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【2026】建築CADソフトの人気ランキングTOP10!比較ポイントや評価軸も紹介

「建築CADソフトのランキングを見ても、どれも同じような順位で結局どれを選べばいいのか分からない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

建築CADソフトは各サイトでランキングが掲載されているものの、設計する建物の種類や必要な機能、操作する人のスキルによって適したソフトは異なります。そこで本記事では、2026年時点でおすすめの建築CADソフト10選をランキング形式で紹介します。

建築CADソフトとは

建築CADソフトとは

建築CADソフトとは、建築物の平面図や立面図といった設計図書をコンピュータ上で作成するためのソフトです。現在の建築CADソフトは作図だけでなく、

  • 面積計算
  • 法規チェック
  • 省エネ計算
  • 3Dパース作成

までを担うCADソフトへと役割を広げています。建築CADソフトのランキングを比較する前に、同じ「建築CADソフト」と呼ばれるソフトでも、担う業務がまったく違うという点を押さえておく必要があります。

建築CADソフトは「作図方式」と「用途」の2軸で分類できる

建築CADソフトは、主に「2D CADかBIMか」という作図・データ管理の方式と、「汎用型か業務特化型か」という用途の2つの軸で整理できます。それぞれの分類は完全に分かれているわけではなく、複数の特徴を併せ持つソフトもあります。

主な分類 代表的な建築CADソフト 担う業務
2D CAD AutoCAD、Jw_cad、IJCADなど 線や文字を使って平面図、立面図、施工図などを作成する
BIM Revit、Archicad、BricsCAD BIMなど 壁や柱、建具などの建築部材を3Dモデルとして配置し、図面や数量などの情報を連動させて管理する

なお、BIMソフトを導入したからといって2D汎用CADが不要になるわけではなく、既存図面の修正や取引先とのデータ交換では、2D CADソフトを併用したほうが効率的なケースもあります。

建築CADソフトのランキングを見るときは、まず自社に必要なのが2D作図なのかBIMによる情報管理なのかを整理しましょう。

建築CADソフトについては以下の記事でも紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

【2026】建築CADとは?おすすめソフト10選から資格・仕事内容まで徹底解説

法改正を踏まえた建築CADソフトの比較ポイント

法改正を踏まえた建築CADソフトの比較ポイント

建築CADソフトのランキングを見る前に、2025年4月の法改正と2026年4月に始まったBIM図面審査の概要を押さえておく必要があります。ランキング上位の建築CADソフトであっても、自社が作成する申請図書や今後の審査方法に対応できるとは限らないためです。

以下2つの観点から解説します。

  1. 木造住宅向けCADは構造・省エネ申請への対応で比較する
  2. BIM図面審査ではPDF図面とIFCデータを提出する

①木造住宅向けCADは構造・省エネ申請への対応で比較する

2025年4月に施行された改正建築基準法では、いわゆる4号特例が縮小され、従来の4号建築物は「新2号建築物」と「新3号建築物」に再編されました。また、改正建築物省エネ法の全面施行により、原則としてすべての新築住宅・非住宅建築物に省エネ基準への適合が求められるようになりました。

主な変更点は、次のとおりです。

制度変更 主な内容
4号特例の縮小 木造2階建て住宅などの新2号建築物では、構造関係規定に関する図書の提出が必要になった
省エネ基準への適合義務化 原則として、すべての新築住宅・非住宅建築物が省エネ基準への適合対象になった
確認申請図書の増加 建物の規模や用途に応じて、構造・省エネ関連の図書を提出する必要がある

この変更により、木造住宅を扱う設計事務所や工務店では、図面を作成する機能だけでなく、構造・省エネ関連の情報を管理する機能を搭載した建築CADソフトも重要になっています。

出典:国土交通省

②BIMソフトは申請用PDF・IFCの出力対応で比較する

2026年4月から始まったBIM図面審査では、BIMモデルから出力したPDF形式の申請図書とIFCデータを提出します。そのため、BIMソフトをランキングで比較する際は、3Dモデルを作成できるかだけでなく、次の点も確認する必要があります。

  • 申請用のPDF図面を出力できるか
  • BIM図面審査に対応したIFCデータを書き出せるか
  • PDF図面とIFCデータを同じモデルから作成できるか
  • BIM図面審査に関するサポートがあるか

