BIMは建築物やインフラなど、建設プロジェクト全体の設計から施工、維持管理の全工程における情報を連携できるため、従来の2DCADでは不可能であった高度な効率化を可能にする存在です。
建築業界に携わる方であれば、「BIMの活用方法や導入事例を知りたい」「ソフトの操作を体験してみたい」などと、お考えの方もいらっしゃるでしょう。無料のBIM講習を受講すれば、これらの疑問や希望を解決できます。
この記事では、無料で受講できるおすすめのBIM講習や選び方、無料のBIM講習を受講するメリットなどを解説します。ご自身に合った無料のBIM講習を受講して、自社の生産性向上や業務効率化、キャリアアップなどを目指したい方は、ぜひ参考にしてください。
経験者もスキルアップ!無料のBIM講習を受講するメリット

CAD設計士やCAD設計部マネージャーなどが無料のBIM講習を受講するメリットは、以下のとおりです。
- 組織の生産性向上にいかせる
- BIMソフトの評価と難易度を把握できる
- キャリアアップにつながる
次にそれぞれ解説します。
組織の生産性向上にいかせる
無料のBIM講習を受講すれば、組織全体の生産性向上と業務効率化を実現できます。なぜなら、無料のBIM講習では、最新のBIMの活用事例や企業の成功戦略などの情報を得られるからです。
例えば、BIMを活用した干渉チェックによる手戻りの削減事例やモデルからの資材数量の自動算出といった、生産性向上に直結するプロセスを学べる無料のBIM講習も多数開催されています。
これらを学ぶことで、BIMデータ活用のための社内基準の策定や、人材育成計画といった自社のDX推進施策に反映させられるでしょう。
BIMについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
BIMソフトの評価と難易度を把握できる
国土交通省の資料によると、BIM導入における総額は856万円(ソフトウェア・ハードウェア・技術者育成を含む)と、決して安いものではありません。無料のBIM講習を受講すれば、費用ゼロで主要なBIMソフト(RevitやArchiCADなど)の操作画面や基本機能に触れられます。
そのため、高額な投資を行う前に無料で、自社の設計部門のスキルレベルに対し、BIMソフトの習得難易度が適切かを評価できるでしょう。例えば、無料のBIM講習で操作体験をすれば、2DCADからの移行における操作性の違いや学習の難易度を把握できます。
これにより、自社の業務フローに適合するかどうかを無料で導入前に評価でき、「自社の業務に合わなかった」「想定より使いこなすのが難しかった」など、導入後の失敗を未然に防げます。
導入後の失敗を避けたい方は、以下の無料BIM講習への参加をご検討ください。
なお、RevitとArchiCADついては以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
キャリアアップにつながる

無料のBIM講習の受講は、自身の市場価値を高めるキャリアアップの機会となります。これは、国土交通省の施策推進により、建築業界全体においてBIMスキルが高付加価値な情報技術として評価されているからです。
例えば、CAD設計部マネージャーが無料のBIM講習で最新のBIM活用戦略や成功事例を学ぶことで、部門のBIM導入を成功へと導けるため生産性向上の実績を達成できるでしょう。
また、CADオペレーターやCAD設計士が無料のBIM講習を受講してスキルを身に付けることで、希少性の高い人材であると評価され、BIMオペレーターなどへのキャリアアップも期待できるでしょう。
無料で受講できるおすすめのBIM講習
無料で受講できるおすすめのBIM講習(セミナーやコンテンツ、体験会を含む)を、以下の項目別に紹介します。
- ライブ型|BIM無料体験講習
- 動画型|BIM無料コンテンツ
- 体験型|国土交通省関連のBIM無料操作体験会
ぜひ、ご自身のスタイルに合った無料のBIM講習でスキルを身に付けてください。
ライブ型|BIM無料体験講習

