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ChatGPTは日本語でも使える?日本語版の初め方

2022年11月の公開以来、世間を賑わせ続けているAI(人工知能)サービス「ChatGPT」。
幅広い分野での活用が期待できるサービスなので興味を持っている人は多いのではないでしょうか。しかし「サービスが英語なので使用を諦めた」という声も少なくありません。
ChatGPTは日本語で使えないのでしょうか。今回はChatGPTの使い方について解説します。

ChatGPTの基本言語は英語!日本語でも使えるの?

ChatGPTで用いられている基本の言語は英語です。
そのため英語でなければChatGPTは使えないと考えている方は少なくありません。
しかし、それは間違いです。ChatGPTはサイト画面こそ英語ですが、日本語で使えるからです。

日本語でChatGPTを使う方法はとても簡単です。質問を日本語のまま記述するだけです。
何ら設定を変更する必要はありません。なぜならChatGPTは、入力された言葉を分析して言語を判断し、入力された言葉と同じ言語を用いて、回答を作成してくれるからです。

例えば、ドイツ語でChatGPTに入力したならドイツ語の回答が、フランス語を入力したならフランス語の回答が得られます。
日本語で入力すれば、日本語の回答が得られます。ただし、言語によって答えの精度が異なるので注意が必要です。
2023年の時点では、日本語を用いるよりも、基本言語である英語で質問をした方が、回答の精度が高くなります。

なお、ChatGPTのインターフェース自体を日本語にしたいのであれば、アプリ版のChatGPTを用いるとよいでしょう。2023年5月19日にアメリカでiOS版ChatGPTアプリが公開になりました。
それから遅れること1週間。
日本語仕様のiOS版ChatGPTが日本のAPP Storeからダウンロードできるようになりました。
iOS版のChatGPTは音声入力に対応しているので、より柔軟な使い方が期待できます。

アカウントの取得からスタート!日本語版ChatGPTの始め方

アカウントの取得からスタート!日本語版ChatGPTの始め方

ChatGPTは基本的にブラウザーから利用するウェブサービスです。
そのため、何らかのプログラムをインストールする必要はありません。
ブラウザーが利用できる環境であるなら、パソコン・スマートフォンを問わずに、ChatGPTは利用できます。以下ではChatGPTの始め方について解説します。

アカウントを取得する

ChatGPTのサービスを利用するには、アカウントを作成しなければなりません。
アカウントの作成は無料です。

アカウントの登録は、ChatGPTの公式サイトのトップページから行います。
画面左下にある「Try ChatGPT」を押してください。
開いた画面の中央部にある「Sign up」をクリックすると、「Create your account」と書かれた画面へと移動します。
画面中央部の入力ボックスにメールアドレスを書き入れ「Continue」を押してください。
次にパスワードを設定し「Continue」をクリック。
すると、入力したメールアドレス宛てに登録メールが届きます。

メールに記載されている「Verify email address」を押してください。
「Tell us about you」と書かれた個人情報の入力画面へと移行するので、そこで

  • First name(名前)
  • Last name(名字)
  • 携帯電話番号

を登録し、「Send code」をクリック。携帯電話(スマートフォン)に6桁のコードが届きます。
「Send code」を押すとブラウザーは「Enter Code」と書かれたページに移動しているので、そこにコードを入力してください。

以上でアカウント登録終了です。

なお、Microsoft・Google・Appleのいずれかのアカウントを持っている場合には、そのアカウントを使ってChatGPTのアカウントを取得できます。
この場合、「Create your account」と書かれた画面において、メールアドレス入力画面の下部にある「Continue with Microsoft Account」「Continue with Google」「Continue with Apple」の中から、使いたいアカウントのものを選んでクリックしてください。

ログイン方法

ChatGPTへのログイン方法は、公式サイトのトップページから行います。
画面左下にある「Try ChatGPT」を押し、開いた画面の中央部にある「Log in」をクリック。
「Enter your password」と書かれた画面が開くので、アカウント作成の際に登録したメールアドレスを入力し「Continue」を押してください。
その後開いた画面においてパスワードを入力し、さらに「Continue」を押します。

