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【2026】Accessは何ができる?基本の使い方・サポート終了の有無についても解説

建設業や製造業では、資材や顧客情報、作業日報など、管理すべきデータは膨大です。これらのデータはビジネスにおいて貴重な資産ですが、適切に管理するのは容易ではありません。

そんなときに役立つのが、データを一括管理するMicrosoftのAccessです。

この記事では、Accessの初心者向けに、何ができるかを分かりやすく解説します。基本の使い方、仕組みも解説するので、「複雑なデータ管理が大変」「大量のデータを整理したい」という方はぜひ参考にしてください。

Accessとは

AccessとはAccessは、Microsoftが提供するデータベース用のアプリケーションで、WordやExcelと同じくOffice製品の一つです。大量のデータを整理・管理でき、売上データの集計、在庫管理といった多彩なシーンで活用されています。

通常、システムを開発する場合、データを管理するためのデータベースを一から作らなくてはいけません。その際、専門知識や時間、費用がかかりますが、Accessを使えば、こうしたデータベース構築の負担から一気に解放されます。

  1. エクセルとの違い
  2. Accessの料金
  3. Accessのサポートは終了するのか

①エクセルとの違い

ExcelとAccessの違いは「機能と役割」です。

種類 区分 概要
Excel カテゴリ 表計算ソフト
役割 計算や分析、データの可視化
機能 数式やグラフ、ピボットテーブルなどを使い、セル単位で自由に編集
Access カテゴリ データベースソフト
役割 大量のデータを効率よく管理・運用
機能 複数の表を関連付けて一元管理し、必要に応じてレポート作成も対応

つまり、Excelは計算と分析、Accessはデータ整理・活用が主な目的のツールです。

Accessが向いているケース

以下のような場合、Accessの利用が向いています

ケース 概要
データがどんどん増えている Accessは数千~数万件のデータを安定して処理(Excelはデータが増えると動作が遅くなる)
必要な情報がすぐに見つからない 複数のシートやファイルに分散したデータから、必要な情報だけを瞬時に取り出すことができる
本格的なシステムは高価で導入できない 高額なシステムを外注することなく、低コストで本格的なデータベースを自社で構築できる

②Accessの料金プラン

Accessは、単体で購入する買い切りプラン、Microsoft 365のサブスクリプションプランがあります。Accessの料金プラン一覧は以下の通りです。

購入方法 価格(税込) 特徴
単体の買い切りプラン 22,370円 1台で利用可能な買い切りライセンス
Microsoft 365 Personal 21,300円/年 Word、Excel、PowerPointなども利用可能
Microsoft 365 Family 27,400円/年 Personal+最大6ユーザーまで利用可能

Accessの動作環境

Accessを利用するためには、以下のスペックを満たすパソコンが必要です。

項目 内容
プロセッサ 1.6GHz以上、2コア
オペレーティングシステム Windows 11、またはWindows 10
メモリ 4GB(64ビット)、または2GB(32ビット)
ハードディスク 4GBの空き容量
ディスプレイ 解像度1024 x 768

これらの要件を満たしていない場合、Accessが正常に動作しない可能性があるため、購入前にPCのスペックを確認しておきましょう。

参照:Accessすべての Microsoft 365 プラン

③Accessのサポートは終了するのか

ネット上では「Accessのサポートが終了するのか?」といった疑問の声をよく耳にします。結論からいうと、Accessのサポートの提供期間は、ライセンスの種類によって異なりま

最新の買い切り版は2029年10月9日までサポート

Accessの最新買い切り版「Office LTSC 2024」に含まれるバージョンは、2029年10月9日までがサポート対象期間です。

Accessの買い切り版は、バージョンごとにサポート期間が設定されており、サポート期間が過ぎた買い切り版(Access 2016、2019など)であればサポートは受けられません。

サブスクリプション版は契約期間中継続

サブスクリプション版(Microsoft 365)の場合、契約が続いている期間は常に最新バージョンのAccessを利用できるため、サポートも自動的に適用されます。

なお、現時点(2025/9/21)でAccessという製品そのものがなくなる予定はありません。そのため、「Accessのサポートが終了する」という声は、主に買い切り版のバージョンごとにサポート期間が設定されていることから生じたものと想定されます。

参照:Accessのサポートについて

Accessは何ができる?

Accessは何ができる?