ライブ型の無料体験講習は、BIMの操作性や機能をリアルタイムで評価したいCAD設計部マネージャーやCAD設計士におすすめです。例えば、以下の講習では、BIMの活用方法やソフトの操作体験などを無料で習得できます。
| セミナー名 | 特徴 |
| BIM導入・活用のための実践無料オンラインセミナー | 建設業界におけるBIMの活用方法やDX動向などを学べる |
| 「はじめてのArchicad」RC造編オンライン無料体験セミナー | ArchiCADの操作方法やBIMモデルの作成などなどを体験できる |
| 分からないことを解決するセミナー | BIMソフトRevitの使い方からファミリテンプレートの選び方まで学べる |
ライブ型の講習なら、経験豊富な講師に質疑応答できる時間が設けられている場合が多いため、その場で疑問を解決できます。
部門の生産性向上を実現したい方におすすめの無料BIM講習

ライブ型BIM講習のなかでも、特にGETT Proskillが開催している無料講習は、BIMの活用方法や導入事例を把握して部門の生産性向上を実現したい方に有効です。
なぜなら、そのような方にとって、BIMをどのようにビジネスにいかして、部門の生産性向上へとつなげるかは大きな課題だからです。本講習は単なる操作講習とは異なり、建設業のDX動向や企業の成功事例など、経営・戦略レベルの情報も無料で習得できます。
また、登壇者は建設DX経験豊富な講師が担当します。そのため、業務支援プログラム開発経験にもとづく実践的なBIM活用戦略や人材育成アプローチなども無料で習得可能です。
「デジタル人材育成に悩んでいる」「BIMの導入を成功へと導く計画を知りたい」などとお考えの方は、ぜひ参加をご検討ください。
| セミナー名 | BIM導入・活用のための実践無料オンラインセミナー |
|---|---|
| 日時 | 2026年2月10日(火) 11:00~11:30 |
| 価格 | 無料 |
| 開催場所 | Zoomウェビナー(オンライン) |
動画型|BIM無料コンテンツ
※動画引用:株式会社Arent
動画型の無料コンテンツは、時間や場所にとらわれずBIMのスキルを習得したいCADオペレーターやCAD設計士などに有効です。以下の動画コンテンツでは、基礎的なBIMスキルを習得できます。
| コンテンツ名 | 特徴 |
| ディスプレイ業・設計事務所/設計-施工におけるBIM活用事例のご紹介 | BIMの活用事例やRevitの基本操作などを学べる |
| BIMを「導入するだけ」から BIMを「使った自動化」へ~BIMを活用したDX戦略の考え方~ | BIMの必要性や活用方法、業務自動化の事例などを学べる |
| 【2023年最新】たった1本でBIM知識総復習!歴8年オペレーターが解説 | BIMの基本から課題、ワークフローなどを学べる |
無料でBIMスキルを学べる動画コンテンツの多くは、BIMとはどのようなものか、その活用事例や課題などを解説しています。BIMの基礎から学びたい方におすすめです。
体験型|国土交通省関連のBIM無料操作体験会
国土交通省の施策にもとづき、協会や企業などが中小企業や技術者向けに、BIMの普及啓発活動の一環として、無料でBIMソフトの操作体験会を開催しています。
BIMソフトの基本的な操作感や自社業務への適合性などを見極めたい、CAD設計部マネージャーや企業担当者などにおすすめです。例えば、以下のセミナーでは無料操作体験会が実施されています。
| セミナー名 | 特徴 |
| BIM/CIM活用セミナー | openBIMを活用したBIMデータの積算や審査への活用法を体験できる |
| BIM操作体験セミナー | Revit・ArchiCAD・GLOOBEなどのBIMソフトの操作を体験できる |
国土交通省関連の無料BIM操作体験会では、国際基準であるopenBIMの活用法や複数ソフトの比較などの情報を習得できます。
無料のBIM講習を選ぶ際の4つのポイント

