1970年の大阪万博では、現代では当たり前の回転寿司や缶コーヒーが、最先端技術として話題を集めました。そして2025年の大阪・関西万博も、未来の片鱗を体感できる斬新なAI・IT技術の数々が会場を彩っています。
今回は、大阪・関西万博の要であるAIにスポットを当て、アプリ、ロボット、バーチャル空間など、多岐にわたるAI体験をご紹介します。
2025年度の大阪・関西万博では、AIがどのような未来を作り出しているのでしょうか。ぜひこの記事で、その全貌を一緒に探ってみましょう。
大阪・関西万博で楽しめるAI感とは
大阪・関西万博は、「デジタル万博(Digital Expo)」の名にふさわしく、会場のあらゆる場所にAIやIoTなど最先端のデジタル技術が導入されています。
- 近未来の世界を体感できる超スマートな会場
- AIを利用したキャッシュレス決済や顔認証
- 一人ひとりに寄り添うカスタマイズされたアトラクション
- 多言語対応でスムーズな体験を支える情報案内・翻訳アプリ
などを楽しむことができます。
そして、公式キャラクター「ミャクミャク」は、テクノロジーと命のつながりを象徴する存在として、デジタル社会と未来への希望を体現しています。
大阪・関西万博の概要
まずは、大阪・関西万博の概要を見てみましょう。
| 項目 | 詳細 |
| 会期 | 2025年4月13日(日)〜2025年10月13日(月) |
| 会場 | 大阪府大阪市夢洲地区 |
| テーマ | いのち輝く未来社会のデザイン |
| コンセプト | People’s Living Lab(未来社会の実験場) |
| 想定入場者数 | 約2,820万人 |
| 実施主体 | 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 |
AIらしいSociety 5.0が示す未来の暮らし
大阪・関西万博では、デジタルと現実が融合する「Society 5.0」の世界を、五感でリアルに体験できます。そして、今後世界中でその近未来空間が現実になることも示唆しています。
そんな万博会場で描かれる未来社会は、DXを実現した多くの企業が作り上げたものです。つまり、これからの企業の成長を大きく左右するのはDXの推進力といえるでしょう。
参照:大阪府
企業の未来を開拓するDX・AI人材育成研修サービス
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万博で使われているAI技術7選

大阪・関西万博では、来場者のサポートや展示演出など、様々なシーンでAI技術が活用されています。ここでは、万博で使われているAI技術をカテゴリごとにまとめました
| カテゴリ | 使用場所 | できること | 特徴・ポイント |
| 案内・会話 | 夢洲駅 |
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| 翻訳サポート | 会場 | 表示・音声を翻訳 |
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| ロボット共生 | 各パビリオン |
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| 共創体験 | 住友館 | 生成AI企業活用 |
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| デジタル分身 | シグネチャーパビリオン | デジタル分身と対話 |
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| 仮想司会者 | 開会式など |
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| 海外展示 | 中国館 | 3Dキャラと音声会話 |
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大阪・関西万博では、来場者のサポートや展示演出など、様々なシーンでAI技術が活用されています。事前にどこでどのように使われているか知っておくと、AI技術の素晴らしさと可能性をより強く実感できるでしょう。
パナソニックパビリオン「ノモの国」でも、AI技術が活用されています。「ノモの国」については以下の記事で解説しているので、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
万博で体験できるAI技術6選!

