ITパスポートについて調べていると、「意味ない」という言葉が目につくことがあります。資格自体が広く知られている一方、実際の評価や仕事での活かし方が見えにくく、受験を躊躇ってしまう方も多いでしょう。
とはいえ現代のビジネスでは、IT基礎を押さえることは、もはや必須になっているのも事実です。今回はITパスポートが「意味ない」と言われる理由、そして本当に取る価値があるのかを見ていきます。
ITパスポートが「意味ない」と言われる理由
ITパスポートが「意味ない」と言われる理由には、主に以下のようなものがあります。
- 業務に直結しない知識が多いと感じられやすいから
- 合格率が高いので難易度が低いと思われているから
- 資格取得だけでは即戦力にはならないから
それぞれ解説します。
①業務に直結しない知識が多いと感じられやすいから
ITパスポートは幅広い分野を扱う試験なので、実務の現場で普段触れない内容に出会うことがあります。経営戦略や会計、ネットワークの仕組みなど、多岐にわたる知識が盛り込まれているため、自分の担当業務と結びつけにくいと感じる人も少なくありません。
とくに現場中心の職種では「今の仕事にどう活かせばいいのか」が見えづらく、そのギャップが「意味ない」という印象につながることがあります。
②合格率が高いので難易度が低いと思われているから
ITパスポートは2023年の制度変更から合格率が大幅に上昇し、国家試験の中では初学者でも挑戦しやすい資格となりました。そのため、現段階では難易度が低いイメージが先行し、「持っていても大きな評価にならないのでは」と考える人もいます。
ただ、合格率は受験者層の広さにも影響を受けるもので、内容そのものが簡単とは限りません。こうした誤解が「意味ない」と言われる背景になっています。
③資格取得だけでは即戦力にはならないから
試験で学ぶ知識は基礎的な概念が中心で、資格を取っただけで実務を任せられるわけではありません。現場で求められるのは、学んだ内容を実際の業務に当てはめて判断したり、トラブル解決に応用したりする力です。
資格はその土台づくりに過ぎず、即戦力と直結しにくいことから「取ってもすぐ役立たない」すなわち「意味ない」と受け止められやすい傾向があります。
それでもITパスポートを取る価値がある理由
ITパスポートが「意味ない」と言われる理由を見てきましたが、それでも挑戦する価値はあります。理由は主に以下のとおりです。
- 国家資格でありIT基礎を証明できるから
- 大手SIer・メーカーでは推奨資格になっていることが多いから
- 資格手当の対象になっている企業もあるから
- IT関連業界以外でも履歴書のアピール材料として使える
それぞれ解説します。
①国家資格でありIT基礎を証明できるから
ITパスポートは国が実施する国家資格なので、学んだ内容が一定の基準を満たしている、またTの基礎知識を体系的に理解していることが証明できるため、未経験でも「最低限のリテラシーは備えている」という印象を持たれやすいです。
履歴書に記載した際も信頼性が高く、採用担当者が初見で判断しやすい資格として扱われることから、「意味ない」と考えるのは早計といえます。
②大手SIer・メーカーでは推奨資格になっていることが多いから
一部では「意味ない」と言われるITパスポートですが、大手SIerや製造系メーカーでは、社員のITリテラシーを底上げする目的で取得推奨資格に指定している企業が少なくありません。とくに新入社員研修で受験が組み込まれているケースも多く、基礎力を確認する指標として活用されています。
そのため、履歴書に書いておくことで「教育コストの低減が期待できる人材」として見てもらえる可能性があります。
③資格手当の対象になっている企業もあるから
「意味ない」と判断されがちな理由の一つに実務との距離感がありますが、企業によってはITパスポートを取得すると資格手当が支給される制度があります。大きな金額ではなくても、会社として評価している証拠になり、スキルアップの姿勢を示す材料として活用できます。
履歴書でもアピールしやすく、事務職や技術補助職では採用担当者の目に留まりやすい資格として扱われています。
④IT関連業界以外でも履歴書のアピール材料として使える
ITパスポートは「意味ない」という声もありますが、それはIT職に直結する資格だと誤解されているケースが多いです。実際には、試験範囲にマネジメント、会計、法務、情報セキュリティ、経営戦略などの幅広い知識が含まれ、IT以外の業務にも関係するテーマが多くあります。
たとえば製造や建設、CADなどの現場でも、設備投資やシステム導入の判断に関わる場面で役立つため、履歴書に書けば「業務理解が深い人」という印象を与えやすいです。基礎を短期間で身につけたい場合は、効率よく試験範囲を押さえられる「ITパスポート試験対策セミナー」が最適です。
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なお、他にもおすすめのITパスポートの講座を知りたい方は、以下の記事でも解説しているので、ぜひご一読ください。