ところで、Accessを使うと具体的にどういったことができるのでしょうか?ここでは、以下の2点からAccessでできることを見ていきましょう

  1. Accessでできること一覧
  2. Accessでできることを活かせる業種

①Accessでできること一覧

まずは、Accessでできることを表にまとめてみました

できること メリット
業務システムの自作
  • 自社のニーズに合わせたシステムを柔軟に構築できる
  • 業務システム作成の外注費用を大幅に削減できる
データの整理・活用
  • 大量データを効率的に管理・分析できる
  • データ関連の業務効率が大きく向上する
情報共有
  • データを一元管理し、情報共有がスムーズになる
  • ファイル破損のリスク削減
他Microsoft製品との連携
  • 使い慣れた環境で使える
  • 大量のExcelデータを効率的に管理できる

Accessは、Excelなどの表計算ソフトが苦手とする「大量のデータを効率的に管理し、必要な情報を瞬時に引き出す」という作業を可能にします。

加えて、ExcelやWordなど、他のMicrosoft製品とスムーズに連携できるため、既存の業務フローを大きく変えずに業務を進めていけるのです。

②Accessを活かせる業種

Accessの活用が特に効果的なのは、製造業や建築業など、多くの情報を扱う業種です。

例えば、製造業や建築業では、プロジェクトの進捗管理、資材や顧客データの整理など、多様な情報をまとめて管理する場面が多く、Accessが大いに役立ちます。

Accessは、「プログラミングには簡易すぎる、素人には難しい」と見られることが多いですが、これは裏を返せば「専門的なスキルがなくても、自社の業務に合わせたデータベースを構築できる」ということです。

加えて、個人利用でも負担が少ないほど高いコストパフォーマンスは、DXを推進したい中小企業にとって心強いツールといえるでしょう。実際の活用方法や効果を知りたい方は、この機会にセミナーへの参加をご検討ください。

Accessの4つの仕組み

Accessの4つの仕組み

Microsoft Accessは、テーブル、クエリ、フォーム、レポートという4つの「オブジェクト」を組み合わせて使います

オブジェクト 役割 活用例
テーブル データを入れる「箱」を作成 会員登録に必要な情報(名前、住所、電話番号など)の見出しと枠組みを作成
フォーム データの入力・閲覧画面 テーブルで決めた枠組みに沿って、新情報の入力、既存情報確認に対応する画面を作成
クエリ 必要なデータの抽出・加工 テーブルの中から特定の条件(20代の顧客など)に合うデータだけを抜き出して表示
レポート 印刷や表示用の資料作成 抽出したデータをきれいにレイアウトし、見やすく印刷、PDFとして出力
クエリを使って特定要素の情報を抽出しても、元のデータが壊れるリスクはない

Accessは、フォームのボタン一つでレポートを自動作成するなど、各オブジェクトの機能をマクロやVBAという機能で自動化できます。Accessで作業を自動化する際、基本的な考え方や手順が共通しているExcelのマクロの知識が役立ちます。

Excelでマクロを有効にする方法、コピペで使える具体的なコードについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

【2025】エクセルのマクロを有効にする方法!コピペOKのVBAコードやエラーも解説

Accessの基本の使い方

続いて、Accessの基本的な使い方を見てみましょう。ここでは、Accessのベースとなるテーブルの作成をお伝えします。

  1. Accessの起動
  2. 新しいデータベースを作成
  3. テーブルの作成(デザインビュー)
  4. データ管理を効率化する設定

なお、Accessの購入がまだの方は、事前に購入してインストールしてください。

①Accessの起動

まず、Accessを起動するところから始めましょう。
Accessのトップ画面「開始する」をクリックして起動してください。

この際、以下の2つのやり方でアクセスできます。

  • Windowsのスタートメニューから「Microsoft Access」を探す
  • Googleなどの検索窓で「Access」探す

②新しいデータベースを作成

続いて、新しいデータベースを作成しましょう。

  1. 起動画面で「空のデータベース」を選択
  2. ファイル名を決める画面が表示
  3. 任意のファイル名を入力
  4. 「作成」ボタンをクリック
  5. 何もデータが入っていないテーブルがデフォルトとして一つ表示

③テーブルの作成(デザインビュー)

次に、データを整理して格納するための「テーブル」を作成します。まず、作りたいデータと同じように見出しを作成しましょう。

  1. 画面上の「フィールド」タブを開く
  2. 左にある「表示」をクリックして展開
  3. 「デザインビュー(D)」を選択
    (※デザインビューに切り替えることで、細かなデータ設定ができる)
  4. テーブルの保存を促す画面が表示
  5. 任意のテーブル名を入力
  6. データ型を定義する画面が表示
  7. 定義が終わったら再び「表示」をクリック
  8. 「データシートビュー(H)」をクリックして元に戻る

これで、先ほど定義した設定がテーブルに反映されました。

なお、データ型を定義する画面では、フィールド名(見出し)、およびデータ型(データの入力内容)を定義します。データ型があることによってデータ入力時の間違いを未然に防止できます。

入力時は、以下の様に、1行目に自動で設定されている「ID」はそのままにして、2行目以降に各項目を入力しましょう。対応するデータ型は、ドロップダウンメニューから選択してください。

テーブルの作成(デザインビュー)

