facebook
IT 【2025】eラーニングとLMSは何が違う?メリット・デメリット・選び方や導入事例も解説

【2026】eラーニングとLMSは何が違う?種類や役割・はじめ方や選び方も解説

製造業や建築業の現場教育に活用されているeラーニングとLMS。企業研修のオンライン化を支える人気のシステムですが、「eラーニングとLMSって同じ意味では?」「自社に適しているのはどっち?」と感じている担当者の方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、eラーニングとLMSの違いを、種類や役割など多角的に比較します。選び方やはじめ方もお伝えするので、人材育成にオンライン学習を取り入れたい企業様はぜひ参考にしてください。

eラーニングとLMSは何が違う?

eラーニングとLMSは何が違う?

eラーニングとLMSは、提供するサービス内容が異なります
eラーニングは「学習教材」を提供するサービスであり、LMSはその学習を円滑に進めるための「学習管理システム」です。

eラーニングとは?

eラーニングは、パソコンやタブレット、スマホなどの電子機器とインターネットを活用した学習方法です。eラーニングの「e」は「electronic(エレクトリック)」の略称で、その名が示す通り、インターネットやデジタル技術を活用した学習方法はすべてeラーニングに含まれます。

ただし、一般的にはアーカイブ動画を視聴する形式の学習のみを「eラーニング」、ライブ配信型の講義は「ウェビナー」「オンラインセミナー」という名称で認知されています。

LMSとは?

LMSは、eラーニングを運用するための管理システムです。LMSは「Learning Management System(ラーニング・マネジメント・システム)」の略で、それぞれの単語は以下の意味を持っています。

  • Learning:学習
  • Management:管理
  • System:仕組み

その名の通り、主に、受講者の学習管理、進捗の可視化、テストの集計・結果分析といった学習運営の裏側をトータルで支えています。

学校、製造業、大企業の研修部門など、規模を問わず幅広い組織で導入されており、「教材はあるのに運用が回らない」という課題を解決しています。「教育効果を最大化したい」「eラーニングを本格的に運用したい」という場合にもおすすめのシステムです。

LMSは以下の記事で詳しく解説しているので、理解を深めるためにもぜひご一読ください。

【2025】LMSとは?種類やメリット・デメリットについて解説

eラーニングとLMSの種類

eラーニングとLMSの種類eラーニングとLMSはそれぞれ、学習やシステムの提供形態によって種類が分かれます。ここでは、それぞれの種類を比較しながら、「どのように違うのか」を見ていきましょう。

eラーニングの種類

eラーニングの種類は、主に学習の進め方やコミュニケーションの有無によって分けられます。一般的には、リアルタイムで参加する同期型、個々のペースで進める非同期型の2種類です。

種類 特徴 適した場面
同期型 ライブ配信など同時刻に実施 グループワーク、質疑応答が必要な場合
非同期型 録画コンテンツなどで個別学習 個別学習、学習者に時間成約がある場合

このように、同じeラーニングでも、上記のように学習形式はまったく異なります。まずは、自社の目的や参加者の状況を明確にし、それに合わせて、適しているeラーニングを選びましょう。

LMSの種類

LMSの種類は、「サーバーの設置場所」、「機能の範囲」の2つのカテゴリで区分できます

サーバーの設置場所

LMSの導入形態には、自社のサーバー内にシステムを構築する「オンプレミス型」、ベンダーのサーバーを利用する「クラウド型」があります。

種類 設置場所 メリット デメリット
オンプレミス型 自社
  • 高いセキュリティ
  • 自由な開発
  • 運用・保守の手間
  • 導入コストが高い
クラウド型 ベンダー
  • 導入が早い
  • 管理が不要
  • サブスクが多い
    (継続的コストの発生)

設置場所の違いは、コスト面、運用負担に直結するので、自社の目標やリソースと照らし合わせて最適なタイプを選択しましょう。

機能の範囲

LMSは、対応する機能の範囲によっても種類が分かれます。

種類 機能の特徴 メリット デメリット
特化型 特定のeラーニング
  • シンプルで分かりやすい
  • 導入・管理コストが低い
  • 細かな設定に制約が多い
  • 機能が少ない
統合型 eラーニング+学習管理
  • 必要な機能が一つで簡潔
  • 高いUXで豊富な機能をカバー
  • コストが比較的高い
    (導入・維持管理費等)

