業務の自動化や効率化を図るツールとして注目されている「Power Automate」。Microsoft 365と連携し、日々の定型作業を簡単に自動化できるため、多くの企業が導入を進めています。
本記事では、Power Automateをこれから学びたい方や、導入を検討している担当者に向けて、実務に役立つおすすめのセミナーを厳選して7つご紹介。目的やレベルに合わせた選び方のポイントも解説します。
Power Automateとは何か?

Power Automateは、Microsoftが提供する業務自動化ツールで、日常的な定型作業や複雑なワークフローをノーコード/ローコードで自動化できるサービスです。
Microsoft 365との高い親和性を持ち、Outlook、Excel、SharePoint、Teamsなどと連携しながら、メール通知、データ転記、承認プロセスといった繰り返し作業を効率化します。専門的な開発スキルが不要なため、現場の担当者でも扱いやすいのが特長です。
業務自動化における役割
業務現場では、メール確認やファイル整理、データの手入力といったルーチンワークが多くの時間を占めています。
Power Automateは、作業を自動化することで、人的ミスの削減や作業時間の短縮に貢献します。また、承認プロセスの可視化や社内システムとの連携を通じて、組織全体の業務フローを最適化し、DXの基盤としても重要な役割を果たすでしょう。
クラウドフローとデスクトップフローの違い
Power Automateには、大きく分けて「クラウドフロー(Power Automate)」と「デスクトップフロー(Power Automate Desktop)」の2種類があります。
それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
| 項目 | クラウドフロー(Power Automate) | デスクトップフロー(Power Automate Desktop) |
|---|---|---|
| 実行環境 | クラウド(Web上) | ローカルPC上 |
| 自動化対象 | Microsoft 365アプリ、クラウドサービスなど | Windowsアプリ、ブラウザ、ローカルファイルなど |
| 主な用途 | 承認フロー、メール通知、Teams連携など | Excel作業、ブラウザ操作、レガシーアプリの操作など |
| 操作性 | ブラウザから設定・実行 | 専用アプリで詳細設定が可能 |
| 使用対象者 | 一般業務ユーザー | IT担当者、業務改善担当者 |
クラウドフローは、社内システムやクラウドアプリケーションとの連携に強く、ビジネスプロセスの可視化や統制に向いています。一方、デスクトップフローはPC操作そのものを自動化できるため、Excelへのデータ入力やファイル操作といった現場業務の効率化に適しています。
業務内容に応じて両者を使い分けることで、より広範な自動化が可能となるでしょう。
Power Automateと並行してデータの可視化やレポート作成スキルも磨きたい方には、下記の記事おすすめです。
無料で使える「Power BI Desktop」の使い方や、Excelとの違い、実際のレポート作成例まで丁寧に紹介されており、データ活用の幅が一気に広がります。業務の見える化やレポーティングの効率化に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
【2025】Power BIとは何ができるツールか?無料版Power BI Desktopの使い方や作成例とエクセルとの違いも解説
おすすめのPower Automateセミナー7選

Power Automateの導入を検討している方や、実際に業務へ活用したい方にとって、どのセミナーを選ぶかは非常に重要です。ここでは、初心者でも安心して参加できる無料セミナーから、実務的な内容を扱う有料講座まで、特に実践的で評価の高い7つのセミナーを厳選してご紹介します。
| セミナー名 | 主催 | 特徴 | 対象者 | 形式 | 料金 |
|---|---|---|---|---|---|
| Power Automate研修 | インソース | Microsoft365連携の基本から学ぶ | 初心者、業務担当者 | ハンズオン+講義 | 有料 |
| Power Automate入門 | IIMヒューマンソリューション | 無料で体験できる基本操作の紹介 | 初心者、管理者 | オンライン(Zoom) | 無料 |
| Power Automate: 自動化 | Microsoft Learn | 体系的な学習ができる公式ワークショップ | 業務担当者、開発者 | 自習型オンライン | 無料 |
