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【2025】CADの無料アプリおすすめ10選!スマホ・iPhoneで簡単に使える人気アプリを紹介

CADといえば「高額で難しい」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、今は無料で簡単に使えるCADアプリも増えてきました。

価格の心配がないのはもちろん、操作のしやすさや手軽さから、建築や設計のプロをはじめ、趣味でDIYや図面作成を楽しむ方にも広く使われています。

この記事では、おすすめの無料CADアプリを10個厳選してご紹介します。

対応OSや有料版の価格、日本語対応の有無などを一覧表で分かりやすく比較しているので、無料で使えるCADアプリを探している方はぜひ参考にしてください。

CADの無料アプリとは?

CADの無料アプリとは?CADの無料アプリとは、建築や設計などで活用されるCADソフトを、無料で利用できるアプリのことです。

以前はパソコンに専用ソフトを入れて使うのが一般的でしたが、今ではスマートフォンやタブレットでも操作できるアプリが登場しています。

  1. CADの無料アプリの特徴
  2. CADの無料アプリの分類
  3. Webアプリとモバイルアプリの違い

①CADの無料アプリの特徴

CADの無料アプリは、機能面は有料版ライセンスに劣るものの、基本的な描画や修正、寸法測定といった日常的な作業には対応できる性能を持っています。また、以下の特徴もあります。

  • モバイル版なら持ち運びが簡単
  • 直感的なシンプル操作
  • クラウドでデータ共有が可能
  • 時間や場所を選ばない
  • チームでの共同作業に対応

CADの無料アプリは、高機能な有料版と併用し、適宜使い分けることで、より効率的に、柔軟な働き方を実現してくれます。

②CADの無料アプリの分類

続いて、主なCADの無料アプリの分類を見てみましょう。

区分 種類 概要
次元 2DCAD 平面図や間取り、機械部品の設計など
3DCAD 立体モデル、建築物、製品などの設計
利用形態 デスクトップ版 PCにインストールして使用するタイプ
ブラウザベース Webブラウザ上で動くタイプのアプリ(ネット接続必須)
モバイル版 スマホやタブレットにインストールするタイプ(オフラインも可能)
用途 汎用CAD 幅広い設計に対応する万能タイプ
特化型CAD 内装デザインや配管設計など、特定の分野に特化

上記のように、CADの無料アプリは種類が豊富なので、用途にあわせて選ぶことが重要です。

例えば、建築の間取りを描きたいなら「2DCAD」、立体モデルを作る場合は「3DCAD」、チームで頻繁に情報を共有するなら「ブラウザベース」が良いでしょう。

③Webアプリとモバイルアプリの違い

CADのアプリは、種類によって機能に違いがあります。ここでは、CADシェアNo.1のAutoCADの「Web」と「モバイル」のアプリで違いを見てみましょう。

なお、AutoCADのWeb向け無料アプリは、2020年7月1日から期間限定で無料提供されたもので、現在は無料で利用できません。

項目 AutoCAD Webアプリ AutoCADモバイルアプリ
利用環境 ブラウザ(インストール不要) 専用アプリ(インストール必要)
オフライン利用 可能(オフライン作業後ネット接続で同期) 可能
対応言語 可能 可能
ファイルサイズ 制限なし 10MB(無償版)

CADの無料アプリを最大限に活用するには、まず、その機能を理解し、適した操作をしっかりと身につけることが大切です。

特に、AutoCADモバイルアプリで図面を効率的に編集したいと考えている方は、正しい操作方法を学ぶことで、無料アプリの可能性をさらに広げられるでしょう。

AutoCAD基礎セミナー講習は、無料アプリで人気のAutoCADの操作をハンズオン形式で学べる学習プログラムです。

講義では、基本操作からオブジェクトの作成、データ活用といった無料アプリに役立つ操作方法を網羅しているので、AutoCADモバイルアプリで図面を編集したい方に最適です。

AutoCADについては、以下の記事で詳しく解説しています。AutoCAD導入を検討している方は、ぜひ事前学習としてもお役立てください。

【初心者OK】3分で読める!AutoCADの使い方をわかりやすく徹底解説!

CADの無料アプリおすすめ10選!

CADの無料アプリを10選ご紹介しましょう。まずは、各アプリの基本情報をまとめた一覧表からご確認ください。

名称 有料版の有無/価格 主な機能 ファイル互換性 クラウド連携 対応OS 日本語対応 サポート
AutoCADAutoCAD
  • AutoCADアプリ:無料
    (AutoCADライセンス要)
  • AutoCAD Web:13,200/年
  • 2D図面表示・編集、作成、注釈など
  • 紙図面をモバイル図面に置き換え
  • 距離、半径、面積などの計測
高い あり iOS、Android、Windows あり あり
Autodesk FusionAutoCAD Fusion
  • アプリはなし
  • 通常ライセンス:97,900/年
  • 100種類以上のファイル形式をサポート
  • 表示・共有・コラボレーション対応
高い あり iOS、Android、Windows あり あり
IJCADIJCAD
  • アプリはなし
  • IJCAD STD:39,600円/年など
  • DWG、DXF、JWWファイルの閲覧
  • ポリライン、線分、円などの基本的な作図
高い あり iOS あり あり
TinkercadTinkercad

