これから設計会社に入社してCADオペレーターとして仕事をしようとしている人や、設計業界に転職しようと思っている場合など、設計業界で仕事をするにはCADソフトの操作方法を覚える必要があります。または、すでに設計業界で働いているのだが、各種CADソフトの中でも特に需要の高い、AutoCAD(オートキャド)の操作を独学で勉強しようかと考えている人もいるかと思います。
しかし、学生をしながら日々アルバイトをしていたり、社会人として日々ほかの仕事をしているような場合だと、新しくAutoCADの操作方法を教えてくれるようなスクールに行く時間はありませんよね。
そこで今回は、設計業界の図面製作に欠かせないAutoCADを「独学で勉強する方法」についてご紹介していきます。
この記事を読んでわかること
- AutoCADを独学で勉強できるのかが分かる
- AutoCADを独学で勉強する前に準備すべき道具が分かる
- AutoCADを独学で効率よく勉強する方法やコツが分かる
AutoCADの操作方法を独学で勉強するための方法やコツを、一緒に学んでいきましょう。
AutoCADは独学で学べる?
まず初めに結論からお伝えすると、AutoCADの操作方法を独学で身に付けていくことは可能です。
現在、AutoCADスクールのような講座を受講しなくても、CADの参考書やネット上に掲載されている練習データをうまく活用すれば、独学でAutoCADを学ぶことができます。
またAutoCADソフトであれば、 3DソフトであるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)よりも汎用性が高いです。
分からない操作方法があっても、ネット上で質問することで解決することもできます。
これらの「参考書」や「AutoCADの操作に関するネット情報」を上手く利用することにより、AutoCADを独学で勉強することができるのです。
AutoCADの独学で進める方法3選
機械設計業界などのプラント設計会社や、建築設計業界の仕事で頻繁に使用されるAutoCADの操作方法を独学で勉強するのには、どのような方法があるのでしょうか?
以下では、AutoCADの操作方法を独学で勉強していくための3つの方法について詳しく解説していきます。
AutoCADのおすすめの独学方法①参考書を使用する
AutoCADを独学で勉強する1つ目の方法が、「CADに関する参考書」を活用する方法です。
CADオペレーターの仕事に就くのに、CADに関する専門的な資格が必須で求められることはありません。しかし、多くのCADオペレーターの求人内容には「AutoCAD経験が必須」という文言が多く見受けられます。
「CAD初心者歓迎」とい求人内容でCADオペレーターを募集している企業は少ないので、CAD操作が初心者の場合は、最低限の操作方法を覚える必要があります。
AutoCADの操作方法に関する参考書などであれば、CAD初心者にも優しく説明されているほかに、参考書を3回程度も読破すればCADオペレーターの仕事に支障がないレベルでAutoCADを使いこなすことも可能です。
独学におすすめのAutoCAD参考書
引用:Amazon
AutoCADの参考書でおすすめなのは「これからはじめるAutoCADの本」です。
AutoCADを独学で学ぶのに自信がない初心者さんはこちらの本で学ぶのが良いでしょう。
AutoCADのおすすめの独学方法②ネット上の「CAD練習用図面」を使用する
AutoCADを独学で勉強する2つ目の方法が、「ネット上に掲載されているCAD練習用図面」を模写(トレース)して有効活用する方法です。
冒頭でもお伝えしたように、設計業界でシェア率の高いAutoCADならではの独学方法といっても過言ではありません。なぜなら、需要の高いAutoCADの情報がネット上には多く掲載されているので、操作方法などに関する勉強には困らないからです。
実際に、現役で活躍しているようなCADオペレーターも、仕事上で分からない操作方法をネット上で検索しながら作図することもあります。
またネット上では、AutoCADを提供しているAutodeskが公式で掲載しているAutoCADの操作方法を閲覧することも可能です。
紙媒体での勉強が性格的に合わない場合は、ネット情報を活用した独学方法を選択してAutoCADスキルを磨いていきましょう。
AutoCADのおすすめ独学方法③動画で学ぶ
現代ではAutoCADの操作方法や基礎知識、難しい設計方法などを動画で学ぶことも可能です!
