CAD/CAMソフトは時代の発展とともに進化しています。中でも長年業界トップの導入実績を誇るのがANSです。CAD/CAMとして高い性能を誇り、簡単に操作できることはもちろん、データーベースサーバーとしての機能も備えています。
今回はANSの機能をわかりやすく紹介していきます。さらに、充実したオプション機能もお伝えしますので、標準機能では満足できなった方も最後まで読んでみてください。
ANSとは多様な切断機に対応するCAD/CAMシステム
業界トップの導入実績を誇るANSは、大新技研株式会社が開発したCAD/CAMソフトです。長年のサポートで培われたノウハウを駆使してNC切断を強力にバックアップすることができます。また、国内メーカーのガス、プラズマ、レーダーなどの各種切断機に対応しており、詳細な条件も設定することが可能です。
ANSが長年多くの方に愛用され続けているのには、数多くの機能が備わっているからだといえるでしょう。汎用性の高いANSの機能について解説していきます。
汎用性の高いANSの機能
社内のあらゆる業務のIT化に貢献するANSは、まさに汎用性の高いソフトであるといえます。ANSのデータベースサーバーを経由すると、あらゆる情報のやりとりを一元管理することが可能です。
部品やネスティングに関する情報はもちろん、取引先の情報や工場の稼働状況、製品出荷状況までまとめて管理することができるのです。統一されたシステムを使用することで作用時間を短縮したり、管理ミスを軽減することにつながります。
ここから紹介するANSの詳細な機能は、簡単に操作することが可能です。ANSの導入をご検討の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
各種システムとの情報連携が可能
部品情報には外部出力機能があるので、各種システムと簡単に情報連携することが可能です。さらに専属部品のデータベースを装備していることから各種データベースとの連携がスムーズになります。部品情報を加工し、生産管理システムとの連携も可能なため、幅広い業務で活用することが可能です。
省力化のために組み込まれた切断ノウハウ
切断機ごとの性能に合わせて自動で複数パターンの切断経路を作成します。作成されたパターンを組み合わせることができ、自由自在な経路設定が可能です。さらに、共通切断を行うことで作業時間の短縮と歩留まりの向上につながります。
特殊切断経路作成にも幅広く対応
銅板の熱歪みによる寸法誤差や開図経路作成後のピアス編集にも対応しています。また、切断前に穴を開ける「先穴切断」を行うことで、品質の向上と廃材の減らすことが可能です。さらに、耳切りや部品間切断の経路を作成を行うことで、現場での端材切断作業を軽減することができます。
ANSはオプション機能も充実
ANSはより多くの利用者の声に応えるためにオプション機能も充実しています。標準機能だけでは物足りないと感じた方もオプション機能がご要望の作業を可能にしてくれるかもしれません。簡潔にご紹介しますので、ぜひ目を通してみてください。
素材端・部品間切断の経路作成
製品切断前に耳切りや部品間の端材切断経路を作成することができます。このオプションはレーザー切断時に多く使用されており、本来現場で切断経路を作成するところANS側でできるため、現場の作業が軽減されます。
残素材の加工経路作成
余った素材を分断するための加工経路を作成します。ANS側で事前に作成することで現場作業員が切断機を操作して分断加工を行う必要がありません。さらに、残素材を最大限に活用できるように無駄の少ない経路を作成することが可能です。
最適小穴ピアスの自動配置
孔切断時に孔径サイズに最適な切り込みパターン作成。自動配置まで行うため、オペレーターによる手動配置は必要ありません。担当者ごとの切断品質のバラつきを防ぐことができ、作業時間も改善することが可能です。
伝票システムと各種システムの連携
CAD/CAM以外に幅広いシステムと連帯できるANSは、伝票システム用のデータを出力することも可能です。受注から加工、出荷まで各業務をまとめるインターフェースが伝票作成に大きな役割を果たします。各種システムのデータを伝票システムと連携させることでテータの転記作業や出荷作業がスムーズになり、ミスを削減することが可能です。
