Jw_cadを導入したけれど、どのような手順で製図をしていけばよいかわからないとお悩みの入門者の方も多いでしょう。また、製図に必要な準備を覚えておきたいという方もいるはずです。
そこでこの記事では、Jw_cadの入門者向けに製図のために必要な知識をわかりやすくまとめました。基本的な線の書き方から詳しく解説しているので、Jw_cadに入門したばかりの人は、ぜひ参考にしてみてください。
Jw_cadで図枠をつくる製図の入門知識

まずはJw_cadの製図をするうえで欠かせない図枠の作成から説明します。
図枠とは、A4サイズ・A3サイズというように、図面の大きさを決める設定のことです。
図枠を準備しておけば、印刷範囲に合わせて図面を作成できるようになります。
Jw_cadの入門者が設定を忘れがちな項目ですので、以下より製図をする前に図枠を準備する手順を解説します。
- 画面右側のツールバーから「印刷」をクリックする
- 用紙サイズ・印刷の向きを選ぶ(今回はA3・横向きを選択)
- OKボタンをクリックしたら画面上側にある「枠書込」を選んで画面上をクリックする
- Jw_cadの製図データを保存する
上記の簡単な作業だけで、画面中央のワークスペースに用紙サイズに合わせた図枠が表示されます。後は図枠のなかでJw_cadの製図を進めていけば、印刷する際に配置などを調整する手間がなくなります。
製図をする位置決めという意味もあるので、Jw_cadの入門者は製図をするたびに図枠を設定しておきましょう。
また、これからJw_cadを導入する予定の方は、以下の記事がおすすめです。
Jw_cadで基本的な線を書く製図の入門知識
Jw_cad入門者は、最初にオブジェクトで線を書く基本的な製図の手順を覚えましょう。
なぜなら、線を書く手順を理解すれば、その使い方をほかの機能でも応用できるためです。
結論として、Jw_cadの製図で使う機能やツールは、おおよそ同じような流れで反映できます。
基礎を学んでJw_cadのスキルアップを目指したいという入門者は、本項で紹介する3つのツールを使いこなしてください。
線ツールを使って製図する

Jw_cadの製図のなかでも入門者が特に利用するのが「線ツール」です。
以下に線ツールを使う手順をまとめました。
- 「線ツール」を起動する
- ワークスペースで始点と終点を選ぶ
操作の流れはいたってシンプルですが、より具体的な製図をするために「水平方向に3000㎜」という条件で線を書いてみます。
まずは画面左側にある斜線マークをクリックしてください。
これが「線ツール」を起動するボタンです。
線ツールを起動すると、画面上側に設定項目が表示されます。
以下の画像と同じように「水平・垂直」にチェック、「寸法」に3000と入力してください。

その後、ワークスペース上で始点の位置をクリックすると、自動で3000㎜の長さの線が表示されます。最後に水平方向の状態でクリックすれば、Jw_cadの入門者でも簡単に線を製図できます。
円ツールを使って製図する

Jw_cadの入門者は、ぜひ「円ツール」で製図をする方法も覚えておきましょう。
製図の手順を以下にまとめました。
- 「円ツール」を起動する
- 中心点の位置を決めてクリックする
- マウスを動かして円のサイズを決めたらクリックする
また、Jw_cadの入門者に覚えてほしいのが、具体的な円の大きさを決めたうえで製図する方法です。ここでは「半径1000mm」の円を製図する手順をまとめました。
まず、画面左側のツールバーにある丸のマークがかかれたボタンをクリックしましょう。
これが円ツールを起動するボタンです。
次に、画面上側に表示されている設定項目のうち、半径の項目に1000と入力してください。

あとはワークスペース上の任意の位置に円をクリックして反映すれば、設定した条件の円が自動で書き込まれます。簡単な手順で製図ができるので、入門者でもすぐに覚えられるでしょう。
曲線ツールを使って製図する

Jw_cadでは、任意の曲線を書く方法も用意されています。
参考として入門者向けに製図手順をまとめました。
- 「曲線ツール」を起動する
- 画面上側の設定項目から曲線の種類を選ぶ(今回はスプライン曲線を選択)
- ワークスペース上にジグザグ上に連続した線をクリックしていく
- 設定項目にある「作図実行」をクリックする
上記の工程で簡単に曲線の図を書けます。
また、曲線ツールには合計4種類の曲線が用意されています。
それぞれの曲線の違いを以下にまとめました。
| 曲線の種類 | 曲線の考え方 |
| サイン曲線 | 三角関数 y=sinθ・y=cosθ のグラフ型を製図できる |
| 2次曲線 | 2次関数の放物線を製図できる |
| スプライン曲線 | 指定したパスを山と谷で繋ぐように製図できる |
| ベジェ曲線 | 始点と終点を最短で結ぶ線に、方向指示をする点を加えて製図できる |
入門知識として、曲線のあるものを図面に書き起こしたい場合には、曲線ツールを使うのが簡単です。Jw_cadの入門者は、ぜひ曲線の仕組みを覚えておきましょう。
Jw_cadで寸法を記入する製図の入門知識
入門者がJw_cadで製図をした図面を伝わりやすくするほか、成果物として正しいサイズを伝える方法として、寸法機能を活用する場面が多々あります。
入門者向けの参考として、線ツール・円ツールにおける長さ・半径の寸法表示方法をまとめました。
水平・垂直方向の長さ寸法を製図する

