軽量で持ち運びがしやすいiPadでエクセルが使えたら便利ですよね。
ここでは、iPadで利用できるエクセルとパソコン版のエクセルとの違いをお伝えした上で、iPadでエクセルを使うための方法や活用するコツを分かりやすくご説明します。
iPadのエクセルとは
Apple社製のタブレット端末のiPadでは、Microsoft製のオフィスやエクセルを利用できます。
小型のノートパソコンの代用にする人も多いiPadで、エクセル機能を使うコツを知っておくと、外出先でエクセルを開いて書類をチェックしたり、修正したりすることが可能です。
パソコンで作成したエクセルのデータをiPadで共有できるようにすれば、エクセルのデータの活用の幅がさらに広がります。
iPadのエクセルとパソコン版のエクセルとの違い
それでは次に、iPadのエクセルとパソコン版のエクセルとの違いを紹介していきます。
パソコン版にあるマクロ機能が使えない
iPadのエクセルは、一般に普及しているパソコン版のエクセルとは違いがあります。
大きな違いとして挙げられるのが、iPadのエクセルでは、パソコン版と違ってエクセルのマクロを使えないという点です。
操作の自動化ができるマクロを使って業務効率化をすることはできませんが、それ以外の機能に関しては、iPadのエクセルでも、パソコン版とほぼ機能を使うことが可能です。
なお、iPadのエクセルでは、マクロの機能自体を使うことはできないものの、パソコンで作成したマクロ機能付きのエクセルデータを開くことはできます。
iPadでエクセルを使うメリット
パソコン版と比べてiPadでエクセルを使うメリットとしては、
- カメラ機能が使える
- Apple Pencilが使える
上記2点が挙げられます。カメラ機能を使って写真を撮り、その写真をそのままエクセルのデータに貼り付けて使えるのはパソコン版との違いです。
また、Apple Pencilで手書きでエクセルのデータを添削したり、修正したりできるところも、iPadでのエクセルとパソコン版のエクセルの大きな違いです。
Apple Pencilでの作業に慣れている人の場合、iPadでエクセルを使った方が、データ修正に掛かる時間を短縮できることもあります。
iPadでエクセルを使う方法
iPadでエクセルを利用したいという場合、どのようにして使えばよいのでしょうか。
まずはどの方法で使う場合もMicrosoftのアカウント取得が必要になります。
Microsoftアカウントの取得方法
iPadにおいて、どの方法でエクセルを使う際にも必要となるMicrosoftアカウントの取得方法の流れをご説明します。アカウント作成を希望する際には、Microsoftのアカウントページを開いてください。
- サインイン→作成を選択
- 連絡先のメールアドレスまたは電話番号を入力し、パスワードを作成
- 登録済のメールアドレスまたはSMS宛に届いたコードを入力
- セキュリティ設定のための質問に回答
これでサインアップが完了します。
なお、過去に登録したメールアドレスや電話番号で、新しいMicrosoftアカウントを作成することはできないため注意してください。
次にアプリをインストールする方法を2つ、クラウド版にアクセスする方法を1つご紹介します。
アプリをインストールする方法
アプリを使う方法としては、以下2つの方法があります。
- Microsoft 365(Office)のアプリをインストールする方法
- Excel for iPadのアプリをインストールする方法
Microsoft 365(Office)のアプリをインストールする方法
最初にご紹介するのが、Microsoft 365(Office)をダウンロードする方法です。
Microsoft 365(Office)は、Microsoft社の開発するアプリで、ワードやエクセル、パワーポイントを1つのアプリで利用できるのが特徴です。
- App storeで Microsoft 365として検索
- 該当アプリをインストール
エクセルデータの作成や編集、PDFへの変換といった基本的な機能は無料で使えますが、さらに多くの機能を使いたい場合は、有料のサブスクリプションサービスを利用するのがおすすめです。
なお、利用する際には Microsoftアカウントでのサインインが必須となるため、アカウントを持っていない場合は、アカウントを取得するようにしましょう。