BIM図面審査は任意のため、2D作図が中心であれば優先度は高くありません。一方、今後BIMソフトを活用する企業では、PDF・IFC出力に対応した建築ソフトをランキング上位の候補として検討しましょう。

出典:国土交通省

建築CADソフトのランキングを見る前に確認したい評価軸

建築CADソフトのランキングを見る前に確認したい評価軸

建築CADソフトのランキングがサイトによって順位が入れ替わるのは、評価の基準が違うからです。自社に合うソフトを見極めるために、3つの評価軸で比較してみてください。

  1. 協力会社と官公庁の必要なデータ形式に対応しているか
  2. 操作を教えられる人と学習手段があるか
  3. 永続ライセンスの提供が続くか

①協力会社と官公庁の必要なデータ形式に対応しているか

建築CADソフトの選定で多い失敗が、データ形式の不一致です。自社が高機能な建築CADソフトを導入しても、取引先がデータを開けなければ、図面の変換や再作成が必要になり、業務負担が増えてしまいます。

建築CADソフトを選定する前に、次の3点を実際の取引先や案件に照らして確認してください。

  • 元請けや意匠設計事務所から受け取る図面の拡張子
  • 構造設計事務所や設備設計事務所へ渡す図面の形式
  • 官公庁案件で提出を求められるデータ形式

官公庁の案件では、CAD製図基準の対象となる場合に、SXF形式での提出を求められることがあります。そのため、公共工事を扱う企業は、SXF形式への対応状況も確認しておく必要があります。

②操作を教えられる人と学習手段があるか

建築CADソフトは、導入するだけで生産性が向上するものではありません。操作方法や社内ルールが定着するまでには教育が必要です。

特にBIMソフトは、2D CADソフトのように線や文字を直接配置するのではなく、壁や柱などの建築部材をモデルとして組み立てます。従来とは設計・作図の進め方が異なるため、担当者の独学だけに任せると、実務で使えるようになるまで数か月かかる場合があります。

選定時には次の点を確認しましょう。

  • 社内に基本操作や運用方法を教えられる担当者がいるか
  • 日本語の公式マニュアルや書籍、研修・講座が用意されているか
  • 建築CADソフトを扱える経験者を採用しやすいか

建築CADソフトを比較するときは、導入後に誰が教え、どのように社内へ定着させるかまで含めて判断することが重要です。

③永続ライセンスの提供が続くか

建築CADソフトでは、買い切り型の永続ライセンスを終了し、サブスクリプションへ移行するソフトが増えています。ランキングの順位だけでなく、導入後の費用がどのように発生するかも確認しておきましょう。

建築CADソフト 永続ライセンスの状況
AutoCAD 現在はサブスクリプションのみ。永久ライセンスは販売されていない
Archicad 2025年末で永久ライセンスの販売を終了し、サブスクリプションへ移行
IJCAD 2025年1月27日に永久ライセンス版の販売を終了し、期間ライセンスへ移行
Vectorworks スタンドアロン版の永続ライセンスは2026年末で販売終了予定

永続ライセンスとサブスクリプションでは、費用が発生するタイミングが異なります。選定時は、初年度の価格だけでなく、5年間の総額で比較しましょう。

建築CADソフトランキングTOP10

建築CADソフトランキングTOP10

ここからは、建築CADソフトのランキングTOP10を紹介します。

順位 建築CADソフト名 提供元 種別 主な用途
1 AutoCAD Autodesk 2DCAD/3D 建築・土木・製造分野の2D作図、施工図、既存図面の修正
2 Revit Autodesk BIM 意匠・構造・設備のBIM設計、図面・数量情報の連携
3 Archicad GRAPHISOFT BIM 意匠設計、3Dモデル作成、実施設計、プレゼンテーション
4 Jw_cad Jiro Shimizu & Yoshifumi Tanaka 2DCAD 建築図面の2D作図、JWW図面の確認・修正
5 Vectorworks Vectorworks Inc. 3DCAD/BIM 建築・内装・空間設計、3Dモデル、レンダリング、プレゼンテーション
6 ARCHITREND ZERO 福井コンピュータアーキテクト 3DCAD/BIM 木造住宅の設計、確認申請図書、3Dパース、BIM確認申請木造住宅の設計
7 DRA-CAD 構造システム 2DCAD/3DCAD 2D・3D作図、法規計算、構造図作成、日影・天空率計算
8 IJCAD Arch インテリジャパン 2DCAD 建築図面の2D作図、DWG・JWW図面の編集、画層管理
9 BricsCAD BIM Bricsys BIM DWG作図、3Dモデリング、BIM設計、IFCによるデータ連携
10 ZWCAD ZWSOFT 2DCAD/3DCAD 2D作図、DWG図面の確認・修正、施工図作成

