Autodesk Fusionの料金を調べると、契約期間に加え、通常版・設計向け・製造向けという選択肢が出てきます。どれを選ぶか迷ったら、利用する期間と、モデル作成後に解析や加工まで行うかを整理してみましょう。
また、無料で使える条件もおさえておくと、自分に必要な料金プランを絞り込みやすくなります。本記事では、Autodesk Fusionの料金表をもとに、契約期間の選び方と各プランでできる機能を紹介します。
Autodesk Fusionの料金一覧表

出典:Autodesk
Autodesk Fusionのプランには、主に3つのプランがあります。それぞれの料金は以下の表をご確認ください。
| 契約期間 | Autodesk Fusion | Autodesk Fusion for Manufacturing | Autodesk Fusion for Design |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | 14,300円 | 29,242円 ※キャンペーン中:21,932円 |
31,442円 ※キャンペーン中:23,582円 |
| 1年 | 116,600円 ※キャンペーン中:87,450円 |
350,900円 ※キャンペーン中:263,175円 |
377,300円 ※キャンペーン中:282,975円 |
| 3年間 | 350,900円 | 1,052,700円 | 1,130,800円 |
出典:Autodesk
通常設計や3Dモデリング、基本CAMなら、料金面では「Autodesk Fusion」がおすすめです。高度な加工や製造工程の自動化が必要な場合は「Autodesk Fusion for Manufacturing」、高度な解析や設計データ管理まで行いたい場合は「Autodesk Fusion for Design」が良いでしょう。
Autodesk Fusionの有料版と無料版の違い
Autodesk Fusionの無料版は、個人の非商用利用に限られ、料金がかからない機能限定版です。有料版と無料版の主な違いをまとめると以下のとおりです。
| 項目 | 無料版 | 有料版 |
|---|---|---|
| 利用目的 | 個人的な趣味・非商用プロジェクト | 商用の製品設計・開発・製造 |
| 利用条件 | 年間総収益1,000米ドル未満など | 無料版のような収益条件なし |
| CAD・CAM機能 | 一部機能に制限あり | 包括的な機能を利用可能 |
無料版は料金がかからず基本的な3Dモデリングも行えるため、Autodesk Fusion初心者や、趣味で設計・3Dプリントを楽しむ方に適しています。しかし、無料版はCAMやPCB設計、図面作成、ファイルの入出力などに制限があるため、業務で本格的に使用する場合は注意が必要です。
以下の記事では、Autodesk Fusionの料金において最安プランを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
Autodesk Fusionの料金プラン別の搭載機能

ここからは以下3つの料金プラン別に搭載されている機能を紹介します。
- Autodesk Fusionの通常版
- Autodesk Fusion for Design
- Autodesk Fusion for Manufacturing
①Autodesk Fusionの通常版
Autodesk Fusionの通常版は、基本機能を1つのクラウド環境で扱える料金プランです。製品の3Dモデリングだけでなく、設計データを利用した加工準備やシミュレーション、電子基板の設計まで幅広く対応しています。
通常版に含まれる主な機能は次のとおりです。
- CAEによる設計のシミュレーション
- PCB設計と機械部品設計の連携
- リアルタイムでのチーム共同作業
複数ソフトの料金負担やデータ変換の手間を抑え、設計変更を製造工程へ反映しやすい点が特徴です。
②Autodesk Fusion for Design
Autodesk Fusion for Designは、通常版に高度なモデリング、シミュレーション、PLM機能を追加した料金プランです。Autodesk Fusion、Fusion Design Extension、Fusion Simulation Extension、Fusion Manageが1つの料金プランに含まれています。
| 機能の種類 | 主な搭載機能 |
|---|---|
| 高度な設計 | メッシュ編集、サーフェス作成、プラスチック部品の設計 |
| 設計案の作成 | ジェネレーティブデザイン |
| シミュレーション | 構造解析、熱解析、熱応力解析、射出成形など |
