ゲーム開発の現場では、UnityでPythonを使いたいケースもあるでしょう。Unityは3DやVRコンテンツの制作に強く、直感的な操作でゲームを作れる一方で、PythonはAIやデータ処理に優れたプログラミング言語です。
異なる特徴を持つ両者を連携させることで、より効率的かつ高度な開発が可能になります。本記事では、UnityでPythonを使う方法や、そのメリットについて解説します。
UnityでPythonを使う3つの方法
UnityでPythonを使う方法は、主に以下3つがあります。
- IronPythonを使う
- Python for Unityを使う
- 外部エディタでPythonを使う
これらの方法について見ていきましょう。
①IronPythonを使う
IronPythonは、Microsoft社が提供するソフトウェアの開発環境である.NET Framework上で動作するPythonです。
IronPythonを利用すれば、Unity上でもPythonを動かせるようになり、PythonのライブラリをUnityでも使用できるようになります。
また、IronPythonはWindowsとMacの両方に対応しており、異なるOSでコードを応用できます。
②Python for Unityを使う
Python for Unityは、UnityでPythonスクリプトを実行できるようにするツールです。
Pythonのライブラリも使用できるようになるため、開発用途の幅が広がります。
③外部エディタでPythonを使う
Unity内ではなく、外部エディタでPythonを使い、その結果をUnityに反映させる方法もあります。この方法では外部からUnityを操作できるのが特徴です。
実装にはUnityからPythonの外部データを読み込む必要があります。
また、Pythonの使い方を基礎から学びたい方には、Python基礎セミナーがおすすめです。Python基礎セミナーでは、Pythonの基本構文やライブラリの使い方について学べます。さらに、データ分析や画像処理、Excel処理の自動化といった実務で使える応用的なスキルも身につけられます。
UnityでIronPythonを使う方法
UnityでIronPythonを使う際は、以下の手順を踏みましょう。
- IronPythonをインストールする
- ファイルを移行する
- Unityの設定を変更する
それぞれの手順について詳しく見ていきます。
①IronPythonをインストールする
まずはIronPython本体を用意します。
公式サイトからIronPython 2.7.7の.msiフォルダーをダウンロードし、インストーラーを実行しましょう。

②ファイルを移行する
インストールが完了したら、Unityのフォルダ内にある「Assets」フォルダーの中に「Plugins」フォルダーを作成します。続いて、ダウンロードしたIronPythonのフォルダーから以下のファイルをコピーしてPluginsフォルダーに貼り付けましょう。
- IronPython.dll
- IronPython.Modules.dll
- Microsoft.Dynamic.dll
- Microsoft.Scripting.dll
- Microsoft.Scripting.Core.dll
- Microsoft.Scripting.Metadata.dll
これらのファイルは、IronPythonのフォルダーの「Platforms」内の「Net35」フォルダーに存在しています。
③Unityの設定を変更する
続いて、Unityエディター側の設定を行います。今回はunity 2018.2.14f1のバージョンを使用しています。Unityを起動したら、画面左上のファイルメニューにある「ビルド設定」から「プレイヤー設定」を選択しましょう。

次に、その他の設定の「API 互換性レベル」を「.NET 2.0」に変更してください。これでIronPythonの設定は完了です。

また、Unityの基本操作がまだ曖昧な方には、以下の記事がおすすめです。こちらでは、Unityのおすすめ勉強方法について紹介しています。自分に合った方法を見つけて、効率的にスキルを身につけましょう。
UnityでPythonを使うメリット
Unity開発では、どの言語を選ぶかによって開発の進め方や完成度は変わってきます。そのため、PythonをUnityと一緒に使う意味を理解しておくことは、開発をスムーズに進めるために大切です。
UnityでPythonを使うことには、以下のようなメリットがあります。
- AIを活用できる
- 素早く実行できる
- Unity環境をベースに開発できる
これらのメリットについて確認していきましょう。
①AIを活用できる
Unityは初心者でも直感的に操作してゲームを作れる便利なツールですが、複雑な動きを実装しようとする場合、プログラミングの知識が必要です。
Pythonには機械学習やAIに特化したライブラリが豊富に揃っており、画像認識のような高度な機能も簡単に追加できます。そのため、Unityで使うプログラミング言語にPythonを選ぶことで、AIを使ったゲーム制作ができるようになります。
②素早く実行できる
Pythonは、ソースコードを機械語に変換する作業であるコンパイルの必要ないインタプリタ型のプログラミング言語です。
プログラムを素早く実行できるため、動作確認に時間がかかりません。
ゲーム開発は修正の連続なので、動作チェックに時間がかからないことは、効率的に開発を進めるうえで大きなメリットです。
③Unity環境をベースに開発できる
PythonのスクリプトをUnityの開発環境で活用することで、視覚的な操作とプログラミングによる柔軟な開発を両立できます。
Unityは3Dオブジェクトの配置やアニメーションの設定が直感的にできるため、Python単体での開発よりも作業効率が高まります。
そのため、Unityの操作性とPythonの拡張性を組み合わせることで、初心者でも高度なアプリやゲームの開発を直感的にできるようになるでしょう。
また、Unityの操作方法や、スクリプトの記述方法に自信がないという方は、Unity基礎セミナーで基本を学ぶのがおすすめです。Unity基礎セミナーでは、ゲーム開発を通じて、Unityの使い方について学べます。効率的な学習方法を探している方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
UnityとPythonはどちらがゲーム開発に向いている?

