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【2025】CADを自動化する方法!AIやRPAとの連携でできることとは?

時間のかかるCADの操作を、自動化したいと考えていないでしょうか。
しかし、具体的にどのような方法でCADを自動化できるのかイメージできないとお悩みの人もいるはずです。

そこでこの記事では、CADを自動化する方法についてわかりやすくまとめました。
AIやプログラミング言語を活用する方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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CADは自動化が可能

CADは自動化が可能

人力で作図や情報を入力しなければならないCADは、一見すると複雑な作業が多いため自動化ができないと思われがちです。ただし、複雑な作業が多いなかにも、次のように自動化できる項目が複数あるとご存じでしょうか。

  • CADの作図で発生する繰り返し作業
  • 表作成の際に発生する手作業
  • 作図の設定や図枠の準備
  • 完成した図面の印刷

上記の項目はあくまで一例であり、ほかにもCADには自動化できる項目がいくつもあります。
本記事ではCAD自動化の具体例も挙げているので、ぜひ自動化の仕組みを取り入れてみてください。

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CADを自動化する方法

CAD自動化の機能
出典:シーメンス公式サイト

CADを自動化する方法には、複数の選択肢があります。
自動化のアイデアを紹介しているので、自社で取り入れられる項目があるのかをチェックしてみてください。

自動設計ツールやRPAを活用する

CADの作業を自動化したいなら、自動化の仕組みを手軽に設計できる動設計ツールやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と連携すのがおすすめです。

例えばRPAを使うことにより、次の一連の作業を自動化できます。

  • CADの新規作成
  • 図枠の設定
  • レイヤーの用意

また、設計検討に必要となる構造計算や安定計算のルールなどを自動設計ツールなどで作成しておけば、手間のかかる条件設定などを省略してスピーディーに検証・分析を実施できるのが魅力です。

何度も発生する繰り返し作業を手間に感じているなら、ぜひCADと自動設計ツール・RPAを組み合わせてみてください。

プログラミング言語とCADを連携する

プログラミングによる自動化

既存のCADソフトだと対応できない作業を自動化したいという場合には、プログラミング言語とCADを組み合わせて自動化の仕組みをつくることも可能です。

例えば、CADソフトと親和性のあるプログラミング言語を使えば、新たに機能を自作できます。
自身でソフト内にアイコンを追加できるのはもちろん、機能を起動させたときのウィンドウ画面や機能ボタンなどを追加できるのが魅力です。

もちろん専門の知識は必要ですが、プログラミングの知識さえあれば、自由自在にプログラムを組むことができるでしょう。

AIツールとCADを連携する

CADの種類によっては、AIツールと連携して自動化の仕組みをつくり出すことが可能です。
参考として、AI機能を利用できるソフトウェアを以下に整理しました。

CADソフトの名称 AI機能
Solid Edge 何度も発生する反復作業における自動化の仕組みを作成できるほか、AIが利用者のパターンをもとに自動化の仕組みを提案してくれる
SOLIDWORKS フリーハンドスケッチを読み込ませることで、AIが設計案を作成し、シミュレーションまで実行できる
NX パラメータ・制約・目的などを入力することにより、AIが3Dモデルを最適化してくれる
Autodesk Fusion 荷重・拘束・目的・製造方法・材料などの設計仕様を設定することで、条件を満たす多数の設計案を自動生成する
Creo 同上

AIを活用すれば、条件を設定するだけで2D図面や3Dモデルの生成・分析を自動化できるのが魅力です。ただし製品ごとに機能が異なるため、導入する前に使いやすさを確認することが欠かせません。

上記のなかでも3D製品設計で利用できるSolid Edgeに興味をお持ちの方は、以下の記事をチェックしてみてください。

【2024】Solid Edgeとは?特徴や機能、他のソフトとの違いを解説

自動化の仕組みが導入されているCADソフトを導入する

外部ツールを利用しながら自動化する方法を紹介しましたが、既存のCADソフトに搭載されている自動化の機能を使うことで、作業を効率化することも可能です。例えばCADソフトには次のような機能が備わっているものも多く提供されています。

  • VBA
  • HTML・JavaScript
  • C#
  • API

例えばCADの種類によっては、Excelなどでも使われている自動化ツールのVBAが導入されており、一連の動作をソフト内で自動化できる場合があります。また、プログラミング言語・マークアップ言語を使って、自動化の仕組みを独自に作り出すことも可能です。

