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【徹底比較】板金設計で使えるCAD5選!価格や性能、サポートの充実度をまとめてみた

板金加工技術は自動車や建造物だけではなく、家電製品やキッチン用具など私たちの日常生活に密接に関わっています。
この記事では、板金設計がスムーズにできるおすすめのCADを5選ご紹介します。
板金設計がデジタルに適している理由も併せて解説するので、板金設計にCAD導入を検討している人は参考にしてください。

板金設計とは

板金設計とは

板金設計とは、金属素材の板を加工するための設計図のことです。
板金加工が必要な金属は、車のボディや建造物の雨どい、冷蔵庫、洗濯機、鍋、フライパンなど、案外私たちの身近に多くあります。

ちなみに、板金加工とは平面の金属板である板金を、切断、絞り込み、溶接などを施し、様々な形状に変化させることです。板金加工をする際は、板金設計を基にして加工方法を決めなければいけません。つまり、金属素材を使った製品を作るためには、必ず板金設計が必要となります。

板金設計はデジタル化が進み、ほとんどの企業ではCADを導入して設計を行っています。板金設計でCADを用いる場合、どのような加工を行うかによって使用するCADを選ばなくてはいけません。例えば、大物板金をプレス加工する場合は3DCADソフト、比較的単純な加工を施す小さな板金であれば2DCADがおすすめです。

3DCADは、製品の完成形をイメージできるように、事前に3Dモデルで確認できるというメリットがありますが、一方入力しなければいけない情報量が多く、さらに工数が比較的多いというデメリットがあります。そのため、どちらのCADを使えば生産性が向上するのかを十分考えて導入することが大切です。迷ったときには、2DCAD3DCADどちらにも対応しているソフトを選ぶと良いでしょう。

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板金設計で使えるCAD5選

板金設計で使えるCADをおすすめ順に5選ご紹介します。価格や性能、サポートの充実度など、それぞれのソフトで特徴が異なるので、希望に合ったCADを選ぶようにしましょう。

1.プレス金型設計におすすめのPowerSHAPE

PowerSHAPEは、板金用のプレス金型設計をするときに最適な3DCADソフトです。製造元はCADソフトで有名なオートデスク社で、金型以外にも、工具や複雑なパーツなど幅広い用途で使用できます。

PowerSHAPEは格子状になったメッシュデータでも、簡単に解析・編集できるリバースエンジニアリング機能を搭載。互換性も高いので、CADだけではなくCAMへの連携もスムーズに行えます。ファイル拡張子はPSMODELオプションで、ファイル拡張子の種類はPowerSHAPE 3D Model Fileです。サポートはオプションですが、公式サイトにアクセスしたらすぐにインストールできます。

2.板金に特化したCADソフト・AP100

株式会社アマダがリリースしたAP100は、操作が簡単で分かりやすいCADソフトです。データ管理機能を使えば、板金加工で使う製図を社内で共有することができます。AP100は作図機能も豊富で、レイヤーや線種、線色の変更はもちろん、穴用や切り抜きの作図も可能です。その他にも、面合成や面出しの機能を使って作図すれば、立体形状で完成図を確認することもできます。

AP100は随時アップデートし、コールセンターサポートによるアフターフォローも充実。そのため、CAD導入に不安を抱いている企業にもおすすめです。ちなみに、株式会社アマダは、AP100を教えるアマダスクールという教育機関も運営しています。アマダスクールでは基礎から実践的な応用設計まで学習しているので、「CAD初心者なので使いこなせるか不安」という場合には利用を検討してみてください。

3.AutodeskCADソフト・Fusion 360

Autodesk社が提供する3DCADFusion 360は、3DCADのモデリング機能や2DCADの機能を無料で使えるCADソフトです。Fusion 3603DCADのモデリング機能に加えて、2次元図面に対応する機能も搭載されています。その他には、ソリッドやサーフェス、アセンブリ、モデリング、レンダリング、アニメーションにも対応できます。

Fusion 360はクラウド上でデータ管理しているため、ネット環境とブラウザがあればどこでも製図を見ることが可能です。ちなみに、Fusion 360は非営利団体や教育機関、スタートアップ企業であれば無料で利用できます。

4.基本機能は無料で使えるOnshape

フルクラウド3DCADOnshapeは、基本機能であれば無料で使えるソフトです。利用する際には公式サイトにアクセスし、アカウント情報を入力したらすぐに使うことができます。通常のCADソフトのように、ダウンロードやインストールをする必要はいりません。

Onshapeで作ったデータは、誰でも閲覧できるパブリッククラウド上に表示されます。ただし、有料版を使えば一般に公開されないので、「データのプライバシーを確保したい」という場合におすすめです。一般的には、まず無料版で使用感や操作方法をチェックし、使いやすい場合には有料版に移行するというケースが多いようです。CAD導入に迷ったとき、またはソフトを使いこなせるか不安に感じたときにおすすめのソフトといえるでしょう。

5.アメリカTrimble社のSketchUp Free

SketchUp Freeは、GPSの先端技術を開発しているアメリカのTrimble社がリリースしたCADソフトです。直感的な操作方法と簡単にできるモデリングが特徴で、建築関係やインテリアに使われることが多く見られます。非営利目的であれば無料で使えますが、営利目的の企業の場合は有料となっています。そのため、教育機関や個人のスタディ用、レンダリングソフトに移行する前段階として使われることが多いソフトです。

ちなみに、有料版はSketchUp Proという名称で、モデリング機能がワンランクアップしています。さらに、AR/VR用のデータへ対応することもでき、温度変化を計算することも可能です。対応機器はWindowsMacで、サーフェスやプラグイン、アニメーション、モデリングなどの機能を搭載しています。ただしSketchUp Freeは、「STEP」「IGES」などの中間ファイルには対応していません。

デジタルが板金設計に適している理由

デジタルが板金設計に適している理由

デジタルが板金設計に適している理由は、設計時の稼働・進捗情報をリアルタイムで共有できるということです。社内はもちろん、社外であっても同じソフトを使っていれば、板金設計のデータを共有できます。結果的に作業が効率的に進むので、生産性がアップして、さらに商品を安定供給することへとつながっていきます。データだけではなく、発注情報も共有・一元管理できるので、見積もりの段階から製造、出荷まで計画的に進めていけるという点もメリットです。

板金設計はCADソフトを使って効率的に進めよう

CADソフトを使うと、板金設計作業が効率的に進み、さらには企業全体の生産性・実績アップにつながっていきます。もし、板金設計でCADソフトを使うことに不安がある場合は、まず無料で使えるフリーソフトで試してみてはいかがでしょうか。

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