入するスタートとしてチェックしてみてください。

DX導入に講座・研修が役立つ理由とは?

DXについて理解できているのは約5割
出典:経済産業省「DX支援ガイダンス(令和6年3月)」

DXを推進したいのなら、まずは講座や研修を受講して基礎知識やノウハウを身につけることが重要です。以下に、講座・研修に参加すべき理由をまとめました。

①体系的にDXの定義・考え方を学べる
単なる「IT導入」ではなく「業務変革」としてのDXを理解できる②事例や技術動向にもとづいた情報を把握できる
AI活用やローコードツールなど、DXトレンドを学べる③社内の共通認識を育てられる
複数人が講座を受講することで、組織全体でのDX推進力を高められる

④外部講師や専門家からの実践的なアドバイスを得られる
実務経験のある講師によるケーススタディを共有してもらえる

特に中小企業や自治体では、ノウハウ不足や人材リソースの問題によって、単なるIT導入で終わってしまうケースも多く、DX本来の目的である「業務改革」に結びつかない事例が多発しています。

実際に、経済産業省が公開している「DX支援ガイダンス(令和6年3月)」のなかで実施された調査でも、約5割の人たちがDXのことを正しく理解できていないということがわかっています。(上グラフ参照)

このことからも、はじめてDX導入に取り組む企業・自治体は、講座などを受講して基礎知識を身につけることが、失敗を避けるためにも欠かせない動き方だと言えるでしょう。

また、DX導入の基礎知識から学びたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

【2025】DX導入とは?IT化との違いやメリット・デメリット・事例を解説

DX導入講座の主な内容

講座で学べること

DX導入講座に参加すれば、次のような知識を学べます。

学べる分野 内容
DXの基礎知識 DXの定義、IT化との違い、国内外の動向など
企業の現状と改善ポイント 業務の可視化、ボトルネックの発見、改善方法など
デジタル技術に対する理解 クラウド、IoT、AI、ローコード、RPAなどの活用方法など
データ活用・分析 KPI設定、BIツールの使い方、データドリブン経営の方法など
社内DX育成 社内体制の構築、リーダー育成など
実践演習・事例研究
ケーススタディ、ワークショップなど

DX導入講座は、単なるIT技術の習得だけではなく「何のために」「誰のために」「何をどう変えるか」という視点を育てる学びの場です。講座によって学べる内容が異なるため、まずは自社で学びたい内容が何なのかを明確化しましょう。

講座を利用せずに実施するDX導入のよくある失敗例

なかにはDX導入講座を利用せずに、自己流で導入を進めようとする人もいますが、期待した効果を得られないといった壁に突き当たることがあります。

結論として、何も知識をもたずに実施するDX導入は失敗に終わるケースがほとんどです。
参考として以下に、よくある失敗例をまとめました。

  • 必要性の薄いITツール・システムを導入した
  • 費用対効果を生み出せない
  • 導入しても社内に定着しない

必要性の薄いITツール・システムを導入した

「とりあえず導入してみた」「なんとなく人気のツールを選んだ」という場合には、あまり活用の場面が現れず、DXの推進が失敗するおそれがあります。

たとえば、チャットツールやERPを導入したものの、操作が複雑すぎて現場が混乱し、結局メールと紙の運用に戻ったという企業も少なくありません。

使わずに放置され続け、継続的な出費だけがかさむようになる場合もあるので、正しい知識をもってITツール等の選定を行うことが重要です。

費用対効果を生み出せない

「DX=コスト削減や業務効率化」と期待して高額なツールを導入したものの、具体的な導入計画・プロセスを立てていない影響で、費用対効果を生み出せないケースも少なくありません。

参考として、年間数百万円かかるDX向けのITツールを導入したものの、業務のどのようなポイントに当てはめるのかが決まっていないせいで、必要最小限の機能しか使われないという場合もあります。

