AIの進化により、これまでプログラミングの知識が必要だったアプリ開発も、初心者が挑戦しやすい時代になりました。一方で、「AIを使えば本当にアプリを作れるの?」「アプリを作ってみたいけれど、プログラミング経験がなくて不安」と感じている方もいることでしょう。
この記事では、初心者向けにAIでアプリを作るためのおすすめツールや具体的な作り方を、実際の画面を交えながらわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、AIを活用したアプリ開発の始め方やおすすめツール、効率的にスキルを身につける方法がわかります。AIを正しく活用し、アプリ開発への第一歩を踏み出しましょう。
AIでアプリは作れる?
「プログラミングができないとアプリは作れない」と思っていませんか。近年は生成AIの進化により、初心者でもアプリ開発に挑戦しやすい環境が整っています。
ここでは、AIでアプリを作ることは本当に可能なのか、できること・できないことや必要な知識について解説します。
初心者でもAIを使えばアプリ開発に挑戦できる
これまでアプリ開発には、プログラミング言語の習得や開発環境の構築など、多くの知識と時間が必要でした。
しかし生成AIの登場により、そのハードルは大きく下がっています。例えば、「ToDoアプリを作りたい」「タスクの追加・削除機能を付けたい」といった内容をAIに伝えるだけで、画面デザインやコードを生成してくれるため、初心者でもアプリ開発を始めやすくなりました。
また、生成AIはコードを書くことだけでなく、アイデア出しや要件定義、エラーの原因調査、機能改善まで幅広くサポートしてくれます。そのため、プログラミング経験がない方でも、AIと対話しながら少しずつアプリを完成させることが可能です。
AIにはできること・できないことがある
生成AIはアプリ開発を大きく効率化してくれる便利なツールですが、すべてをAI任せにできるわけではない点に注意が必要です。
AIが得意な領域・苦手な領域としては、次のようなものが挙げられます。
| AIが得意なこと | AIが苦手なこと |
|---|---|
|
|
生成AIは「すべてを自動化する魔法のツール」ではなく、「開発を支援するパートナー」と考えることが大切です。AIと人それぞれの得意分野を活かすことで、より効率的かつ品質の高いアプリ開発を実現できます。
プログラミング知識はどこまで必要?
AIを活用すれば、プログラミングの知識がまったくない状態でもアプリ開発を始めることは可能です。近年は自然言語で指示を出すだけでアプリを生成し、その場で動作を確認できるツールも登場しています。
そのため、「まずはアプリを作ってみたい」という段階であれば、専門知識がなくても十分に挑戦できるでしょう。
一方で、より実用的なアプリを作成したり、自分の思いどおりに機能を追加・修正したりするには、HTMLやCSS、JavaScript、Pythonといった基本的なプログラミング知識があったほうがスムーズです。また、AIに適切な指示を出す「プロンプト」の作成スキルも求められます。
アプリを作れるおすすめAIツール

AIでアプリを作る際は、目的に合ったAIツールを選ぶことが重要です。初心者の場合、いきなり本格的な開発環境を用意するよりも、AIに自然な言葉で指示を出しながらアプリ作成を進められるツールを選ぶとよいでしょう。
アプリ開発に活用できる代表的なAIツールは、次のとおりです。
| AIツール名 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ChatGPT | アイデア出し、要件定義、コード生成、エラー修正まで幅広く対応できる | AIに相談しながらアプリ開発を進めたい人 |
| Gemini | Googleが提供する生成AI。コード生成や情報整理、Googleサービスとの連携に活用しやすい | Google関連サービスをよく使う人 |
| Google AI Studio Build | ブラウザ上でAIと対話しながらアプリを生成し、その場で動作確認できる | 初心者でも実際に動くアプリを作ってみたい人 |
| Microsoft 365 Copilot | Word、Excel、TeamsなどMicrosoft 365と連携し、業務効率化に活用できる | 社内業務やビジネス用途でAIを使いたい人 |
| ノーコードAIツール | コードを書かずにアプリや業務ツールを作れるサービス。Google Opalなどがある | プログラミングなしでアプリ作成に挑戦したい人 |
このように、AIツールにはそれぞれ得意分野があります。アプリの設計やコード生成をAIに相談したい場合はChatGPTやGemini、ブラウザ上で実際に動くアプリを作りたい場合はGoogle AI Studio Buildが向いています。
生成AIは誰でも簡単に使い始められますが、思いどおりの結果を得るにはコツがあります。効率よくスキルを身につけたい方や業務での活用方法まで学びたい方は、セミナーを活用して学習するのも一つの方法です。
ChatGPTセミナーは、ChatGPTを活用して業務効率化を学べる実践型のセミナーです。生成AIの基礎から業務に合わせたカスタムGPTの作成、AIエージェントの活用まで、幅広いスキルを身に付けられます。
Geminiセミナーは、Geminiを実務で活用するための知識とスキルを学べる実践型の講座です。業務効率化の方法や実践テクニックに加え、Google AI Studio Buildを使ったWebアプリの作成まで習得できます。
アプリ開発におすすめのコーディングAIについては、こちらも参考にしてください。
AIでアプリを作る方法
AIでアプリを作る基本的な流れは、アイデアを整理し、必要な機能を決め、AIにコードを生成してもらいながら改善を重ねていくことです。ここでは、Google AI Studio Buildを使い、AIでアプリを作る基本的な手順を実際の画面とともにわかりやすく解説します。
- 作りたいアプリをAIに伝える
- AIが生成したアプリを確認する
- 生成されたアプリを編集する
- 動作確認しながら完成度を高める
①作りたいアプリをAIに伝える
AIでアプリを作る際は、まず「どのようなアプリを作りたいのか」をAIに相談するところから始めましょう。Google AI Studioにアクセスしたら、左メニューの「BUILD」から「New app」をクリックしてください。

