AutoCADで毎回同じ作業が発生しており、「もっと効率化できないのか」と感じていないでしょうか。それなら、AutoCAD自動化を学べるeラーニングで作業効率化を実現するのがおすすめです。
この記事では、AutoCAD自動化のeラーニングで学べる内容やサービスの選び方、おすすめeラーニング講座についてわかりやすく解説します。サービス比較もしているので、自分向きのeラーニングを探してみてください。
eラーニングで学べるAutoCAD自動化とは?
AutoCAD自動化とは、繰り返し行う作図や図面整理を、プログラミングや記録機能を活用して効率化する方法のことです。特に建築・設備・機械設計では、次のような同じ操作を毎日繰り返すケースが多いことから、自動化によって作業時間を大幅に削減できます。
- レイヤー整理
- ブロック配置
- 図枠変更
- PDF出力
ただし、AutoCAD自動化は中級者レベルのスキルが必要であり、プログラミングの基礎を理解していないと独学で挫折するケースもあります。そこで役立つのが手軽に学べるeラーニングです。
eラーニングでは、自動化に活用するAutoLISPやマクロ(VBA)、スクリプトなどの仕組みを講師の解説動画を見ながら効率よく学習できます。独学よりスピーディーに実務レベルを目指しやすくなるため、本格的にAutoCAD自動化を実現したい人に最適です。
職業訓練・法人研修でもAutoCAD自動化需要が増加中
近年は、職業訓練校や法人研修でもAutoCAD自動化を扱うケースが増えています。
その背景にあるのは、CADオペレーター不足と業務効率化ニーズの拡大です。
特に、図面修正や属性入力を手作業で行っている企業では、自動化による工数削減効果が大きくなります。そのため、単なる作図スキルではなく、「業務改善までできる人材」を育成する流れが強まっています。
実際、建築・設備・機械業界では、AutoLISPやマクロ(VBA)を使える人材を評価する企業も増えているため、AutoCAD自動化のeラーニングは、業務効率化だけでなく、将来的なキャリアチェンジにも役立ちます。
AutoCAD自動化のeラーニングがおすすめの人
AutoCAD自動化のeラーニングは、「スキマ時間を使いながら作業効率化の方法を身につけていきたい人」に向いているサービスです。自分のペースで動画教材を視聴できるほか、気になるポイントは動画を止めながら繰り返し学習できます。
また、AutoCAD自動化の学習は、次のような人向けです。
- レイヤー整理や図枠調整を毎回手作業で行っている人
- AutoCAD業務を効率化したいCADオペレーター
- 転職のためにAutoCAD自動化スキルを身につけたい人
- 法人研修としてCAD業務改善を進めたい企業
- DX推進の一環として自動化を導入したい部署
反対に、eラーニング形式だと学習を継続しにくい方は、会場受講型やオンライン参加型の講座やセミナーなどが向いています。
また、「まずはAutoCADの基本操作を覚えたい」という段階なら、自動化のeラーニングより基礎学習を優先した方が理解しやすいケースもあります。基礎学習を検討中の方は、講師から学べる以下のセミナー講習の利用も検討してみてください。
セミナー名 AutoCAD基礎セミナー講習 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 29,700円〜 受講期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
以下の記事では、基礎を学べるおすすめのAutoCADセミナーを比較しているので、あわせてご確認ください。
AutoCAD自動化のeラーニングで学べる内容
AutoCAD自動化のeラーニングでは、複数の方法で自動化を実現できるのが特徴です。
まずは以下に、主なAutoCAD自動化の手法と向いている用途などを整理しました。
| 学習内容 | 特徴 | 向いている用途 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| AutoLISP | AutoCAD専用の自動化言語 | 作図・図面処理の効率化 | 中 |
| マクロ(VBA) | 高度な処理を構築 ※Excel連携も強い |
業務全体の自動化 | 高 |
| スクリプト | 定型操作を一括実行 | 大量処理・単純作業 | 低~中 |
| アクションレコーダー | 操作を記録して再利用 | 初心者向け自動化 | 低 |
eラーニングを探す際には、自分がどのタイプの自動化手法を学びたいのかを決めておくと安心です。
AutoLISP

