AutoCADは、図面作成ソフトとして有名ですが、実はテキスト編集機能も搭載されています。しかし、AutoCADは機能が豊富にあるので、実際のテキスト機能の使い方が分からなくて困っている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、AutoCADでテキストを編集する方法、AutoCADで使える基本のショートカットキーについて解説します。記事後半では、AutoCADのテキスト編集を学べるおすすめの学習方法も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでAutoCADのスキルアップに役立ててください。
AutoCADのテキストとは

AutoCADのテキストとは、AutoCADの図面上に文字を表示させて設計者以外にも図面を説明できるように用意されている機能のことです。AutoCADにおけるテキストは、大きく分けてテキストとマルチテキスト2種類が存在し、用途によって使い分けが可能です。それぞれの機能については後ほど詳しく解説します。
AutoCADのテキストを簡単に追加する方法
まずはじめに、AutoCADのテキストを簡単に追加する方法を解説します。
AutoCADの上のメニューの「注釈」を押して、「文字記入」を選択すると、簡単にテキストを挿入することが可能です。
高度なテクニックやコマンドはまだ扱えないが、すぐにテキストを追加したい人はこちらを試してみてください。
AutoCADのテキストをコマンドで追加する方法

前述のとおり、AutoCADのテキストを追加する際には、TEXT(テキスト)コマンドとMTEXT(マルチテキスト)コマンドでも挿入することができます。ここからはそれぞれの特徴と用途を見ていきましょう。
1.AutoCADの図面上で注釈やコメントに使えるTEXT(テキスト)コマンド
AutoCADのTEXT(テキスト)コマンドは、1行のテキストを図面に追加する機能です。
テキストを追加する方法は以下の通りです。
- 「TEXT」または「T」と入力
- Enterキーを押す
- 図面上の任意の場所をクリック
- テキストを入力
AutoCADのTEXTコマンドは、図面に重要な情報や説明を追加するのに便利です。
テキストを適切に配置することで、図面の理解と使用が容易になります。
2.AutoCADの図面上で文字編集ができるMTEXT(マルチテキスト)コマンド
MTEXTコマンドは、AutoCADで複数行のテキストを自由に編集できる機能です。AutoCADの図面上に表示させたMTEXTオブジェクト内で、テキストの追加、削除、編集などが自由に行えます。MTEXTコマンドを使用する手順は以下の通りです。
- 「ホーム」⇒「注釈」⇒「マルチテキスト」を選択
- または、コマンドプロンプトに対して「mt」と入力
- オブジェクトの幅を定義するために、境界ボックスの対角線上に2つのコーナーを指定
操作が完了すると、インプレイステキストエディタが表示され、AutoCADの図面上でテキストを入力できる状態になります。
ちなみに、MTEXTコマンドには下記の機能があります。
| 段落編集 | 複数の段落を作成し、段落ごとに左揃え、右揃え、中央揃えなどを設定 |
| 書式設定 | 文字のフォント、サイズ、太字、斜体などを個別に設定 |
| 文字装飾 | 文字の背景色、枠線、影などを設定 |
| 表作成 | 簡単な表作成に対応 |
| テキストボックス | 枠線付きのテキストボックスを作成 |
| 文字列の配置 | 文字列を水平、垂直、斜めに配置 |
| 文字列の回転 | 文字列を任意の角度で回転 |
AutoCADのコマンドについては、以下の記事も参考にしてください。
AutoCADのテキストを縦書きで作成する方法
AutoCADで縦書きのテキストを作成したい場合は、前述したマルチテキスト機能を使用します。手順は以下の通りです。
- テキスト入力時にフォントの一覧を参照
- 頭に「@」が付いた縦書き用フォントを選択
- 回転角度を-90度に設定
以上のシンプルなステップで、図面内に縦書きのテキストを配置できます。図面の形やスペースにあわせて使い分けてみてください。
AutoCADのテキストを編集する方法
AutoCADのテキストは、ダブルクリックで編集することもできます。AutoCADの図面上でシンプルにテキストを編集をするだけであれば以下の方法がおすすめです。
- 修正したいテキストがある場所にカーソルを持っていく
- テキストをダブルクリック
- 編集モードに切り替わり、Enterキーを押す
テキスト編集のコマンドと組み合わせて効率的に編集してみてください。
AutoCADのテキストの大きさを変更する方法
AutoCADの図面上でテキストサイズを変更したい場合は、対象のテキストを選択した状態でプロパティ画面から「高さ」の数値を打ち替えます。
テキストエディタや文字が表示されない、または小さすぎると感じた場合は「尺度1/1であれば3mm、尺度1/2なら6mm」といったように、印刷時の縮尺に併せた計算を行い数値を設定し直すことで適切なサイズに調整可能です。
AutoCADのテキストを一括編集する方法
AutoCADの図面内に配置された同じ内容のテキストを一括で修正したい場合は「クイック選択」機能を活用します。オブジェクトタイプをテキストに、条件を文字内容に指定して検索・一括選択を行うことで、複数のテキストをまとめて変更可能です。
また「文字スタイル管理」機能であらかじめ設定したスタイルを変更すれば、そのスタイルが適用されている文字を一括で修正・管理することもできます。
AutoCADのテキストで使えるショートカットキー
AutoCADのテキストでは、便利なショートカットキーが使えます。ショートカットキーごとに詳しく解説していきましょう。
| Ctrl+C | テキストのコピーができるショートカットキーです。 図面内のテキストを選択⇒Ctrl+Cを押すと、選択したテキストがクリップボードにコピーされます。 |
| Ctrl+V | テキストの貼り付けをするショートカットキーです。 クリップボードにあるテキストをカーソル位置に貼り付けます。 Ctrl+Shift+Vでは、クリップボード履歴を表示し、貼り付けるテキストを選択できます。 |
| Ctrl+X | テキストの切り取りができるショートカットキーです。 図面内のテキストを選択してCtrl+Xを押すと、選択したテキストがクリップボードにコピーされ、元の場所から削除されます。 |
| Ctrl+Z | 直前の操作を取り消すショートカットキーです。 このショートカットキーは、間違った操作を修正したり、前の状態に戻りたいときなどに便利です。 |
| Ctrl+Y | 取り消した操作をやり直すショートカットキーです。 Ctrl+Yでやり直せるのは、直前に取り消した操作のみです。 複数回取り消した操作をやり直したい場合は、Ctrl+Zを複数回押してからCtrl+Yを押しましょう。 |
| Ctrl+A | テキスト全体を選択するショートカットキーです。 Ctrl+Shift+Aを使うと、図面内のすべてのオブジェクトを選択します。 長い文章をコピーして別の場所に貼り付けたい場合に便利です。 |
こちらのショートカットを覚えておくと、AutoCADの図面上でのテキストの追加や編集を素早く行うことができます。
AutoCADのテキスト編集を学ぶ方法