帳票を自由にカスタマイズ
自由に帳票をカスタマイズすることも可能です。事務システムと作業をバーコードで連携させる帳票や残素材の一覧表など要望に応じた専門の帳票などを作ることもできます。運用方法に適した帳票を作成することで業務の改善につながるでしょう。
切断経路カスタマイズ「共通切断経路変形バージョン」
2つのペアでネスティングされた部品の共通切断経路を作成することが可能です。一般的には八の字の順番で切断しますが、共通辺を先に切断し、外周切断を行います。
共通切断箇所に合わせて経路をカスタマイズすることで無駄な作業に時間を取られる必要はありません。共通切断経路の作成は細かな改善ではありますが、作業数が増えてくると大きな改善につながるでしょう。
素材四周マーキング
素材サイズで4周マーキング経路を作成することが可能です。マーキング経路を作成することで、製品の切断ミス防止に役立ちます。NCデータ作成前に素材4周マーキングチェックを行うだけで簡単にマーキング経路を作成できるので、作業の負担が増えることもありません。
少ない作業で切断ミスを防止できる「素材4周マーキング」は、品質や歩留まりの向上にも最適なオプションといえるでしょう。
はじめて自動ネスティングを導入する時にやるべきこと
最後に、はじめて自動ネスティングを導入する時にやるべきことを3つご紹介します。
今後、自動ネスティングでコスト削減をしたい方は是非参考にしてください!
製品の資料ダウンロードしよう
まずは資料ダウンロードです!
自動ネスティングができるソフトウェアは「SigmaNEST」「MetaCAM」「SheetPartner」「AP100」など、その他にもたくさんありますのでそれぞれの特徴を把握することが大切です。
また、先ほどご説明した通りこのタイミングで対応できる機械も確認しておきしましょう
歩留まり率を向上させたいなら、先ほどもご紹介した「SigmaNEST」がおすすめです。
こちらのページから資料ダウンロードできるので、歩留まり率を向上させたい方はまずはここから資料ダウンロードしてみるのもいいかもしれません。
無料体験版を活用しよう
自動ネスティングソフトの中には問い合わせをすると無料体験版が使えるソフトもあります。
はじめて自動ネスティングソフトを導入される方は、一度操作感などを確かめるために無料体験版を使ってみてもいいと思います。
ただ、ソフトによっては無料体験版がないソフトもあるのでご注意ください。
SigmaNESTであれば先ほどの資料ダウンロードのページから無料体験のお申し込みもできる様なので併せて活用してみてください!
プロの意見を聞いてみよう
自動ネスティングのソフトには、ネスティング以外にも機械との連携や、工程管理、工場の自動化などさまざまな機能がついています。
また、ソフトウェアによって強みが違うためすでに自動ネスティングのソフトを導入している企業に話を聞いてみることをおすすめします。
もし周りにそのような得意先の企業がない場合は、気になっている製品のお問い合わせ窓口に問い合わせてみるのみいいと思います。
いま使っている機械や材料、運用で困っていることなどを技術的な側面から提案・解決してくれるかもしれません!
まとめ
今回は、ANSについてまとめてきました。業界No.1の導入実績を誇り、長年サポート続けてきたANSは、多くのユーザーから高い信頼を獲得しています。
無駄な廃材を最小限に抑える自動ネスティングや、切断機に合わせて自動で複数の切断経路を導き出すなど高精度な標準機能が搭載を搭載しているのです。また、CAD/CAMとしての機能以外にも、データーベースサーバーとしてあらゆる情報を一元管理することができます。数多くの情報を一元管理することでデータが煩雑になるのを防止することができるでしょう。
標準機能以外にも充実したオプションが用意されています。標準機能だけでは満足できない方は、オプション機能を確認してみることをおすすめします。数あるオプションの中から要望のあった機能を見つけ出すことができるでしょう。
長きにわたり愛用され続けているANSは時代の変化とともに進化を遂げてきていきます。今後のさらなるテクノロジーの発達を活用し、進化し続けていくでしょう。