イラストレーターとして仕事を獲得したり、就職・転職活動を進めたりするうえで欠かせないのがポートフォリオです。しかし、どのような構成にすればよいのかや、なにを載せるべきなのかと悩む方も多いでしょう。
本記事では、イラストレーターのポートフォリオにおすすめの構成や参考になるサイトなどを解説しています。初めてポートフォリオを作成する方も、ブラッシュアップしたい方もぜひ参考にしてください。
イラストレーターにポートフォリオが必要な理由
イラストレーターのポートフォリオは、自分の実力や強みを伝えるための作品集です。制作したイラストをポートフォリオとしてまとめて提示することで、どのような表現ができるのかを一目で伝えられます。
また、イラストレーターのポートフォリオは実力を判断する基準としても活用されます。クライアントや採用担当者は、掲載されている作品のクオリティから、その人に依頼できるかどうかを判断します。
さらに、これまでの実績を載せることで、どのような仕事に携わってきたのかアピールできる点も大切です。特に大きなプロジェクトや有名な案件に関わっている場合、それ自体が信頼につながります。
ポートフォリオはイラストレーターとして就職活動する際だけでなく、フリーランスとして案件を獲得する場合にも欠かせません。仕事につなげるためにも、イラストレーターは必ずポートフォリオを作成しておきましょう。
イラストレーターのポートフォリオに必要なページ

イラストレーターのポートフォリオは、以下のようなページで構成しましょう。
- 表紙
- プロフィールページ
- 作品ページ
これらのイラストレーターのポートフォリオに必要なページについて見ていきます。
①表紙
表紙は、ポートフォリオ全体の第一印象を左右するページです。最初に目に入る部分であるからこそ、自信のあるイラストを配置することが大切です。
装飾は詰め込みすぎず、作品が引き立つシンプルなデザインを意識しましょう。
②プロフィールページ
プロフィールページでは、イラストレーターとしてのこれまでの活動内容や実績を簡潔にまとめます。過去に携わったプロジェクトがある場合は、分かりやすく箇条書きにするとよいでしょう。
イラストレーターとしての実績が少ない場合でも、学習してきたことや得意分野、対応可能な業務内容を整理して書くことが大切です。
また、イラストレーターがポートフォリオを作るならPhotoshopがおすすめです。Photoshop基礎セミナー講習なら、Photoshopの使い方を一から学べるため、ポートフォリオ作成に活かせるスキルを身につけられます。イラスト制作にも使われるソフトなので、扱えるようになっておきたい方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
③作品ページ
作品ページでは完成したイラストを並べるだけでなく、制作時間や使用ツール、作業範囲などの情報を併記することが大切です。これらの基本情報を載せておくことで、企業やクライアント側がイラストレーターとしてどの程度のスキルレベルなのかを判断しやすくなります。
掲載点数は最低でも10枚を目安にし、ボリュームが出すぎないよう20ページ前後にまとめるのがおすすめです。多すぎると見づらさを感じさせてしまうため、質を重視して厳選しましょう。
また、以下の記事ではイラストレーターの仕事内容について紹介しています。イラストレーターとして必要なスキルや年収、具体的な仕事内容などを知りたい方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
イラストレーターのポートフォリオのおすすめ構成
イラストレーターのポートフォリオは、企業やクライアント側の視点を意識した構成にすることが大切です。特に、前半・中盤・後半で意識するポイントを以下の表にまとめました。
| 構成パート | 意識するポイント |
| 前半 | 応募する企業や案件に合った作品を掲載する |
| 中盤 | テイストの異なるイラストを掲載する |
| 後半 | 前半では載せなかった自信のあるイラストを掲載する |
まず前半には、応募する企業や案件に合った作品をメインに配置しましょう。いくら自信作であっても、企業の方向性と異なるテイストの作品を最初に載せてしまうと、「求めている人材ではない」と判断されてしまう可能性があります。
最初の数点で「この人はうちに合っている」と伝えることが大切です。
次に、同じジャンルでもテイストの異なるイラストを掲載します。例えば、人物イラストであれば男女キャラクターの描き分けや、タッチの違いを見せることで、イラストレーターとしての対応力や表現の幅をアピールできます。人物以外に、動物や小物などを加えるのも効果的です。
後半には、メイン用途ではないものの自信のある作品をまとめて載せましょう。このように、ポートフォリオは「好きな順」ではなく「伝わる順」で構成することが、評価につなげるポイントです。
イラストレーターが参考になるポートフォリオサイト8選
ここでは、イラストレーターが参考になるポートフォリオサイトを8つ紹介します。
- STUDY優作さん
- わかるさん
- モチコさん
- MIKA PIKAZOさん
- えりたさん
- てらおかなつみさん
- BUSONさん
- 福田玲子さん
有名イラストレーターは、どのようなポートフォリオを作っているのか見ていきましょう。
①STUDY優作さん