AutoLISPは、AutoCAD専用に用意された自動化言語です。
図面作成やレイヤー処理など、AutoCAD特有の操作を効率化しやすい点が特徴です。
たとえば、ブロック配置や寸法設定を自動化したり、特定ルールに沿って図面整理したりできます。建築・設備・機械設計など、繰り返し作業が多い現場と相性が良く、実務で活用されるケースも少なくありません。
一方で、プログラミング経験がないと最初は難しく感じやすいため、動画演習付きのeラーニングを活用すると理解しやすくなります。まずは簡単な作図補助から試してみてください。
また、AutoLISPでできることを詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
マクロ(VBA)

マクロ(VBA)は、AutoLISPよりも高度な業務自動化を行いたい場合に使われます。
単純な作図補助だけでなく、Excelとの連携や大量データ処理まで対応しやすい点が特徴です。
たとえば、Excelの部品リストから図面を生成したり、属性情報を自動入力したりと、作図だけでなく、設計業務自体の効率化にも役立ちます。
ただし、AutoLISPより難易度が高いことから、基礎知識なしで始めると挫折しやすい分野です。
まずは「何を自動化したいか」を明確にしてから学習を進めてみてください。
スクリプト

スクリプトは、同じコマンドをまとめて実行したい場合に便利な自動化の仕組みです。
複雑なプログラムを書かなくても、次のような一括処理を効率化できます。
- 複数図面のPDF出力
- レイヤー変更
- 保存処理
特に、「毎日同じ操作を繰り返している」という場合は、スクリプトだけでも大きく作業時間を減らせることがあります。まずは単純作業の整理から始めてみてください。
アクションレコーダー(アクションマクロ)

アクションレコーダーは、AutoCAD上の操作を記録し、繰り返し実行できる機能です。
プログラミング知識がなくても使いやすいため、初心者向けの自動化方法として利用されています。
たとえば、決まった順番で行うレイヤー変更や印刷設定などを記録しておけば、毎回手作業で操作する必要がなくなります。まずは「小さな効率化」から始めたい人に向いています。
一方で、複雑な条件分岐や高度な処理には向いていません。
まずはアクションマクロで自動化に慣れ、その後AutoLISPやマクロ(VBA)、スクリプトに進む流れがおすすめです。
AutoCAD自動化のeラーニングの選び方
AutoCAD自動化のeラーニングは、提供されているサービスによって学習できる内容や料金などの仕組みが違うため、eラーニング選びで失敗したくない方は、以下のポイントを順番に確認してみてください。
- 自分の学習スタイルに合っているか(講座などとの比較)
- 無料と有料のどちらを利用したいか(予算)
- 学びたい自動化の仕組みが用意されているか(AutoLISPやマクロなど)
- 学習スタイルが自分向きか(演習や質問の有無など)
各ポイントを見ていけば、目的や予算に合うAutoCAD自動化のeラーニングサービスを絞り込みやすくなります。特に業務に活用する際には、実務への落とし込みが重要であるため、カリキュラムや演習の有無などをeラーニング選択前にしっかり確認しておくと安心です。
AutoCAD自動化eラーニングおすすめ比較(無料・有料)

