「CADを学びたいけれど、どの学校を選べばよいかわからない」「未経験からでも学校の授業についていける?」と悩む方も多いでしょう。費用や時間をかけて通うからこそ、自分の目的に合った学校を選びたいところです。
そこで本記事では、CADが学べる学校の種類や自分に合ったCADの学校を選ぶポイント、CADが学べるおすすめの学校10選を紹介します。
CADが学べる学校の種類

CADが学べる学校は、大きく以下3種類に分けられます。学校によって学習の目的や扱う内容が異なるため、まずはそれぞれの特徴を押さえましょう。
| 学校の種類 | 学び方の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 専門学校・大学 | CADとあわせて、設計や製図などの専門知識を学ぶ | 建築や機械などの分野を基礎から学びたい人 |
| 民間・企業が運営するCAD学校 | 使用ソフトや目的に応じて講座を選ぶ | 必要なCADスキルを絞って身につけたい人 |
| 公的職業学校 | 就職に必要な知識や技能を実習を通して学ぶ | CADを使う仕事への再就職を目指す人 |
①専門学校・大学
専門学校や大学では、建築・機械・デザインなどの専門分野を学ぶなかで、CADの操作を習得します。図面を描く技術に加え、設計の考え方や製図のルールまで学べる点が特徴です。
また、大学でも工学院大学のように、製図の規則と3次元CADによるモデリングを組み合わせた授業が行われています。ただし、同じ学校でも学科によって学習内容は異なります。学校名だけで判断せず、希望する分野の授業やCAD実習がどの程度設けられているかを確認してください。
②民間・企業が運営するCAD学校
民間・企業が運営するCAD学校は、学びたいソフトや仕事の目的に合わせて、必要な内容を選びやすい点が魅力です。「職場で使うAutoCADを覚えたい」「建築図面の作成を練習したい」など、学習の目的が決まっている方におすすめです。
一方、CAD学校を選ぶ際は、基本操作が中心なのか、図面を完成させる演習まで取り組めるのかで、受講後にできることは変わります。
③公的職業学校
公的職業学校としては、ポリテクセンターや都道府県の職業能力開発校などが挙げられます。CADを扱う訓練コースでは、就職に必要な製図の知識やソフトの操作を、実習を通して身につけます。
費用を抑えて再就職に向けたスキルを身につけたい方は、離職者向けの職業訓練を確認してみましょう。公共職業訓練の離職者訓練は原則として受講料が無料ですが、テキスト代などは自己負担です。
CADが学べる学校の選び方
ここからはCADが学べる学校の選び方を紹介します。学校の種類を問わずに当てはまる内容なので、必ず確認しましょう。
- どのくらいの期間で受講できるか
- 学びたいCADソフトに対応しているか
- 就職・転職に向けた支援が充実しているか
①どのくらいの期間で受講できるか
CADが学べる学校を選ぶときは、受講期間と授業時間の両方を確認しましょう。同じ「CADを学ぶ」という目的でも、学校やコースによって必要な時間は異なります。
「半年後には転職活動を始めたい」「仕事を続けながら通いたい」など、自分の予定に当てはめて考えます。期間が短くても、授業が希望する曜日に受けられなければ、通い続けるのは負担になるでしょう。
②学びたいCADソフトに対応しているか
「CADが学べる学校なら、どこでも同じ内容を学べる」と考えて選ぶのは避けてください。学校ごとに扱うCADソフトや、授業で作成する図面・モデルは異なります。
すでに仕事で使うCADソフトが決まっているなら、そのソフトを学べる学校を優先しましょう。
- 希望するCADソフトを扱っているか
- 2次元の図面作成と3次元のモデリングのどちらを学べるか
学校のカリキュラムに加え、授業で制作する課題の例も見せてもらうと判断しやすいでしょう。
③就職・転職に向けた支援が充実しているか
CADを学んで就職・転職を目指すなら、学校の就職支援を具体的に調べておきましょう。比較する際は、次の点を学校に聞いてみてください。
- CADを使う職種の求人紹介を受けられるか
- 履歴書・職務経歴書の添削や面接練習に対応しているか
- 応募時に見せる図面や作品の作成を相談できるか
また、学校が公表する就職率を見るときは、集計対象や就職先の職種にも目を向けましょう。自分が希望する業界・職種への就職事例まで確認できれば、CADを学んだ後の働き方を考えやすくなります。
CADが学べるおすすめの学校10選
ここからはCADが学べるおすすめの学校(講座)10選を紹介します。なお、今回は民間・企業が運営するCAD学校に絞っています。
| 講座名 | 学校の運営元 | 受講期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| AutoCAD基礎セミナー | GETT Proskill | 短期 | 基本操作から図面の仕上げまで集中して学べる |
