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【2026】CADの講習で使える助成金とは?条件や個人向け・IT導入補助金対象ソフト一覧も紹介

「図面の自動分析」や「3Dモデルの自動生成」など、AI搭載CADによる業務効率化が急速に進んでいます。一方で、「社内のスキルアップが追いつかない」「使いこなせる人材が少ない」と悩む企業担当者様も多いのではないでしょうか。

この記事では、CAD講習やスクール受講で利用できる助成金を、個人・法人向けに分けて紹介します。パソコン購入で支給される補助金、IT導入補助金対象のCADソフト一覧もお伝えするので、CADを活用して業務改善したい企業様はぜひ参考にしてください。

CADの講習は助成金が使える?

CADの講習は助成金が使える?

CADの講習費用は、国から支給される「助成金」の対象となります。例えば、「CADの自動化スキルを身につけたい」「3DCAD操作を基礎から社員に学ばせたい」といった企業の教育費用が助成金の対象です。

CADの講習費用の助成率(支援額の割合)や助成額、および上限は、利用するCADの助成金制度のコース、利用者の状況によって異なり、一般的な助成金は大企業よりも中小企業が優遇されています。

人材育成は助成金・ツール導入は補助金

ところで、CADで使える助成金と補助金はどう違うのでしょう。通常、CAD講座受講などの「人材育成」に関わる費用には助成金、CADソフトや設備導入などの費用には補助金が適用されます。

「CAD向けの助成金と補助金は同じ」と思っている方は多いので、ここでは助成金と補助金の違いを確認しておきましょう。

項目 助成金 補助金
所管省庁 厚生労働省 経済産業省
主な目的 雇用保険を活用した人材育成支援 企業のIT化・新規事業の支援
採択の特徴 要件を満たしていれば原則受給 予算枠があり公募後に審査あり
支援対象 講習の受講費、研修中社員の賃金補助など CADソフト購入・サポート費用

このように、助成金は「人」、補助金は「モノ」が支援対象です。もう少し深掘りすると、

  • 厚生労働省(労働環境の安定) →人材育成支援→助成金
  • 経済産業省(経済の活性化) →ツール・設備導入→補助金

という構造になっています。つまり、それぞれの省が「どのような役割を担っているのか」を知ると、補助金と助成金の違いも自然と理解できます。例えば、AutoCADの講習を受ける場合、厚生労働省の人材開発支援助成金が主な助成金制度です。

人材開発支援助成金を使えるセミナー

AutoCAD基礎セミナー&自動化セミナー【助成金対応】は、この人材開発支援助成金を利用でき、CAD講習費用の最大75%が支給されます。学習形式は場所を問わず学べるeラーニング。会場受講と同等のクオリティなので、動画学習は初めてという方も安心です。

講習で学べるAutoCADの自動化については、以下の記事をご参照ください。AutoCADで使える自動化機能「LISP」、CAD自動化機能を作るプログラミング言語「VBA」についてわかりやすく解説しています。

【2026】AutoCADのLISPとVBAは何が違う?おすすめの人や連携方法を解説

CAD講習で活用できる個人・法人向け助成金

CAD講習で活用できる個人・法人向け助成金では、CAD講習で活用できる主な助成金を、個人向けと法人向けの2種類ご紹介します。

個人向け:教育訓練給付金

教育訓練給付金は、雇用保険の被保険者、または離職者がCADの指定講座を受講すると、最大80%の受講費が支給される助成金制度です。

なお、助成金の対象となるCADの指定講座はエリアによって若干異なり、現在(2026年5月16日)大阪府では「ヒューマンアカデミー:建築CAD総合コース」など9件の講座が助成金の対象でした。

教育訓練給付金の基本情報

まずは、個人向けのCAD講習に使える助成金・教育訓練給付金の基本情報から見てみます。

項目 助成金の内容
主管省庁 厚生労働省
申請窓口 ハローワーク
目的 個人の学び直し・再就職・キャリア形成を支援
給付内容 受講費の20〜80%を支給(区分により異なる)
対象講座 厚生労働大臣が指定した教育訓練講座
対象者 雇用保険加入者(3年以上※特例2年あり)、離職者、65歳以上の雇用保険加入者
申請期限 修了後1ヵ月以内
注意点 専門実践教育訓練給付金は「訓練前キャリアコンサルティング」が必須