| データ管理 | BOM管理、変更・リリース管理、タスク管理 |
| PLM | サプライヤー連携、品質管理、要件管理など |
通常版との料金差はありますが、設計案や性能を深く検証でき、複雑な製品や高性能部品の開発に向いています。
③Autodesk Fusion for Manufacturing
Autodesk Fusion for Manufacturingは、通常版の機能に高度なCAMと製造自動化機能を追加した料金プランです。設計だけでなく、複雑なCNC加工や検査、積層造形まで同じ環境で進められます。
搭載されている代表的な製造機能は次のとおりです。
- 2D加工から同時4軸・5軸加工までのツールパス作成
- 切削、フライス加工、旋盤加工、複合旋盤加工
- 自動フィーチャ認識とパーツ全体の自動加工
- 多軸加工時の衝突防止
- ツールパスの修正とバリ取りなど
通常版より料金は高いものの、CAM作業を短縮し、加工精度や品質管理を高められる点が特徴です。
Autodesk Fusionの料金を無料・安く利用する方法
Autodesk Fusionの料金が高いということで「無料で使いたい」「安く利用したい」という方もいるでしょう。ここでは、Autodesk Fusionの料金を無料・安く利用する方法を紹介します。
- 30日間の無料体験版を利用する
- 個人用Autodesk Fusionを利用する
- 教育機関・スタートアップ向けプランを利用する
①30日間の無料体験版を利用する
Autodesk Fusionの料金を支払う前に、30日間の無料体験版を利用できます。体験期間中は、基本的な3Dモデリングだけでなく、高度な設計・製造機能や各種拡張機能も試せます。
無料体験版で確認できる主な機能は次のとおりです。
- 3Dモデリングによる設計・修正
- CADとCAMを連携させたCNC加工データの作成
- シミュレーションによる設計性能の検証
- ジェネレーティブデザインによる設計案の生成
- クラウド上での共同作業とデータ管理
- Manufacturing・Simulation・Designなどの拡張機能
実際の操作性や使用しているファイル形式との互換性、必要なCAM機能などを購入前に確認できるため、Autodesk Fusionの料金を支払ってから「必要な機能が使えなかった」という失敗を防げます。
②個人用Autodesk Fusionを利用する
個人用Autodesk Fusionは、個人の非商用プロジェクト向けで、料金がかからないプランです。通常版と比べて機能は制限されますが、基本的な3Dモデリングや一部のCAM機能を料金なしで利用できます。
一方、顧客から受注した案件や企業の商品開発などには使用できません。Autodesk Fusionの料金を無料にできる反面、利用目的と機能の両方に制限がある点を理解しておきましょう。
③教育機関・スタートアップ向けプランを利用する
認定教育機関に所属する学生や教員は、Autodesk Fusionを無料で利用できます。また、一定の条件を満たすスタートアップ企業には、通常のAutodesk Fusionの料金より大幅に安い専用プランが用意されています。
| 対象者 | 料金・利用期間 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 学生 | 無料(1年ごとに更新) | 1シートを利用可能 |
| 教員 | 無料(1年ごとに更新) | 最大250シート。学生を招待可能 |
| 学校のIT管理者 | 無料(3年ごとに更新) | 最大3,000シート、SSOに対応 |
| スタートアップ企業 | 25,300円/ユーザー(3年間) | 1社あたり最大10ユーザー |
出典:Autodesk
教育機関向けプランを申し込む際は、認定教育機関に所属していることを証明する必要があり、学校発行のメールアドレスなどを用いて確認が行われます。
Autodesk Fusionを業務で利用する場合は、料金だけでなく、導入後にスムーズに使い始められるかも重要です。以下から購入すると、Autodesk Fusionの年間ライセンスに加えて、インストール手順書や約70分のレクチャー動画、トレーニングガイドなどの特典が用意されているため、購入・見積もりを検討する際はチェックしてみてください。
| ライセンス名 | 価格 | 特典 |
|---|---|---|
| Autodesk Fusion 1年間ライセンス | 要見積もり | ・Autodesk Fusion インストール手順書 ・Autodesk Fusionの約70分のレクチャー動画 ・Autodesk Fusion トレーニングガイド ・Autodesk Fusion 教育セミナー20%OFFクーポン |
