Canvaはデザイン初心者でも簡単に操作でき、SNS投稿やプレゼン資料など幅広いデザインを作成できる便利なツールです。そのため、Canvaでアニメーションを活用してみたいと考えている方は多いです。
しかし、静止画だけでなく動きを加えられるアニメーション機能を使いこなすことで、より視覚的に訴求力の高いコンテンツを作れる点はあまり知られていないです。
この記事ではCanvaでアニメーションを取り入れる具体的な手順から応用テクニックまで、初心者にもわかりやすく解説します。
Canvaでのアニメーションに必要な準備
初めてCanvaでアニメーションを使う方でも、ポイントを押さえれば簡単に始めることができます。Canvaでアニメーションを作るための準備段階をしっかり行うと、制作がスムーズになります。
ここではアカウントの登録から素材の用意までのポイントを解説します。
Canvaでアニメーションを始めるために必要な準備は大きく分けて下記の2つです。
1つ目は、Canvaに登録し、使いたいデバイス(PCやスマートフォンなど)でアクセス可能な状態にすることです。2つ目は、あらかじめ動きをつけたい素材を用意しておくことです。画像やテキストに加え、必要に応じて動画クリップや音楽なども取り入れると魅力的な作品に仕上がります。
Canvaでアニメーションを行う際、どのような最終アウトプットにするかをイメージしておくと全体のデザインをまとめやすくなります。
また、自分のブランドやSNSアカウントのテーマカラーがある場合は、カラーやフォントを統一することで見栄えがよくなり、視認性が上がります。
Canvaのプランと機能
以下の表はCanvaの無料プランとProプランで利用できるアニメーション機能の一部比較です。
項目 | 無料プラン | Proプラン |
---|---|---|
利用できるアニメーション数 | 基本的なエフェクトのみ | 豊富なエフェクト+Magic Animation |
ブランドキット | 未対応 | フォント・カラーを一括管理可能 |
チーム共有機能 | 制限あり | 複数ユーザーとプロジェクトを管理 |
テンプレート数 | 限られた無料テンプレート | 数十万点以上のプレミアムテンプレート |
Canvaでアニメーションを特に多用したい方や、ブランドイメージを厳密に管理したい方にはProプランが優位です。とはいえ、無料プランでも十分に魅力的なアニメーションを作れます。自分の目的や使用頻度に合わせて最適なプランを選んでください。
さらにCanvaの一般的な使い方を学びたい場合は、下記の記事も参考にしてみてください。
Canvaでのアニメーションの基本機能
Canvaでアニメーションを駆使する第一歩として、基本機能を正しく把握することが重要です。Canvaでアニメーションを適用するには、画像やテキストなどのオブジェクトを選択して簡単にアニメーション効果を付与できます。
また、Canvaでアニメーションを使用する際には、ページ全体にもアニメーションを設定できるため、複数のページに一貫性をもたせやすいです。
Canvaでアニメーションにおいては、以下のように豊富なエフェクトが選べます。
- フェードイン・フェードアウト
- パン・ズーム
- タンブル・ストンプ
これらのエフェクトによって、静止画だけでは伝えきれない躍動感を表現できます。
フェードイン・フェードアウト
Canva アニメーションで最も導入しやすいエフェクトがフェードイン・フェードアウトです。オブジェクトがゆっくりと現れたり消えたりするため、視聴者に滑らかな印象を与えます。
さりげない演出ながらも、Canva アニメーション初心者でも使いやすい点が魅力です。
パン・ズーム
パン・ズームは、Canva アニメーションの中でも視点移動を活かしたドラマティックな演出が特徴です。画像やテキストを拡大・縮小しながら表示させることで、臨場感を高めることができます。
静止画でも動きが強調されるため、説得力あるビジュアルを作りやすいです。
タンブル・ストンプ
タンブル・ストンプは、Canva アニメーションでオブジェクトに大きな動きを与えるユニークなエフェクトです。跳ねたり転がったりするような動きが加わり、一気に活気あるデザインに仕上げられます。
ポップでエネルギッシュな印象を出したい場合に最適なCanva アニメーション効果です。
Canvaでアニメーションの機能は無料プランでも利用できますが、Canva Proを使うとより多くのテンプレートや追加エフェクトを活用できます。デザインの幅をさらに広げたい場合は、有料プランを検討する価値が十分にあります。
Canvaのアニメーション設定方法
ここからは実際にCanvaでアニメーションを設定する具体的な手順を3ステップで紹介します。初心者向けに細かく説明しているので参考にしてください。
ステップ1 Canvaにアクセスしてデザインを作成する
まずはCanvaにアクセスし、ログインしてから新規デザインを作成します。
用途に合ったテンプレートを選んでもいいですし、カスタムサイズでキャンバスを作成しても問題ありません。次に、キャンバス上に使用したい画像やテキストを配置します。配置時点ではまだ静止画の状態でも問題ありません。
ステップ2 アニメーションを適用する
アニメーションをかけたいオブジェクトをクリックし、ツールバーから「アニメート」を選択します。