UnityとPythonはどちらがゲーム開発に向いているのでしょうか。
Unityはゲーム開発に特化したオールインワンのツール、PythonはAIやデータ処理に強い汎用的な言語という特徴があります。
それぞれの特徴を整理してみましょう
| ツール | 特徴 |
| Unity |
|
| Python |
|
ゲーム制作に重点を置くなら、Unityを選ぶのが最適です。実際、PythonはAI開発には強いですが、3DやVRのゲーム開発には向いていません。
Unityならゲーム開発に必要な要素が網羅的に揃っているため、Pythonよりも効率的かつ幅広い開発を行えます。
また、Unityの学習をなにから始めたらよいのかわからないという方には、Unityの公式が提供しているチュートリアルがおすすめです。以下の記事では、無料で利用できるおすすめのチュートリアルを紹介しています。
Pythonを使ったらどんなゲームを開発できる?
Pythonは、実際に発売されているゲームタイトルでも導入されており、キャラクターの行動制御や開発ツールの効率化など、幅広い分野で活用されています。以下は、開発にPythonが使われた有名なゲームです。
- The Sims 4
- Fortnite
これらのゲームを例に、Pythonの具体的な利用方法について見ていきましょう。
①The Sims 4

引用:Playstation
The Sims 4は、プレイヤーが「シム」と呼ばれるキャラクターを操作したり観察したりしながら、日常生活を体験するシミュレーションゲームです。Pythonはキャラクターの行動制御や、イベントの発生管理に利用されています。
そのため、シムが取る行動は、PythonのAIを使って決定されています。
②Fortnite

引用:Fortnite
Fortniteは世界的に人気を集めるオンラインバトルロイヤルゲームです。建築要素をバトルに取り入れた独自の戦略性に特徴があります。
Fortniteの根幹部分は主にC++で開発されていますが、Pythonはゲーム開発ツールを自動化したり、レベルデザインを効率化したりなど、開発を支える重要な役割を果たしています。
UnityとPythonが学べるおすすめのセミナー
UnityとPythonを使いこなすには専門的な知識が必要になるため、セミナーでプロから教わるのがおすすめです。
おすすめのセミナーは、以下の二つです。
- Unity基礎セミナー
- Python基礎セミナー
これらのセミナーの特徴について見ていきましょう。
①Unity基礎セミナー

Unity基礎セミナーは、Unityの基本操作からゲーム制作の流れまでを短期間で学べる実践型のセミナーです。未経験者でも取り組みやすいカリキュラムになっており、画面構成や基本的な操作方法から、AI活用やRPG制作といった応用的な内容にも触れられています。
学習スタイルに合わせて選べる複数の受講形態が用意されているため、効率よくUnityを習得できるのが魅力です。
セミナー名 Unity基礎セミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 41,800円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング
②Python基礎セミナー

Python基礎セミナーは、Pythonの文法や環境構築から自動化処理、データ分析までを短期間で体系的に学べるセミナーです。初心者でも無理なく理解できるハンズオン形式で、受講後にはWebスクレイピングやExcel処理の自動化など、実務に直結するスキルが身につきます。
学習環境に合わせて受講形態を選べるので、仕事や家事で忙しい方でも安心してスキル習得を目指せます。
セミナー名 Python基礎セミナー講習 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 27,500円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
UnityとPythonについてのまとめ
今回は、UnityでPythonを使う方法について紹介しました。UnityとPythonを組み合わせて活用すれば、直感的な操作性と拡張性を両立させながら開発を行えます。
Unityはゲーム制作に必要な機能が揃っている一方で、PythonはAIや自動化に強みを持っています。また、効率的にスキルを習得したい方は、UnityやPythonのセミナーを活用して体系的に学習するのもおすすめです。