今では様々なYoutuber・企業達がAutoCADについて動画を上げてくれています。
早速AutoCADの動画を見てみたい!と言う方は、まずAutoCADでのデータ編集方法についての動画を見つけたので参考にしてください。
AutoCADを独学で学ぶときに準備するもの
AutoCADを独学で学ぶ場合、以下の4つのアイテムを用意できると、より実践的なCADスキルを身につけることができます。
AutoCADの独学準備①パソコン
最新のAutoCADソフトの推奨PCスペックは以下の内容です。
CPUの種類 | 64ビット Intel CPU Apple MシリーズCPU |
メモリ | 基本:4GB 推奨:8GB以上 |
モデル | macOS Big Sur以上と互換性があるApple Mac®コンピュータ 推奨:メタルグラフィックスエンジン対応Apple Macモデル |
ディスク空き容量 | ダウンロードおよびインストール用に6GBのディスク空き容量 |
このうちのCPU、メモリ、モデルは特に注目して選ぶようにしましょう。
Autodeskが公式に発表しているAutoCADの動作環境・PCスペック情報もぜひ参考にしてください。
AutoCADの独学準備②AutoCADソフト
AutoCADのソフトは、30日間の無料体験版を使用することができます。
また無料体験期間が終了した後も、AutoCADライセンスはサブスクリクションとして以下を選択して使用することが可能です。
期間 | 価格(税込) |
1ヶ月 | 8,800円 |
1年 | 71,500円 |
3年 | 214,500円 |
短期集中型で、30日間の無料体験版で一通りの操作方法を勉強するというのも1つの方法となります。
AutoCADの独学準備③参考書
AutoCADに関する参考書には、初心者におすすめできるレベルから実務で活用できるような、さらに専門性の高いスキルを身に付けたい人におすすめできる参考書まで、さまざまな種類があります。
操作方法を解説した初心者向けの参考書をマスターしたら、作図に特化した中級者向けの参考書を進めるなど、自分のレベルに合わせて使い分けるようにしましょう。
AutoCADの独学準備④プリンター
設計業界では、作図が終わると必ずプリントアウトして自分が設計した図面に間違いがないかをチェックします。PCモニターでどれだけ確認しても、紙媒体で確認すると多くの確率でミスを発見することができるのでビックリする人も多いはずです。
実務では「作図とプリントアウトのチェック」は必ずセット作業だということも覚えておきましょう。
また、AutoCADには出力設定もさまざまな方法があります。
特に尺度設定を変更した出力などは、初心者には難しく、出力選択を間違えると異尺度で出力されてしまうこともあるので注意してください。
独学でゆっくり覚えることもできるので、プリンターの準備もしておくと安心です。
なお、設計業界ではA3用紙がメインで使用されます。AutoCADの独学でプリンターを用意する場合は、A3サイズを出力できるプリンターが望ましいでしょう。
AutoCADを独学で学ぶのに限界を感じた場合
AutoCADを独学で学ぶのに限界を感じた場合は、セミナー講座でプロから学ぶのが良いでしょう。
AutoCADのセミナーならBIZROADの「AutoCAD基礎セミナー講習」が非常におすすめです。
もし独学だけでは上手く学習できないな…と思った方はセミナーで学ぶことも検討してみてください。
AutoCADを独学で学ぶ方法についてまとめ
AutoCADの操作方法は独学でも勉強することができます。
独学方法としては、「CADの参考書を利用した方法」や「ネット上に掲載されているCAD情報で勉強する方法」が有効的です。
CADスクールに通わなくても、独学で勉強すれば時間に追われずに進めることができるので、PCやCADソフト、プリンターなどを準備するようにしましょう。
設計業界では、CADの操作経験が必須で求められることが多いです。
CADソフトの中でも、シェア率の高いAutoCADに関する情報は書店やネット上でも多く取り扱われているので、独学しやすいと言えるでしょう。
CADに関する資格取得も、多くのスキルを身につけることができるので、AutoCADのプロフェッショナルとなれるようなCADオペレーターを目指してください。