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三菱電機のレーザー加工機GX-Fシリーズを徹底解説!三菱電機の最新レーザー加工機とは

GX-Fシリーズは、三菱電機が出している工業用レーザー加工機です。
GX-Fシリーズは高出力のレーザーを使用し、金属を中心とした硬い素材の切断が可能です。
今回はそのGX-Fシリーズに関して、具体的な性能や価格・導入されている技術などを解説していきます。

三菱電機のレーザー加工機「GX-Fシリーズ」の特徴

三菱電機のレーザー加工機「GX-Fシリーズ」の特徴

GX-Fシリーズでは、三菱電機が独自に開発したファイバーレーザー発振器が使用されています。
そうして、高い信頼性と生産性を両立することができます。
発振器の稼働は、リモートサービスによって監視と予防保全が可能です。
そのため、指定されたメンテナンス契約に加入していれば、5年という長期の保証が受けられます。本体そのものの性能でマシンダウンが発生するリスクを抑えながら、万が一マシンダウンが起こったとしても、サポートが受けられるという二段構えです。

GX-Fシリーズの機能

また、三菱電機のGX-Fシリーズは独自のガス流コントロール機能が搭載されているのも特徴です。三菱電機の従来のCO2レーザー加工機と比較した場合、窒素ガスの消費量を最大で90%も削減することが可能です。そして、低コストでありながらも、薄板から厚板まで幅広い素材に対応できます。標準的な8kWタイプは、軟鋼だと1mmから9mm、ステンレスは1mmから25mmまで切断可能です。さらに、加工の際の速度と切断面の品質向上も工夫されていて、ムラの少ない仕上がりになります。

そのような低コストかつ高出力のレーザー加工機は、素材などで反射した光が人の目を失明させる恐れがあります。
そのため、三菱電機のGX-Fシリーズでは反射したレーザーがなるべく外に漏れ出ないように工夫されています。
それでいて、加工作業が順調に進んでいるかなど、重要な部分は目視できる構造です。
状況確認がしやすいように窓は大型に作られていますが、窓は特定の波長の光を通さない仕様となっているため、比較的安全性は高いです。

GX-Fシリーズのモデルと価格

GX-Fシリーズのモデルと価格

GX-Fシリーズには、ML4020GX-FとML3015GX-Fという2種類のモデルがあります。
それぞれワーク寸法が異なり、ML4020GX-Fは4050mm×2060mmで、ストロークはXYZ軸でそれぞれ4100mm×2100mm×120mmです。
それに対して、ML3015GX-Fのワーク寸法は3050mm×1525mm、ストロークは3100mm×1565mm×120mmに設定されてあります。
また、ML4020GX-FとML3015GX-F共に、発振器出力の異なる4つの型式に分かれます。
最小は4kWで、そこから2kW刻みで10kWまであります。出力の大きさに応じて、発振器の分類も変わります。
価格はモデルと型式によって変わり、標準で124,600,000円から160,500,000円です。

三菱電機のレーザー加工機を選ぶメリット3選

それでは三菱電機のレーザー加工機は他と比べて何が良いのかを解説していきます。
三菱電機のレーザー加工機のメリットを知りたい方はぜひこちらを参考にしてください。

メリット①三菱電機のレーザー加工機はAIが搭載

GX-Fシリーズは「止まらない加工機」であることが強みで、三菱電機が開発したAIが搭載されています。
音と光を判断材料に、加工状態を把握する機能で、それを加工条件などにフィードバックすることができます。
そして、加工条件も自動で調整する機能があるため、無理のある加工は行わず、安定した加工を継続できる状態を維持します。
そうすることで、レーザー加工機にありがちな予期せぬストップを回避し、「止まらない加工機」が実現できるわけです。

AIによる加工条件の自動調整機能は、レーザーのノズルにも反映されます。
ノズルを交換したタイミングで、そのノズルに問題がないかどうかを、AIが画像から判断します。
そして、特に問題がなければ、そのまま加工条件を自動で調整した後、加工段階へと移ります。
AIがノズルに問題があると判断した場合は、ノズルチェンジャによる自動交換が行われます。
そのため、ノズルが使いものにならないからといって、人力で交換する必要はなく、交換作業にかかる時間のロスを削減できます。

そのような自動化によって、GX-Fシリーズは、人がいない状況下での稼働も不可能ではありません。
したがって、スタッフの勤務時間内に必要な作業の命令をレーザー加工機の方に送っておいて、夜間や休日の間に加工を済ませるといったこともできます。
そこでも止まらない加工機であるという強みが活かされ、予期せぬマシンダウンによって、命令通りの加工が終わっていなかったということになりにくいです。

メリット②一連の流れを自動化できる仕分けシステム

GX-Fシリーズは、レーザー加工をサポートするためのオプションも用意されています。そのひとつが自動仕分けシステムで、レーザー加工に伴う、バラしや集積といった仕分けの作業を自動化することができます。4つのアームを使用し、材料の搬入から実際の加工、加工完了後の搬出に至るまでの一連の流れを、人が介入することなく自動で終わらせられます。人が介入しないので、担当するスタッフごとの作業時間の差もありません。