ChatGPTへの質問方法

ChatGPTへ質問する場合には、ブラウザーのメイン画面下部にある「Send a message」と書かれたボックスに、使いたい言語で質問を記入し、飛行機型の送信マークをクリックするだけです。しばらく待つと、ChatGPTが回答となるテキストをブラウザー画面に記述します。

サービスは2種類

ChatGPTのサービスは「無料版」と「有料版(ChatGPT Plus)」の2種類があります。
違いは以下の通りです。初めてChatGPTを利用するならば、無料版に登録するとよいでしょう。

ChatGPT「無料版」

無料版には一定の制限があります。
入力文字数の最大値が2048文字までに限られます。質問が長文にならざるを得ない場合には、質問文を分割するか、あるいは有料版を利用するとよいでしょう。
サーバーが混雑している場合に、サービスの利用が制限される場合があります。
利用制限を中は「ChatGPT is at capacity right now」と表示され、サービスにアクセスできなかったり、回答に時間がかかることがあります。
もちろん、サーバーの混雑が過ぎれば、再びサービスは利用可能です。

ChatGPT「有料版(ChatGPT Plus)」

有料版(ChatGPT Plus)では無料版の制限がないため、文字数制限がなく、サーバー混雑状態の制限を受けることがありません。
さらに、無料版とは異なったモデルが使われているため、より高品質な回答が得られることが期待できます。
新機能や改良版がリリースされた場合に無料版に先んじてサービスの利用ができます。
複雑な内容の質問をしたい場合や、プロジェクトやビジネスにChatGPTを利用したいのであれば、有料版に加入するとよいでしょう。
有料版に申し込む場合にはクレジットカードが必要です。利用料金は月額20ドルです。

利用規約を守ろう

ChatGPTには利用規約があり、サービスを使うためにはそれらを守る必要があります。
特に年齢には注意してください。ChatGPTのサービスが利用できるのは13歳以上です。
18歳未満の方が利用する場合には、保護者あるいは法定後見人の許可が必要です。
また、複数のアカウントを作ると規約違反になります。

ChatGPTでは何ができる?日本語で使った場合の具体例

ChatGPTでは何ができる?日本語で使った場合の具体例

ChatGPTを日本語で使えば、次のようなことができます。

企画やアイディアの提案

ChatGPTは、条件や目的を指定することで、企画やアイディアの提案をしてくれます。例えば

「浄水器のモニターを募集しています。思わず参加したくなるキャッチコピーを作成してほしい。」

と入力すると

「清澄なる水の贈り物。浄水器モニターで、健康な生活を手に入れましょう。」
「純粋な水の恵みを実感。浄水器モニターで、毎日の生活をクリアにしましょう。」

など複数の回答が得られます。

文章の訂正あるいは校正

ChatGPTは、誤字脱字をみつけ、文章を訂正あるいは校正することが可能です。例えば

「この企画案を賛成の人は挙手」と入力し、文章の訂正をしてほしい

と質問すると

「この企画案に賛成の方は手を挙げてください。」

という回答が得られます。ChatGPTが文章内の「を」を「に」に直し、挙手という言葉をよりわかりやすく表現したことがうかがえます。

素早く情報収集ができる

インターネット上にある膨大な情報から、必要な情報だけを、ChatGPTを使って簡単に素早く集めることも可能です。

「象がいる日本の動物園を教えてほしい」と入力すると、ChatGPTが取得した知識の範囲で、代表的な動物園をピックアップしてくれます。

プログラムの作成ができる

ChatGPTはプログラム作成の手助けをすることも可能です。

「Pythonをつかって、エンターキーを押すと「Hello world」と表示されるプログラムを作成してほしい。」

と質問すると、次のような回答が得られます。

input(“エンターキーを押してください”)
print(“Hello world”)

また、プログラムの動作についての解説もしてくれるので、プログラム学習の力強い味方となるでしょう。なお、プログラムと同じようにExcelの関数や数式の作成も可能です。

日本語にも対応!ChatGPTは強力なツールになる

ChatGPTは日本語で尋ねるだけで答えを返してくれる、とても便利なサービスです。
しかし、その技術はまだまだ発展途上にあります。質問する際には、具体的なキーワードやテーマを設定することが大切です。
とはいえ、ChatGPTは使い方次第でとても強力なツールとなり得るでしょう。
ChatGPTをうまく活用して、仕事や趣味の効率をあげてみてはいかがでしょうか。

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