なし

  • クラウドベースの3DモデリングCAD
  • Autodeskのソフトウェアと連携可能
限定的 あり iOS、Android、Windows あり あり
FreeCADFreeCAD

なし

  • 世界中に開発者がいるオープンソース
  • アドオンによる自由なカスタマイズ
高い なし Windows、macOS、Linux あり あり
(コミュニティのみ)
CAD PocketsCAD Pockets

  • 高精度な編集とクラウド連携
  • 100以上の豊富な機能を搭載
高い あり Android あり
ZWCAD MobileCAD Pockets、ZWCAD Mobile
  • 基本機能無料
  • 400円:30日、2,500円:365日
  • 1,000円:90日、1,800円:180日
  • CAD Pocketsの進化版アプリ
  • アプリ内課金で高機能版も対応
高い あり iOS、Android あり
DWG FastViewDWG FastView
  • 基本機能無料
  • 1ヶ月:1,000円、2,000円
  • 3ヶ月1,500円、2,200円
  • 12ヶ月:5,300円、10,000円
  • 無料でも多くのファイル形式に対応
  • AutoCADとの互換性有
高い あり iOS、Android あり あり
GstarCAD for MobileGstarCAD for Mobile

なし

  • DWGファイルなど数十種類の形式に対応
  • クラウド上でデータやチャットが自動保存
高い あり iOS、Android あり あり
CADbox MarkerCADbox Marker

なし

  • 建設業で働く人向けの無料iPadアプリ
  • クラウドサービス「CADbox」と連携
あり iPad、Mac、Apple Vision なし なし

①AutoCAD

AutoCADのアプリは二つあり、ひとつは、デスクトップ版AutoCAD(AutoCAD LT含む)の有料サブスクに無償で含まれているモバイル版です。もうひとつは、ブラウザからアクセスする有料のWeb版で、以下のような機能が共通しています。

  • AutoCADの基本操作
  • クラウドストレージと連携し、DWGファイルに直接アクセス
  • 場所を問わず図面を編集・表示
  • チームメンバーとリアルタイムで共同作業

これにより、現場での急な修正や打ち合わせにもスムーズに対応し、紙の図面をモバイルデバイスに置き換えるなど、場所を選ばないワークフローを実現します。

AutoCAD基礎セミナー講習は、作図や編集の基本機能から、図面への注釈や再利用など、AutoCADのアプリに搭載している機能を網羅した学習サービスです。柔軟な学習スタイル&短期間で効率的に学べるので、AutoCAD初心者の方はもちろん、多忙で会場まで出向けない方にもおすすめです。

セミナー名AutoCAD基礎セミナー講習
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)27,500円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

②Autodesk Fusion

Autodesk Fusionは、モバイルアプリとWebアプリが用意されています。モバイルアプリは、閲覧専用の「Fusion ビューワ」、100種類以上のファイル形式に対応した「Autodesk Fusion」の2種類です。

Webアプリ「Fusion Webクライアント」は、主に、デスクトップ版やモバイルアプリと連携して、作業を確認するためのツールとして活用されています。

Autodesk Fusionセミナー講習は、3Dモデリングやデータ管理、共同作業など、Autodesk Fusionアプリの主要な機能を広く学べます。基礎から応用まで、学習とハンズオンの双方で学べるため、実践力を養いたい方にもおすすめです。

セミナー名Autodesk Fusionセミナー講習
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)41,800円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

③IJCAD

IJCADの無料モバイルアプリは、iPhoneやiPad向け・完全無料のCADアプリです。IJCADは、日本のインテリジャパンが企画し、システムメトリックス株式会社が開発・販売を手がけているので、日本語対応・サポートが充実しています。

このアプリは、AutoCADと互換性のあるDWGやDXFファイルに対応し、オフラインでも全機能が無料。Web版はなく、App Storeからすぐにインストールして使えます。

④Tinkercad

Tinkercadは、3Dデザインや電子機器、コーディングの基礎を学ぶための、STEAM(スティーム)教育向けCADアプリです。もともと有料プランがなく、アプリも完全無料で利用できます。

ブラウザ上で動作するため、PCへのインストールは不要で、誰でもすぐに使えるのが魅力です。提供元は、AutoCADと同じAutodesk社で、AutoDesk製品との連携も強化しています。

⑤FreeCAD

FreeCADは、Windows、Mac、Linuxに対応した無料のCADアプリです。一番の特徴は、世界中の開発者が協力して作っているオープンソースであること。これにより、常に新しい機能が追加され、問題もすぐに修正されます。