アームは上下左右の移動だけではなく、回転も可能で、配置の際に向きを変えなければならない場合でも対応できます。また、アームは4つがそれぞれ独立稼働するため、最大で4製品をピッキングできる上に、先端ツールも付け替え可能です。真空吸着やマグネットなど複数のツールを、形状や重量に合わせて切り替えることで、幅広い素材に対応できます。さらに、アームは複数を同時に使用することも可能なので、長尺の素材でも問題なく扱えます。そして、自動仕分けシステムは、GX-Fシリーズ本体を中心に、様々なレイアウトでの配置が可能です。その配置には材料棚も加えられるので、複数の素材を同じ流れで加工することもできます。

レーザー加工では材料の搬出と仕分けに時間がかかりがちです。GX-Fシリーズはその時間のロスを削減することも考えられていて、本体が加工と調整の時間を短縮し、仕分けシステムが搬出と仕分けの時間を減らすことで、従来品からおよそ60%の時間短縮を実現可能です。自動仕分けの工程は、専用のソフトウェアがオートでプログラム作成してくれます。人が行わなければならない操作は、データの読み込みからプログラムの送信に至るまでの4クリックだけです。したがって、システムを使いこなせるようになるまでの時間も少なく済むでしょう。さらに、プログラムでは、作業にかかる時間を高い精度で見積もることも可能です。

メリット③生産性を向上できるリモートサービス

メリット④生産性を向上できるリモートサービス

GX-Fシリーズでは、三菱電機のリモートサービスを活用することができます。
Iot技術を活かしたサービスで、実際に稼働しているGX-Fシリーズの状況をリアルタイムで把握可能です。
また、稼働実績や、電力とガスの消費量などをデータとして管理できます。
蓄積されたデータを表やグラフとして表示することで、作業プロセスの改善や、コスト削減に繋げることが可能です。
さらに、複数台を同時使用する場合は、それぞれの稼働率を把握し、稼働率が高いところの作業を、低いところに回すことができます。

また、万が一レーザー加工機に問題が発生した場合は、三菱電機のサービスセンター側にある端末から、直接加工機にアクセス可能です。
そうして、より具体的な状況を把握すると共に、トラブルの予防情報の提供も受けられます。
サービスセンターからは、加工機のソフトウェアの更新や、加工条件の変更といった作業も可能です。
そうして、慣れていない素材を加工する際に、その素材に最適な圧力を調整してもらうといったことができるようになります。

他の三菱電機のレーザー加工機一覧

三菱電機は他にどのようなレーザー加工機があるのか、一覧で紹介します。

三菱電機の2次元レーザー加工機

三菱電機の2次元レーザー加工機には、先程紹介したGX-Fシリーズの他にも下記のようなシリーズがあります。

  • GX-Fシリーズ
  • RXシリーズ
  • eX-Fシリーズ
  • eXシリーズ
  • SR-Fシリーズ
  • SRシリーズ
  • HV2-Rシリーズ
  • XL-Fシリーズ
  • XLシリーズ

最先端のシリーズはGX-Fシリーズなので、この中で選び方に迷った場合はGX-Fシリーズを選ばれるのが一番おすすめです。

三菱電機の3次元レーザー加工機

三菱電機の3次元レーザー加工機には下記シリーズが存在します。

  • FVシリーズ
  • VZ10シリーズ
  • VZ20シリーズ
  • CVシリーズ

三菱電機の基盤穴あけ用レーザー加工機

三菱電機の基盤穴あけ用のレーザー加工機はこちらのシリーズがあります。

  • GTW6シリーズ
  • GTF4シリーズ
  • GTW5-UVF20シリーズ

穴あけ加工の世界を変えると言われているので、基盤穴あけを使うことが多い企業はこちらのレーザー加工機を導入すると良いでしょう。

三菱電機のレーザー加工機で安定した加工を

GX-Fシリーズの強みは、消費ガスが少なく加工にかかるコストが少なく済む点や、仕分けシステムの導入で全ての工程を自動化できる点など、いくつもあります。
その中でも、マシンダウンしにくいという強みが大きいため、安定した自動加工を実現したい場合に導入すると良いでしょう。
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自動ネスティングができるおすすめのソフトウェア紹介

自動ネスティングが可能なおすすめのソフトウェアを紹介します。

平均5%の材料コスト削減!世界最高水準の自動ネスティングCAD/CAMソフトウェア「SigmaNEST」

自動ネスティングソフトウェアでおすすめなのが、日本国内の人気はもちろん世界中で好評を得ているSigmaTEK社の「SigmaNEST」です。
SigmaNEST」は、自動ネスティングの性能に定評があり、最高の歩留まりによって材料コストを平均5%削減することができます。
また、幅広い加工機に対応しているのも特徴の一つです。

最高レベルの高歩留まりネスティング結果と材料の有効活用の実現はもちろん、見積り、生産、出荷など、あらゆる工程を一本化、且つあらゆる費用を削減できる、とにかく凄いソフトです。

  • 材料コストを削減したい!
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こんな効率化を求めるなら、まずはこの自動ネスティングソフトを要チェック。
日本国内のサポート体制もしっかりしているので導入前の相談からアフター対応まで何かと心強く安心です!

初めて自動ネスティングを導入する方にもおすすめです。

一般のネスティングソフトとシグマネストの違いや配置パターン比較は、SigmaNESTの公式サイトにわかりやすくまとめられているのでおすすめです。最先端の自動ネスティングソフトウエアの概要をぜひご覧になってみてください。

07

    ネスティングソフトの比較資料ダウンロード


    下記フォームより、ネスティングソフトの比較資料をダウンロードしていただけます。
    ● SigmaNEST
    ● MACsheet IST
    ● SheetPartner
    ● MetaCAM

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