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慰霊の心を形に。Fusion 360で作られた仏像

こんにちは、三谷です。

今回は、切削で仏像を作られている山梨県甲府市在住の石川さんにインタビューをしました。

なぜ仏像を作られようと思ったのですか??

東日本大震災の鎮魂、慰霊の仏像製作のお手伝いをしたくて身延山の工房を訪問しました。
そのとき製作過程の中で黙々と作品を仕上げていく仏師の方々の後姿に頭が下がりました。
粗彫り、小作り、漆塗り、研ぎ、金箔張り、色づけ、と3年近い年月をかけ完成し現在は陸前高田市にある妙恩寺様に納めてあります。
高さは約4.0mあります。
現在二体目を製作中ですが信者および一般の方々に仏像に“ひとノミ”入れて頂いております。
そんな皆様の気持ちを多くの人と分かち合えるよう山梨県身延在住の仏師の作品を、紹介できたらと思い製作してみました。
現在、 身延山にはたくさんの宿坊があり、宿泊する行為自体がすでに修行ですが、一般の方の宿泊も増えております。
その方々に写経、御朱印、写仏画、また精進料理、湯葉料理を提供しておるようです。
その中に体験の一つとして加えて頂けたらと思っています。

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Fusion 360との出会いを教えてください。

現在SolidWorksを使用しておりますがもっと簡単に色々な事が複合的にできるものを探していました。
特にデザインとCAMの連携に違和感のないものは無いかと思っており、インターネットで探していましたらFusion 360に出会いました。
しかし操作はなかなか上達せずにいました所、スリプリ様のCAMセミナーを知り参加しました。
それから会社に戻りFusion360 操作ガイドを入門からCAM編までを購入しレッスンを、一つ一つこなして行きました。
非常に緻密にわかり易く書いてありFusionのバイブルとして活用しております。

ありがとうございます!製作手順を教えてください。

まずはAutodesk Remakeというソフトで、複数の方向から撮影した写真を元に3Dデータを作成しました。
写真から3D化をしてくれるので、高価なスキャナーを持たなくていいのは助かりますね。

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その後Fusion 360に取り込み、ボディを分割して形を整えました。

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切削に使用したのはオリジナルマインド社製のKitMillです。
メーカーさんのマニュアルの通り、最初は柔らかい材料のスタイロフォームで練習の加工をして、最終的にケミカルウッドで加工しました。
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今後はどのようなことをやっていきたいですか??

仏師の方の作品をシリーズ化して、身延山周辺の自然を楽しみながら、宿坊に宿泊して仏像彫刻をしたいですね。
身延山には七面山と言って分院のある山もありそこにも宿坊があります。
その登山口のある早川町には江戸時代の名残色濃い赤沢と言う宿があります。
季節の移ろいがとても素敵な場所です。
また七面山の山頂からの富士はすばらしく、歴史と、信仰を学び、自然を楽しめる場所だと思っております。

これからも作品楽しみにしております。ありがとうございました!

ありがとうございました。

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