特化型の場合、学習者の意欲や自己管理能力に依存するため、進捗や理解度を把握し、学習状況を可視化して管理したい場合は、多機能な統合型が適しています

eラーニングとLMSの役割

eラーニングとLMSの役割

続いて、eラーニングとLMSの違いを役割の面から見てみましょう。

eラーニングの役割

eラーニングの役割は、人材育成を効率化し、教育の品質を一定に保つことです。これにより、利用者に以下のような価値をもたらします。

  • 時間・場所に縛られずに学習できる
  • 企業全体で統一した内容を学べる
  • 重点箇所を繰り返し視聴できる
  • 受講回による「教え方のレベル」「学習内容の変化」がなくなる

これは主に、教材として「アーカイブ動画」を活用する仕組みによって実現されています。

LMSの役割

LMSの役割は、eラーニングの運用管理を自動化し、学習効果の最大化を図ることです。これにより、管理者は以下のようなメリットを得られます。

  • スケジュール設定、成績・実績管理など、管理の手間を削減できる
  • 学習状況を数字で可視化でき、進捗の把握やフォローが容易になる
  • 学習データを蓄積・分析し、人材育成戦略に活用できる
  • 教育を自動化できる(テスト結果に応じて自動で進むなど)

このように、LMSはeラーニングのような学習素材があってこそ、その役割・能力を発揮します。つまり、両者は「比較対象する」というより、双方が補完し合う関係性にあるのです。

企業がeラーニング(LMS)を導入するメリットデメリット

eラーニングやLMSの種類や役割で違いを理解したところで、実際に企業が導入した際、どういった効果が得られるのでしょうか?やはり、「導入後に後悔したくない」という企業様もいらっしゃるでしょう。

ここでは、企業がeラーニング(LMS)を導入するメリット・デメリットを表でお伝えします。

項目 メリット デメリット
コスト・効率 経費を削減できる
(会場費、講師謝金、交通費など)
初期費用がかかる
(LMS導入費用、教材制作料など)
時間・場所 受講者のペースで学習できる 受講者の通信環境やデバイスに依存する
公平性・管理 全従業員に均一の教育を提供できる 学習が義務化・形骸化しやすい
継続性・履歴 進捗やテスト結果を一元管理できる 個人の「やる気」に依存しやすい
コンテンツ 繰り返し学習で知識が定着しやすい 講師との質疑応答・交流が難しい

eラーニングとLMSを選ぶ3つのポイント

eラーニングとLMSを選ぶ3つのポイントここでは、次のステップとしてeラーニングとLMSの選び方を見てみましょう。

①導入目的を明確にする

eラーニングとLMSは、導入目的で選びましょう。例えば、

  • 研修の質を向上させたい→eラーニング
  • 教育担当者の業務負担を減らしたい→LMS
  • 教育に関わるデータを一元管理したい→LMS

このように目的が明確になると、必要な学習サービスが自然と見えてきます。

②コスト面を比較する

eラーニングとLMSは、コスト面で選ぶことも重要です。例えば、

  • 初期費用を抑えたい→クラウド型のLMS
  • カスタマイズに費用をかけたい→オンプレミス型のLMS
  • ランニングコストを抑えたい→買い切り型のeラーニング教材

のように選ぶと、必要な機能を備えてコストも最適化できます。

③統合型サービスも検討する

eラーニングとLMSは、組み合わせることで学習効果を大きく高められます。研修時は、「eラーニングかLMSのどちらかを選ぶ」と考えがちですが、実は最も学習効率を高めるのが2者を合わせた「統合型」なのです。

特に、「研修の進め方がわからない」「受講者の進捗を把握しづらい」といった悩みを解決するには、教材提供から管理までトータルで対応する統合型のサービスが適しています。

eラーニングとLMSのはじめ方3ステップ

eラーニングとLMSのはじめ方3ステップ

続いて、eラーニングとLMSのはじめ方を3つのステップでお伝えします

ステップ①対象者と学習内容・規模を明確にする

eラーニングを始めるにあたり、「誰に」「何を」「どれくらいの規模で」学んでもらうのかを明確に定めましょう。

項目 内容 確認例 必要な理由
誰に? 対象者 社内のみか、社外も含むか
  • LMSのアクセス権限
  • セキュリティ設定の基準
何を? 学習内容 新入社員研修か、全社員対象か
  • 教材の量や難易度
  • コースの設計方針
どれくらいの規模で? 受講者数 登録ユーザー数は何名程度か?
  • LMSのプラン選定
  • 必要なサーバー容量決定

