2017年1月21日、「DIYstyle* × Fusion 360」ワークショップイベントが、カインズ南砂町 SUNAMO店内 CAINZ工房にて開催されました。
CAINZ工房には、DIYに使用する工作機械、レーザー加工機や、3Dプリンターが設置されており、従来のDIYとデジタルファブリケーションの両方を楽しむことができます。
親子で参加されている方、普段よりCAINZ工房のワークショップにご参加されている方、中にはFusion 360を使いこなしている方までたくさんの方が参加し賑わっていました。
今回のワークショップは、Fusion 360とCAINZ工房のレーザー加工機を使用し、日付、名前が刻印されたオリジナル貯金箱を作成するという内容でした。
ワークショップファシリテーターは、3Dワークス株式会社でセミナー講師をメインに活動する大塚貴氏
ワークショップでのおおまかな作業フローを紹介していきます。
[1] あらかじめ用意されたFusion 360の貯金箱3D CADデータをリサイズ
Fusion 360で作成された貯金箱3D CADデータ
貯金箱側面や底面のスケッチデータに参加者が任意にサイズを入力する。
(Fusion 360では1辺の入力値に合わせ縦・横・高さの自動調整が可能)
[2]貯金箱3D CADデータに名前や日付を入力
「テキスト」機能で日付や名前を入力する。
「押し出し」機能で刻印風にテキストをアレンジする。
[3]2D図面として書き出された貯金箱データをPDF出力、編集
Fusion 360で、2D図面を作成し、PDF出力を行う。
Fusion 360で出力されたPDFをAdobe Illustratorで開き編集し、AIフォーマットに変換。(CAINZ工房のレーザー加工機を使用するにあたり、ガイドラインに従ってAIデータのパスの色・太さ・彫刻部分の塗りの色の指定に合わせる)。
[4]レーザー加工機でMDF(5.5mm厚)をカット&レーザー刻印
ノートPCでAIデータを読み込み、レーザー加工機でカット、刻印。お子さまの参加者もレーザー加工に興味津々だ。
[5]カットされた貯金箱パーツの組み上げ
素材の特性を踏まえた板組のオフセット設定により、接着剤を必要とせずに組み上げられる構造となっている。
[6]オリジナル貯金箱の完成!
貯金箱には裏蓋があり、Fusion 360で作成したデータを3Dプリンタで出力した。
Fusion 360を使用することにより、従来の2D図面上で完成イメージを想定しサイズ調整を重ねていく行程を、画面上の3D CADデータに直接サイズ入力をするだけでできるようになります。さらに、その数値に合わせて全ての構造が自動的に変更され、2D図面に反映されるため、いままでの「ものづくり」の行程を大幅に短縮できます。
Fusion 360のハイレベルな機能説明も共有された。
今回参加いただいた方々は、3D CADについて詳しい方が多く、Fusion 360の専門的な機能まで紹介、共有されました。ご家族でも参加いただけ、お子さまの夏休みの自由研究のネタとしても今後活用いただけるのではないでしょうか。
日々のDIYに、カジュアルにデジタルファブリケーションを取り入れられるFusion 360。今後も皆さんの身近な存在になりつつあるようです。