製造業で利用されている3Dモデリングツール「Autodesk Fusion」について、価格がどれくらいなのかわからないとお悩みではないでしょうか。また無料で使い続ける方法があるのか気になっている人もいるはずです。
そこでこの記事では、Autodesk Fusionの価格情報や、価格を抑えて利用する方法についてわかりやすくまとめました。また、一部のユーザーに適用される「無料で利用する方法」も紹介しているので、Autodesk Fusionを活用する参考にしてみてください。
Autodesk Fusionとは
Autodesk Fusion(旧:Fusion 360)は、CAD・CAM・CAEに対応したクラウドベースの3DCADソフトです。
3D設計はもちろん、解析・製造にも対応しており、3Dプリンターでの出力までワンストップで利用できます。また、ソフト内では設計検討に欠かせないシミュレーション機能も充実しており、情報共有やプレゼンテーションで利用するレンダリングも搭載しているのが魅力です。
製造業向けの機能がすべてそろっていることから、個人クリエイターのほか、製造系の中小企業など、多くの場所で活用されています。
より詳しくAutodesk Fusionの概要や機能を知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
Autodesk Fusionの価格はいくら?

Autodesk Fusionの価格を以下に整理しました。
| プラン契約 | 契約価格 | 5年利用した場合の価格 | 10年利用した場合の価格 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月プラン | 12,100円/月 | 726,000円 | 1,452,000円 |
| 1年プラン | 96,800円/年 (約8,070円/月) |
484,000円 | 968,000円 |
| 3年プラン | 290,400円/3年 (約8,070円/月) |
同上 | 同上 |
上表からもわかるように、1ヶ月ごとに契約する短期プランよりも、1年プラン、3年プランのほうが価格を抑えて利用できます。もし長期的な利用を視野に入れているなら、初回の契約から1年プラン以上を選択しておく方がお得です。
なお、1年プランと3年プランでは、契約価格に違いはありません。
2つのプランを比較する際には、契約手続きの手間を比べるのがおすすめです。
Autodesk Fusionの拡張機能の価格
Autodesk Fusionは、前述した一般製品契約だけではなく、拡張機能が搭載されたカスタマイズ版の製品も提供されています。以下に、各プランの概要と価格情報を整理しました。
| プラン契約 | 契約価格 | プランの特長 |
|---|---|---|
| Autodesk Fusion Manufacturing Extension | 月契約:26,400円/月 年契約:210,000円/年 |
加工や造形の拡張機能を追加 |
| Autodesk Fusion Simulation Extension | 同上 | 詳細な解析機能を追加 |
| Autodesk Fusion Signal Integrity Extension | 同上 | 電磁界解析機能を搭載 |
| Autodesk Fusion Manage Extension | 年契約:70,400円/年 | ライフサイクル管理(PLM)機能を搭載 |
| Autodesk Fusion for Manufacturing | 年契約:291,500円/年 | CAD・CAM・CAEに対応 |
| Autodesk Fusion for Design | 年契約:313,500円/年 | CAD・CAM・CAE・PLMに対応 |
基本プランはCADの機能と簡易的な解析、レンダリングなどにしか対応していませんが、上記のプランを契約することで、さらに詳細な製造設計が可能となります。
価格はやや高額になるため、費用対効果を実証しつつ導入を検討するのがおすすめです。
価格改定の最新動向
Autodesk Fusionを契約するうえで注意したいのが、2025年5月7日からスタートする価格改定です。次のように、平均3.3%の価格上昇が見込まれています。
新規サブスクリプションの希望小売価格は平均で約3.3%上昇します。また、契約更新については、特別更新価格における割引率の変更を伴うため、約8.7%上昇いたします。
引用:Autodesk「オートデスク製品における一部価格改定について」
明確な価格は改定日以降に発表されるため、価格が違うと悩まないためにも、事前確認をしましょう。
スタートアップ企業向けライセンス登録なら価格割引あり