④データ管理を効率化する設定

Accessのテーブルの設定をさらに細かくすることで、データの入力ミスを防ぎ、管理もより効率化します。ここでは、いくつかの役立つ機能をお伝えします。

主キー

「主キー」は、「ID」フィールド内で同じ値が重複して入力されるのを防止する機能で、データ管理の効率と正確性を保つために非常に重要です。

例えば、「主キー」があることで、ある方の名前で登録済みの会員番号に、別の名前を入力しようとするとエラーが戻ってきます。つまり、一人ひとりのデータを確実に区別することで、データの正確性を担保する機能なのです。

  1. ホーム画面上部の「表示」をクリック
  2. デザインビュー画面を選択
  3. 一番上の「ID」フィールドを確認
  4. 左側に「主キー」の鍵マークが表示

通常「主キー」は自動で設定されていますが、上記の手順で確認しておきましょう。

リレーションシップ

リレーションシップは、複数のテーブルにある情報の中で、関連性のある情報を紐づける機能です。これにより、データの重複入力をなくしたり、入力ミスを防いだりします。例えば、ある顧客と担当者を紐づけて認識させることが可能です。

  1. ホーム画面上部の「表示」から「デザインビュー」をクリック
  2. 変化したいデータ型を選択
  3. ドロップダウンリストから「ルックアップウィザードに変更」を開く
  4. 「ルックアップ フィールドの値を別のテーブルまたはクエリから取得する(T)」を選択し「次へ」をクリック
  5. 複数表示されたテーブルから、紐づけるテーブルを選択し「次へ」をクリック
  6. 「選択可能なフィールド」から必要項目を選択し「次へ」をクリック
  7. 並べ替えの順の指定、表示する列の幅の指定などを設定
  8. 「データの整合性を有効にする(D)」にチェックを入れる
  9. 「完了」をクリック

例えば、顧客の住所が変更された場合、リレーションシップがあれば「顧客テーブル」の住所を1か所変更するだけで、その顧客に関連するすべての注文データに反映されます。

セミナーに参加して実践レベルまでスキルアップしよう

ここでは、データの土台となる「テーブル」の作成方法をお伝えしましたが、データをより便利に扱うためには、フォームやクエリ、レポートといった、Accessで必須のオブジェクトを組み合わせる必要があります。

セミナーに参加すると、こういったAccessのオブジェクトを使いこなすことができます。製造業や建設業のように大量のデータを扱う業種の方は、Accessのを包括的に学べるセミナーでのスキルアップが有効です。

Accessで管理している大量のデータを、より見やすく分析したいなら、Microsoftの「Power BI」がおすすめです。Power BIはAccessと連携することで、複雑なデータも美しいグラフやレポートに変換できます。

基本的な操作は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

【2025】Power BIとは何ができるツールか?無料版Power BI Desktopの使い方や作成例とエクセルとの違いも解説

Accessを使う際の注意点・対策

Accessを使う際、いくつかの注意点があります、ここでは、基本的な注意点、初心者向けの注意点の2つから解説しましょう。

  1. 基本的な注意点
  2. 初心者向けの注意点

①基本的な注意点・対策

まずは、Accessを利用する際の基本的な注意点と対策から見てみます。

注意点 概要 対策
大勢での同時利用不可 5人程度が限界、超過はDB破損の危険 SQL Server Expressとの連携
少ないデータベース容量 最大2GBまで、すぐに上限に達する SQL Serverで容量確保
システム更新時の負担 各PCのアプリを個別に更新する必要 Windows APIなどで自動更新
セキュリティ面の不安
  • Shiftキーで隠しファイルが見える
  • 簡単に削除・持ち出し可能
SQL Serverでのデータ隔離

②初心者向けの注意点

続いて、初心者向けの注意点を3つお伝えします

最初に保存を求められる

Accessは、作業を始める前に、まずファイルを保存するよう促されます。これは、すべての作業内容が1つのファイルとして管理されるためです。はじめて使う場合でも「練習用」などの名前を付けてファイルを保存しましょう。

空のテーブルに入力できない

Accessは、起動時に表示される空のテーブルに直接データを入力できません。データを入力する前に、「作成」タブから「テーブルデザイン」を選び、管理したい情報(名前、電話番号、住所など)を元に入力欄を作成しましょう。

機能が多すぎて迷う

Accessは、目的が明確でないと、機能が多すぎて何をすれば良いか分からなくなります。そのため、「顧客リスト」や「商品管理システム」など、具体的な目標を決めておき、同時に「顧客の名前」「連絡先」「購入履歴」など、管理したいデータの項目を書き出しておきましょう。

Accessについてまとめ

Microsoft Accessは資材や顧客情報、作業日報など膨大なデータを一元管理できるデータベースソフトです。しかし、バージョンごとにサポート期間が決まっている、Excelと比べると学習難易度が高いなど注意点もあります。

データベースを扱うという特性上比較的難易度が高いため、初心者の方の場合、基礎から段階的に学べるセミナー学習を取り入れるのもおすすめです。

【2025】Accessは何ができる?基本の使い方・サポート終了についても解説
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