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Fabイケメンインタビュー Vol.5 浅古康友

デジファブ業界のイケメンを、ライター たがはらが発見する「Fabイケメンインタビュー」。
デジタルファブリケーション業界では、今、教育の分野が盛り上がっています。2020年にはプログラミング教育が必修化される流れに伴い、小学生がゲームを自作したり、ロボットを動かしたり、3Dモデリングまでできてしまう子が増えてきています。
科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する「STEM教育」を掲げる教室「世田谷ハツメイカー研究所」は、そんな未来の子供たちに、未来の技術を楽しく学んでもらう場所。
若手ながらも教室の運営を任されていて、オシャレでカッコイイ浅古康友さんに、普段のお仕事の様子や、将来の夢について教えてもらいました。

【プロフィール】
浅古康友 (あさこ やすとも) 21歳 株式会社 Azhai Communications勤務
身長 180cm 体重 65kg 血液型 B型 独身
東京都出身 東京都在住
好きな言葉 Take it slow and easy. (気楽にゆっくりと)
仕事のモットー メリハリ

浅古康友さん生徒さんたちに一番人気のツールは、センサーや、ジョイスティック。一部のパーツは、浅古さん自らレーザーカッターで切り出したものも。

教室の運営者が語る、最先端教育で伸びる生徒像は、「コミュニケーション能力」。

―STEM教育を推進する、世田谷ハツメイカー研究所でのお仕事内容を教えてください。

世田谷ハツメイカー研究所は、デジタルとアナログの素材を扱い、これからのものづくりを学べる、STEM教育に特化した教室です。
mBotというロボットを使い、手を使って知るアナログ素材の特徴と、プログラミングを楽しく学ぶことができます。
僕はそこで、講師を務めたり、広報をおこなったりと、教室全体の運営業務を担当しています。

―お若いのに、大きな仕事を任されていますね!浅古さんは電子専門学校のご出身とのことですが、今のお仕事に就いたきっかけはなんでしょうか?

専門学校時代に様々な講師の方とお会いして、それぞれ個人の事務所を経営をしていてかっこいいなと感じていました。
その中で、代表の久木田に声をかけていただきました。
また、専門学校に入ったと同時にアパレルのアルバイトを始めたことがきっかけで、いつか自分の店舗を持ちたいと思っていました。そのためにも経営の勉強をしなければならないということで、この仕事につきました。

―このお仕事をやっていて、一番勉強になったエピソードはありますか?

やっぱりこの年で、教室の運営を任せてもらえたということですね。
普通の会社員だったらありえないですし、お金も発生してきちんと成果を求められる立場なので、経営者を目指す身としても、とても勉強になっています。
以前に、mBot大会という、今取り扱っているプログラミングロボットのキットを利用したイベントを開いたのですが、自分で企画したイベントに対して、生徒さんが「楽しかった」と言ってくれるのも、やりがいのひとつです。
テーマも色々考えます。以前だと、mBot同士でサッカーさせたり、mBotのカスタムパーツで飾り付けたファッションショーをしたり…。
今は自分たちで企画していますけど、せっかく色んな生徒さんたちの自発的な学びを刺激するスクールなので、徐々にみんなからのアイデアも取り入れられればと考えています。

―素敵ですね!今、世田谷ハツメイカー研究所では小学生以上のお子様が対象とのことですが、年齢層や男女比はどのような感じですか?

対象は小学2年生から6年生までですが、今一番多いのは2年生で、女の子が3割ぐらいいますね。

―親御さんは、どういう動機をもって、世田谷ハツメイカー研究所で学ばせようと思われるんでしょうか?

2020年にプログラミング教育が必修化されることもあり、興味がある方が多いのだと思います。

―浅古さんご自身もプログラミングをされるんですか?