| Power Automate入門 | トレノケート/イルミネート・ジャパン | Excelとの連携に特化、1日集中講座 | 業務ユーザー | 対面+演習 | 77,000円(税込) |
| Power Automateコース | 大塚商会 | クラウドとデスクトップ両対応のコース設計 | 幅広い業務ユーザー | 対面/オンライン併用 | コースにより異なる |
| Power Automate for desktop体験セミナー | ヒューマンリソシア | 実際に操作しながら学べる体験型 | RPA導入検討中の企業 | オンライン(Zoom) | 無料 |
| Power Automateセミナー | ASAHI Accounting Robot研究所 | 事務職向けの実践的セミナー、地方企業にも対応 | 経理・総務など | オンライン/対面 | 無料〜11,000円 |
業務内容や目的に合わせて、クラウド主体なのかPC操作主体なのかを意識しながら、最適なセミナーを選ぶことがPower Automate導入成功の鍵となります。
インソース|Microsoft 365連携に特化した入門講座
Power Automateの基本操作とMicrosoft 365アプリとの連携を、実務に沿ったワークフローを通じて学べるセミナーです。初心者でも安心して受講でき、承認フローの構築など現場ですぐに使える内容が中心です。
- Microsoft 365(Outlook、Teams、Forms)との自動化に対応
- フローの作成と承認プロセスを演習形式で習得
- クラウドベースの基本操作に特化した講義内容
Microsoft 365を導入済みの企業において、日常業務の効率化や標準化を進めたい担当者に特におすすめです。Power Automateの第一歩として適した講座です。
IIMヒューマンソリューション|無料のハンズオンで基礎を学べる
無料でPower Automateの基礎を学べるハンズオン形式のセミナーです。参加者が実際に手を動かして学ぶため、理解しやすく、初心者や情報収集中の管理者に好評です。
- 無料で受講可能な入門レベルのセミナー
- Zoomで開催されるハンズオン体験型
- 承認フローや通知の自動化を実践的に学べる
初めてPower Automateに触れる人にとって、操作感や仕組みを理解する最初のステップとして最適です。導入前の社内説明やPoCにも活用できるでしょう。
Microsoft Learn|無料・実践型オンラインワークショップ
Microsoft公式が提供するラーニングパス形式のオンライン講座で、Power Automateのクラウドフローとデスクトップフローの両方を体系的に学習できます。自学自習型で、実務レベルのスキルまで到達可能です。
- 全8モジュール・5時間超の構成で深く学べる
- AI BuilderやTeamsとの統合も網羅
- 無料で本格的な自動化演習が可能
自己学習が得意な人や、時間に縛られずじっくりスキルを習得したい人に向いています。社内トレーニング用の素材としても利用価値が高いです。
トレノケート|Excel作業の自動化に強い1日集中講座
Excel業務を自動化したい人向けに設計された1日集中の有料講座です。クラウド・デスクトップ両方のフロー作成を体験できるため、幅広い業務改善に応用が利くでしょう。
- 業務ユーザー向けに設計された非エンジニア対象
- Excelと連携したデータ処理や通知を自動化
- クラウドフローとデスクトップフロー両方に対応
実際の業務シナリオをもとにした実習で、すぐに使えるスキルが身につきます。RPA未経験者の業務効率化の第一歩として有効です。
大塚商会|クラウド・デスクトップ両対応のコース体系
大塚商会では、クラウドベースとデスクトップベースのPower Automateに分かれた複数の講座を用意しており、目的やスキルレベルに応じて選択できます。
- 複数の講座から内容・レベルを選択可能
- クラウド・デスクトップどちらにも対応
- 企業研修や個別対応も可能な柔軟な体制
業種や業務内容に応じて適切な講座を選べるため、導入から定着まで長期的なスキル育成が可能です。社内展開を視野に入れた企業に適しています。
ヒューマンリソシア|実務的な事例を交えた体験型セミナー
Power Automate for desktopの操作を体験しながら、実際の活用事例も交えて学べるセミナーです。無料でありながら、実践的な内容が豊富です。
- 自動メール通知や勤怠集計などの事例を紹介
- 参加者自身が手を動かすハンズオン形式
- Microsoft 365ユーザー向けに設計された構成
特に、RPAの導入を検討しているが具体的な活用イメージが持てない企業におすすめ。セミナー参加を通して業務改善の方向性を見出すきっかけになります。