Autodesk Fusionの契約価格が高いとお悩みなら、スタートアップ企業向けに提供されているライセンス登録を活用してみてください。
当登録は、スタートアップ企業1社あたり、最大10人のユーザーが、1ユーザーあたりわずか23,100円で利用できるようになるお得な契約方法です。以下に利用可能な条件を整理しました。
- 登記済みの会社である(例:LLC など)
- 有効な企業用電子メール ドメインおよび企業 Webサイトを所有している
- ベンチャー企業であるか、エンジェル投資家から支援を受けているか、自己資本経営である
- Autodesk Fusionのサブスクリプションを過去に契約したことがない
- 物理的な製品の設計・製造に特化している
なお、サービス プロバイダー、販売業者、製造請負業者、コンサルタント、メイカースペース、非営利団体、設計代理店は割引の対象外です。条件にあてはまる企業は価格を抑えるためにも、ぜひ当登録を検討してみてください。
Autodesk Fusionを無料で使う方法
Autodesk Fusionの価格が高いため、無料で使いたいと考えている人も多いでしょう。
もし無料で始めたいなら、以下より紹介する2つの方法を検討してみてください。
30日間の無料体験版を申し込む
短期間だけAutodesk Fusionを利用できれば良いという場合には、30日間の無料体験版を利用するのがおすすめです。
無料体験版は、Autodesk Fusionに搭載されている機能を30日間だけ無料利用できるという仕組みであり、価格に関係なくすべての機能チェックを実施できます。作業データの保存や出力にも対応していることから、製品版と同じように利用できるのが魅力です。
ただし、30日を経過した後は有料版を契約しなければ利用できなくなります。
学生・教育機関向けの無償プランを申し込む
申し込み者本人が、学生や教員など教育機関に属している人物の場合には、学生版を申し込むのがおすすめです。
Autodeskでは、非商用目的で利用する学生の場合、1年間無料でAutodesk Fusionを利用できます。価格に関係なく好きなプランを選べるほか、1年後も学生であれば再契約が可能です。
またAutodesk Fusionは価格を抑えた割引キャンペーンが開催されることもあります。
詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。
Autodesk Fusionの有料版と無料版の違い
Autodesk Fusionは、前述した無料版と、通常契約の有料版とでは次のポイントが異なります。
- 無料版は基本的な設計機能のみ利用可能
- 有料版は解析等も含めて全機能を利用可能
初期導入や動作チェックで利用しやすい無料版ですが、さまざまな制約がある点に注意しましょう。また、非商用利用であるほか、編集可能なドキュメント数が10個までに制限されるため、本格導入の場合には早めに有料版を契約するのがおすすめです。
Autodesk Fusionの使い方

Autodesk Fusionを導入したらまず実施しなければならないのが、使い方の学習です。
参考として以下に、基本的な使い方の手順を整理しました。
- 新しくプロジェクトを起動する
- ツール項目を切り替えながら設計をする
- 解析やレンダリングなどを組み合わせつつデータを出力する
まずは、Autodesk Fusionを起動して画面左上の「ファイルマーク>新規デザイン」からプロジェクトを新規作成しましょう。なお赤枠は新しく作業をする場合、緑枠は完成したデータを出力する場合に用います。

また、Autodesk Fusionで作業をする際には左上にある「デザイン」という項目をクリックして実施したい機能に切り替える必要があります。3Dモデリングならデザインですが、完成したデータの解析する場合にはシミュレーションを選ぶなど、切り替えながら操作します。

ここまでの準備でAutodesk Fusionの作業をスタートできます。
しかし、初めての操作に戸惑っているとお悩みの人も多いのではないでしょうか。
それならまずはセミナー講習に参加してみるのがおすすめです。
「実践的に学べるAutodesk Fusionセミナー講習」では、Autodesk Fusionの基礎~応用までを短期間で学習できます。
| セミナー名 | Autodesk Fusionセミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 41,800円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
Autodesk Fusionの価格についてよくある質問
Autodesk Fusionについて、価格を含めてよくある質問をまとめました。
Autodesk Fusionは、1ヶ月プランよりも、1年プラン・3年プランのほうが月額換算の価格がお得です。短期間(数ヶ月だけ)の利用なら1ヶ月プランのほうがお得ですが、長期的な利用を検討している場合には、1年プラン以上を選ぶことをおすすめします。
学生や教員など、教育機関に属している場合には、Autodesk Fusionを無料で使い続けることが可能です。ただし非商用が条件であることから、個人や企業などAutodesk Fusionを無料で使い続けることはできません。
Autodesk Fusionの価格についてまとめ
Autodesk Fusionは、契約プランによって価格が変わるほか、拡張機能付きのプランで価格に違いが出ることに気を付けなければなりません。
また2025年には価格解体によりAutodesk Fusionの価格が平均3.3%上昇すると言われています。
以前よりも価格が高くなるため、導入する前に継続利用した場合の価格シミュレーションを実施しておくのがおすすめです。