ステップ②年間の実施計画を立てる

次に、eラーニングとLMSを効果的に活用するため、年間を通して「いつ・どの教育を実施するのか」といったスケジュールを決めます。

この際、まずコースの割り当て時期を決めましょう。例えば、

  • 「新入社員教育」は入社直後の4月に実施
  • 全社員対象の「コンプライアンス教育」は毎年6月に実施

などです。その後、受講期間と締め切りを設定します。

LMSのリマインド機能の設定準備も実施

締め切りを設定したら、LMSのリマインド機能の設定準備を行ってください。多くのLMSには、「受講開始の通知」など、受講者へのリマインドメールを自動送信する機能が備わっています。

ステップ③教材と評価項目を準備・作成する

最後は、準備した対象者と計画に基づき、実際に学習に使う教材、および学習の成果を測るツールを作成しましょう。

学習コンテンツの準備

まず、eラーニングで活用できるファイル形式を準備します。一般的には、以下のようなコンテンツで設定を行います。

  • 動画教材(講義やデモを録画したファイル)
  • PDF/ドキュメント(ダウンロードや印刷を前提とした資料など)

LMS上での評価・意見収集ツールの準備

同時に、LMS上で学習効果を測定するための仕組みを準備します。

  • テスト形式の設定(択一式、記述式など)
  • テストを自動採点されるように設定
  • 研修後のアンケート作成(改善に活用)

eラーニングとLMSの最新トレンド

eラーニングとLMSの最新トレンド最近のeラーニングやLMSは、ただ教材を配信・管理するだけの仕組みから、「一人ひとりに合わせた学びを提供する」方向へ大きくシフトしています。

パーソナライズ学習の実現

最新のLMSでは、全員に同じ教材を一律に配るのではなく、学習者ごとの特性やニーズを踏まえた「個別最適化」が進んでいます。例えば、

  1. 事前サーベイで強み・弱点を分析
  2. その結果をもとに、最適なコンテンツをLMSが自動でレコメンド
  3. AIが学習者と運営側の両方をサポートし、進捗や改善点まで可視化

こうした仕組みが整ってきた背景には、やはりAI技術の急速な進化があります。高い学習効果を望める「一人ひとりに合った学習体験」の実現は、最近のeラーニングやLMSで最も注目されているトレンド技術です。

「マイクロラーニング」「モバイル学習」の広がり

また、忙しいビジネスパーソンのライフスタイルに合わせ、「マイクロラーニング」も広がりはじめています。

マイクロラーニングとは、その名の通り「5分ほどで学べる」コンパクトな学習方式で、「通勤や空き時間を活用できる」という点が最大のメリットです。さらに、スマホやタブレットを使った「モバイル学習」も、今ではすっかり定番化しました。

建築現場でも人気の手軽な学習スタイル

これらの学習方法は、作業現場や出張先といった場所を問わず利用できます。そのため、建築現場でも必要な専門知識や最新の安全マニュアルを、スマホでパッと確認できる手軽さで支持されています。

LMSのAI活用について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。導入事例やメリット・注意点についても解説しています。

【2025】LMSにおけるAIの活用とは?メリットや注意点も解説

eラーニングとLMSについてまとめ

eラーニングとLMSは、どちらもオンラインを活用したデジタル学習サービスですが、eラーニングは教材や学習コンテンツそのものを指し、LMS(学習管理システム)は学習者の進捗や成績を管理するシステムを指します。

これらはどちらか一方を選ぶサービスではなく、双方を組み合わせてより効果を発揮するものです。選択に迷ったときは、eラーニングコンテンツとLMSがセットになった学習サービスも視野に入れて検討しましょう。

【2025】eラーニングとLMSは何が違う?メリット・デメリット・選び方や導入事例も解説
最新情報をチェックしよう!