AutoCAD自動化のeラーニングを探している方向けに、各サービスの違いを比較表で整理しました。eラーニングの特徴や向いている人はもちろん、AutoLISPやマクロ、スクリプトなどのどれに対応しているのかまで整理しています。
| eラーニング名 | 特徴 | 料金 | AutoLISP | マクロ(VBA) | スクリプト | アクションレコーダー | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| AutoCAD自動化セミナー(GETT Proskill) | AutoCAD自動化を網羅的に学習可能/オートデスク認定トレーニングセンター(ATC)に認定されたeラーニング | 有料 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | AutoCAD自動化を体系的に学び使い方をマスターしたい人 |
| AutoCAD 自動化入門(Autodesk公式) | Autodesk公式の無料eラーニング | 無料 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | AutoCAD自動化のさわりの部分を理解したい人 |
| AUTOCADの使い方(Autodesk公式) | Autodesk公式の無料eラーニング | 無料 | △ | △ | △ | 〇 | アクションレコーダーを中心に操作の基礎も含めて学習したい人 |
以下より、比較表の各eラーニングの概要をわかりやすく紹介していきます。
AutoCAD自動化セミナー(GETT Proskill)
GETT Proskillが提供するAutoCAD自動化セミナーは、AutoCADに搭載されている自動化機能すべてを体系的に学習できるeラーニングです。1年間いつでも視聴でき、講師が解説する動画を見ながら、実際にAutoCADを操作しつつ自動化を学べます。
なお、同セミナーは対面型にも対応しており、自由に学習スタイルを選択できるのが魅力です。
「AutoCAD自動化の仕組みが多く、自分向きのものを選べない」「まずは体系的に学習してから業務活用したい」という場合におすすめのeラーニングです。
| セミナー名 | AutoCAD自動化セミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | eラーニング |
AutoCAD 自動化入門(Autodesk公式)
Autodesk公式から無料で提供されているのが「AutoCAD 自動化入門」です。
前述したGETT Proskillのeラーニングと同様に、自動化の全体像を体系的に学習できます。
ただし、学習できるのは1本の動画だけであり、学べる内容は限られている点に注意が必要です。実務で活用できるレベルまで学びたい方は、まずAutodesk公式の無料eラーニングを見たうえで、実践スキルをGETT Proskillのeラーニングで学ぶ流れが向いています。
AUTOCADの使い方(Autodesk公式)
前述のeラーニングと同じく、Autodesk公式から提供されているeラーニングです。
基本操作や作図の使い方をメインにした無料のeラーニングであり、一部AutoCAD自動化の解説として、アクションレコーダーを用いた自動化について動画が用意されています。
初心者から手軽に始められるアクションレコーダーに合わせて、基本操作なども学習したい方におすすめのeラーニングです。
AutoCAD自動化の学習・eラーニングでよくある失敗

AutoCAD自動化は便利な一方で、学び方を間違えると「結局使わなかった」という状態になりやすい分野です。特に、実務と切り離して学習すると、途中で挫折したり、現場へ定着しなかったりするケースも少なくありません。
AutoCAD自動化のeラーニングを選ぶ際には、「どの自動化を学ぶべきか」より、「どの業務を改善したいか」を先に決める方が重要です。ここでは、AutoCAD自動化学習で特に多い失敗例を紹介します。
いきなり独学でスタートする
AutoLISPやマクロ(VBA)は専門用語も多いため、eラーニングなどを利用せず、独学だけで始めると環境設定やコードエラーで止まりやすくなります。特に初心者は「何が間違っているのか」がわからず挫折しやすいため、演習付きeラーニングから始めてみてください。
自社業務を考慮せずに自動化の方法を学ぶ
AutoCAD自動化のeラーニングは、業務内容によって必要な手法が変わります。
たとえば、単純作業しかないのにマクロ(VBA)を学ぶと、難易度だけ高くなり実務で使わないケースもあります。まずは自社の繰り返し作業を整理してみましょう。
自動化しすぎて逆に管理できなくなる
複雑な自動化を増やしすぎると、「誰も修正できない仕組み」になることがあります。
担当者しか理解できない状態になると、逆に業務停止リスクが高まるため、まずは小規模な自動化から進めてみてください。
AutoCAD自動化eラーニングについてまとめ
AutoCAD自動化のeラーニングは、繰り返し作業を効率化したい企業やCADオペレーターに向いています。ただし、AutoLISP・マクロ(VBA)・スクリプトなど手法によって特徴や難易度は異なります。
そのため、まずは「どの業務を改善したいか」を整理し、自社や自分に合った学習内容を選ぶことが重要です。eラーニングを受講したら小さな自動化から始めながら、実務へ活かしてみてください。