また上記の手法で自動化をしたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。

【2025】自動設計をCADに取り入れよう!自動化するメリットや具体例を解説

CADの自動化が必要な理由

自動化が必要な理由

なかには手作業でのCAD操作に慣れている関係で、わざわざ自動化をする必要がないのではないかと感じている人もいるでしょう。

そこでここでは、なるべく早い段階でCADの自動化に乗り出すべき理由を解説します。
自社が抱えている悩みにあてはまる際には、ぜひ自動化を検討してみてください。

人手不足によりCADオペレーターの負担が増している

CADに自動化の仕組みを導入すべき理由として「人手不足に頭を抱えている企業」が増えていることが関係しています。

現在、日本では少子高齢化の問題が深刻化しており、多くの企業が人手不足の悩みを抱えている状況です。

ただ新しく人材が入ってこない状況のなか、今までと同じような売上を出すためには、CADオペレーターひとり当たりの作業量を増やさなければなりません。

しかし、ただ作業を増やすだけだと部署全体が疲弊することから、長期的に続けるのは現実的ではないでしょう。そこで役立つのが、業務を効率化できる自動化の仕組みです。

例えばCADのルーティン作業に時間を取られている場合に、自動化の仕組みを用意すれば、CADオペレーターの負担を減らせます。

短時間で作業を減らせる分、別の仕事にも対応できる余力を生み出せることから、自動化の仕組みは現代において欠かせない対策だと言えるでしょう。

業務のDX化が推進されている

CADを自動化すべき理由として、国を主体としてDX化が推進されていることも関係しています。

まず、すべての会社に対してDX化を推し進める社会ができつつあることから、競合他社が自動化の仕組みを導入すると効率や品質に大きな差が生まれてしまいます。

場合によっては自動化しているか、していないかという条件で売上に大きな差が出てしまうかもしれません。競合各社が業務のステージを上げている場合には、ぜひ同じステージで競争を続けるためにもDX化を目指して自動化の仕組みを取り入れてみてください。

3DCAD・BIMなど操作が複雑化している

CADを用いた設計は、ドラフターを使った手書き、ソフトウェアを使った2D図面・3Dモデルというように、作成の方法が進化しています。しかし、利便性が増している分、機能が複雑化していることに注意しなければなりません。

なかには、特定の機能を使うために何項目もの条件を設定したり、事前調整が必要だったりと、手動だと手間のかかる作業も数多く見つかります。つまり便利である一方、作業に時間がかかりやすいことから、作業を省力化するために自動化の仕組みが欠かせません。

以上より、複雑化したCADにうまく対応したいなら、繰り返し発生する作業は機械に任せ、検討が必要な項目だけを人間が対応するという体制が必要です。すでに自動化の機能が搭載されているCADソフトを利用しているのなら、この機会にぜひ自動化に挑戦してみてください。

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CADの自動化に必要な準備

自動化の前にやるべきこと

これからCADの自動化に取り組みたいという方は、いきなり動き出すのではなく、いくつか準備しておくべき項目があります。紹介する2つのポイントを準備したうえで自動化にとりかかりましょう。

課題に感じている作業をリストアップする

CADの自動化をする前に「どのような作業を自動化したいのか」を明確にしましょう。
参考として、課題の一例を以下に整理しました。

  • 作図までの準備に時間がかかっている
  • 複数の図面データをまとめて印刷したい

まず前者の場合には、図面の新規作成・レイヤー設定・図枠の用意などを自動化するという目標を立てられます。また後者では、図面完成後の作業を自動化すべきだと判断できるでしょう。

課題を把握すれば、その解決に必要な対策・範囲をイメージしやすくなります。
CADは複数ポイントの自動化ができるため、なるべく多く課題をピックアップするのがおすすめです。

相性の良い自動化の手法を比較する

CADを自動化する手法は複数あり、なかには有料での導入が必要なものも少なくありません。
そのため、自動化に取り組む前に、相性の良い自動化の手法がどれなのかを明確化しておきましょう。

まず社内で自動化の仕組みをつくるなら、直感的な操作で自動化の仕組みをつくり出せるRPAやCADに搭載された自動化機能を活用するのがおすすめです。また、自社でしか発生しない作業を効率化したいなら、エンジニアを雇いプログラムを組むべきだと判断できます。

会社が抱えている課題によって対応すべき自動化の手法が変化するため、ぜひ機能やシステム、ツールを導入する前に手法について比較検討を実施してください。

またAIを活用して自動化を実施したい場合には、以下の記事で具体例をチェックするのがおすすめです。

【2024】CADをAIで自動化する方法!具体例とコスト削減ポイントを解説

CAD自動化はSolid Edgeがおすすめ

CADを使った自動化に取り組みたいけれど、動き方がわからないとお悩みの人もいるはずです。
それなら、設計オートメーションの機能やVBAとの連携が可能なSolid Edgeの導入をおすすめします。

Excelと連携した設計オートメーションの機能は、サイズ条件などを入力することにより、類似規格の製品設計を自動化できます。数値情報や条件を入れ替えるだけで、形状やサイズ、属性情報などを自由に調整できるのが製品の魅力です。

またCAD・CAE・CAMなど設計検討に欠かせない一連の作業にも対応しています。無料トライアルも提供してあるため、興味がある方はぜひ自動化の機能をチェックしてみてください。。

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CADの自動化についてまとめ

CADソフトで発生する手作業に手間を感じている方や、繰り返し作業の影響でCADオペレーターの負担が増加しているという場合には自動化の仕組みを取り入れるのがおすすめです。

作業の短縮につながることはもちろん、業務を効率化して生産性を高める際にも自動化が効果を発揮します。豊富な自動化の手法が用意されているため、ぜひCADの自動化をスタートしてみてください。

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