「ChatGPTで画像を作ってみたいけれど、うまく生成できない」「思った通りのクオリティにならない」と悩む方も多いでしょう。最近のChatGPTは、文章の作成だけでなく画像生成にも対応しており、アイデアスケッチやデザインのたたき台づくりなど、クリエイティブな活用が可能です。
しかし、設定やプロンプトの書き方次第で、仕上がりの精度やリアルさが変わります。
そこで本記事では、ChatGPTで画像生成を行う方法をはじめ、クオリティを高めるための具体的なコツや、初心者でも使いやすいプロンプト例をわかりやすく紹介します。
ChatGPTで画像生成は可能

ChatGPTは画像生成が可能なツールです。文章生成を実施する通常のChatGPTでも画像生成は可能ですし、DALL·Eと言われるChatGPTのアプリでも可能です。
DALL·Eはより精度の高い画像生成が可能で、デザインのアイデア出しや、SNS投稿用のビジュアル作成などにも活用できるのが魅力です。
無料で画像を生成できる上限回数
ChatGPTで画像生成を利用できる回数には、プランごとに上限が設定されています。
| プラン名 | 月額料金 | 制限内容 | 1日あたりの目安 |
|---|---|---|---|
| 無料プラン | $0 | 24時間で2回まで | 約2回 |
| Plus | $20 | 3時間ごとに50回 | 約200回 |
| Teamプラン | $25/人 | 3時間ごとに100回 | 約400回 |
| Proプラン | $200 | 無制限 | 無制限 |
画像生成を日常的に活用するならPlusプラン以上がおすすめです。無料でも試せますが、創作活動や業務利用を想定するなら有料プランへのアップグレードを検討すると良いでしょう。
以下の記事ではChatGPTの無料版を使用でどこまでできるのかについて解説していますので、あわせてご覧ください。
画像付き|ChatGPTで画像を生成する方法
ここからは実際にChatGPTで画像を生成する方法を画像付きで解説します。以下はChatGPTの初期画面です。

まずは、サイドバーにある「GPT」を選択します。すると以下の画面が表示されますので、検索窓に「DALL·E」を入力しましょう。

検索窓の下に複数候補が表示されるので、DALL·Eのアイコンを選択します。下の「チャットを開始する」とクリックするとトーク画面に遷移します。

実際に出力を行っていきましょう。ここでは「公園で散歩している夫婦」を出力します。出力された画像は以下のとおりです。

では、アニメ風の出力にしてみます。

このように自分が求めている画像の精度や雰囲気などを入力して、何度も生成をしていくと理想の画像が生成可能です。なお、無料版の場合は1日に2回しか生成できませんので、プロンプトを詳細に書いて少ない回数で画像が出力できるように注意しましょう。
ChatGPTの画像生成においてより高精度でクオリティ高く出力したいと言う方はセミナーの受講がおすすめです。以下で紹介している生成AIセミナーは短期間で実務レベルまで向上できます。ぜひ以下のリンクから詳細をチェックできますので、確認してみてください。
| セミナー名 | 生成AIセミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング |
ChatGPTの画像生成でクオリティを上げるコツ
ChatGPTの画像生成でクオリティを上げるコツについて解説します。以下の3点を意識して画像を生成しましょう。
- プロンプトを具体的かつ構造的に書く
- 画風や質感を指定する
- ネガティブプロンプトでノイズを抑える
①プロンプトを具体的かつ構造的に書く
画像の完成度を高めるためには、思いついた言葉を並べるだけではクオリティを上げられません。誰が・どこで・何をしているか、どんな雰囲気なのかを順序立てて書くことが大切です。
たとえば「女性が笑っている」よりも「夕暮れのカフェでコーヒーを飲みながら笑顔を見せる女性」といった形で、構成を意識して描写するとAIが正確に理解しやすくなります。場面、人物、動作、背景、雰囲気といった要素を整理して伝えることで、イメージ通りの仕上がりに近づけることができます。
プロンプト例
ここではプロンプトの例を悪い・良い例でそれぞれ挙げます。例えば、笑っている女性を出力したい時のプロンプトで解説します。
【悪い例】
②画風や質感を指定する
同じシーンでも、写実的に描くか、アニメ調にするかで印象は変わります。AIに明確な「テイスト」を指示することで、生成画像の統一感や完成度が向上します。
たとえば「ジブリ風」「水彩画のようなタッチ」「シネマティックな照明」「3Dレンダリング風」など、画風や質感を言葉で指定すると、AIはより適した表現を選びやすくなります。特に作品集やSNS用などで雰囲気を統一したい場合、指定を必ずしましょう。
③ネガティブプロンプトでノイズを抑える
AI画像生成では、意図しない要素が入り込むことがあります。たとえば「手の形が崩れている」「背景がぼやけすぎる」といった問題を減らしたいときに役立つのが「ネガティブプロンプト」です。
これは「こういう要素は入れないで」と伝えるための指示で、例として「blurry(ぼやけた)」「extra hands(手が多い)」「low quality(低品質)」などを指定します。不要な要素をあらかじめ排除することで、画像全体のクオリティが安定し、細部まで自然な仕上がりに整えられます。
ChatGPTで画像生成ができない原因・対処法