教育訓練給付金の助成金支給内容

個人向けのCAD講習の助成金「教育訓練給付金」は助成金のコースが3つあり、それぞれCAD講座に対する助成金の支給内容が異なります

区分 専門実践教育訓練 特定一般教育訓練 一般教育訓練
目的
  • 中長期のキャリア形成
  • 資格取得・専門職育成
  • 早期キャリア形成
  • 再就職支援
  • 雇用の安定
  • 雇用促進
支給率
  • 50%
  • 資格取得+就職で70%
  • 賃金UPで80%
  • 40%
  • 資格取得+就職で50%
20%
上限額 最大64万円/年 最大25万円 最大10万円
給付期間 最大3年間 1回 1回のみ

参照:【教育訓練給付金対象】大阪府のCAD講座教育訓練給付金

法人向け:人材開発支援助成金

続いて、法人向けのCAD講座で使える助成金をお伝えしましょう。法人向けのCAD講座では人材開発支援助成金が使えます。人材開発支援助成金が定める対象訓練の要件には以下の3つが明記されており、CAD講座の受講を目指す企業の目的にも合致しています。

  • 新分野展開に必要な技能
  • DX化・グリーン・カーボンニュートラル化に必要な技能
  • 今後従事が予定される職務に必要な技能

この人材開発支援助成金は、企業が従業員に専門的な知識・技能(CAD操作など)を習得させるために行う職業訓練に対し、訓練費用や訓練中の賃金の一部を国(厚生労働省)が支援する助成金です。

人材開発支援助成金は7つのコースがあり、このうち法人のCAD研修・講習に最も適している助成金は「事業展開等リスキリング支援コース」です。

事業展開等リスキリング支援コースの基本情報

まずは、CAD講習でおすすめの助成金「事業展開等リスキリング支援コース」について、助成金の目的や対象者などで具体的に確認しましょう。

項目 内容
主管省庁 厚生労働省
対象事業主 雇用保険適用事業所の事業主
対象労働者 雇用保険の被保険者
制度の目的 従業員の人材育成・スキルアップを支援
助成内容 訓練経費の一部+訓練中の賃金の一部を助成
訓練の要件
  • 10時間以上の訓練
  • OFF-JT(業務と切り離した訓練)
  • DX推進など職務に関連した技能の習得
訓練方法の注意点 eラーニング・通信制は経費助成のみ(賃金助成なし)
年間の助成上限 1事業所あたり1億円(1年あたり)

事業展開等リスキリング支援コースの助成金支給内容

続いて、事業展開等リスキリング支援コースの助成金の支給内容をお伝えします。

項目 中小企業 大企業
経費助成率 75% 60%
賃金助成(1人1時間) 1,000円 500円
設備投資加算 50% 対象外
経費助成限度額(10〜100時間未満) 30万円 20万円
経費助成限度額(100〜200時間未満) 40万円 25万円
経費助成限度額(200時間以上) 50万円 30万円

参照:事業展開等リスキリング支援コース

助成金でAutoCADの基礎から自動化まで習得しよう!

AutoCAD基礎&自動化セミナー【助成金対応】は、CADソフトで圧倒的シェアを誇る・AutoCADに特化した短期集中型のセミナーです。CAD講座におすすめの「事業展開等リスキリング支援コース」の助成金支給対象で、条件を満たすことで研修費用の最大75%が助成されます。

1年間いつでも学べるeラーニングプラン

本講座は約12時間のeラーニングで構成されており、会場受講と同等の内容を1年間いつでも視聴できるお得なプランです。カリキュラムは、AutoCADの基礎操作から図面作成の自動化、Excel連携まで、実務で役立つ最新スキルを網羅しています。

ATC認定・日本No.1の実績で安心の学習環境

さらに、オートデスク認定トレーニングセンター(ATC)として公式に認定されており、ATCの受講者数は2年連続で日本No.1。受講後にはAutodesk社の修了証が発行されるため、「助成金で信頼性の高いCAD講座を利用したい」という企業様も安心してご利用いただけます。