製造・建設・CAD現場で役に立つ具体的な場面

ここでは「意味ない」と言われるITパスポートが、製造・建設・CAD現場で役に立つ具体的な場面をご紹介します。
- システム導入・設備投資の場でIT担当者との会話が成立する
- 情報セキュリティ・権限管理の判断ができる
- 効率化・自動化提案の土台になる
①システム導入・設備投資の場でIT担当者との会話が成立する
製造や建設の現場では、新しいシステムや設備を導入するときにIT担当者との打ち合わせが欠かせません。ITパスポートで基礎を理解しておけば、専門用語が飛び交う場面でも要点をつかみやすく、話が噛み合う場が増えます。
周囲から「意味ない」と言われても、導入判断の質が上がれば業務全体の効率につながり、現場側の視点を踏まえた意見も伝えやすくなります。
②情報セキュリティ・権限管理の判断ができる
設計データや機械図面を扱う現場では、情報の取り扱いが甘いと大きなリスクにつながります。ITパスポートではセキュリティやアクセス権限に関する基本を学ぶため、どの情報に誰がアクセスできるべきかを考える土台ができます。
「意味ない」と思われることもありますが、重要データの漏えいを防ぐための判断材料が増えるので、実務では想像以上に役立つ場面が多いです。
③効率化・自動化提案の土台になる
現場の作業を見直す際、工程の流れを整理したり、自動化できる部分を探したりするには、ITの基礎知識が欠かせません。そこでITパスポートで学ぶ内容は、業務フローやシステムの仕組みを理解するのに役立つため、改善提案の質をいっそう高めてくれます。
「意味ない」という声があっても、現場改善に関わる人ほど、この基礎があるかどうかで発想の幅が大きく変わります。
意味ないといわれるITパスポートは履歴書に書けるのか
「意味ない」という意見もありますが、ITパスポートは履歴書に書くべきでしょう。なぜなら、採用側から見ると基礎的なIT理解を示せる客観的な材料になるからです。
とくに未経験採用では、ITパスポートは応募者の学ぶ姿勢や業務理解の広さを判断する大きな手がかりになります。IT分野以外の職種でも、情報管理やデジタル化が求められる場面が増えているため、履歴書に記載することで評価が上がるケースがあります。
未経験でも「ITリテラシーを証明」できる
IT業界の経験がなくても、ITパスポートを取得しておけば基礎知識を理解していることが証明できます。「意味ない」と思われがちな資格でも、未経験者が最初に示せる学習の実績としては十分に価値があります。
専門的なスキルがなくても、最低限のITリテラシーがあることが伝えられるため、事務職・営業・製造補助など幅広い職種でアピール材料として役立ちます。短期間で効率よく合格を目指したい場合は、重要なポイントだけを整理して学べる「ITパスポート試験対策セミナー」も選択肢です。
未経験でも理解しやすい構成になっているため、学習にかける時間を無駄にせず進められる点が魅力です。
社内異動・キャリアチェンジにも有利
社内でIT部門やDX関連の部署へ異動を希望する際、ITパスポートを持っているだけでスタートラインに立ちやすくなります。ITパスポートは周囲からは「意味ない」と言われるものの、業務プロセスやシステム活用の理解がある人として扱われ、異動の際の説得力が増すといった点では、非常に有用な資格です。
未経験から新しい職種に挑戦したい人にとって、基本知識を押さえていることはキャリアチェンジの後押しになります。
ITパスポートと他資格を比較
ITパスポートとよく比較される「MOS」「簿記3級」「基本情報技術者試験」を一覧表にまとめると、以下のようになります。
| 名称 | 資格区分 | 内容 | 合格率 | 受験料(税込み) |
|---|---|---|---|---|
| ITパスポート | 国家資格 | ITの基礎・情報セキュリティ・経営・プロジェクト管理など幅広い基礎力を測る | 約50%前後 | 7,500円 |
| MOS(Microsoft Office Specialist) | 民間資格 | Word・ExcelなどOfficeソフトの操作スキルを証明する | 非公開 | 12,980円 |
| 簿記3級 | 公的資格 | 企業会計の基本・仕訳・帳簿記入などの基礎を扱う | 約35%前後 | 3,300円 |
| 基本情報技術者試験 | 国家資格 | ITパスポートの上位に当たり、プログラミングやアルゴリズムなどIT専門知識を問う | 約45%前後 | 7,500円 |
ITパスポートとMOSの違い
ITパスポートとMOSは比較されることが多いですが、扱う内容が大きく異なります。
MOSはExcelやWordなどの操作スキルを実務レベルで証明する資格で、日常業務の効率化に直結します。一方でITパスポートはIT全体の仕組みやセキュリティ、経営分野まで幅広く学ぶ基礎資格です。
またMOSは民間資格ですが、ITパスポートは国家資格であり、金額も大きく異なります。
ITパスポートと簿記3級ではどちらが難しい?