ChatGPTで画像生成ができない原因・対処法について3つ紹介します。
- ユーザーに利用者数が集中している
- 入力してはいけないプロンプトを入力している
- ネットの接続が不安定
①ユーザーに利用者数が集中している
ChatGPTの画像生成機能は、アクセスが多い時間帯に混雑しやすくなります。特に夜や休日など、利用者が一斉にアクセスする時間帯は、サーバーの処理が追いつかず「画像が生成されない」「エラーが出る」といった不具合が起こることがあります。
このようなときは、時間をずらして再度試しましょう。早朝や平日昼間など、比較的空いている時間に利用するとスムーズに生成できるケースが多いです。また、ページを再読み込みする、チャットを新しく開き直すといったリセット操作も有効です。
②入力してはいけないプロンプトを入力している
ChatGPTの画像生成では、システム上で安全性を守るために「不適切な内容」や「規約に反するテーマ」は自動的にブロックされる仕組みがあります。たとえば、暴力的・性的・差別的な表現や、実在の人物を特定して生成する内容などは制限対象です。
もし「画像を生成できません」というエラーメッセージが出た場合は、プロンプトを見直して、内容をより一般的・安全な表現に言い換えると解決できることがあります。たとえば「人物の名前」ではなく「架空のキャラクター」や「イメージ的な説明」に変えると通りやすくなります。
③ネットの接続が不安定
画像生成には一定の通信速度が必要です。Wi-Fiが途切れやすい環境やモバイル回線の電波が弱い状態では、生成途中で通信が切れてエラーになることがあります。この場合は、通信環境を安定させましょう。主に以下の方法を試してみてください。
- Wi-Fiを再接続する
- 通信速度の速い回線に切り替える
- ブラウザを再起動する
特に画像生成はデータ量が多いため、通信が途切れない環境を整えるだけで改善することが多いです。
ChatGPTの画像生成に関する3つの注意点

ChatGPTの画像生成に関する3つの注意点を解説します。必ず留意しましょう。
- 著作権違反をしない
- Copilotを使用する
- 商用利用の可否を遵守する
①著作権違反をしない
画像生成AIで作った作品は、入力する内容によっては他人の著作物に似てしまうことがあります。たとえば、有名キャラクターや実在のアーティスト、特定の企業ロゴなどをそのまま再現するようなプロンプトは、著作権や商標権を侵害するおそれがあります。
安全に使うためには、自分で考えたオリジナルの構図やキャラクター設定をもとにプロンプトを作るのが基本です。また、「○○風」などの画風指定をする場合でも、個人の練習や学習目的にとどめ、商用利用には使わないようにしましょう。
②Copilotを使用する
ChatGPTの画像生成では、Microsoft Copilotを利用することで、ChatGPTと同じOpenAIの技術を使った画像生成が可能です。ChatGPTの無料版を使っている場合、画像生成機能が制限されているため、Copilotを併用することで代替手段として利用できます。

出典:Copilot
Copilotは、ブラウザ上で簡単に使えるうえ、プロンプトの工夫によって高品質な画像も出力可能です。ChatGPTでうまく生成できないときや、使用回数の制限に達したときに試してみると良いでしょう。
③商用利用の可否を遵守する
ChatGPTで生成した画像は原則商用利用が可能です。以下はChatGPTの公式サイトに記述されている文章です。
「あなたはサービスに対して入力を提供し、入力に基づいて生成された出力を受け取ることが可能です。入力および出力は総称して“コンテンツ”とされ、当事者間および適用法に許可される範囲で、あなたはすべての入力を所有します。よって、利用規約に遵守する限り、OpenAI社は出力に関するすべての権利および利益をあなたに譲渡します。これらの利用規約に従うことで、出版などの商業目的のためにコンテンツを使用できることを意味します。」
ただし、安全に活用するためには、規約を確認し、自分で修正・加工を加えた上で利用するのが望ましいです。
ChatGPTにおける画像生成についてのまとめ
ChatGPTの画像生成機能は、プロンプトの工夫で仕上がりの質が変わります。構造的に具体的な指示を出すことで思い描いた構図を再現しやすくなり、画風や質感を細かく指定することで理想に近いビジュアルを作ることが可能です。
また、生成がうまくいかない場合はアクセスの混雑や通信環境を確認し、必要に応じてCopilotの利用やプランの見直しを検討するのも一つの方法です。著作権や商用利用のルールを守りながら工夫を重ねることで、ChatGPTを使った画像生成は個人利用だけでなく、企画やビジネスの現場でも活躍できるでしょう。