ここでは、「どのようなアプリを作りたいか」「どんな機能が必要か」を自然な文章で入力するだけで、AIがアプリ作成を進めてくれます。今回は、例としてToDoアプリを作成します。次のようなプロンプトを入力してみましょう。
ToDoアプリを作成してください。
以下の機能を実装してください。
・タスクの追加
・タスクの削除
・タスクの完了チェック
・スマートフォンでも見やすいシンプルなデザイン

②AIが生成したアプリを確認する
①のプロンプトを送信すると、Google AI Studio Buildが内容を解析し、アプリの生成を開始します。数十秒ほど待つと、AIが入力内容をもとにデザイン案を提案してくれます。

今回は、ToDoアプリの内容に合わせて、スマートフォンでも見やすいデザインが提案されました。画面右側には複数のデザインテーマが表示されるため、好みのデザインを選択してアプリを作成できます。
アプリが作成されたら、実際にタスクを追加したり削除したりして、問題なく動作するかを確認しましょう。

③生成されたアプリを編集する
AIが生成したアプリは、そのままでも利用できますが、さらにAIへ指示を出すことで機能やデザインを改善できます。思いどおりのアプリを作るためには、完成したアプリを確認しながら、AIと対話を重ねてブラッシュアップしていくことが大切です。
例えば、今回作成したToDoアプリであれば、次のような内容をAIへ依頼できます。
- 締切日を追加してください。
- タスクを検索できる機能を追加してください。
- ダークモードに対応してください。
- ボタンの色を青色に変更してください。
- タスクを優先度ごとに色分けしてください。
このように、実現したい内容を自然な文章で伝えるだけで、AIがコードを修正し、アプリへ反映してくれます。プログラミングの知識がなくても、「こんな機能がほしい」と伝えるだけで改善できる点は、Google AI Studio Buildの大きな魅力です。

④動作確認しながら完成度を高める
AIでアプリを作成したら、最後に実際に操作しながら動作を確認しましょう。例えば、ボタンが正しく機能するか、入力したデータが正常に保存されるか、スマートフォンでも見やすく表示されるかなどをチェックすることが重要です。
もし不具合や改善したい点が見つかった場合は、AIにその内容を伝えるだけで、修正案を提案してくれます。
このように、AIを活用したアプリ開発では、一度で完璧なアプリを作ることを目指すのではなく、「作る→試す→改善する」というサイクルを繰り返すことが重要です。AIを活用しながら少しずつ完成度を高めることで、初心者でも実用的なアプリを開発できるようになるでしょう。
初心者がAIで作れるアプリの具体例

