近年、E資格の認定講座やセミナーが増えてきています。
そのため、どれを受ければ良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、E資格の概要やおすすめの認定資格講座、選び方のポイントについて紹介します。
本記事を読めば、それぞれのセミナーの特徴を知ることができるため、自分に合ったE資格講座を選べるようになるでしょう。
これからE資格を受験予定の方は、ぜひ最後までご覧ください。
E資格講座の必要性
E資格は独学でも学べる、と思っている方もいるかもしれませんが、G検定より難易度が高く合格者も毎年バラバラな資格です。
通常より難易度が高いので、独学で合格できる人は一握りであり、誰しもが独学で合格できるわけではありません。
また、E資格は受験するのにJDLA公認の講座を1つ以上受講しなくてはなりません。
ですので、受験資格をクリアするのと同時にE資格が学べる講座を選ぶと一石二鳥でしょう。
E資格の難易度に関してはこちらでも解説しています。
E資格の試験日程
例年、E資格は1年のうち「2月・8月」に開催されています。先ほど挙げた受験資格を得るためにも、事前に講座を受講しておいた方が良いでしょう。
前日の23時59分まで申し込み可能ですが、試験会場に空きがない場合には希望する日程で受験できない可能性もあります。そのため、E資格の申し込みが現時点でまだ済んでいない場合には、早めに行いましょう。
おすすめのE資格認定講座6選
それでは、おすすめのE資格講座を紹介しましょう。また、代表的なE資格講座について下表にまとめましたので比較検討の参考にしてみてください。
企業名 | 講座名称 | プラン/受講形式 | 費用(税込) |
AI研究所 | E資格対策 ディープラーニング短期集中講座 |
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¥184,800~ ↓ キャンペーン価格 ¥76,780〜 |
Aidemy | E資格対策講座 | オンライン | ¥327,800 (給付金制度対象) |
キカガク | 【最短3日間でE資格】 ディープラーニングハンズオンセミナー |
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¥165,000 |
AVILEN | 【オンライン特化】 全人類がわかるE資格コース |
オンライン | ¥149,600 |
学生割(26歳以下) ¥105,600 |
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G検定合格者割プラン ¥146,300(G検定合格証の提示) |
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スキルアップAI | 現場で使える ディープラーニング基礎講座 |
eラーニング+ライブ配信 | ¥165,000 |
オンライン | ¥55,000 | ||
Study-AI | ラビット・チャレンジ | オンライン (チャレンジ形式) |
一般コース(個人向け) 入会金:¥22,000 月額:¥3,300 |
1.AI研究所
AI研究所の「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」は、事前に必要な知識を動画で学んでからセミナーに参加できるので前提知識不要のE資格講座です。E資格を取得したいけど、何をどう勉強したらいいか分からないという人にはおすすめの講座となっています。
また、JDLA認定の講座なのでE資格合格のために学びながら認定プログラムを受けれるので、すぐにE資格の受験へ向かうことも可能です。効率よくE資格の勉強をして、受験に向かいたい人にはとてもおすすめの認定講座でしょう。
価格もキャンペーン時には76,780円(税込)ととても安く受講できるので、個人的にはこの認定講座が一番メリットが大きいと思います。
2.Aidemy
アイデミーの講座は予備知識なしでE資格対策を進めることができます。数学やプログラミングなどの専門知識を事前に身に付ける必要がないため、初学者であっても気軽に受講することができます。
業界唯一の合格保証制度が設けられているため、安心して勉強を進めることができます。
アイデミーの講座では、コーディングの環境構築をする必要がないため、すぐに実践的なディープラーニングの学習を始めることができます。
豊富な演習問題を実際に解きながら勉強を進められるため、効率良くスキルを習得できます。
環境構築は初心者にとって時間を要する作業であるため、面倒な手間を省きたい人にとって便利な機能です。
また、アイデミーの講座は専門実践教育訓練給付金制度の対象であるため、受講料のうち最大70%が国から給付金として支給されます。これを利用することで、327,800円(税込)の受講価格を98,340円(税込)の自己負担で受講可能となります。
3.キカガク
