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Fusion 360 Academy 登壇者にインタビュー 第一弾 濱谷 健史 〜 Fusion 360の魅力について語る

Fusion 360 Academyが今年も開催

Fusion 360アカデミーは、主にFusion 360を業務で使われる方にFusion 360のお役立ち情報や、普段使用しているだけでは気づかないところをご紹介するイベントです。
更に参加者の方が交流することも出来るので、Fusion 360を普段使用されているユーザーと楽しくFusion 360について話して頂けます。
日本最大のFusion 360ユーザー向けカンファレンスとだけあり、とても大規模なイベントになっています!
もちろん去年も開催したのですが、去年は悪天候だったにも関わらずほとんど満席と言う大好評さでした!

Fusion 360 Academy 登壇者にインタビュー

そんなFusion 360 Academyのイベント登壇者達にインタビューをさせて頂きました。
皆さんどんなFusion 360の使い方をしているのか、どのようなきっかけでFusion 360を知ったのかなど、気になる情報をたくさん聞いて来ました!

今回のインタビューは株式会社VOSTより濱谷 健史さん

記念すべき第一回目にインタビューしたのは、このCAD/CAM/CAE研究所で「工場長濱谷」としてライターも手がけている濱谷 健史さん。
Fusion 360 AcademyではCAMについて詳しくトークしてくれるそうなのですが、登壇前に事前インタビューしてみました。

–早速ですが、濱谷さんがFusion 360を使われたきっかけはなんでしょうか?

僕は元々3DCAD/CAMを扱うベンダーに居たことがあり、そこで製造業の中でも主に製造に関わる会社さんの3DCAD/CAMのお手伝いをしていました。
3DCADと言っても幅広いと思うのですが、幸運なことに、樹脂金型設計、プレス金型設計、板金、切削加工、と全般的な製造に関わるお客様とお仕事をさせてもらっていました。

その後、製造業で実際に製品の機構設計や、試作品製作、複合旋盤を使って金属を加工したりしていたのですが、その頃Fusion 360 に出会いました。
元々、大量のパーツを3DCADで設計していくには、構想段階で非常に高いハードルがあると感じていましたので、2次元CADのように、1つのファイル内でどんどん設計していけるFusion 360は、企画・設計・デザインに非常に向いていると思いましたね。
プロ用と言われる100万円以上する3DCADを使っていましたが、Fusion 360 にはすぐ慣れて、元々使っていたCADは全く使わなくなりましたね。
また、3Dプリンターブームの頃だったこともあり、自分の作りたいデータを3DCADで作る必要があるので、実際に3Dプリンターを買って、工場で治具を作ったり、故障した箇所を直したりしていました。15万円で買った3Dプリンターでしたが、パーツを発注せずに作るようになって、2-3ヵ月でペイしましたねw

–濱谷さんが思う、Fusion 360の良さを教えてください

僕の思うFusion 360の良さは、誰でも始められること。
また、学生や趣味は無料で利用できるので、学生のうちにCADやCAMに興味があったらすぐに使えることですね。
また、CADやCAMなどの技術を自社に取り入れようとすると、普通何百万もかかってしまうんですが、Fusion 360は年間56,000円と言う格安さがいいですね。
安いだけでなく、プロ用のCAD/CAMと比べて全く見劣りしない機能が搭載されているので、企業ユーザーさんは必ず知っておかないいけないソフトだと思っています。
僕もまさか自宅でCAMの重たい演算をする時代が来るとは思っていなかったですw

–Fusion 360をおすすめするユーザー層はどんなユーザーですか?

簡単に言うと、

  • ・今まで2Dしかやってこなかった製造業、建築業の方
  • ・業務に3Dのシステムを導入したい方

のこの2つが通常なんですが、Fusion 360の場合はもっと広くなります。
Fusion 360は普通のCADソフトと違って、デザインからものづくりまでFusion 360だけで出来てしまいます。
なので、

  • ・3DCAMを使いたいと思っていた人(価格が高くて断念していた人)

も利用できてしまうんです。
なので今までデザインしかやってこなかった人がCADやCAMに挑戦したり、逆に設計やものづくりしかしてこなかった人がデザインに挑戦したり出来てしまうんですね。
なので普通のCADソフトよりグッとユーザー層が広がるので、建築業や製造業をしているユーザーにはほぼ当てはまると思っています。
この二つの職につかれている方は、自分は関係ないでしょと思っていても実はFusion 360を使うともっと業務がスムーズになったりするんです。
また、

  • ・これから就活する学生

にもとてもおすすめです。
3DCADを触ったことがあるだけで就職の幅がグッと広がりますし、事前の知識としても認められます。
また、Fusion 360で作品を作ってポートフォリオにも出来てしまいます。
正直学生が3Dで作品を作って面接に持ってきたら、おおっと思ってしまいますね。

–濱谷さんがFusion 360で作成した作品を教えてください!

僕の作品の中で面白いのが一つあって、”ネコジェネ”って言うんですけど。

ネコジェネ ~猫との共存のためにFusion 360のジェネレーティブデザインを3Dプリントしてみた~

車の屋根に登ってしまう猫に困っていたので、機器を保持する土台を作ってみたんです。
屋根の近くに設置して、設定した角度に猫よけしてくれる超音波を出してくれる装置ですね。
僕はデザインが本当に苦手だったんで、ジェネレーティブデザインを利用してみました。だからネコジェネ。

結果的にはこんな感じになりました!
3DCADや3Dプリンターを身近に感じれるいい作品が出来たと思います。
3DCADや3Dプリンターって、言葉だけ聞くと難しいことにしか使わなそうですが、こんな面白いことに使ったっていいんですよ。

–濱谷さんの周りでのFusion 360の成功例ってありますか?

実は一人の事務の女の子が、急に3DCADを始めなさいと社長に言われてFusion 360のトレーニング(BIZROAD)を受講しに来たのですが、2ヶ月後には取引先と打ち合わせできるほどになったんです。
3Dアニメーションや2次元図面を自分で作って、提案するまでできるようになってしまったんですね。
驚くべきなのが、その事務の女の子はCADのことも3Dのことも全く知らなかったんです。
それなのにたった2ヶ月で設計図を作って提案したり、取引先と打ち合わせできるようになるまでになってしまったのは驚きました。
今ではCGを駆使して更に分かりやすく提案することが出来ているので、業務が劇的に変わってしまったんですね。
少し前までは事務員としてカタカタパソコンを打っていただけだったんですよ。
それがもう会社の軸となるくらいの業務をこなしている。
この事例はかなりFusion 360を使ったことがないユーザーにも衝撃を与えるものだと思いました。
今回のFusion 360 Academyでも講演してもらうことになりました。

–今回Fusion 360 Academyではどのようなお話をされるんですか?

今回僕がFusion 360 Academyで話すのは、CAM(切削)についての話です。

今までの話とあまり繋がってこないんじゃないか?と思われる方もいるかもしれませんが、Fusion 360 を使うならCAMを使わないと損です。
また、CADにCAMが加わると更に世界も広がるので、今までCADのことしか知らなかった人にもおすすめの技術です。
そしてFusion 360ではCAM機能は最初からついているので、Fusion 360を使うことですぐに試せる技術なんです。
僕がFusion 360 Academy当日に話させて頂くのは、ジェネレーティブデザインでデザインデータを作成するところからCAMで削れるようにスカルプトで整え、実際にアルミを削ると言うところまでお話しします。

なので本当にCAMの最初から最後までお話しするので、是非これからCAMに興味を持つと言う方も遊びに来てください。

Fusion 360 Academy お申し込みはこちらから

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