「LMSの種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」「LMSを比較して自社に最適なものを選びたい」と思っている企業は多いでしょう。LMSは種類も多く、機能・サポート体制・コストなどが異なるため、自社に最適なサービスを選ぶには比較・検討が必要です。
特に製造業や建設業では、DX推進が課題となっていることからLMSの導入を検討する企業も増えています。
そこで本記事では、LMSおすすめ15選を比較し、特徴・料金・活用シーンを分かりやすく紹介します。また、自社に合う選び方や導入すべき企業の特徴についても解説します。自社にあったLMSの選択が出来るようにまとめていますので、是非最後までご覧ください。
そもそもLMSとは?

LMSとは、学習コンテンツの配信や受講状況の管理をオンライン上で一元管理できる学習管理システムです。システムによって異なりますが、教育に必要な以下の仕組みがまとめて提供されています。
- 受講者の進捗状況や理解度を確認できるテスト機能
- 受講履歴の保存
- レポート提出状況
- 管理者と受講者のコミュニケーション機能など
たとえば、社内研修の資料や動画をLMSにアップロードすると、社員は好きな時間に受講でき、管理者は「誰がどこまで進んでいるか」「理解度はどの程度か」をリアルタイムで確認できます。
LMSの種類
LMSには、主に2つの種類があります。まずは2つの種類からメリット・デメリットを確認して、システムの選定を行いましょう。
| 種類 | メリット | デメリット | 特徴 |
|---|---|---|---|
| オンプレミス型 |
|
|
自社サーバーに構築するタイプ。大企業や高度な情報管理が求められる組織で採用されやすい |
| クラウド型 |
|
|
インターネット経由で利用するタイプ。比較的低コストで導入でき、スピーディに運用を開始できる |
オンプレミス型は、セキュリティ要件が厳しい企業や高度なカスタマイズを行いたい組織に向いています。一方でクラウド型は、初期費用を抑えつつ、手軽にLMSを導入したい企業におすすめです。
そのため、自社のIT体制や予算、育成したい人材像に合わせて、どちらの方式がより適しているかを検討しましょう。
LMSの費用相場
LMSはオンプレミス型とクラウド型によって、費用相場は異なります。ここでは、それぞれの月額費用・初期費用を解説します。
| 種類 | 初期費用 | 月額費用 |
|---|---|---|
| オンプレミス型 | 約100万円〜300万円以上 |
|
| クラウド型 | 約5万円〜20万円 |
|
上記の費用はあくまでも参考で、システムによっては費用が上下する場合もあります。特にオンプレミス型は、カスタマイズ費用やサーバー構築費が追加で発生するケースも珍しくありません。
LMSについては以下の記事でも解説しています。メリットや選定ポイントも紹介していますので、あわせてご覧ください。
LMSを導入すべき企業とは

LMSを導入すべき企業の特徴は主に以下4つです。当てはまる数が多い場合は、積極的に導入を検討しましょう。
- 研修の実施頻度が高い企業
- 教育の標準化が追いつかない企業
- 複数拠点・店舗を運営している企業
- 社員のスキルアップやキャリア育成に力を入れる企業
①研修の実施頻度が高い企業
定期的に研修を行っている企業では、講師の手配や資料準備、受講スケジュール調整など、コストや手間が増えがちです。また、受講後の理解度チェックや進捗管理が紙やExcelベースだと、担当者の確認する工数も多くなってしまいます。
しかし、LMSを活用すれば、研修動画や教材の配信、受講状況の自動集計ができるため、費用削減と運用工数の軽減が期待できます。特に、研修量の多い企業ほど導入の効果は高いでしょう。
②教育の標準化が追いつかない企業
拠点や部署ごとに研修内容がバラバラになると、社員のスキルに差が生まれたり、適切な評価ができなくなったりすることがあります。
LMSを導入すれば、どこに所属していても同じ教材・同じテスト・同じ評価基準で学べるため、全社で教育水準をそろえることが可能です。社員のスキル標準化が実現できれば、製造業などには特に多い業務の属人化などを防止できる効果があります。
③複数拠点・店舗を運営している企業
全国に複数の拠点や店舗を持つ企業は、本社からの方針や情報を共有するだけでも手間がかかります。また、集合研修を実施する場合は、移動費・会場費・宿泊費などの負担が大きく、現場の人員調整も難しくなりがちです。
LMSなら、どこからでもオンライン研修に参加できるため、コスト削減と効率化を同時に実現できます。
④社員のスキルアップやキャリア育成に力を入れる企業
人材育成に積極的な企業は、社員ごとに必要な学習内容が異なるため、個別の管理が煩雑になりがちです。LMSは習熟度や職種に応じた教材配信がしやすく、社員一人ひとりに合った学習計画の提供が可能です。
また、受講者は自分のペースで学べるため、モチベーションを維持しながら継続的にスキルを高められます。企業側は学習記録やテスト結果を自動で把握できるので、成長状況が見える化し、適切なフォローがしやすい点も魅力です。
LMSを比較・選択する際の4つのポイント

