建築設計の分野で活躍しているBIMソフト「Revit」。
今回は、そんな建築用BIMソフトとしてお馴染みのRevitの特徴や使い方について、ご紹介していきます。この記事を読んでRevitについて学習してみてください。
Revitとは
Revitとは Autodesk社が開発しているBIM設計の強力な支援ツールです。
英語の発音はそのまま「レビット」と読みます。
Autodeskが公式で発表しているRevitの語源は、意匠設計用=”Architecture”、構造設計用=”Structure”、設備設計用=”MEP”の機能を持っているソフトウェア、と言う意味です。
Revitは3DCADソフトですが、BIMに特化しているのが大きな特徴です。
適応業務としては、建築設計・構造エンジニアリング・機械・電気・配管(MEP)および建設施工と幅広く対応しており、各分野間での共同設計プロセスをサポートしています。
Revitを運用することで、以下の動画のような複雑なモデリングも行えるようになります。
まずは、Revitの技術や使い方を学ぶ上で、一番効率的なおすすめ方法の、講習についてご紹介します!
BIM建築 3DCAD「Revit」が学べる、おすすめの講習は!?
様々な特徴を兼ね備えているBIMソフト「Revit」を、これから始めて学ぶ初心者の方にも、もっと深いところまで操作方法を学びたい方にもおすすめな講習が、BIM・Revit講習です!
ProSkilllが開催しているBIM・Revit講習は、建物一棟の3Dデータを作成しながら業務内容にそってRevitの使い方、操作を習得できるため、受講後にすぐに業務でRevitを利用できるようになります。Revitの学習教材としてはもちろん、CADの社内研修や新人教育としても利用されている人気の講習です!
BIM・Revit講習の特徴
BIM・Revit講習は、Revitの操作を習得することで、実際の業務でBIM/Revitを活用できるようになることを目指します。実際に建物一棟の3Dデータを作成しながらRevitの操作を習得できます!
そんなBIM・ Revitセミナーはどのような特徴なのかと言うと、
- 対面受講・ウェビナー・eラーニングといった、3つの受講形式から選んで学べる
- 短期集中学習ですぐにレベルアップ
- Revitを開発したAutodeskが公認している
- カルキュラムがサイトですぐ分かる
- 満足できなければ全額返金してもらえる
という内容になっています。
3Dデータの作成は、平面図、立面図、矩計図の作成と同時並行で行うため、2DCADの経験を活かしながら3Dモデルの作成を行うことができます。また、作成した3Dモデルを基に各種設計図書の作成方法を学べるため、受講後すぐに業務でRevitを利用できるようになります。
Revitの特徴
続いて、Revitの特徴を、大きく3つのカテゴリに分けて説明します。
Revitの特徴① 設計
RevitはCADソフトですが、BIMに特化しているとういうことが大きな特徴のソフトです。
素早く建物の3Dモデルや平面図などを作成し、モデル間の干渉チェックや、構造解析などの作業が効率化されます。
また、3Dモデルを利用することで、内装や外観パースの作成や、設計初期段階における日照時間による自然光の検討も容易に行うことができます。
建物の壁、ドア、窓などはインテリジェント要素として配置されるため、あとから建具の寸法変更などの情報変更が可能となっています。この機能によって、設計の初期段階からのプロセスの高速化ができ、3Dモデルを作成することで工期全体を通しての可視化が進みます。
また、Revitには様々な拡張モジュールがAutodesk社から提供されており、日本ユーザー向けに特化したもの(Autodesk Revit Extensions)や、モデルや図面を作成するのに便利なツールなどもあります。加えてサードパーティーからも様々なアドオンや、連携可能なソフトウェアも出ていますので、便利な設定や機能を選んで利用することもできます。
さらにRevitは、成果物としての設計図面の作成も容易に行えます。
3Dモデルを作成することで平面図・立面図・断面図などの図面が自動作成され、建具表や面積表などの集計表・3Dビュー・レンダリングなどの様々なドキュメントも作成できます。
作成した3DデータをVRで使用できるようになったことで、デザイン一覧を早い段階で共有することができ、これまで一番無駄な時間と言われていた図面の変更・チェック作業から解放される、便利なソフトです。
Revitの特徴② コラボレーション
建築の1つのプロジェクトには、様々な作業者が関わってきます。
Revitは様々な目的で利用されますが、プロジェクトの建物モデルを分割して作業および管理できる優れたソフトウェアです。建物の外部設計・内部設計・設備設計・家具レイアウト設計など、作業別にレイヤー分けして保存することが出来ます。
紐付けされた他の作業を保存すると、軸になる設計図も更新されますので、チーム設計で起きがちな設計データ相互間のズレを防ぐことができ、他の利用者が設計図を編集したい場合は編集許可を申請し、許可を得ることで利用可能となります。
また、現在の使用中要素の状況は色分けされて表示されるため、共同での作業もスムーズに行うことができます。プロジェクトモデル内ではリアルタイムにチャットで意思疎通を図ることができるので、離れた場所のメンバーでもチーム設計がしやすくなっています。
こうした昨日によって、無駄な出張費の抑制や、メンバーの労働時間の負荷を下げることができます。
Revitの特徴③ ビジュアライゼーション
Revitでは、作成した3Dモデルを使って様々な方法でレンダリングを行うことができます。
メンタルレイ・レイトレースといった方法や、Autodesk 360のクラウドシステムを使うことでCPU負荷を上げることなくレンダリングを行えるため、スムーズに作業ができます。