| Autodesk Fusionセミナー | GETT Proskill | 短期 | 3Dモデルの作成から設計変更・解析まで学べる |
| CAD講座(建築・機械・3DCAD) | Winスクール | 長期中心 | 目指す業界や使用ソフトに合わせて選べる |
| CAD講座(機械・建築) | ヒューマンアカデミー | 長期 | CADの操作と資格対策をあわせて学べる |
| CAD講座(AutoCAD・Jw_cad・Fusion) | アビバ | 短期・長期 | 目的に応じて2次元・3次元CADを選べる |
| CADマンツーマン講座 | ソフトキャンパス | 短期・長期 | 1対1の指導で苦手な操作を質問しやすい |
| Auto-CAD入門・実践Webコース | 日建学院 | 短期 | 映像と作図ファイルで操作を繰り返し練習できる |
| コマンド修得講座・建築図面製作講座 | 3A CADスクール | 短期・長期 | 基本操作から建築図面の制作へ段階的に学べる |
| CADオンライン講座・個別講座 | CADCIL | 短期中心 | 講師の実演と自分の操作を交互に進められる |
| AutoCADマンツーマンレッスン | CADスクール フレンズ | 短期 | 自分が描きたい図面を使って学べる |
①AutoCAD基礎セミナー|GETT Proskill

Autodesk認定トレーニングセンターの講座として提供されている、「AutoCAD基礎セミナー」は、短期間で基本操作から図面作成まで学ぶため、長期間通う学校よりも、集中してCADを学びたい方におすすめです。
カリキュラムを見て私がよいと感じたのは、図形を描く練習に加え、レイアウトや外部参照まで扱っていること。線や円を描けるようになっても、仕事では図面を整理して仕上げる操作が必要になるので、そこまで学習範囲に入っているのは魅力です。
短期間で学ぶ分、受講後に自分で図面を作り直す時間も用意しておくと、学んだ操作を定着させやすいでしょう。
| セミナー名 | AutoCAD基礎セミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
②Autodesk Fusionセミナー|GETT Proskill

「CADで何を作れるのか」を具体的に想像しやすいのが、GETT Proskillの「Autodesk Fusionセミナー」です。小型液晶ディスプレイやハンドルなど、演習で扱います。
特に目を引いたのは、作った形を修正したり、複数の部品を組み合わせたりする工程まで学べる点です。完成したモデルを一つ作って終わりではなく、設計変更や部品の干渉チェックまで扱うので、仕事でどう使うかも考えやすい内容です。
3Dプリント用データの書き出しも含まれています。「自分で考えたものを形にしてみたい」という方なら、学ぶ目的を持って取り組めそうですね。
| セミナー名 | Autodesk Fusionセミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 45,100円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
③CAD講座(建築・機械・3DCAD)|Winスクール
Winスクールの講座一覧で印象に残ったのは、AutoCADの講座が建築向けと機械向けに分かれていることです。同じソフトでも、自分が目指す仕事に近い内容を選べるのは、学校選びで大きな判断材料になると感じました。
対応ソフトには、Jw_cadやVectorworks、CATIA、SOLIDWORKSなども並んでいます。求人票に書かれたソフトを学びたい方や、職場で使うCADが決まっている方は、候補を探しやすいでしょう。
④CAD講座(機械・建築)|ヒューマンアカデミー
「CADを学びたいけれど、どのコースが自分に合うかわからない」という段階で学校を探している方におすすめの講座です。専任カウンセラーが、目標設定からコース選び、学習計画まで相談に応じます。
私が魅力に感じたのは、学校の入学前にCADソフトの体験会へ参加できること。カリキュラムを読むだけでは、自分が操作を覚えられそうかまでは判断しにくいので、まず触って確かめられる機会はありがたいですね。
⑤CAD講座(AutoCAD・Jw_cad・Fusion)|アビバ
アビバのCAD講座を見て、選びやすいと感じたのは、機械CAD・建築CAD・3D CADという目的別の案内です。ソフト名だけを並べられるよりも、「自分はどんな図面を描きたいのか」から考えられます。
AutoCADやJw_cadに加え、Fusionの講座もあり、平面図を作りたい方と立体モデルを作りたい方の両方に選択肢があります。学校に通う目的がまだ曖昧でも、コースを見比べながら興味のある分野を整理できる点がよいと思いました。
⑥CADマンツーマン講座|ソフトキャンパス
ソフトキャンパスは、1対1でCADを学べる学校です。また、マンツーマンという形式以上に気になったのが、基本操作と実務向けの講座が分けて用意されている点でした。
