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3Dプリンタで使用する3Dデータのエラー修正と形状を自動で最適化!「Mimaki D Print prep Pro」をご紹介!

こんにちは!Chisatoです。
本日のtopicsは、株式会社ミマキエンジニアリングが開発した、クラウドソフトウェアサービス「Mimaki 3D Print prep Pro」をご紹介します。

産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける株式会社ミマキエンジニアリングは、このたび3Dプリンタの造形時に用いる3Dデータを自動でエラー修正し、形状を最適化するクラウドソフトウェアサービス「Mimaki 3D Print prep Pro(3DP3)」を発表し、初のサブスクリプション型サービスとして、2021年10月5日から始動しました。

「Mimaki 3D Print prep Pro」開発背景

新型コロナウイルス感染症の流行は、3Dプリンタが改めて評価される契機となりました。サプライチェーンの分断で物資調達が滞り、また、医療現場で防護具不足が問題となった際に、3Dプリンタでフェイスシールドを作成したのは記憶に新しいところだと思います。スーパーコンピュータ「富岳」による飛沫感染シミュレーションの結果を踏まえてデザインされた飲食用フェイスシールドの設計情報が、オープンデータとしてWebサイトで公開され、3Dプリンタと必要な素材があれば、誰でもフェイスシールドを作ることができるようになりました。さらにWithコロナにおいて、産業分野から個人利用まで3Dプリンタの活用の場が広まって行くと考えられています。
3Dプリンタが身近になる一方で、3Dプリントを行う際は、3Dデータにエラーがないか事前に確認する必要があり、エラーを修正するためのさまざまな機能が搭載されたソフトウェアは高価で、操作の習得には3Dデータを扱う知識と時間を要します。こうした3Dデータの修正は、3Dプリンタのさらなる普及において課題の一つとなっています。
このたび発表する「Mimaki 3D Print prep Pro」は、3Dデータから3Dプリントを行う際に必要となるエラー修正を簡単操作で自動実行でき、さらに3Dモデルに適した形状に最適化することができます。

「Mimaki 3D Print prep Pro」概要

「Mimaki 3D Print prep Pro」は、3Dデータの扱いに不慣れな方も簡単にエラー修正が行え、修正時間の軽減に貢献します。本製品は8種の主要な機能「厚み修正」「隙間埋め修正」「中空形状修正」「クリアパーツのカット修正」「テクスチャデータの最適化」「マテリアルカラー有効化設定」「穴埋め修正」「VRMデータ修正」を備えており、細かな修正を行う際は任意に数値を指定してから自動修正することも可能です。プリント前にエラー情報の有無を確認し、修正することで、時間や材料を無駄にすることなく確実な造形が可能になります。
また、1,000万色以上のフルカラー3Dプリントを実現する当社のUV硬化インクジェット方式のフルカラー3Dプリンタ・3DUJシリーズに対応したソフトウェアです。
そした、ミマキエンジニアリング初の月額$50のサブスクリプション方式で簡単、手軽に3Dデータ修正作業が可能です。

「Mimaki 3D Print prep Pro」特長

「Mimaki 3D Print prep Pro」の主な特長は以下の通りです。

3Dデータのエラーを自動修正

3Dデータの作成方法によって、3Dプリントに適さない場合があります。本製品は、そのような際に3Dデータのエラーを自動修正し、形状を最適化するソフトウェアです。

3D造形のワークフロー

簡単操作

ブラウザ上で操作するシンプルなワークフローです。データをアップロード後、修正方法を選択するだけでデータ修正が完了します。修正が完了したら自動でお知らせメールが届きます。

造形物の種類により最適な4つの修正方法を選択可能

キャラクターモデルに適した「Character」、機械的なモデルに適した「Mechanical」、自動車のようなモデルに適した「Vehicle」の「3つの簡易修正タイプ」から選択することで、タイプに合わせた3Dモデルの自動修正条件をすばやく設定することができます。そのほかに、さまざまな修正機能を任意でコントロールできる「Pro」があります。用途に合わせて自動修正の条件を指定できます。

8つの機能

1,【THICKNESS(厚み修正)】・・・3Dデータの薄い部分に厚みを増やす機能です。厚みを増やす事で造形物の強度を高めます。また、3DUJシリーズにおいて厚みが薄い事により色が透過する際にも有効な機能です。

2,【CLEARANCE(隙間埋め修正)】・・・3Dデータ内部の隙間を埋める機能です。内部の隙を埋める事で、造形物の強度を増すことができます。

3,【HOLLOWING(中空形状修正)】・・・3Dデータの形状を空洞にする機能です。造形物を軽量化する際に有効です。

4,【CUT TRANSPARENT PARTS(クリアパーツのカット修正)】・・・3Dプリント用に作成されていない3Dゲームや映像などの3Dデータには、3Dプリントに不要なクリアパーツを含んでいる場合があります。このクリアパーツを削除する機能です。クリアパーツは、3Dデータの作成過程でガイドラインとして使用するパーツのことです。

5,【TEXTURE OPTIMIZATION(テクスチャデータの最適化)】・・・テクスチャデータを自動で最適配置します。複数のテクスチャデータも1つのデータに集約できるため、3Dプリント時の処理速度が向上します。

6,【MIX TEXTURE AND MATERIAL COLORS(マテリアルカラー有効化設定)】・・・3Dデータ内にある素材自体が持っている色のマテリアルカラーとテクスチャを3Dプリント用データへ反映させる機能です。テクスチャにマテリアルカラーのデザインを指定した際に有効です。

7,【CLOSE HOLES(穴埋め修正)】・・・3Dデータの穴を埋める機能です。3Dデータの周囲のテクスチャ情報を参考に自動で色を付け、穴を埋めて修正します。

8,【USE VRM PIPELINE(VRMデータ修正)】・・・アバター用に作られたVRアプリケーション用のアバター専用ファイルフォーマットである「VRMデータ」の修正に特化した機能です。作成過程でガイドラインとして使用しているクリアパーツの削除や、表面の平滑化など複数の修正を行います。

わかりやすい確認画面

3Dデータのエラー数やモデル情報、形状や色味を修正前後で確認することができます。スライスビュー機能で3Dデータを断面表示して内部の修正結果を確認することもできます。

 

株式会社ミマキエンジニアリングが開発した、3Dプリンタで使用する3Dデータのエラー修正と形状を自動で最適化するクラウドソフトウェアサービス「Mimaki 3D Print prep Pro」に注目です!

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