最後に、AutoCADのテキスト編集を学ぶ方法について解説します。
1.AutoCADの関連書籍を利用してテキスト編集を学ぶ
AutoCADのテキスト編集は書籍で学習できます。AutoCAD学習の書籍は、基礎から段階的に学べる、自分のペースで学習できる、参照・復習しやすいなどのメリットがあります。
AutoCAD学習の書籍を選ぶ際には、自分のレベルや目的に合っているかをチェックしましょう。AutoCADの操作画面を動画で見ながら学習したい方は、DVD付きのテキストがおすすめです。
2.AutoCADのチュートリアルを利用してテキスト編集を学ぶ
AutoCADのテキスト編集は、チュートリアルでも学べます。
チュートリアルは、豊富な図解や動画付きで、初心者でも理解しやすいのが特徴です。Autodesk公式サイトや書籍、動画サイトなどで提供されており、AutoCADの図面上でのテキスト編集を含めた操作全般を段階的に学べます。
実際の操作画面を見ながら学習できるので、迷うことなく操作を習得できます。自分のペースで学習できるため、忙しい方やスキマ時間を有効活用したい方にもおすすめです。
3.AutoCADのセミナーを利用してテキスト編集を学ぶ
AutoCADのテキスト編集をマスターするには、セミナーへの参加が効果的です。
AutoCAD関連のセミナーでは、プロフェッショナルな講師が指導するため、疑問点・不明点があった場合もスムーズに解決できます。セミナーならではの効率的な学習カリキュラムは、「モチベーションを維持できるか不安」という方にも最適です。
GETT ProSkillのAutoCAD基礎セミナー講習は、短期間でAutoCADのテキスト編集を含めた基本操作を習得できるカリキュラムを組んでいます。AutoCADの基礎知識からスタートするので、初心者でも安心して参加できます。
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AutoCADのテキストについてまとめ
今回の記事では、AutoCADで使える基本的なテキスト編集方法とショートカットキーを紹介しました。これらの機能をマスターすれば、AutoCADでの設計作業をもっと効率化できます。
図面にあわせたテキスト編集方法を選び分けながら、多くの人が理解しやすい作図をAutoCADで作成していきましょう。