「助成金申請前に、まずはAutoCADの基本から理解したい」という方は、以下の記事がおすすめです。AutoCADでできることや基本操作を、初心者向けにわかりやすく解説しています。

助成金と併用できるIT導入補助金とは、デジタル化・AI導入補助金2026(旧:IT導入補助金)のことです。

この補助金は、ITツールを導入する中小企業・小規模事業者が対象で、DX化に必要な「ソフト+ハード+クラウド」の費用をまとめて支援します。業務で使うCADソフトも対象に含まれます。

デジタル化・AI導入補助金2026の補助率・補助額

デジタル化・AI導入補助金2026には5つの申請枠があり、このうち「インボイス枠」を利用すると、会計ソフトなどの導入とあわせて、パソコンやタブレットの購入費用まで補助されます。

各申請枠の対象者、補助率、補助額は以下の表をご参照ください。

補助枠 対象 最大補助率 最大補助額
通常枠 ソフトウェア、クラウド利用料 2/3 450万円
インボイス枠(インボイス対応類型) ソフトウェア、PC、レジなど 4/5 350万円
インボイス枠(電子取引類型) 受発注ソフト 2/3 350万円
セキュリティ対策推進枠 セキュリティサービス 2/3以内 50万円
複数者連携デジタル化・AI導入枠 会計・受発注・決済ソフト等 4/5 3,000万円

参照:デジタル化・AI導入補助金2026

デジタル化・AI導入補助金対象CADソフト一覧

デジタル化・AI導入補助金2026では、様々なITツールが対象とされており、CADソフトは現在256件のツールが対象となっています。ここでは、この中から建築・製造業でよく使われているCADツールを一覧でご紹介します。

CAD名 主な用途 対象業種 登録価格
AutoCAD 1年プラン 汎用2D/3D 建築・製造 71,000円
iCAD SX V8 3D2D設計(PRO) 超高速3D設計 製造業 1,848,000円
武蔵 建設CAD 施工管理・図面 建設・土木 288,000円
BricsCAD BIM AutoCAD互換・BIM 建築・建設 293,475円
CADWe’ll Tfas 電気・空調・給排水 建築設備 1,450,000円
CADEWA SMART フル3次元CAD 建築設備 1,400,000円
Archicad Studio 12ヶ月 建築意匠・BIM 建築・デザイン 357,000円
RIKCAD 外構・造園・エクステリア 建築 1,280,000円
CADSUPER 2026 国産・機械設計2D 製造業 680,000円
dracad 2025 汎用設計支援 建築 240,000円

参照:ITツール・IT導入支援事業者検索

CADの講習で助成金を使うメリット・デメリット

CADの講習で助成金を使うメリット・デメリットCAD講習で助成金を利用する際には、やはりメリット・デメリットがあります。ここでは、上記のCADで使える助成金の内容をもとにまとめてみました。

種類 CAD講習で助成金を利用するメリット CAD講習で助成金を利用するデメリット
個人
  • 補助金が受講費の20〜80%と高い
  • 目的ごとに一般/特定/専門の3区分から選べる
  • 離職者・65歳以上まで補助金の対象
  • 補助金対象講座は6〜12ヵ月と長期
  • 専門実践教育訓練は事前コンサル必須
  • 補助金の申請は修了後1ヵ月以内と短い
法人
  • 助成金が研修費の最大75%と高い
  • 賃金助成金も含まれる(1時間1,000円)
  • 年間上限1億円と高額
  • 助成金支給は10時間以上のOFF-JT必須
  • 大企業は助成額・助成率が低下
  • eラーニング・通信講座は賃金助成なし

なお、CAD講習で助成金を利用するデメリットの一つ・eラーニング・通信制の「賃金助成なし」ですが、これは「自由なスタイルで学べ、スキマ時間を活用できる(=業務時間を縛らない)」からこその仕組みです。

業務の手を止めることなくいつでも学べるeラーニングは、多忙な建築業・製造業の企業様にとって、非常に取り入れやすい人材育成方法といえるでしょう。

CAD講習で助成金を使うための手順4ステップ

CAD講習で助成金を使うための手順4ステップ続いて、CAD講習で助成金を使う際の申請手順をご紹介しましょう。ここでは、人材開発支援助成金の「事業展開等リスキリング支援コース」を参考に4ステップでお伝えします。