シンプルでゆるい動物やキャラクターのイラストが印象的なイラストレーター「STUDY優作」さんのポートフォリオサイトです。ヘッダーメニューからプロフィールや作品集に飛べる構成となっています。
活動記録も年ごとにまとめられているため、これまでの実績も一目で確認できます。
②わかるさん

シンプルな線で描かれるニコニコとした笑顔の人物イラストが特徴的なイラストレーター「わかる」さんのポートフォリオサイトです。作品がギャラリーとしてまとめられており、一目でどのようなテイストのイラストを描く方なのかがわかるようになっています。
シンプルながら特徴的な色使いで、見るのが楽しいサイトです。
③モチコさん

SNSで育児漫画を発信しているイラストレーター「モチコ」さんのポートフォリオサイトです。全体的に淡いピンクでデザインされており、親しみやすさを感じさせます。
制作実績やプロフィールを上部メニューで視覚的に切り替えられる親切な設計も特徴的です。
④MIKA PIKAZOさん

鮮やかな色彩が特徴のイラストを描くイラストレーター「MIKA PIKAZO」さんのポートフォリオサイトです。トップページはスライドショーでイラストを切り替えられるようになっており、下にスクロールするとインフォメーションとアバウト領域が登場する設計になっています。
メニューからはXやpixivのアカウントに遷移できるようになっており、作品への導線も確保されています。
⑤えりたさん

PR漫画やSNS向けの4コマなどを作成しているイラストレーター「えりた」さんのポートフォリオサイトです。制作できる内容やこれまでの実績がリスト形式でわかりやすく整理されています。
また、制作の流れも丁寧に紹介されているため、依頼時のイメージがしやすく、クライアントに配慮されたポートフォリオといえるでしょう。
⑥てらおかなつみさん

色鉛筆や鉛筆を使って描かれる動物のイラストが特徴的なイラストレーター「てらおかなつみ」さんのポートフォリオサイトです。アニメーションを使った動きのあるサイトになっており、スクロールするのが楽しい仕上がりになっています。
トップページには、これまでに手がけたグッズやイベントの情報などが掲載されています。
⑦BUSONさん

SNS・YouTubeの合計フォロワーが100万人を超える人気イラストレーター「BUSON」さんのポートフォリオサイトです。グッズや書籍、LINEスタンプなどの実績がトップページにわかりやすくまとめられています。
シンプルで閲覧しやすいポートフォリオサイトに仕上がっています。
また、イラストレーターにはどのような人がいるのか知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。有名なイラストレーターを厳選して紹介しています。
⑧福田玲子さん

書籍や雑誌の装丁を手がけるイラストレーター「福田玲子」さんのポートフォリオサイトです。トップページにイラストが大きく掲載されており、ヘッダーから各種メニューに切り替えができるようになっています。
ギャラリー形式でまとめられているため、イラストの雰囲気がわかりやすいでしょう。
また、質の高いポートフォリオを作りたいなら、デザインソフトの扱いに慣れておく必要があります。Photoshop基礎セミナー講習では、イラストやレイアウト制作によく使われるPhotoshopの使い方を基礎から学べます。専門的な知識が求められるソフトなので、ぜひ講座でスキルアップしてください。
セミナー名 Photoshop基礎セミナー講習 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 27,500円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
イラストレーターのポートフォリオでよくある質問
イラストレーターのポートフォリオ作成をする際は、さまざまな疑問がわいてきます。イラストレーターのポートフォリオでよくある質問やその解答について見ていきましょう。
イラストレーターのポートフォリオには、描き込み量の多いイラストを積極的に掲載しましょう。細部まで丁寧に仕上げられた作品ほど、スキルを伝えやすくなります。
併せて、バリエーションのあるイラストを入れることも大切です。テイストやモチーフに幅を持たせることで、対応力や表現の引き出しの多さをアピールできます。
基本的にはPDF形式で送付するのがおすすめです。PDFはレイアウトが崩れにくく、閲覧環境による表示差が少ないのがメリットです。
また、専用のソフトを入れていない場合や、PCやタブレット、スマートフォンなど、どのような環境でも開けるため、企業やクライアント側の負担も軽減できます。
イラストレーターのポートフォリオについてのまとめ
今回は、イラストレーターのポートフォリオについて、必要なページやおすすめの構成などを解説しました。イラストレーターのポートフォリオは作品のクオリティだけでなく、構成によって印象が大きく変わります。
応募先に合った作品を前半に配置したり、バリエーションを意識したりすることで、スキルを効果的に伝えられます。基本を押さえた構成で、自分の強みが伝わるポートフォリオを作成しましょう。