①AutoCAD

本記事の建築CADソフトランキングで1位のAutoCADは、取引先との図面データの受け渡しを重視する企業に適した建築CADソフトです。DWG形式を標準で扱い、建築設計だけでなく、土木や製造など幅広い分野で利用されています。

現在は、通常版のAutoCADと、建築向け機能を含む「AutoCAD Plus」が提供されています。

AutoCAD Plusには、壁や建具などの作図を支援するArchitectureツールセットを含む、7種類の業種別ツールセットが収録されています。建築専用の作図機能を求める場合は、通常版との違いを確認しましょう。

AutoCADは初心者にも扱いやすい建築CADソフトですが、実務で活用したい方は「AutoCAD基礎セミナー講習」の受講がおすすめです。AutoCAD基礎セミナー講習は、ソフトの基本操作から図面作成までを学べるハンズオンセミナーです。

データ管理や活用、生成AIを活用した自動作図など業務効率化に活用できる応用操作方法も習得できます。以下のリンクから詳細を確認してみてください。

セミナー名AutoCAD基礎セミナー講習
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)29,700円〜
受講期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

②Revit

BIMに対応した建築CADソフトを探している場合は、Revitがおすすめです。建築の意匠・構造・設備を一つのBIMで管理でき、壁や柱、設備などを配置すると、平面図・断面図・集計表へ情報を反映できます。設計変更をモデルへ反映すれば関連図面も更新されるため、図面同士の食い違いや修正漏れを抑えやすい点が特徴です。

特に、次のような建築案件に適しています。

  • 意匠・構造・設備の関係者が多い
  • 設計変更が頻繁に発生する
  • 数量や建具表をモデルと連動させたい
  • BIM図面審査の利用を検討している

2026年4月に始まったBIM図面審査では、BIMデータから出力したPDF図書を使って申請・審査を行います。Revitを導入するだけでなく、国土交通省の入出力基準に沿ってPDF図書とIFCデータを出力できるテンプレートや社内運用を整備する必要があります。

短期間でRevitの操作を習得したい場合は、「Autodesk Revitセミナー講習」の受講を検討しましょう。Autodesk Revitセミナー講習では、BIMとRevitの基礎から3D建築モデルの作成、ファミリ作成、設計図書の作成までを短期間で学べます。

Revitを実務で使いこなし、BIMを活用した設計体制を構築したい企業におすすめです。以下のリンクから詳細をチェックしてみてください。

セミナー名Autodesk Revitセミナー講習
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)45,100円〜
受講期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

③Archicad

ArchicadはWindowsとMacの両方に対応しており、壁や建具を配置しながら、建築の3Dモデルと図面を同時に作成できます。モデルを変更すると関連図面も更新されるため、意匠設計から実施設計までを一貫して進めやすい建築CADソフトです。

建築CADソフトランキングのなかでも、意匠設計者がBIMへ移行しやすいソフトとして比較されることがあります。なお、ArchicadとArchicad Soloの永久ライセンスは2025年末までに販売を終了し、2026年以降は原則としてサブスクリプションへ移行しています。

④Jw_cad

Jw_cadは2D図面の作成や修正に対応しており、JWW形式の図面を受け取る機会が多い工務店や建築設計事務所で広く利用されています。本記事のランキングでは4位に位置していますが、使いやすく無料で使用できるおすすめの建築CADソフトです。概要は以下の通りです。

項目 内容
主な用途 2D作図・図面修正
独自形式 JWW・JWC
BIM対応 なし

また、日本の木造建築でJWW形式が広く流通している点に強みがあります。新規の建築図面を作成するほか、取引先から受け取った図面の確認や、軽微な修正を行うための建築CADソフトとして導入する方法もあります。