表示されるエフェクト一覧から、目的に合うアニメーションを選択してください。たとえばフェードイン、スライド、ズームなどお好きな効果を当てられます。必要に応じて速度や開始タイミングを調整すると、完成度が上がります。
ステップ3 アニメーション全体を確認し書き出す
最後に全体の流れをプレビューし、問題がなければ動画やGIF形式で書き出します。
ページ全体にまとめてアニメーションを設定している場合は、ページのアニメーション効果も確認してください。書き出し時にはファイル形式を適切に選択し、画質やループ設定なども必要に応じて行います。
Canvaでアニメーションを設定するポイント
テキストと画像が同時に動くのか、段階的に動かすのかによって、視聴者に与える印象は大きく変わります。Canvaでアニメーションを設定する際に大切なのは、オブジェクトごとの動きを理解し、タイミングを調整する点です
例えばスライドイン効果を適用する場合、テキストは右から、画像は左からといった形で方向を変えるとリズム感が生まれます。また、フェードインやフェードアウトは簡単な動きながらも、滑らかで自然なアニメーションに仕上がることが多いです。
Canvaでアニメーションの順番を自由に設定することで、プレゼン資料やSNS動画のストーリー性を高めることができます。また、BGMや効果音を加えると、さらに魅力的なコンテンツに仕上がります。音のタイミングとアニメーションの動きをシンクロさせる工夫もおすすめです。
Canvaでアニメーションを活用する応用テクニック
Canvaでアニメーションを活用するうえで、プロのような表現を目指すなら応用テクニックも知っておくと便利です。たとえば、カスタムモーションパスを利用して、オブジェクトを自由な軌跡で動かすことができます。これはプレゼン資料の説明で矢印を動かしたり、キャラクターを踊らせたりするときに役立ちます。
文字が打ち込まれていくように見せるタイプライター風アニメーションや、単語ごとにポップな動きを加える設定など、多彩な演出が可能です。Canvaでアニメーションを作る際に、文字に動きをつけるテキストアニメーションもおすすめです。
デザインの一部に少しだけ動きを加えるだけでも、見る人の興味を惹きつける効果があります。デザインを仕事に活かしたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
Canvaでアニメーション制作を効率化する方法
Canvaでアニメーションを効率的に作るポイントとして、テンプレートやブランドキットを活用する方法があります。
CanvaにはSNS投稿用の動画テンプレートやプレゼンテーション用テンプレートなど、多彩なフォーマットが用意されています。これらをベースにカスタマイズすれば、ゼロから設計する手間を省きながら、アニメーションを自然に組み込めます。
ブランドキットを利用すると、あらかじめブランドのカラーやフォントを設定しておき、Canvaでアニメーションを適用する段階でも即座に統一感を出せます。広告やSNS投稿などでブランディングを意識する場合は、細かい設定も手間なく反映できるため効率が高いです。
同じアニメーションやレイアウトを複数のシーンで使いまわすと、全体に統一感が出ます。ページ複製機能を使い、新しいページで微調整するだけなら短時間で多くのカットを作成できます。
Canvaでアニメーションを多数制作する場合は、あらかじめ必要な素材をフォルダ分けしておくと探す手間を削減できます。動きのバリエーションは後からでも調整できますが、素材探しに時間をとられると作業効率が下がるため、しっかりと素材管理を行ってください。
Canvaのアニメーションの実践例
ここではSNS投稿やプレゼン資料、動画広告などでの実践例を挙げて解説します。
たとえばInstagramのストーリーズやリール用に縦型動画テンプレートを選択し、商品画像をフェードインさせながらテキストをスライドインさせることで、短い時間で情報量の多い内容を印象的に伝えられます。また、プレゼン資料をCanvaでアニメーション付きスライドにしておけば、順番通りにテキストが表示され、話の流れに合わせて動きをつけることが可能です。
動画広告の場合は15秒程度の短い尺でも、要点を押さえたアニメーションを用いて視聴者の目を引く構成に仕上げると効果的です。Canvaの豊富な素材ライブラリからアイコンやイラスト、BGMを組み合わせると、手軽に完成度の高い作品ができます。
Canvaでアニメーションを使って独自の世界観やブランド感を演出できるため、さまざまな場面で応用可能です。一度制作したデザインは複製して他の用途にも転用できるため、作業コストを大幅に削減できます。
Canvaのアニメーションまとめ
Canvaでアニメーションは静止画に動きをプラスして、視覚的なインパクトや情報のわかりやすさを向上させる技術です。基本的なエフェクトを使いこなすだけでも、SNSやプレゼンなど多岐にわたる場面で活躍します。また、Canva Proの機能を活用すれば、さらなる表現力と効率性を手に入れることができます。
アニメーションの作り方は、素材を用意してアニメートボタンでエフェクトを適用し、タイミングを調整して書き出すという3ステップが基本です。応用すればテキストや画像だけでなく、動画クリップや音声との組み合わせによる高度な表現も実現できます。
継続的にCanvaでアニメーションを制作することで、スキルやアイデアの幅が広がるため、ぜひ以下のセミナーも活用してみてください。