キカガクの講座は、受講者数50,000名・受講企業500社を突破する累計実績を有しており、初学者でもわかりやすい講座であることが魅力の一つです。
受講生が実際に手を動かしながら勉強を進めるスタイルを採用しており、演習時には双方向コミュニケーションにより理解を確実に深めることができます。
学習内容に関する質問をいつでも受け付けているため、初学者にとって経験豊富な講師陣にいつでも質問できる環境は重宝するでしょう。
また、初学者の方でも安心して勉強を開始できるように「数学・Pythonの基礎動画」を無料で配布しています。これにより、受講に必要な前提知識をしっかりと身に付けることが可能です。
4.AVILEN
AVILENの講座は、オンライン学習に特化しており、すべてのサービスをオンライン上で完結することができます。講義動画は1回平均7分であるため、忙しい方でもスキマ時間を活用して勉強を続けることができるでしょう。
講義では、現役AIエンジニアがわかりやすくディープラーニングについて解説するため、初学者でも問題なく内容を理解できます。
学習サポートも非常に充実しており、課題コードの添削は無制限で利用可能、学習上の疑問点もいつでも質問可能です。些細な質問であってもチャットで聞くことができるため、気軽に質問できるでしょう。
また、2023#2の受講生の合格率は80.9%と他社の平均合格率66.3%と比較して圧倒的な合格率を誇ります。合格実績を重視する方にとっては最適な講座であるといえるでしょう。
5.スキルアップAI
スキルアップAIの講座は、AI開発などの実務経験、現役研究者などディープラーニングに精通した講師陣が講義を行い、3か月~の長期の学習期間も最後までしっかり学習できます。
教材は、AI研究の第一人者、杉山将東京大学大学院教授が監修しています。
また、オプションで回数無制限のチャット質問対応付きコースも用意されており、わからない部分もしっかりサポートしてくれるので、E資格を活用してエンジニアへのキャリアチェンジを目指している方にもおすすめです。
6.Study-AI
Study-AIの講座は、月額3,300円(税込)という低価格で気軽に受講できる点が魅力です。業界内でも圧倒的低価格を誇り、費用を抑えてE資格を取得したいと考えている方にとって最適な講座であるといえるでしょう。
講義動画の視聴を行った後、合計4回ずつのテスト・レポートで合格点を獲得することで、E資格受験資格が得られるチャレンジ形式のスタイルを採用しています。講義動画は、応用数学約4時間、機械学習約6時間、深層学習講座約20時間の合計約30時間で構成されています。
これらの講座内容は受験資格取得に必要な最低限の内容となっているため、事前にこの点を理解しておく必要があります。
自分にあったE資格講座の選び方
たくさんあるE資格講座の中で、自分に合った講座を選ぶ際にはいくつか押さえておくと良いポイントがあります。ここでは、E資格講座の選び方のポイントを5つ紹介します。
- カリキュラム内容
- サポート体制
- 合格実績
- 受講対象者
- 費用
①カリキュラム内容
1つ目の選び方のポイントは、「カリキュラム内容」です。
E資格講座は同じように見えて、実際はまったく異なります。例えば、E資格の内容に加えて高度なAIスキルまで学べる講座や、E資格の内容だけに特化した講座など、講座ごとにカリキュラム内容はさまざまです。
そのため、とりあえず有名スクールの講座に決めてしまうのではなく、各セミナーやスクールの公式サイトからカリキュラムを確認して、興味のある内容がしっかり学べる講座を選ぶようにしましょう。
②サポート体制
2つ目の選び方のポイントは、「サポート体制」です。
講座の中には、受講生一人ひとりに対してキャリアカウンセラーや専任の講師が付き、手厚いサポートが受けられる講座があります。一方で、受講生の自主性を重んじて、最小限のサポートしかない講座もあります。
そのため、最後まで学習を継続できるように、自分の学習スタイルに合ったサポートを選ぶと良いでしょう。
③合格実績
3つ目の選び方のポイントは、「合格実績」です。
合格実績が低い講座や合格率を公開していない講座を受講すると、自分自身も不合格になってしまう可能性が高くなります。そのため、しっかりとAIの知識を習得したうえで合格をつかむためにも、講座の合格実績を重視しましょう。
なお、2024年時点で合格実積が公開されている講座の合格率は「80%以上」が大半であるため、80%未満の講座は避けるようにすると安心です。
④受講対象者
4つ目の選び方のポイントは、「受講対象者」です。
例えば、現役のAIエンジニア等を対象とした実務よりの講座から、数学が苦手な人やAI未学習者・初学者対象の講座まで、それぞれで受講対象者が異なります。
受講対象者が違えば学ぶ内容も大きく異なるため、無理にハイレベルな講座を受講するのではなく、自分の知識レベルに合った講座を選ぶようにしましょう。
⑤費用
5つ目の選び方のポイントは、「費用」です。
E資格講座を気軽に受講してもらうために、各講座で「割引制度」がある場合も少なくありません。例えば、「専門実践教育訓練給付制度」に認定されており「最大70%オフ」で受講できる講座やG検定合格者であれば割引してもらえる講座などがあります。