僕は実はHTMLしかやったことがなくて、今も生徒さんたちに教えつつも、一緒に学んでいる面もあります。
僕よりできちゃう子も、たまにいて、ドキドキします…。(笑)
mBotは、プログラミングの概念がブロックで表現されるような教育キットなので、子供にとっても、僕にとっても取っつきやすくて分かりやすいんです。

―生徒さんの中で、一番芽が出る子とか、すごかったなという子はいますか?

ご両親がプログラマーの子で、小学4年生の女の子がいるのですが、その子は小中学生のプログラミング大会に出場していまして、すごいなぁと思いました。
どんどん分からないところを質問してきてくれるので、僕もやばいなと、危機感を感じることも多々あります。

―伸びる子の共通点って、何かありますか?

人の話を良く聞ける子であれば、大丈夫じゃないでしょうか。
僕もプログラミングはできない立場から入ったので、できない子の気持ちがわかるんですけど、できないことを恥ずかしがらずにどんどん聞いて、自分の頭の中でも整理する…。
その勇気があれば、大丈夫だと思いますよ。
そういった、コミュニケーション能力が備わっている子のほうが、伸びは早いと思います。
ひとりだと勉強ってできないじゃないですか。やっぱり話せることが大事で、そのきっかけをロボットが仲介してくれるところが、学校教育との差別化ポイントかなと思います。

―生徒さんたちが大きくなったときが楽しみですね。

そうですね。僕も、だいぶ歳を取ってそうですけど…。(笑)

ひとりの生徒として、そして経営パートナーとしての急成長。社長の久木田さんが語る浅古さんの素顔。

浅古康友さん株式会社 Azhai Communications社長の久木田さんは、今回お写真はありませんが、浅古さんの成長を、楽しそうに語る表情が印象的でした。

―初めて浅古さんに会ったときの印象を教えてください。

特に覚えてないです。うちの学校は電子専門学校でプログラミング系の生徒が多かったので、ファッションに興味がある子が少なかったんです。
デザイン系の子たちの中には何人かいたんですけど、結構尖ったファッションの子が多かったので、その割には正統派だな、と思っていました。
少し経ってから、「あれ?こいつ、オシャレだな?」って気づいたかな。
授業でも、1年生のときは人数が多かったので印象に残らなかったんですけど、2年生になったら彼の所属していたデジタルクリエイター科という形で絞られた人数で授業をしていたので、少し印象に残りましたね。

―浅古さんは、久木田さんからのお声がけで入社したと聞きました。どこから、お声がけをしようと思われましたか?

僕は、自分の会社でインターンができそうな子がいたら、積極的に呼びかけをしていたんですけど、彼らの代はコミュニケーション能力が高かったので、誰かには声をかけたいなと思っていました。
その時、僕はすでにプログラミング教育のビジネスを立ち上げていて、デジタルを使った洋服づくりに興味があった浅古が、この仕事をやることでいつか自分の夢に繋がっていくんじゃないかと思いました。
ビジネスをやりたいと考える彼に対して、ゼロからやるということを勉強してみることも、意義あることなんじゃないかって。

―この意義が、浅古さんの原動力にもなっているみたいですね。久木田さんから見た今のお仕事ぶりは、いかがでしょうか?

最初は…「やばい」と思っていました。
それから考えると、だいぶ成長しましたよ。
後輩の子たちにも指示を出したりとか、生徒さんの前でも話せるようになったり、大人の前でも堂々と振舞えるようになりました。
前は説明しなければいけないことを、マニュアル通りに読んでしまって、伝わりづらいところがあったみたいですが、それが自分の言葉になってきたんだなと思います。
今はいろんなことを彼に任せているんですけど、店舗経営はアパレルでも教室でも共通することが多いから、彼の中でいろいろとトライアンドエラーをしていけたらいいかなって思います。
こないだ、在庫管理ミスってましたけど!

―今後の浅古さんへのメッセージはありますか?

まだ若いし、夢はどうにでもできるので、できるだけたくさん失敗をしたほうがいいと思います。僕の経験から!