Excel for iPadのアプリをインストールする方法
次にご紹介するのが、Excel for iPadのアプリをダウンロードする方法です。
上記で紹介したMicrosoft 365(Office)は、ワードやパワーポイントも含めて使いたい場合には便利ですが、エクセルのみを使用するなら、Excel for iPadのアプリがおすすめです。
- App storeでExcel(for iPad)と検索
- アプリをインストール
Microsoft 365(Office)のアプリと同様に、利用にはMicrosoftアカウントでのサインインが必要となります。
クラウド版にアクセスする方法
最後にご紹介するのが、クラウド版のExcel Onlineにアクセスして利用する方法です。
Web版 Excel Onlineにアクセスする方法
アプリを使う方法は、使用できるデバイスに限定されていますが、Web版 Excel Onlineはデバイスを問わず使うことができます。基本的な機能が無料で使える上、他のユーザーと共同作業が行いやすいという点も、クラウド版ならではの魅力です。
Web版のExcel Onlineの場合も、利用するにあたってはMicrosoftアカウントの取得が必要です。
注意点としては、エクセルの操作をブラウザ上で行うことになるため、複数のWebページを開いて操作をしようとすると、動作が遅くなることがあるという点が挙げられます。
- Excelを使って転職したい・基本操作を知りたい→Excel基礎セミナー
- Excelでマクロ・VBAを組み業務の負担軽減や効率化を図りたい→Excelマクロ・VBAセミナー
- Excelの資格が欲しい→MOS対策短期集中講座
こちらから自分に合うExcelの講座をお選びください。
iPadでエクセルを使うときのコツ
次にiPadでエクセルを使うときのコツについて解説していきます。
キーボードと組み合わせて使おう
パソコンでエクセルを操作する時と同じような感覚でiPadのエクセルを使うコツとしては、キーボードと組み合わせて使うという点が挙げられます。
キーボードを取り入れると、データの作成や修正が迅速に行いやすく、iPadでのエクセルの作業効率を上げることが可能です。自動的にペアリングができる、Apple純正のMagic KeyboardやSmart Keyboardがおすすめです。
Apple Pencilを使いこなそう
iPadでエクセルを使うなら、iPadならではの利点を生かせるApple Pencilを活用する術を身に着けるのも大事なコツです。
Apple Pencilであれば、手書きで書類やデザインを修正する時と同じような感じで、細かな修正を加えられるので、こまめにエクセルデータを見直して完成度を高めたいという人におすすめです。
ビジネスにiPadのエクセルを活用しよう
iPadのエクセルは、ビジネスシーンで大いに活用できます。
例えば、取引先に商談で見積書を提示する場合、エクセルデータで見積書を作成してiPadに保存しておくと、商談しているその場で見積書を修正して、新たな見積書を相手に渡すことが可能です。
また、会社や取引先から急なエクセルデータ確認を依頼されても、iPadのエクセルデータがあれば、どこにいてもすぐに確認作業が行えます。メールにエクセルデータの添付を依頼された場合でも、iPadを使ってエクセルデータを添付し、スムーズに返信ができます。
携帯がしやすいiPadのエクセルならではの利点を生かすコツを掴めば、ビジネス活動をより円滑に行えるようになるでしょう。
iPadのエクセルで行える作業は多いですが、大量のデータ処理を行う場合には、パソコン版の方が便利です。iPadのエクセル、パソコン版のエクセルそれぞれの特性を理解し、両者をシーンに応じて使い分けるようにすると、エクセルを賢く活用できるようになります。
iPadでエクセルを使う方法についてまとめ
iPadでエクセルを使う方法としては、アプリを利用する方法とクラウド版にアクセスする方法があります。
アプリを利用する場合、Microsoft 365(Office)のアプリまたはExcel for iPadのアプリをインストールしてください。クラウド版の場合、Excel Onlineにアクセスしましょう。
パソコン版で作成したエクセルデータを携帯がしやすいiPadのエクセルに保存しておくと、外出先でのエクセルの編集や修正が行いやすくておすすめです。