  1. 訓練計画を作成して提出する
  2. CAD講習を実施する
  3. 受講費用を企業が支払う
  4. 訓練終了後に支給申請を行う

Step1. 訓練計画を作成して提出する

まずは、事業内職業能力開発計画に基づき、訓練計画を作成しましょう。主な提出書類は、

  • 職業訓練実施計画届
  • 事業展開等実施計画
  • 対象労働者一覧

などです。これらを訓練開始日の6ヵ月前〜1ヵ月前までに、最寄りの労働局へ提出します。

Step2. CAD講習を実施する

申請後は、提出した計画に沿って訓練(CAD講習)を実施します。受講中は、出席記録を残し、受講状況がわかるようにしてください。

Step3. 受講費用を企業が支払う

続いて、受講費用を払いましょう。助成金は後払い方式のため、CAD講習費用はいったん企業が全額を支払います。支給申請時に必要となるため、振込通知書などの支払い通知書を必ず保管してください。

Step4. 訓練終了後に支給申請を行う

最後は、訓練終了日の翌日から2ヵ月以内に、以下の書類を労働局へ提出します。

  • 支給申請書
  • 賃金助成の内訳書
  • OFF-JT実施状況報告書
  • 雇用契約書の写し(労働条件の確認)
  • 受講費用の支払い証明書(振込通知書など)
  • 出勤簿・タイムカード・賃金台帳の写し

なお、各都道府県労働局の助成金申請窓口は「助成金のお問い合わせ先・申請先|厚生労働省」をご参照ください。

参照:事業展開等リスキリング支援コース「助成金受給のための手続きの流れ」

CADの講習の助成金に関するよくある質問

CADの講習の助成金を利用するにあたり、企業の担当者様からは以下のような質問が多く寄せられます。ここでは、「事業展開等リスキリング支援コース」のよくある質問を参考にお伝えしましょう。

助成金申請手続き、助成金利用の計画変更の際の一助としてぜひお役立てください。

途中でCAD研修を中止したら助成金はもらえませんか?
CAD研修の中止後も、受講した時間が「全体の8割以上」であれば助成対象になります。途中で訓練を止める場合は受講時間数にご注意ください。
CAD講習の助成金の禁止事項はありますか?
はい。禁止事項に該当するとCAD講座に対する助成金は支給されません。主な禁止事項は「不正受給歴」「労働保険未納」「法令違反」「必要書類の未提出」「訓練時間不足(10時間未満)」などです。
CADの助成金には制限がありますか?
はい。一般的な助成金には支給の制限があります。例えば、人材開発支援助成金特定訓練・一般訓練コースでは、1人あたり年間3回まで、1事業所あたり年間の受給上限は「特定訓練を含む場合1,000万円」「一般訓練のみの場合500万円」と定められています。
助成金対象の建設業のDX化におすすめのCAD講習は何ですか?
助成金対象の建設業のDX化は、AutoCADの自動化やExcel連携の講習がおすすめです。デジタル技術で設計業務の大幅な時間短縮(DX)を実現できるため、本助成金が定める「効率化・省力化のための訓練」という要件にぴったりマッチします。
「このCAD講座なら必ず助成金が受給できる」という勧誘は怪しいですか?
はい。厚生労働省や労働局を装い、CAD講座の助成金受給を勧誘する業者はご注意ください。虚偽の助成金の申請が行われた場合は事業主が不正受給の責任を問われ、場合によっては助成金返還や5年間の受給停止、悪質な場合は刑事告訴される可能性もあります。

CADの助成金についてまとめ

CAD講習に利用できる助成金は、研修や講習の費用負担を軽減できるお得な制度です。特に小規模事業者・中小企業への優遇措置があるため、「CADを活用したDX化はコスト面がネックだった」という課題解決にも有効です。

ただし、どのCAD講習も助成金の対象というわけではないので、事前に十分リサーチして助成金を受けられるかを確認しておきましょう。

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