レンダリングした3Dモデルを作成することで、プレゼンテーションから現場説明まで、幅広く様々な人と意思疎通を図りやすいというメリットがあります。
Revitの簡単な画面説明・使い方
それでは、Revitの簡単な使い方を画面と一緒にご紹介します。
① プロジェクトを新規作成
建築、構造、設備など、設計する内容によってテンプレートを選択します。
建築物のタイプによっても建築テンプレートを用意しておくことをお勧めします。
② 立面図で高さ方向を設定
立面図で、高さ方向の数値を設定します。
これにより1F、2Fなどの高さを寸法ではなく、フロアの名前等での指示が可能になります。
③ 通り芯、平面プランを作成
作図は2DCADと同じですが、プロパティ設定で部材がどのフロアまでの高さか指定しておくことで、自動的に3Dモデルが作成されます。
④ 建具を配置
細かい取り合いや、建具の配置などを調整します。
位置や高さを変更すると、2D図面も連動して変更されますので、3Dビューで確認してみましょう。床や階段・梁・天井など、それぞれ2Dでの作図とほぼ同じ操作感で作成していくことができます。
⑤ 3Dデータを活用
従来の2D設計では、上司やクライアントの合意を得る為に、多大な労力をかけて10枚のパースを作成していました。
BIMの登場によって、BIMで3Dモデルを作成できるようになり、プレゼンテーションパースなども簡単に作成できるようになりました。また、Revit Liveを使うことで、ワンクリックでVRデータへの変換もできます。
3Dモデルは設計を可視化できるので、設計の初期段階から、通路幅や棚の高さなどの細かい部分について、施主の要望に沿った設計を進めることができます。
A360を利用すれば、Webブラウザ上で3Dモデルが簡単に確認できます。
タブレットを活用して、施工や事前の打合せをわかりやすく行うことができます。
⑥ シートを作成
提出する図面を作成します。平面図・矩計図・パース・面積表・建具表などの必要なものをシートにドラッグし、ページのレイアウトを決めます。
あらかじめ、よく使う図面枠はテンプレートに登録しておくと非常に便利です。
確認申請に15~20枚の図面を提出していたものが、Revitを利用することで6枚の図面で申請が受理された例もあります。
Revitのソフトウェア情報
Revitのソフトウェア情報は、以下の通りです。
最新版 | Revit 2024 |
対応OS | 64 ビット版 Microsoft® Windows® 10 または Windows 11 |
価格(税込) |
|
推奨スペック
Revitを使用する際のパソコンの推奨スペックは、以下の通りです。
CPU |
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メモリー | 16GBのRAM |
ビデオディスプレイの解像度 | 最小:1280 x 1024、True Color 対応
最大:超高解像度(4k)モニター |
ビデオアダプタ |
|
HDD | 30GBのディスク空き容量 |
Revitの入手方法とインストール
Autodesk社のホームページから、オンラインでサブスクライブの購入ができます。
月払い・年払いと3年間の期間限定ライセンス形式となっており、期間が切れる前に再度ライセンスを購入しないと利用できなくなります。メディアはAutodesk ストア、Autodesk アカウント、Education Community、バーチャル エージェントなどからダウンロードできます。
また、体験版が利用できるので、その後にライセンスを購入する方法もあります。
具体的なインストール方法の詳細は、Autodeskのホームページから参照できます。
前提条件に注意し、アンチウイルスソフトを無効にしてからインストールを行いましょう。
Revitを活用する為のおすすめツール
Revitを活用する際に、便利に使えるおすすめのツールをご紹介していきます。
- A360
クラウドストレージの利用向き - A360 Collaboration for Revit
クラウド で共有モデルをワークシェアリング可能 - BIM 360 Docs
青写真、2D プラン、3D BIM モデルなどのドキュメント管理可能 - Revit Live
VR、ウォークスルー。ワンクリックでRevitのモデルをインタラクティブなモデルに変換可能
これらをRevitを活用するにあたって同時に利用すると便利です。
Revitの使い方 まとめ
今回は、建築3DCAD「Revit」の特徴や使い方を徹底解説してきました。
初めにご紹介したBIM・Revit講習は、建築用3DCADであるRevitの操作を習得することで、実際の業務でBIM/Revitを活用できるようになるおすすめの講習です。
こちらの講習は初心者向けで、CADが全く分からなくても受けられるので安心です。
初心者から成りあがるには講習が一番手っ取り早いですし、一人での受講だけでなく、同僚や友人と共に複数で同時に受講できるのも嬉しいですね。
現在は、対面授業が困難な方へ向けて、オンライン受講のライブウェビナーや、好きな時間に学べるeラーニングにも対応しています!一度ぜひ、講習を受講をしてみてはいかかでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
3DCGソフトを使ってすでにCADで作成したデータを用いて3Dデザインをすることも可能です。3DCGソフトSubstance 3Dには、CADデータの連携が可能ですので、Substance 3DにCADデータを取り込むことで、3Dモデルを作ることができます。
そして、Substance 3Dでは、直感的な操作でマテリアルやテクスチャを作れるという特徴があります。無料体験版のダウンロードができますので、試してみてはいかがでしょうか。
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