例えば、AutoCADの2D講座では図形の作成や寸法記入、印刷まで扱い、別に図面作成を通して学ぶ実践コースもあります。「操作を一から覚えたい人」と「操作はできるけれど仕事で困っている人」で、学ぶ内容を変えられるのはよいですね。
⑦Auto-CAD入門・実践Webコース|日建学院
日建学院のAutoCAD講座では、映像講義とサブテキスト、作図ファイルを組み合わせて学習します。
CADは、説明を読んで理解したつもりでも、自分で描こうとすると手が止まることがあります。見本の手順と自分の操作を照らし合わせて練習できる教材は、学校選びで確認しておきたいポイントだと感じました。
実際の教材が自分に合うか、申し込み前に確認しておきたい学校です。
⑧コマンド修得講座・建築図面製作講座|3A CADスクール
3A CADスクールは、建築図面の制作を手がける会社が運営する学校です。特に惹かれたのは、操作や試験対策の先に、建築図面を描くための講座があること。「資格を取った後、仕事の図面を描けるだろうか」という不安を持つ方にとって、次に何を学ぶかが見える構成は心強いです。
運営会社が手がける図面には、意匠図・構造図・施工図などが挙げられています。幅広い分野から選ぶ学校というより、建築CADをしっかり学びたい方に紹介したいスクールです。
⑨CADオンライン講座・個別講座|CADCIL
CADCILのオンライン講座案内で、わかりやすいと感じたのは授業の進め方です。講師の操作を見た後に、受講者が実際に操作する流れが示されており、自分が手を動かす場面を想像しやすいと感じました。
CADの学校を探すときは、扱う機能の数に目が向きがちですが、授業中にどれだけ操作できるかも気になるところです。その点、学習の流れが具体的に案内されているのは、受講先を比べるうえで助かりますね。
⑩AutoCADマンツーマンレッスン|CADスクール フレンズ
東京都国立市にあるCADスクール フレンズは、マンツーマンで操作を学べる学校です。なかでも目を引いたのは、自分が描きたい図面を使ったレッスンに対応していることです。
教材の課題はできても、自分の図面になると操作に迷うことはありそうです。そんなとき、実際に困っている箇所を講師と一緒に確認できるのは、学び直しを考える方にとって魅力だと思います。
また、以下の記事では、おすすめのCADスクールについても紹介していますので、あわせてご覧ください。
CADが学べる学校に通う前の準備

CADの学校に通うことを決めたら、学習の目的やパソコンの操作環境を整理しておきましょう。ここでは、学校に通う前に進めておきたい準備を3つ紹介します。
- 目指す職種や業界を決める
- パソコンの基本操作に慣れておく
- 体験授業や学校説明会に参加する
①目指す職種や業界を決める
CADの学校に通う前に、「どのような仕事でCADを使いたいか」を考えておきましょう。住宅の図面を描く仕事と、機械部品を立体的に設計する仕事では、学校で優先して学びたい内容も変わります。
まだ志望先が決まっていない場合は、興味のある求人をいくつか見て、次の項目をメモしてみてください。
- 建築・インテリア・機械など、興味のある業界
- CADオペレーター・設計補助など、目指したい職種
- 求人に記載されているCADソフトや必要なスキル
「就職に強い学校だから」という理由だけで決めず、自分が希望する仕事につながる授業があるかまで確かめましょう。
②パソコンの基本操作に慣れておく
CAD未経験者向けの学校でも、パソコンの操作を一から教えるとは限りません。中には、パソコンの基本操作やCADの基礎知識があることを前提に授業を進める学校もあります。
特に、保存したファイルを自分で開けるかは確かめておきましょう。学校で作成したCADデータが見つからないと、自宅での復習にも手間がかかります。操作に不安がある場合は、入学前に学校へ伝え、基礎講座の受講が必要か相談してください。
以下の記事では、CADの勉強方法について計画付きで解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
③体験授業や学校説明会に参加する
気になるCADの学校が見つかったら、申し込む前に体験授業や学校説明会へ参加してみましょう。公式サイトで学習内容を確認できても、説明の速さや質問のしやすさまでは判断しにくいものです。
体験授業では、課題が完成したかだけでなく、わからないときにどう対応してもらえるかにも注目してください。
CADが学べる学校についてのまとめ
CADを学ぶ学校は、卒業・修了したときに、自分が描きたい図面を作れるようになるかを基準に選びましょう。有名な学校や講座数の多い学校が、必ずしも自分に合うとは限りません。
目指す仕事に必要なCADを学べて、わからない操作を質問しながら練習できる学校こそ、通う意味があります。
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