ASAHI Accounting Robot研究所|事務職向けに特化したRPA入門
事務職やバックオフィスの方向けに設計されたPower Automate Desktopのセミナーで、初心者でも取り組みやすい内容になっています。地方開催やオンラインも対応しています。
- 経理・総務などの現場業務を前提に構成
- 小規模セミナーで丁寧に操作をサポート
- 地方企業や個別研修にも対応可能
日常業務を少しずつ自動化していきたい非IT層に特化した内容で、リスキリングや新人研修にも活用されています。操作に不安がある方にも安心でしょう。
Power Automateセミナーを受講するメリット

Power Automateは直感的に操作できるツールではありますが、効果的に活用するためには基本的な概念や操作手順を体系的に理解することが不可欠です。セミナーに参加することで、業務に直結する知識を短期間で効率的に習得できるだけでなく、自社の課題に即した活用方法を具体的にイメージすることが可能になります。
- 現場の業務効率化を実現できる
- ツールの基本操作を体系的に学べる
- 実務に直結したフロー構築が体験できる
ここでは、Power Automateセミナーを受講する3つの主なメリットについて解説します。
①現場の業務効率化を実現できる
Power Automateセミナーでは、日々の定型業務を自動化する具体的なフロー設計が紹介されます。
例えば、メールの自動仕分けや申請書類の承認処理、Excelでの集計業務など、業務負荷の高い作業を効率化する実例を通じて、現場の業務改善につながるアイデアを得られます。参加者は自社の業務に置き換えて考えることで、導入後の活用イメージを具体化できるため、研修後すぐに現場での応用が可能です。
②ツールの基本操作を体系的に学べる
独学では分かりづらいPower Automateの操作も、セミナーでは講師のガイドのもと、ステップごとに学ぶことができます。
フローの作成手順やトリガー・アクションの使い方、エラー処理の基本など、ツール全体の構造を体系的に理解することができるため、単なる知識習得にとどまらず「自分で使いこなせる」状態に近づくでしょう。特に初心者にとって、ツールの基礎を短期間で習得できる点は大きな利点です。
③実務に直結したフロー構築が体験できる
多くのセミナーではハンズオン形式が採用されており、実際に自分のPCで操作しながらフローを作成できます。
単なる座学ではなく、メール通知の自動化やファイル整理、承認プロセスの設計など、現場業務に即したシナリオに基づいて演習が行われるため、受講中に「これなら自社でも使えそう」と感じられる機会が多くあります。実体験を通じて学ぶことで、実務への定着度も高まるでしょう。
Power Automateで自動化を進めるうえで、元となるExcelデータの整備や抽出は欠かせません。
下記は、フィルターや関数、Power Queryを使った実践的な抽出方法を丁寧に解説しています。抽出後のデータ可視化やレポート作成ノウハウも学べるため、業務の精度とスピードを向上させたい方に最適です。
Power Automateセミナーの選び方

Power Automateセミナーは数多く存在しますが、自社の目的やスキルレベルに合った講座を選ぶことで、受講効果が大きく変わります。単に「有名だから」「無料だから」といった理由で選ぶのではなく、学びたい内容や業務で活用する目的を明確にしたうえで選定することが重要です。
以下のポイントを意識して、自分に最適なセミナーを見つけましょう。
- 現場業務に必要なスキルと一致しているかを確認する
- クラウドフローとデスクトップフローのどちらを学ぶべきか明確にする
- 無料か有料かではなく、習得できる内容の深さで比較する
- 自習型・講義型・ハンズオン型など、学習形式の相性を見る
- 操作経験の有無に応じて、入門・応用のレベルを見極める
- 自社のMicrosoft 365環境でそのまま活用できるか確認する
セミナー選びの最大のポイントは「受講後に実務へ落とし込めるかどうか」です。実務課題に対する具体的な解決策を持ち帰れるセミナーこそ、費用対効果の高い選択と言えるでしょう。
Power Automateセミナーのまとめ
Power Automateは、業務の自動化と効率化を誰でも実現できる強力なツールです。
しかし、正しく理解し、目的に合った使い方を習得するには、適切な学習環境が欠かせません。
今回ご紹介したセミナーは、初心者から実務担当者まで、それぞれのニーズに応じた内容が揃っています。自社の業務課題や導入フェーズに合わせて最適なセミナーを選び、Power Automateの活用を一歩進めてみてはいかがでしょうか。
効率的な学びと確かな実践が、業務改善とDX推進の鍵となるはずです。