万博会場では、具体的にどのようなAI技術を体験できるのでしょうか?ここでは、特に注目すべき6つの技術を3つのジャンルに分けて見ていきましょう。
まずは、万博で体験できるAI技術をまとめた一覧表からご確認ください。
| ジャンル | 名称 | 主な機能 |
| AIアプリ | EXPO2025 Personal Agent |
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| Digital Expo(翻訳アプリ) |
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| AIロボット | ugo(ユーゴー) |
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| Romi(ロミィ) |
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| null²(ヌルヌル) |
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| バーチャルAI | 空飛ぶ夢洲 |
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AIAIアプリ
アプリは私たちの身近にありますが、大阪・関西万博では、AIにより高度な移動サポートやパーソナルな体験の提案、複雑な状況下での翻訳といった高度な機能を備えています。
EXPO2025 Personal Agent
EXPO2025 Personal Agentは、来場者一人ひとりの嗜好や希望に合わせ、おすすめのパビリオンやイベントコースを提案してくれます。
- マップ上で混雑状況や施設情報をチェック
- AR案内で目的地までナビゲート
- 希望する経由地の設定が可能
- AIがおすすめ施設を提案
- 1日コースの自動プランニング
天気や混雑の変化にも対応してくれるので、当日の予定変更でもスムーズに行動できます。
Digital Expo(翻訳アプリ)
万博では、言葉の壁を越えるため、AIを活用した複数の翻訳アプリを提供しています。
| アプリ名 | 役割 | 特徴・対応言語 |
| EXPOホンヤク | 日常会話の翻訳 |
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| EXPOホンヤク Remote | 複数人への多言語説明 |
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| EXPO同時通訳システム | セミナー・シンポジウムの自動通訳 |
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これらの翻訳アプリは、万博会場でのあらゆるコミュニケーションを円滑にし、世界中の人々が言葉の壁を感じることなく交流できる未来の姿を体現しています。
AIロボット
大阪・関西万博では、駅を降りた瞬間からロボットが出迎え、会場の至る所で様々なロボットに出会えます。このように、最先端の技術を象徴するロボットたちと深く交流できるのは、大阪・関西万博ならではの特別な体験といえるでしょう。
ugo(ユーゴー)
2025年大阪・関西万博では、Osaka Metro中央線・夢洲駅にロボット「ugo(ユーゴー)」が登場し、万博を訪れる人々を多方面からサポートします。
- 多言語(日本語・英語・中国語・韓国語)での対話案内
- 立ち止まった来場者への定期的な声かけや挨拶
「ugo」は、NTTグループの生成AI「tsuzumi」をはじめとする複数のAIを活用したロボットです。混雑する駅環境下で、遠隔操作とAI自動制御を融合したハイブリッド型「ugo」が適切に機能するかを検証し、未来の駅での利用可能性を探ります。
Romi(ロミィ)
2025年の大阪・関西万博では、100種類以上の機能を持つAIロボット「Romi(ロミィ)」も登場します。Romiに会える場所と時間は以下の通りです。
- 迷子/ベビーセンター(東・西ゲートゾーン): 9:00〜22:00
- ジュニアSDGsキャンプ:9:00〜20:30
Romiは「英語で話そう」「Let’s speak in English」と話しかけると英語にも対応します。友達と話すような自然な会話、手のひらサイズの可愛いビジュアルで迷子センターのお子さまをサポートしています。
null²(ヌルヌル)
大阪・関西万博でひときわ目を引くのが、「null²(ヌルヌル)」です。この名称は、プログラミング用語の「Null(何もない)」、そして滑らかに動く鏡面の様子が由来です。
このパビリオンの特徴は、外壁が鏡のように風景を映しながら、常に形を変えて動いていること。中にある産業用ロボットアームが、ミラー膜をぐにゃりと動かし、建物そのものが生きているかのように変化します。
会話型のAIロボット「Romi」とは異なり、建築を動かすことでAIと対話する新しいスタイルです。万博会場では、スーツケース型ロボット「AIスーツケース」にも注目が集まっています。
AIスーツケースの魅力、会場での予約方法について知りたい方は以下の記事をご参照ください。
バーチャルAI体験
大阪・関西万博では、AI技術がリアルとバーチャルの垣根を越える新しい体験を生み出しています。その代表的な取り組みが、バーチャルアトラクション「空飛ぶ夢洲(ゆめしま)」です。
「空飛ぶ夢洲」は、スマートフォン・パソコン・VRゴーグルなどから参加できる仮想空間型の万博体験サービスで、専用アプリを使えば、会場へ行かなくても万博の世界を体験できます。
アプリ内では、次のようなことが楽しめます。
- 会場を再現したパビリオンを自由に巡る
- AI翻訳チャットで世界中の来場者と交流
- アバターを自由にカスタマイズして参加
- 毎月開催されるバーチャルパレー
- 実際の会場イベントのオンライン同時体
- 人気クイズメディア「QuizKnock」との特別コラボ
なお、「空飛ぶ夢洲」のアプリは無料でダウンロードできます。
万博施設にはAIがいる?

大阪・関西万博では、施設管理にもAIが活用されています。使われているのは、株式会社THIRDが開発したAI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」で、万博会場内の120棟以上の建物を管理しています。
- 「管理ロイド」の主な機能
- 万博が示すDX人材育成の必要性
①「管理ロイド」の主な機能
「管理ロイド」の主な機能と効果は以下の通りです。
| 項目 | 機能・手段 | 効果・メリット |
| 現場作業の効率化 |
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| データの一元管理 |
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| 物件の遠隔監視 |
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このように、「管理ロイド」は最先端のAI技術で未来型の施設運営を実現しています。
②万博が示すDX人材育成の必要性
実は、この「管理ロイド」導入の背景には、労働力不足や人件費高騰といった課題がありました。このように、万博会場においても、他の産業と同様に人材不足は深刻化しており、DXの力で課題を解決していることが伺えます。
万博で「管理ロイド」が示すように、人材不足という多くの企業が直面する課題解決には、DX化を実現できる人材育成が欠かせません。しかし、「どんな人材が不足しているのか」など、現状が明確でない経営者様・担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
貴社のレベルに合わせた人材育成を実現!DX・AI人材育成研修サービス
DX・AI人材育成研修サービスでは、DX推進に必要な人材の成長段階を4段階で定義し、企業の将来的な成長を支えるDX人材を効果的に育成いたします。
現場を熟知したコンサルタントが、メール・訪問など希望に合わせて直接無料アドバイスを行っていますので、ぜひこの機会に貴社のDX力を診断されてみてください。
万博のAI技術が示す豊かな社会

大阪・関西万博で活用されているAI技術を見ると、業務効率化だけでなく、人と人とをつなぐ架け橋としても大きな役割を担っていることに気がつかされます。例えば、
- 翻訳アプリのおかげで、外国人観光客が地元の人と笑顔で会話する
- 小さなロボット「Romi(ロミィ)」が、駅で迷った子どもをやさしく案内する
- 離れて暮らす家族が、バーチャル空間で一緒に万博を楽しむ
こうした場面からは、AIでありながらまるで人間のような温かみを感じます。
AIと聞くと、無機質で冷たいイメージを持つ方も多いでしょう。確かに人間のように命が宿っているわけではありませんが、生き生きと対応するロボットからは、人間が学ぶべき温かさや配慮がいくつも見て取れます。
AIと人間の共存は、むしろ人間の原点に立ち返り、そして何が本当に重要なのかを学ぶ機会となるのかもしれません。
万博のAIについてまとめ
万博で体験できる未来社会の姿は、AIやITならではの効率性・革新性、そして人間味あふれるあたたかさが両立していました。
AIという最新技術を駆使し、人との絆が深まり、誰もが心地よく過ごせる社会を、ぜひ実際の万博会場で体験してみてください。