Jw_cadの入門者が最初に覚えておきたいのが、水平・垂直方向に長さ寸法を製図する手順です。
図面は基本的に水平・垂直方向に向かって図形を並べていくので、寸法を挿入する方法のなかでも、何度も登場する操作だと覚えておきましょう。
まずは、画面左側のツールバーから「寸法」をクリックしてください。
その後の作業を以下にまとめました。
- 画面上側の設定項目から寸法の表示角度を決める
- 寸法の旗揚げ高さの位置を決める
- 寸法の始点を選ぶ
- 寸法の終点を選ぶ
寸法を書き込む方法は非常にシンプルですが、入門者がよく間違えてしまうのが、水平・垂直のどちらに寸法を表示するのかといった設定です。
ここで覚えておきたいのが、画面上側に表示されている設定項目の「0°/90°」という項目となります。これは寸法表示の傾きを表す設定であり、傾きが0°の場合は水平、90°の場合は垂直という意味です。
つまり、旗揚げの高さを決める前に角度を設定しておかなければ、思うように寸法を表示できません。入門者がミスしやすい項目ですので「最初に傾きを設定する」ということを覚えておきましょう。
円の半径・直径寸法を製図する

Jw_cadでは、長さ寸法のほかにも、円の半径・直径の長さを表示することが可能です。
以下に入門者向けの製図手順をまとめました。
- 「寸法」を起動する
- 画面上側に表示されている「半径」「直径」のどちらかを選択する
- ワークスペース上にある円をクリックする
円の半径・直径は、自動で長さを表示してくれるのが特徴です。
何も設定していない状態だと水平方向に寸法が表示されるので、入門者はまず、設定項目から傾きを調整したうえで挿入するのがよいでしょう。
Jw_cadで部品図を登録する製図の入門知識
Jw_cadで何度も使うような図面がある場合には、部品図として登録しておくのがおすすめです。
例えば、Jw_cadの入門者の場合、すべての図面を1からつくらなければならないと考えている人も多いでしょう。ただ、その作業をするとどうしても時間がかかってしまいます。
そこでおすすめなのが、入門者から簡単に製図を効率化できる図面登録機能です。
参考として、登録~反映にかけての入門知識をわかりやすく解説します。
製図した図面を登録する

参考として、上画像の図面を登録してみます。
以下に入門者向けの登録手順をまとめました。
まずは画面左側のツールバーから「図登」を選びましょう。
登録したい図面を選択して、画面上側にある「選択確定」をクリックし、また同じ場所にある「図形登録」をクリックすると以下と同じ新規ウィンドウが表示されます。

図形を登録する際には、赤囲みしている「新規」をクリックし、名前を付けて保存してください。これで一覧の最後に選択した図形が反映されました。

図形登録を活用すれば、入門者からのレベルアップが可能です。
Jw_cadの製図作業を効率化したい人は、ぜひ良く使う図形を登録してください。
登録した図形をワークスペースに挿入する

Jw_cadに登録した図形は、ワークスペース上に反映することが可能です。
まずは、画面左側にあるツールバーから「図形」を選びましょう。
登録された図形の一覧が表示されるので、割くほど登録した図形を探します。
図形を見つけたらダブルクリックをすることで、ワークスペースへの反映が可能です。
任意の位置に図形を反映できるので、入門者から脱却し、製図を効率化する際に役立ててみてください。
なお、印刷をする際の図枠なども登録が可能です。
社内でよく使う図枠デザインがある場合には、ぜひ登録をしておきましょう。
またJw_cadの基本操作に関する入門知識を学びたい方は、以下の記事がおすすめです。
Jw_cadの製図の入門知識はセミナー講習で学ぼう

これからJw_cadを導入しようと考えている入門者の方もいれば、導入したばかりで製図のやり方がわからないと悩む入門者の方もいるはずです。しかし、どのようにJw_cadの入門知識を学ぶべきなのか自分で動き方を決められないと悩む人もいるのではないでしょうか。
それならまずは、Jw_cadの入門知識をプロから学べるセミナー講習に参加するのがおすすめです。
例えば「Jw_cad基礎セミナー」では、Jw_cadの製図のやり方や、操作方法など、入門者に必須の知識を学べます。2日間という短い期間でJw_cadをマスターできるので、自身で学習を進められない場合には、ぜひセミナー講習を活用してみましょう。
会場参加はもちろん、ウェビナー、eラーニングなど複数の方法でJw_cadの入門知識を学べるので、興味がある方は詳細情報をチェックしてみてください。
Jw_cadの製図入門についてまとめ
この記事では、Jw_cadの入門者向けに製図の方法をわかりやすく解説しました。
とはいえ、紹介したのはJw_cadの一部の知識だけです。
Jw_cadは無料でありながら豊富な機能を使えるCADソフトですので、この機会に独学やセミナー講習を利用しながら、より詳しい入門知識を学んでみてください。