さらに、ユーザーが作った追加の機能(アドオン)を自由に追加できるので、自分だけの使いやすいアプリにカスタマイズできるのが大きな魅力です。

⑥CAD Pockets

CAD Pocketsは、Android向けの多機能CAD無料アプリです。公式のWeb版はなく、DWGやDXFなど様々なCADファイルを扱うことができます。

100以上の豊富な機能を持ち、小数点以下8桁までの高精度な作図や編集が可能。クラウド連携によるチームでの共同作業に対応しており、オフラインでの利用もできるため、現場でのスムーズなコミュニケーションに役立ちます。

⑦ZWCAD Mobile

ZWCAD Mobileは、ZWCAD社が開発したiOSおよびAndroid向けのCADアプリです。基本機能は無料で利用でき、DWG、DXF、PDFなどのファイルを高速に表示・編集できます。

このアプリは、CAD Pocketsのリニューアル版であり、アプリ内課金でプレミアムプランにアップグレードが可能です。Web版はなく、モバイルアプリとして1,000万人以上のユーザーに利用されています。

⑧DWG FastView

DWG FastViewは、iPhoneやiPadで利用できる無料のCADアプリです。AutoCADなどのDWG/DXFファイルに対応し、2D・3D図面の閲覧、編集、作成が可能です。インターネット接続なしでも作業できるのが大きな特長です。

無料でも多くの機能が利用できますが、広告が表示される場合や、一部高度な編集機能は有料版のサブスクリプションが必要です。

⑨GstarCAD for Mobile

GstarCAD for Mobileは、チームでCAD作業をするためのスマホアプリです。有料版はなく、無料ですべての機能を活用できます。

これは、パソコンで使うWeb版などとセットで使うことを前提としています。クラウドに保存したCADデータはどこでも使え、チームのメンバーが、同じ図面をリアルタイムで一緒に編集できます。

⑩CADbox Marker

CADbox Markerは、建設業従事者向けの無料CADアプリです。クラウドサービス「CADbox」と連携することで、図面に直接書き込み(マークアップ)、作業のリアルタイム共有ができます。

複数の人が同時に作業しても、独自のファイルロック技術があるので安心です。ただし、サポートを提供しておらず、日本語対応もしていないため、利用する際は、チーム内で使い方を共有しておきましょう。

以下の記事は、無料で使えるCADソフトを複数紹介しています、CADを本格的にソフトで使いこなしたい方もぜひご一読ください。

【2025】無料で使える3DCADのフリーソフト10選!機能や使いやすさを比較

CADの無料アプリの選び方

CADの無料アプリの選び方

CADアプリを選ぶときに大切なのは、自分の作業環境や目的に合うものを見つけることです。無料アプリは多く提供されていますが、それぞれ機能や使いやすさに違いがあります。

具体的な選ぶポイントは、以下を参考にしてください。

  • 対応ファイル形式を確認(DWG、DXF、PDFなど)
  • 使用目的に合った機能を把握(閲覧か編集か)
  • クラウド連携の有無を確認
  • 操作性や画面での扱いやすさを確認
  • 日本語対応やサポート体制の有無を確認

まずは複数のアプリを試してみて、効率よく作業できるものを選ぶことを心がけましょう。

CADの無料アプリを使う前の確認ポイント

CADの無料アプリを使う前の確認ポイントCADの無料アプリを使う際には、事前にいくつかの確認ポイントを押さえることが重要です。これを怠ると、アプリを入れたのに動かない、重いといった問題が生じる可能性があります。

具体的な内容は以下をご覧ください。

  • デバイスが動作要件を満たしているか
  • ストレージに十分な空き容量があるか
  • 既存ソフトとの連携が取れるか
  • 安定したネット環境があるか
  • スタイラスペンやタッチペンが必要か

上記を参考に周辺環境を整えておけば、スムーズに作業を始められます。

CADの無料アプリを使う際の注意点

スマホやタブレットでCADを使うのは便利ですが、パソコンで使うCADライセンスと同じ感覚で使うと不便を感じる場面もあります。特に、スマホを使ったアプリの場合は、以下の点に注意しておきましょう。

  • 画面サイズが小さく、詳細な部分が見えにくい
  • タッチ操作では、誤操作のリスクがある
  • 大容量データを扱う際は、動作が不安定になることがある
  • 長時間作業では、バッテリーの消費に注意が必要
  • クラウド利用時は、セキュリティを強化する必要がある

スマホでのCADアプリは補助的に活用し、複雑な作業はパソコンと使い分けると、上記の問題点も克服できるでしょう。

CADの無料アプリについてまとめ

CADには数多くのアプリがあり、無料で手軽に利用できるサービスも増えています。しかし、アプリの選択肢が多いからこそ、信頼できるサービスを選ぶ利用者の目が問われます。

CADアプリケーションを利用する場合、既存のライセンスをお持ちであれば、AutoCADのようにそのライセンスに付随した無料アプリサービスが提供されていないかを確認しましょう。

別のサービスを利用する場合は、無料範囲や運営元の信頼性を確認したうえで、適切なサービスを選ぶことが重要です。

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