ファッション研究に余念がない!浅古さんのプライベートの過ごし方。

―普段プライベートはどのように過ごされていますか?

休日は、ほぼ必ず原宿と渋谷に行きます。
表参道の駅を降りて、表参道ヒルズがある通りを原宿に向けて歩きます。キャットストリートにあるお店を一通り回ります。回るお店は、いつもだいたい同じです。
原宿方面が済んだら、渋谷方面に向かいながら歩きます。渋谷に着いたら、また一通りお店を見ます。渋谷も、見るお店はだいたい決まっていて、全部で所要時間は3時間ぐらいです。
電車などの移動でもいいのですが、歩く理由としては、いろんな人のファッションを見るためです。
特に、原宿は感度の高い人が多いので、自分のファッションの参考にしたりします。刺激になる場所で、僕にとってはパワースポットみたいな場所ですね。

―すごいですね!必ず、同じところということで、ルーチンになってるんですね。でも、1週間で、何か変化はあるんですか?

意外と、お店の服のラインナップが変わっていたりします。あとは、BGMがいいなとか、店員さんの恰好が素敵だなとか、刺激を受けたりしています。

―自分のショップづくりの参考にしようという意図ではないんですか?

そういう意図はないですね。でも、雑誌とかは敢えて読まないようにしていて、こういった街の人たちの感覚を取り入れていこうと思っています。
僕は、全身ハイブランドでキメキメにするよりも、何かハズシアイテムを取り入れているスタイルが好きなんです。
結構、そういうファッションの参考になる人は、原宿や渋谷や表参道にはたくさんいるので、インスピレーションを受けています。

―時代も変化して、今ではデジタルファブリケーションの技術がファッションに取り入れられることも増えてきましたよね。今後、どんなことをやってみたいですか?

実は、電子専門学校にいた頃に、人の体形をWeb上に保存して、デジタルの世界で試着をできるようにしたいというコンセプトを持っていました。
試着が好きじゃなくて、ファッションをなかなか楽しめない人も多いんじゃないかなって思って。
今では大手企業がそのビジネスに着手したりしていて、すごいなぁと思いました。
そのデータがあるなら、僕は服のデータを販売していきたいなって思います。
あとは、アクセサリーとかも好きなので、3Dデータでアクセサリー販売とかも魅力的ですね。
実は、以前Tシャツコンテストのようなものに参加して、入賞して、販売してもらえたことがありました。
やっぱり自分のつくったものが世の中に出ていくというのは嬉しいし、せっかくこういう業界に関わっているので、今後もチャレンジしていきたいなと思います。

浅古康友さん浅古さんがデザインし、コンテストで入賞したTシャツ。

浅古康友さんファッション大好きな浅古さんが、モデルをされていたことも…。

浅古康友さん今日のファッションのポイントは、ちょっとかしこまった感じで、ロールアップと靴下で抜け感を出してみたところ、とのことです。オシャレ!

ファッションが大好き!が全身から伝わってくる浅古さん。
若くて大きな仕事を任されているのに、謙虚で真面目な姿勢に、そして夢へ向かってひたむきな姿を見て、とても応援したくなりました。
デジタルファブリケーションという異分野の知識と掛け合わせた新しいファッション性の模索は、きっと今後も大きな武器になりそうな予感です。
これからもその真っ直ぐさを武器に、たくさんの人に新しいファッションを魅せてください!

たがはらさん.png

たがはら(ライター)
印刷会社でデジタルファブリケーションに関する新規事業立ち上げを担当。同時にデジタルファブリケーション業界を盛り上げるための有志チーム「ファブ女」を結成し、衣食住×最先端技術をテーマに、真似しやすいデジタルファブリケーションの在り方を啓発している。名古屋テレビ放送ハッカソン「メイキンクエスト」出演他、様々な展示会・ワークショップを実施。

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