宝の持ち腐れになってしまうため、DX導入を成功させるためには、既存業務からどのようなポイントを改善できるのか、具体的な変化を見積もっておくことが重要です。

導入しても社内に定着しない

基礎知識がないまま実施するDX導入では、社内のメンバーが「何のために使うのか」を理解しておらず、活用されないまま終わってしまうことがあります。

特に、中堅社員や現場リーダーの巻き込みに失敗した場合に発生しやすく、社内告知などが不足していると、DX導入が頓挫してしまいます。

このような失敗を回避するためにも、まずはDX導入講座を受講し、推進に関する正しい道筋を理解することが欠かせません。

おすすめのDX導入講座3選【企業・自治体向け】

DX導入講座を自分で選べないという企業や自治体向けに、おすすめの講座を3つ紹介します。

DX導入講座 主な内容 おすすめの人
DX完全攻略ハンズオンセミナー DXの基礎知識やトレンドを学べる ・DXについて基礎から学びたい
・DXにどのようなツールが役立つのか知りたい
マナビDXクエスト DXを実施した企業のケーススタディがわかる ・導入前に企業事例をチェックしたい
・企業に導入の相談をしたい
DX人材育成プログラム DX導入方法を実践的に学べる ・導入手順を理解したい
・導入済みのツールの活用方法を相談したい

DX完全攻略ハンズオンセミナー|ProSkill

DX完全攻略ハンズオンセミナー

DX完全攻略ハンズオンセミナーは、DXの基礎知識・デジタル化との違いなどを学習できるセミナーです。たとえば、次のような知識を学べます。

  • 3Dモデルの活用
  • 自動化ロボット
  • 機械学習アルゴリズム(AI)

自分のペースで学べることも含め、企業や自治体でも申し込みやすいのが特徴です。

セミナー名DX完全攻略ハンズオンセミナー
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)35,200円〜
開催期間2日間
受講形式eラーニング

マナビDXクエスト|経済産業省

マナビDXクエスト
出典:経済産業省「マナビDXクエスト」

マナビDXクエストは、経済産業省が国主体でDXの実践的な教育を提供している講座です。
たとえば、次のようなプログラミングが用意されています。

  • ケーススタディ教育
  • 地域企業協働

DX推進プロジェクトを疑似体験しつつ、導入の知識・ノウハウを学べるのが魅力です。

価格(税込) 無料から
参加方法 オンライン
開催期間 定期開催

DX人材開発支援|パソナテック

DX人材開発支援
出典:パソナテック「DX人材開発支援」

DX人材開発支援は、パソナテックが提供している内製化を目的とした人材育成講座です。
主に以下のような悩みを抱えている企業・自治体向けの講座であり、DX導入に関する知識を網羅的に学習できます。

  • DXを推進したいが推進できる人材がいない
  • 今後、新しいビジネスを考えたい
  • ツールを導入したが、使いこなせる社員が少ない

ITツール等の導入前後に関わらず参加しやすいのが特徴です。
DXのリテラシーを高めたいという方向けに、基礎講座・オプション講座が用意されています。

価格(税込) 要見積もり
参加方法 会場受講
開催期間 通年開催

そのほか、基礎講習に関する情報を知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

【2025】DX基礎講習とは?企業へのメリットや選ぶ際のポイントを徹底解説

DX導入講座の失敗しない選び方

DX導入を成功させたいなら、適切な講座を選びが重要です。

講座を選ぶ際にチェックすべきポイントは以下の4点あります。

  • 無料・有料のどちらで受講できるか
  • 自社のニーズに合う講座内容か
  • 助成金を活用して費用負担を抑えられるか
  • 自社に求めるべきDX人材育成につながるか

それぞれ詳しく見ていきましょう。

無料・有料のどちらで受講できるか

最初に確認すべきなのが「受講費用の有無」です。

企業や自治体によって、DX導入に関する予算の上限が違うため、まずは全容を網羅的に学べる無料の講座を選ぶか、有料でも内容が充実しているものを選ぶかを判断しなければなりません。