以下の記事では、Autodesk Fusionを購入した際のダウンロード方法と使い方を紹介していますので、あわせてご確認ください。
Autodesk Fusionの料金を他のCADと比較

Autodesk Fusionの料金が高いか安いかを判断するには、他CADとの料金差だけでなく、搭載機能や用途まで比較する必要があります。ここでは、以下3つのCADと料金を比較していきます。
- AutoCAD
- SOLIDWORKS Design
- Onshape
①AutoCAD
AutoCADはAutodesk Fusionと同じオートデスク製品ですが、主な用途が異なります。AutoCADは、建築・土木・設備分野などにおける高精度な2D作図やドキュメント作成を中心に、3Dモデリングにも対応する汎用CADです。
| 項目 | Autodesk Fusion | AutoCAD |
|---|---|---|
| 月額料金 | 14,300円 | 11,000円 |
| 年額料金 | 116,600円 | 84,700円 |
| 主な機能 | CAD・CAM・CAE・PCB・PDM | 2D作図・3Dモデリング・図面作成 |
| 用途 | 製品設計・解析・加工 | 建築・土木・設備などの図面作成 |
出典:Autodesk
AutoCADの年額料金は、Autodesk Fusionの料金より31,900円安く設定されています。ただし、AutoCADにはAutodesk Fusionのような統合CAMやCAE、PCB設計などの製造向け機能は含まれていません。
②SOLIDWORKS Design
SOLIDWORKS Designは、部品やアセンブリ、2D図面の作成に対応したプロ向けのパラメトリック3D CADです。複雑な機械設計や大規模なアセンブリを扱えるほか、クラウド上での設計共有、マークアップ、バージョン管理にも対応しています。
Autodesk Fusionの料金と比べると、SOLIDWORKS Designは導入費用が高い傾向にあります。
| 製品・プラン | 年額料金 |
|---|---|
| Autodesk Fusion | 116,600円 |
| SOLIDWORKS Design Standard | 528,216円 |
| SOLIDWORKS Design Professional | 602,952円 |
| SOLIDWORKS Design Premium | 854,952円 |
出典:SOLIDWORKS
最も安いSOLIDWORKS Design Standardでも、Autodesk Fusionの料金より年間411,616円高くなります。Autodesk Fusionは比較的低料金でCAD・CAM・CAEなどをまとめて導入できるため、中小企業や少人数の開発チームに向いています。
③Onshape
Onshapeは、ソフトウェアをパソコンへインストールせず、Webブラウザ上で利用できるクラウドネイティブの3D CADです。Autodesk Fusionの料金と比較すると、商用利用できるOnshape Standardは高めに設定されています。
| 製品・プラン | 年額料金 |
|---|---|
| Autodesk Fusion | 116,600円 |
| Onshape Free | 無料 |
| Onshape Standard | 225,000円 |
| Onshape Professional | 375,000円 |
| Onshape Enterprise | 要問い合わせ |
出典:Onshape
Onshape Standardは、Autodesk Fusionの料金より年間108,400円高くなります。料金と搭載機能の幅を重視するならAutodesk Fusionがおすすめですが、インストールや端末管理の負担を抑え、ブラウザ上で複数人が同時に設計したい企業にはOnshapeが適しています。
Autodesk Fusionの料金についてのまとめ
Autodesk Fusionの料金はライセンス単体の金額ではなく、設計・解析・製造・データ管理に必要なソフトウェアをどこまで一本化できるかで判断すべきです。特に通常版は、複数のツールを別々に契約するよりも総コストを抑えられる可能性があります。
ただし、すべての利用者に有料版が必要なわけではありません。趣味や学習なら個人用Autodesk Fusion、導入判断なら30日間の無料体験版を活用できます。ぜひ本記事を参考に最適な料金プランを選んでみてください。
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