無料のBIM講習を選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- 自社の業務領域に対応したBIMソフトか
- 自分のスタイルに合った学習形式か
- スキマ時間や業務の合間に参加できるか
- 現状のスキルと目的にマッチしたレベルか
さまざまな企業や協会などが無料のBIM講習を開催しているため、どの講習を選べば良いか疑問を抱いている方も少なくありません。次に無料のBIM講習を選ぶ際のポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
①自社の業務領域に対応したBIMソフトか
無料のBIM講習を選ぶ際は、その講習で扱うBIMソフトが自社の業務領域に対応しているか確認しましょう。BIMソフトには意匠設計を得意とするArchiCADや設備設計に強みを持つRebro、建築業務に特したAutoCADArchitectureなどがあり、それぞれ特徴が異なります。
自社が将来的に導入を予定しているBIMソフトまたは、既存のものと関連性の高いBIMソフトを扱う講習を選ぶのが得策です。なお、公式サイトで講習の詳細を確認すれば、その講習でどのBIMソフトを使用するか把握できます。
②自分のスタイルに合った学習形式か
自分のスタイルに合った学習形式のBIM講習を選びましょう。なぜなら、講習の学習形式が合わないと、学習効率の低下や挫折の原因になり、自社に適切かどうか評価できなかったりスキルアップの機会を失ったりする可能性があるからです。
例えば、BIMソフトの基礎操作を身に付けたいCADオペレーターの場合は、操作手順を好きなだけリピート視聴できる無料の動画コンテンツを選ぶのが好ましいでしょう。
一方、BIMの活用戦略や実務課題、投資対効果などの疑問を講師に直接質問したいCAD設計士やCAD設計部マネージャーなどの場合は、質疑応答の時間が設けられているライブ型の無料講習を選択するのが得策です。
③スキマ時間や業務の合間に参加できるか

スキマ時間や業務の合間に参加できるかどうかも、無料のBIM講習を選ぶポイントです。建設プロジェクトは工期が決まっているため、設計変更やクライアントからの急な要望があれば、休日でも深夜でも対応する必要があります。
仮に、無料のBIM講習が4時間にわたって開催される場合、途中で仕事が入れば講習を抜けざるを得ません。その部分の内容は、後から独学で補う必要があり、学習効率が低下する可能性もあります。
そのため、「30分で終わる」や「自宅や会社から参加できる」など、短時間かつ場所を問わず参加できる無料のBIM講習を選ぶのがベストです。
④現状のスキルと目的にマッチしたレベルか
自分のスキルと目的にマッチした無料のBIM講習を選びましょう。例えば、すでにRevitの基礎知識を持っており、BIM導入の効果や戦略を知りたいCAD設計部マネージャーが「BIMとは何か」といった基礎的な無料講習を受講しても、得られる知識はそう多くありません。
この場合、導入事例やDX戦略などを学べる無料のBIM講習を選ぶのが有効です。一方、BIMソフトの基礎操作を習得したいCADオペレーターの場合は、ソフトの操作手順や基礎知識などを学べる無料のBIM講習を受講するのがおすすめです。
BIM講習無料に関するよくある質問
ここでは、無料のBIM講習に関するよくある質問を紹介します。
Revitの知識がない状態から短期間で、Revitの基礎操作や実務で通用するレベルの応用知識を習得したい方は、以下のセミナーへの参加がおすすめです。
| セミナー名 | BIM・建築 3DCAD Revitセミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 41,800円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
- BIMソフトや高性能なコンピューターの導入・維持に高額なコストがかかる
- スタッフにBIMを習得させるための研修や教育にコストがかかる
- BIMを扱えるようになるまでは業務効率が低下する可能性がある
- 発注者がBIMの活用を求めていないため、導入の必要性がないと感じている
上記以外にも、BIMを扱えるCAD設計部マネージャーやCADオペレーターなどが、圧倒的に少ないのもBIMが普及しない理由です。
BIM講習無料についてまとめ
無料のBIM講習を受講すれば、BIMソフトの操作方法から導入事例、DX戦略まで多くのことを学べます。講習によって内容や参加スタイルなどが異なるため、ご自身が学習しやすい無料のBIM講習を選び、自社の生産性向上や業務効率化、ご自身のキャリアアップに役立ててください。