AIを活用すれば、プログラミング初心者でもさまざまなアプリの開発に挑戦できます。ここでは、初心者でも比較的作りやすいAIアプリの具体例を紹介します。
- ToDoアプリ
- 社内FAQチャットボット
- 勤怠管理アプリ
- 日報自動作成ツール
- 在庫管理アプリ
①ToDoアプリ
ToDoアプリは、初心者がAIでアプリ開発を始める際におすすめの題材です。タスクの追加・削除・完了チェックといった基本的な機能で構成されているため、アプリ開発の流れを理解しやすい特徴があります。
「タスクに締切日を追加したい」「優先度を設定したい」「ダークモードに対応したい」といった機能も、AIへ自然な文章で依頼するだけで実装できる場合があります。機能を少しずつ追加していくことで、AIとの対話を通じたアプリ開発にも慣れていくでしょう。
②社内FAQチャットボット
社内FAQチャットボットも、AIとの相性がよいアプリの一つです。社内ルールや就業規則、業務マニュアルなどをもとに質問へ回答するチャットボットを作成すれば、社員が必要な情報をすぐに確認できるようになります。
具体的には、「有給休暇の申請方法は?」「経費精算の締め日は?」といった質問に対し、AIが適切な回答を提示する仕組みを構築できます。問い合わせ対応の負担軽減や、情報共有の効率化にもつながるでしょう。
③勤怠管理アプリ
勤怠管理アプリは、出勤・退勤時間の記録や勤務時間の集計などを行うアプリです。シンプルな構成であれば、AIを活用して比較的短時間で作成できます。
「出勤」「退勤」ボタンを設置し、勤務時間を自動計算する機能や、月ごとの勤務時間を一覧表示する機能などを追加することも可能です。また、残業時間を自動で集計したり、勤務状況をグラフで表示したりする機能を実装することで、より実用的なアプリへ発展させられます。
業務で実際に利用する場合は、セキュリティや個人情報の管理に配慮する必要がありますが、アプリ開発の学習題材としても人気があります。
④日報自動作成ツール
生成AIの強みを活かしたアプリを作りたい場合は、日報自動作成ツールもおすすめです。その日に行った業務内容や成果を入力するだけで、AIが読みやすい日報へ自動でまとめてくれます。
例えば、「営業活動」「打ち合わせ」「資料作成」などの内容を箇条書きで入力すると、AIが文章を整理し、報告書として提出できる形式へ整えてくれます。毎日の日報作成にかかる時間を短縮できるため、業務効率化にもつながるでしょう。
⑤在庫管理アプリ
在庫管理アプリも、AIを活用して作成しやすいアプリの一つです。商品の登録や在庫数の更新、検索機能などを実装することで、在庫状況を効率的に管理できます。
商品の入荷や出荷に応じて在庫数を自動で更新したり、在庫が一定数を下回った際にアラートを表示したりする機能を追加すれば、より実用的なアプリになります。
AIでアプリ開発を成功させるポイント

思いどおりのアプリを作るには、AIを上手に活用するためのコツを押さえておくことが大切です。ここでは、AIでアプリ開発を成功させるために意識したい4つのポイントを解説します。
- AIに適切な指示(プロンプト)を出す
- AIの回答を鵜呑みにしない
- 小さなアプリから作り始める
- AIツールを使い分ける
①AIに適切な指示(プロンプト)を出す
AIでアプリ開発を行う際は、プロンプトの内容が完成度を大きく左右します。
「ToDoアプリを作って」といった簡単な指示よりも、「タスクの追加・削除・完了機能を実装する」「スマートフォンでも見やすいデザインにする」「ダークモードに対応する」など、必要な機能やデザインを具体的に伝えることで、AIが意図を理解しやすくなります。
最初から完璧なプロンプトを作る必要はありません。まずは大まかな内容を伝え、生成されたアプリを確認しながら改善を重ねていくことで、理想のアプリへ近づけていきましょう。
②AIの回答を鵜呑みにしない
生成AIは高精度なコードを生成できますが、必ずしも正しいコードや最適な実装を提案するとは限りません。場合によっては、エラーが発生するコードや、非効率な処理が含まれていることもあります。
そのため、AIが生成したアプリは必ず自分で動作を確認し、不具合がないかをチェックしましょう。思いどおりに動かない場合は、エラーメッセージをAIへ伝えることで、修正方法を提案してもらえます。
③小さなアプリから作り始める
AIを活用してアプリ開発を始める場合は、いきなり大規模なシステムを作ろうとせず、小さなアプリから挑戦することをおすすめします。
例えば、ToDoアプリや電卓アプリ、メモアプリなどのシンプルなアプリであれば、AIとのやり取りも少なく済み、完成までの流れを理解しやすくなります。機能を一つずつ追加していくことで、AIへの指示の出し方やアプリ開発の考え方も自然と身につくでしょう。
④AIツールを使い分ける
生成AIにはそれぞれ得意分野があるため、一つのツールだけに頼るのではなく、目的に応じて使い分けることで、より効率的にアプリ開発を進められます。
例えば、Google AI Studio Buildはアプリの生成からプレビューまでをブラウザ上で行えるため、初心者がアプリ開発を体験するのに適しています。一方、ChatGPTはコードの改善やエラーの解決、Geminiはアイデア出しやGoogleサービスとの連携などの際におすすめです。
AIツールの特徴を理解し、用途に合わせて使い分けることで、開発効率だけでなくアプリの品質向上にもつながります。複数の生成AIを活用しながら、自分に合った開発スタイルを見つけていきましょう。
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生成AIを継続的に活用してアプリ開発を進めていきたい方は、資格取得を目標に学習を進めるのもおすすめです。こちらで詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
AIを活用してアプリを作ってみよう
AIの進化により、これまでプログラミングの知識が必要だったアプリ開発も、初心者が挑戦しやすい時代になりました。
ChatGPTやGemini、Google AI Studio Buildなどの生成AIを活用すれば、アイデア出しからコード生成、機能の追加・改善までAIがサポートしてくれるため、専門知識がなくてもアプリ開発を始められます。
一方で、AIを効果的に活用するには、適切なプロンプトの作成や生成された内容の確認・改善が欠かせません。まずはToDoアプリのようなシンプルなアプリから挑戦し、AIとの対話を重ねながら、少しずつ開発スキルを身につけていきましょう。