⑤Vectorworks

建築図面の作成だけでなく、3Dモデルやプレゼンテーションの表現力も重視する場合は、Vectorworksがおすすめです。2D・3DのCAD機能に加え、BIM、内装設計、レンダリング、建築向けデータライブラリを一つの建築CADソフトで利用できます。

特に、次のような建築・空間設計と相性が良いです。

  • 店舗や商業施設の設計
  • 内装・インテリア設計
  • 展示会やイベント空間の設計

WindowsとMacの両方に対応しているため、社内のOS環境が統一されていない建築設計事務所でも導入しやすいソフトでしょう。

⑥ARCHITREND ZERO

ARCHITREND ZEROは、木造建築に特化した国産建築CADソフトで、間取りや屋根などの基本情報から3Dモデルを作成し、平面図・立面図・申請図書・建築CGパースまで連携して作成できます。建築CADソフトランキングのなかでも、木造住宅の設計・申請業務を一つのソフトで進められる点が特徴です。

ARCHITREND ZERO Ver.12では、BIM図面審査を見据えたIFC出力が標準搭載されています。また、2025年4月から使用されている確認申請書類の新書式にも対応しています。

⑦DRA-CAD

作図と建築法規の確認を並行して行えるDRA-CADは、2D・3Dの作図に加え、建築設計で必要となる法規計算や構造関連機能を備えた国産の建築CADソフトです。以下の法規関連の機能を備え、構造図の作成にも対応しています。

分類 主な機能
日照・形態 日影計算、天空率、斜線制限
面積・法規 建蔽率、容積率、採光、無窓階
木造 壁量計算、N値計算、直下率
構造 RC造・S造の構造図作成、断面性能計算

建築CADソフトランキングのなかでも、DRA-CADは法規計算の結果を確認しながら図面を修正できる点に強みがあります。設計図と申請図書を別々のソフトで管理する負担を減らしたい建築設計事務所に向いています。

⑧IJCAD Arch

導入コストを抑えたい場合におすすめなのがIJCAD Archです。AutoCADと似た操作体系を採用しており、DWG・DXFに加えてJWW形式の読み込みと保存にも対応しています。

建築図面向けの画層管理や作図支援機能を備えているため、AutoCADからの移行先を探している企業や、建築CADソフトの導入費用を抑えたい設計事務所に向いています。

⑨BricsCAD BIM

既存のDWG図面を活用しながらBIMへ移行したい場合は、BricsCAD BIMが適しています。DWGをネイティブ形式として扱い、2D CADによる作図とBIMモデリングを同じ建築CADソフト内で進められます。

建築CADソフトランキングのなかでも、過去の2D図面を残しながら段階的にBIMを導入したい建築設計事務所に向いたソフトです。

BricsCAD BIMの主な特徴は、次のとおりです。

  • DWGをネイティブ形式として使用できる
  • IFC2x3とIFC4の読み込み・書き出しに対応している
  • 永久ライセンスと年間サブスクリプションを選べる

IFCを介して、RevitやArchicadなど、ほかの建築BIMソフトを使用する会社ともモデルを共有できるのも魅力です。

⑩ZWCAD

作図・修正用の2D CADソフトを複数の担当者に導入したい場合は、ZWCADがおすすめです。DWG互換の汎用CADソフトで、サブスクリプションではなく永久ライセンスとして購入できる点が特徴です。

導入費用を重視して比較する場合、複数の作図担当者へCADソフトを配備しやすいソフトといえます。建築設計者にはBIMや上位建築CADソフトを導入し、簡単な作図・修正を担当する席にはZWCADを導入する方法もあります。

以下の記事では、建築CADソフトを3Dと2Dで分けて比較していますので、ぜひチェックしてみてください。

【2026】無料で使える建築用3DCAD・2DCADフリーソフト比較まとめ

なお、こちらの建築CADソフトランキングは以下のサイトを参考に順位をつけています。

参考:ITreview/CAD Japan.com

建築CADソフトのランキングについてまとめ

建築CADソフトのランキングは、順位そのものより「どの評価軸で並べたのか」を読むことが重要です。最初にやるべきことは、自社が受け取っている図面と提出している図面の形式を書き出すことです。

そのうえで、木造住宅が中心なのか、非住宅の大規模案件が中心なのかで候補を絞り込めば、建築CADソフトのランキング上位のなかから自社に合うソフトが見えてくるでしょう。

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