LMSを選ぶ際は多機能かどうかだけでなく、自社で無理なく運用でき、社員にとって活用しやすいかどうかを確認しましょう。特に以下の4つのポイントを押さえておくと、導入後のギャップや失敗を防ぐことができます。
- 操作性が複雑すぎないか
- 社員のレベルに合わせた学習ができるか
- 自社のノウハウ・ナレッジを組み込めるか
- 自社環境で安定して利用できるか
①操作性が複雑すぎないか
操作が難しいLMSは、現場への定着が進みにくく「結局ほとんど使われなかった」という結果に陥るケースも少なくありません。また「システムを扱えるのが一部の担当者だけ」という状況の場合、担当者の休職や異動が発生した際に運用が止まってしまう可能性もあります。
そのため、誰でも直感的に操作できるUIであるか、初めて利用する社員でもスムーズに講座を受講・管理できるかを事前に確認しておくことが大切です。
②社員のレベルに合わせた学習ができるか
企業には、経験豊富な社員から入社したばかりの新人まで、スキルレベルはさまざまでしょう。そのため「全員に同じ内容の研修を実施するだけ」では、理解度がバラつき、教育の効果を最大化できません。
LMSを選ぶ際は、進捗や理解度に応じて学習内容のレベルを調整できるか、テスト結果や受講履歴をデータとして蓄積し、次の学習につなげられる仕組みがあるかを確認しましょう。
③自社のノウハウ・ナレッジを組み込めるか
一般的な教材だけでなく、自社で蓄積してきた知識や経験、業務に直結するノウハウを教育に反映できるかどうかもLMSを選ぶ上で重要です。また、研修内容を自社ブランドで統一したり、教材デザインをカスタムできるシステムであれば、ブランディング強化や社員の学習意欲向上にもつながります。
他社との差別化や組織全体の底上げを目指す場合、自社ノウハウを柔軟に取り込めるかどうかは選定ポイントになるでしょう。
④自社環境で安定して利用できるか
LMSはオンラインで利用するケースが多いため、自社のIT環境との相性を確認しましょう。インターネット環境が不安定だと動画学習が途中で止まる、操作が重くなるといった問題が起きやすく、社員の学習意欲低下につながります。
また、セキュリティ要件が厳しい企業では、外部サーバーを利用するクラウド型ではなく、オンプレミス型が必要になる場合もあります。スマホやタブレットでの受講を想定している場合は、レスポンシブ対応やアプリ対応の有無も確認しましょう。
LMSおすすめ15選一覧比較表
ここでは、LMSおすすめ15選を紹介します。以下の表を参照して自社に適しているシステムがどれか確認しましょう。
| LMS名 | 種類 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| learningBOX | クラウド型 |
|
シンプルで使いやすいUI。テスト・アンケート機能が充実し、中小企業向け |
| CAREERSHIP GROWTH | クラウド型 |
|
大企業向け。1,000本以上のeラーニング教材。受講率向上に特化 |
| etudes Plus | クラウド型 |
|
階層別育成に強み。アウトプット型コンテンツで管理機能が充実 |
| Cloud Campus | クラウド型 |
|
ユーザー無制限。固定料金でコスト管理がしやすく大規模企業向け |
| AirCourse | クラウド型 |
|
1,000コース以上の動画が受け放題。オリジナルコース作成も容易 |
| Schoo for Business | クラウド型 |
|
9,000本以上の動画コンテンツ |
| UMU | クラウド型 |
|
成果志向のプラットフォーム。AI機能搭載 |
| 360Learning | クラウド型 |
|
協調学習に特化し、AI搭載。ナレッジ共有に強い |
| Moodle | オンプレミス型 |
|
高い拡張性でプラグインが豊富 |
| Canvas LMS | オンプレミス型 |
|
UIがシンプルで、学習分析が充実 |
| Sakai | オンプレミス型 |
|
大規模教育機関向け。評価機能やディスカッション機能が強い |
| Chamilo | オンプレミス型 |
|
直感的UIで50言語以上対応。マルチメディア対応も充実 |
| Blackboard Learn | オンプレミス/クラウド型 |
|
世界シェアNo.1。高度な統計機能で商用LMSとして高機能 |
| Brightspace(D2L) | オンプレミス/クラウド型 |
|
パーソナライズ学習に強く、UXが洗練 |
| OpenOLAT | オンプレミス型 |
|
スイス発OSS。直感的で拡張性が高い |
以下の記事でもおすすめの学習管理システムについて紹介していますので、あわせてご覧ください。
LMSの比較についてのまとめ
LMSは、学習コンテンツの配信や受講状況の管理を一元化できる便利なシステムですが、オンプレミス型とクラウド型で費用・機能・カスタマイズ性が異なるため、自社のIT体制や教育方針に合わせて選定することが大切です。
比較時は使いやすさや社員の学習レベルへの対応、自社ノウハウを組み込めるかをチェックし、必要な機能が標準搭載されているか、隠れコストが発生しないか、安定して利用できるかを慎重に確認しましょう。