どちらが難しいかは、数学や会計への得意不得意によって大きく変わります。
簿記3級は会計処理の基礎を理解する試験で、仕訳や帳簿の流れを丁寧に覚える必要があります。ITパスポートはIT全般を横断的に学ぶため、幅広さが負担に感じる人もいます。
どちらにも「意味ない」と言う意見はありますが、どちらも未経験者が基礎固めをするには十分価値のある資格です。
ステップアップならITパスポートより「基本情報技術者」
IT分野でさらにスキルを伸ばしたいなら、ITパスポートの次に狙う資格として基本情報技術者が候補に上がります。基本情報技術者試験はプログラミングやアルゴリズム、ネットワークなど専門性の高い内容が多く、実務寄りの知識を求められます。
「意味ない」と見られることもあるITパスポートですが、基本情報へステップアップするための土台としては申し分ありません。なお、以下の記事では、ITパスポートの合格率を上げるための方法を発信しています。興味のある方は併せてご一読ください。
ITパスポートを意味ある資格にするためのアクション
以下では、ITパスポートを意味ある資格にするためのアクションを紹介します。
- 自分の職場の業務に置き換える
- 学んだ知識で小さく善提案してみる
①自分の職場の業務に置き換える
ITパスポートで学んだ知識を自分の職場に当てはめて考えると、理解が一気に深まります。業務フローや情報の流れ、セキュリティの観点を普段の仕事に照らし合わせるだけでも、気づけるポイントが増えるでしょう。
資格単体だと「意味ない」と言われることがありますが、日々の業務と結びつく瞬間が増えることで、学んだ内容が実務にしっかり根づき、自分の判断にも活かせるようになります。
②学んだ知識で小さく改善提案してみる
ITパスポートの知識は、現場の細かな作業を見直すときにも役立ちます。たとえば情報共有の仕組みを整理したり、セキュリティ上のリスクを指摘したりと、身の回りの業務に小さな改善点が必ず見つかるでしょう。
「意味ない」と感じていた知識でも、一つ改善を実現できれば周囲からの評価が大きく変わります。改善提案や実績は、資格以上に強いアピールになる場面が多いのです。
ITパスポートを効率よく取得するなら講座活用もあり

ITパスポートは独学でも挑戦できるものの囲が広いため、途中で迷ったり、挫折してしまった挙げ句「意味ない」と嘆く方も少なくありません。短期間で確実に合格を目指すなら、必要なポイントだけを整理して学べる「ITパスポート試験対策セミナー」を活用する方法があります。
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ITパスポートが意味ないと言われる理由についてまとめ
ITパスポートは「意味ない」と語られることがありますが、その多くは資格だけで即戦力にならない点や、業務とつながる場面が見えにくいことが原因です。ただ、ITパスポートで学べる内容はITに限らず、経営や法務、セキュリティなど仕事全体に関わる基礎が多く含まれています。
現場に置き換えて考えたり、小さな改善に活かしたりすることで、価値が大きく変わってきます。履歴書でのアピール材料にもなり、キャリアの土台づくりにも役立ったりと、活かし方次第で大きな効果が期待できるので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。