AutoCADで間取り図面を書いてみた!作成方法を徹底解説

キャド研

製品製造や医療、土木など多くの分野で広く使われ、特に建築の現場で設計ツールとして活躍するAutoCAD。
今回は、AutoCADを使った2D図面の書き方について解説していきます。
初心者の方向けに簡単な間取り図の書き方を紹介しますので、AutoCADで建築用の図面を作成したいという方は、ぜひ参考にしてください。

AutoCADで基本的な間取り図を書いてみる!

AutoCADを使うと、ハウスメーカーや不動産などで使われているような簡単な間取り図を書くことができます。
AutoCADは2D・3D両方に対応したCADで、機能も多く優秀なソフトではあるのですが、他のCADソフトと違ってコマンドを使う独特な操作法を使用しているため、慣れるまで時間のかかるソフトでもあります。
図面の基本でもある2D図面の作図でさえも、最初は戸惑うかもしれません。
しかし3D機能を使うにしても、図面作成の基本中の基本である2Dの平面図は1番最初に書けるようにならなければいけません。
そこで、まずは簡単なマンションの間取り図のような簡易的な図面を作成しながら、操作方法に慣れていきましょう。
今回作成する図面は、下の図面です。
これは建築用の図面としては規模も小さく、書き込みも少ないので比較的簡単なものですが、この図面の書き方で他の図面にも応用できるようになります。
図面作成の順番を簡単にご説明していきますので、順番に合わせて図面を作成してみましょう。

実際の図面の書き方

ここからは、実際の図面の書き方について順に説明していきます。
図面作成は人によって手順が異なるため、ここで紹介する手順が全て正しいとは言い切れませんが、初心者の方向けに簡単な方法で図面が書けるような流れにしています。
ですので、まずはこのやり方で図面を作ってみて、コマンドやショートカットを覚えて慣れてきたら自分流のやり方をしていくことをおすすめします。
では早速、図面作成をしていきましょう。

図面作成の順番・作成前の注意点

建築の平面図は基本的に、

  1. 基準線
  2. 壁補助線
  3. 建具
  4. 設備などの室内の書き込み
  5. 部屋名・寸法

の順に作成していきます。
慣れてくると壁の補助線は書かなくても図面作成できますが、慣れないうちは建具を入れる位置をわかりやすくするためにも、面倒ではありますが壁の補助線を最初に書くようにしましょう。

また、初期設定が完了していよいよ図面を書き出す時に注意が必要なのが、作業空間切り替えタブの確認です。
初心者の方で図面を書き出す際に間違えやすいのが、この作業空間です。
AutoCADは画面左下に作業空間切り替えタブがあり、モデル空間とその他の設定したレイアウトタブが表示されています。
レイアウトタブに作図していくことはできませんので、必ず画像のようにモデル空間タブを選択して作図していくようにしましょう。

基準線を書く

まずは、図面の基本となる基準線を引いていきます。
AutoCADには下の画像のように、「画層」と呼ばれるレイヤー機能があります。
まずはこの画層プロパティ管理を選択して、印刷したい線の太さ・色・線種、画面に表示する線の色、名前などを設定します。
ここは会社のルールや作成したい図面の種類・テンプレート等によって違いますので、とりあえずは画面に表示される線の色や名前だけでも簡単に設定しておきましょう。
テンプレート等でもともと画層が設定されている場合は、そのままでも構いません。

画層が設定できたら選択画層を基準線にし、基準線を作図コマンドの線分コマンドを使って作図していきます。
線が一本引けたら、あとは複写コマンドを使用していくと簡単に作図ができます。
線分コマンドと複写コマンドを使用して、下の画像のように基準線を引いていきます。
寸法は最初の完成図面に載っていますので、参考にしてください。

柱を立てる

次は、柱を立てていきます。
柱は下の画像のように長方形コマンドを使って作図します。
RC画層を選択したら、長方形コマンドで半径200mmの柱を一つ作ります。
一つ柱が書けたら、あとは複写コマンドで基準点を選んで、下の画像のように他の部分にコピーしていきましょう。

壁ラインの下書き

次は、壁ラインの下書きをしていきます。
補助線の画層を選択し、オフセットコマンドを使って作図していきます。
オフセットコマンドを選択したら、壁厚の半分の数値を入力し、基準線から両側にオフセットしていきます。
壁厚は外壁は200mm、間仕切り壁は100mmに設定していますので、オフセット距離はそれぞれ半分の数値を入力しましょう。

建具を入れる

次は、適当な位置に建具を入れていきます。
画層は建具画層です。
今回は簡単に建具を入れられるように、既存のブロックを使います。
ブロックとは、よく使用する図形をAutoCADに登録しておける機能です。
表示タブのパレットパネルからDesignCenterを選ぶと、ブロックが登録されているDesignCenterが表示されます。
DesignCenterには、画像のように建具や設備、家具などがあらかじめ登録されていますので、目的の建具を選んで任意の場所に置きましょう。
図面上に置いてからもブロックは細かい調整ができますし、ブロックをダブルクリックしてブロックエディタを開くことで自由にカスタマイズもできます。

壁を書く

次は、RC画層で壁を書きましょう。
先ほど配置した建具を避けて、線分コマンドで壁ラインの下書きに合わせて作成していきます。
柱と重なった場所や壁どうしが交差した場所は、トリムコマンドで修正します。
トリムコマンドを選び、図面全体を選んでから消したい部分をクリックすることで、修正したい箇所をトリムすることができます。
残った部分は線分を短くしたり、もう一度トリムしたりして修正しましょう。

設備を入れる

次は、設備画層に設備を入れていきます。
設備も、建具と同様にブロックを使います。
DesignCenterからキッチンや浴槽、便器などを選んで配置していきます。
大きさは配置する前の設定画面や、ブロックエディタ画面でちょうど良いサイズに調整ができます。

部屋名・寸法の記入

最後に、部屋名と寸法の記入を行います。
部屋名は、文字画層を選んで、下の画像のように文字コマンドで記入していきます。
文字コマンドを選んだら作図するエリアを決定し、文字を記入します。
文字の大きさや書体などの細かい設定は、作図画面上部のリボンで変更ができます。
図面全体に部屋名の記入が完了すると、下の画像のような図面になります。

次に寸法を書いていきます。
寸法は長さ寸法記入コマンドを使用して入力します。
長さコマンドでも寸法の記入はできますが、寸法線の長さを揃えて見栄えの良い図面を作るために、長さ寸法記入コマンドを使うことをおすすめします。
下の図のように長さ寸法記入コマンドを選択したら、寸法を記入したい柱芯から柱芯をクリックし、寸法線が書かれる場所をクリックしましょう。
この時に、寸法の位置を基準線の端に合わせるなどして寸法位置を揃えることで、綺麗な図面に仕上げることができます。
寸法の記入が終わると、簡単な間取り図の完成です。

間取り図面の書き方まとめ

ここまで、簡単な間取り図の書き方を順に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
AutoCADはわりと操作が独特で複雑なCADですので、慣れるまでは苦労するかもしれません。
3D図面の作成や、実務レベルの図面の作成には今回の図面作成よりもっと知識が必要で、高度な機能を使っていきます。
この図面の書き方で苦労したという方は、実務レベルの操作が身につくAutoCADのオンラインスクールなども開催されていますので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
この記事を参考にして、AutoCADの操作法を学習してみてください。

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