コスト面での負担を軽くするためにも、トータルの費用もそれぞれの講座で比較すると良いでしょう。
講座で抑えたいE資格の試験範囲
ここでは、E資格の試験範囲を5つのカテゴリー別に紹介します。
E資格の講座を受ける場合は、下記内容が含まれているかよく確認しておくと良いでしょう。
応用数学
2024年以降の「応用数学」分野における出題内容は次の表のとおりです。
2023年からシラバスが大幅に改定され、「線形代数」分野の出題が削除されています。
試験範囲 | 試験範囲の具体例 |
確率・統計 |
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情報理論 |
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特に確率は、 AIに使うデータの分布やディープラーニングモデルの出力結果、評価関数の考え方など、 AI技術と密接に関係している重要な分野です。そのため、高校〜理系大学レベルの深い知識が問われます。
機械学習
2023年以降の「機械学習」分野における出題内容は次の表のとおりです。
試験範囲 | 試験範囲の具体例 |
基礎 |
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方法論 |
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強化学習 |
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機械学習分野では、データの分割方法等の「データの準備方法」と教師あり・教師なし・強化学習の「アルゴリズム」、ハイパーパラメータの最適化等の「モデルの改善」の3つにおいて、正しい理解が必要です。
深層学習
2023年以降における「深層学習」分野の出題内容は次の表のとおりです。
試験範囲 | 試験範囲の具体例 |
順伝播型ネットワーク |
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正則化 |
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最適化 |
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深層学習モデル |
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深層学習モデルの適用方法 |
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距離学習の主なモデルと損失関数 |
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メタ学習モデル |
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説明性・可視化手法 |
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深層学習で出題されるモデルの中には、CNNのように古典的なモデルもあれば、FCOSのように比較的新しいものも扱われています。そのため、深層学習では、さまざまな分野における新旧モデルの理解が必要といえます。
開発・運用環境
最後に、2023年以降における「開発・運用環境」の試験内容は次の表のとおりです。
試験範囲 | 試験範囲の具体例 |
深層学習向けライブラリ |
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軽量化モデルや技術 |
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分散学習 |
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開発環境 |
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開発・運用環境は、ただ覚えるだけでなく、それぞれ実際に使用することで知識を定着させると良いでしょう。
講座では教えてもらいにくい、E資格の数学範囲の勉強方法に関してはこちらでも解説しています。
E資格おすすめ認定講座 まとめ
E資格の試験範囲やおすすめのJDLA認定プログラムの講座、選び方のポイントについて解説しました。
E資格の受験資格には、今回紹介したようなJDLA認定プログラムの講座を修了している必要があります。
さまざまな講座がある中で、短期間で合格を目指したい方には、JDLA認定プログラムE資格対策ディープラーニング短期集中講座がおすすめです。
講座では、プロの講師に直接指導してもらえるため、E資格の試験内容を効率良く学べます。
今回紹介したおすすめの講座を参考に、E資格の取得にぜひ挑戦してみてください。