まず無料の講座は、基礎学習や事例紹介といった一方通行な説明を受ける内容になりがちです。

対して有料講座は、実践演習や個別指導、業務相談まで含まれているケースが多いです。
講座の費用相場は、約2~10万円/人程度が一般的ですので、予算と講座内容を比較しつつ、学ぶ価値のある講座を探しましょう。

自社のニーズに合う講座内容か

講座選びに失敗したくない人は「講座の中身が自社の課題解決につながるか」をチェックしましょう。

たとえば、業務の改善を目的としている企業と、自治体での住民サービス改善を目指す団体とでは、必要な知識やスキルが異なります。また、受講する人物が現場担当者なのか管理職なのかによっても、講座のカリキュラム選びが変わってきます。

誰が何のために受講するのかを考えながら、講座を絞っていくのがおすすめです。

助成金を活用して費用負担を抑えられるか

有料のDX導入講座の受講を検討する際には、助成金でどれくらいの費用負担を削減できるかを確認することも重要です。以下に主な助成金を整理しました。

助成制度の名称 提供元 助成額の目安
人材開発支援助成金 中小企業庁 1時間あたり380円~など
(一般訓練コース)
キャリアアップ助成金 厚生労働省 教育訓練経費の50%(年間上限40万円)~など
(専門実践教育訓練)

講座によっては、申請サポートをしてくれるものもあるため、受講前に確認しておくことが大切です。

自社に求めるべきDX人材育成につながるか

講座を選ぶ際には「受講することで、どのような人材に育つのか」を考えることが大切です。

たとえば、DX導入に関連する人材育成に強い講座には、次の特徴があります。

  • リーダー育成につながるカリキュラムがある
  • 部門を越えた実行力が学べる演習がある
  • 現場に落とし込むPDCAの考え方が含まれている

単に学ぶのではなく「社内にDXを推進できる人材を生み出す」という講座であるほうが、高い学習効果を得られます。初心者の場合は知識習得の講座でも問題ありませんが、基礎知識がある人は実践的な講座を選びましょう。

DX導入講座受講を成功させる3つのポイント

講座受講後のステップアップ

多くの企業や自治体で見られる失敗が「学んだ内容を実務に活かせていない」ことです。
参考として、以下に受講後に実行すべきステップを3段階に分けてまとめました。

  1. 社内での共有・レポート化を行う
  2. 小さく試して成功体験をつくる(スモールスタート)
  3. PDCAを回して改善→定着→継続的な推進へつなげる

講座を受講しただけではDX導入は進みません。
学んだ内容をどう社内で共有し、どう実践に落とし込むかが成否を左右します。

DX導入講座についてよくある質問

DX導入講座は誰が受けるべきですか?

DX導入講座は、企業のDX推進に関わるすべての層が対象です。経営層・管理職・現場のIT担当者・総務人事部門など、DXを「考える人」「動かす人」の両方に必要な講座ですので、自分に合うものを受講してみてください。

DX講座とIT研修の違いは何ですか?

DX講座は「業務改革」を目的とした教育である一方、IT研修は「ツールの操作」を学ぶ教育です。学ぶ内容は異なりますが、それぞれDXを推進するために欠かせない講座ですので、両方を組み合わせながら受講することをおすすめします。

自治体が実施する無料講座にはどうすれば参加できますか?
公式サイトや専用ポータルから申し込めます。専用ページから日程や対象条件を確認し、Web上で申込フォームに記入するのが一般的です。一方で、事前の推薦や所属機関の承認が必要な場合もあります。

DX導入講座についてまとめ

DXの導入は、単なるITツールの活用だけではなく「業務の変革」や「組織文化の再構築」をともなう重要な取り組みです。

そして、知識・スキル・戦略を体系的に学べるDX導入講座は、その取り組みを実現する重要な役割があります。豊富な用途の講座が見つかるため、この機会に自社向けの講座を探し始めてみてはいかがでしょうか。

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