2024年から、建設業を中心に施工管理技術検定の受検資格が緩和され、資格取得への関心が一気に高まっています。現場で働きながらスキルアップを目指す人も増えていますが、努力が成果につながらず悩む方もいるかもしれません。
そんなときは、学習の進捗管理を見直してみましょう。
この記事では、社会人におすすめの学習進捗管理アプリを12選ご紹介します。学習進捗管理の流れ、エクセルで学習進捗管理表を作る方法もお伝えするので、学習効率をアップしたい方はぜひ参考にしてください。
学習進捗管理とは?

学習進捗管理とは、学習の進み具合を見える化し、計画的に学習目的を達成する手法です。これは、「ToDoリスト」のようなただ書き出す管理ではなく、
- 優先順位をつける
- 作業を細かく分ける
- つまずきそうな場面を想定する
のように管理内容を具体化することで、学習の効率を高めて行きます。
学習進捗管理の方法
学習進捗管理の方法はいくつかあるため、まずはどういった方法があるのかを見ておきましょう。ここでは、代表的な学習進捗管理の種類と、それぞれの主な特徴を表にまとめました。
| 種類 | 主な特徴 |
| 学習管理アプリ | スマホで手軽に学習の進捗を記録・グラフ化 |
| エクセル・スプレッドシート | 自由にカスタマイズ可能。デジタルで見やすく管理 |
| 学習管理システム(LMS) | eラーニング教材での学習と進捗管理が連動 |
| 紙・手帳 | ノートや手帳に手書きで記録。ガントチャートも対応 |
上記に「紙・手帳」で紹介した「ガントチャート」とは、タスクと日付を対応させ、帯状のグラフで進捗を視覚化する表です。専用ノートが販売されているほど定番の手法ですが、社員教育においては個人の自己管理力に頼ることになります。
企業研修の成果を可視化する学習管理システム(LMS)
企業として、研修の進捗と成果を確実に把握したいという場合は、学習管理システム(LMS)が最適です。LMSは、社員の学習履歴やテスト結果を自動で記録・分析できます。
学習管理システム(LMS)について知りたい方は、以下の記事をご参照ください。企業の導入で成功するコツなど、実践的な内容も幅広くお伝えしています。
学習進捗管理を行うメリット
では、学習進捗管理は、具体的にどのような変化をもたらすのでしょうか? ここからは、学習進捗管理を行うことで得られるメリットを見ていきます。
集中力がアップする
学習進捗管理をするメリットは、集中力の向上です。優先順位を決めて一つずつ取り組めば、迷いや気が散ることが減り、「マルチタスク状態(同時並行処理による効率の悪化)」を抑えられます。
モチベーションを維持できる
学習進捗管理をすることで、モチベーション維持にも効果を発揮します。目標を区切り、「ここまで終わった」と確認できると達成感が得られ、同時に次の学習へ進む意欲が湧いてきます。
挫折を防ぎやすい
学習進捗管理をするメリットは、挫折を防ぎ、継続力を高めることです。学習進捗管理では、「偶発性プランニング(進捗の妨げを事前に想定・対策する手法)」を実践するため、「予定がずれた」場合も柔軟に対応でき、学習の途中であきらめるリスクを減らせます。
学習進捗管理の流れ
学習を計画的に進めるには、「書く・決める・分ける・見直す」の4つを意識すると効果的です。
①やることを「動詞」で書きだす
最初のステップは、やることを「動詞」で表すことです。
例えば、「英単語」「テキスト」など名詞だけでは曖昧なので、「英単語を50個覚える」「1章の問題を解く」のように、目標を動詞に変えましょう。これにより、何をすればいいかが明確になり、行動に移しやすくなります。
②優先順位を決める
次は、「どの勉強からはじめるか」を決めてください。
優先順位をつけておくと、勉強のたびに「今日は何をしようか」と悩む時間をなくせるだけでなく、複数の科目を並行して学習する場合も、混乱せずに取り組めます。
③学習目標を小さく分ける
続いて、学習目標を小さく分けていきましょう。
例えば、「英単語100個」よりも「1〜10」「11〜20」と区切るだけで、一気に現実的になります。目標を達成できると、アドレナリンが刺激されて自然とやる気が湧いてきます。
④定期的に計画を修正する
最終ステップは、振り返りと計画の修正です。
「計画通りに進める」ことに過度なプレッシャーを感じると、結局目標達成が遠のくどころか途中で挫折しかねません。心理的な負担を軽減させ、学習を継続させるためにも、「状況に応じた調整」を事前に盛り込んでおきましょう。
社会人におすすめの無料学習進捗管理アプリ12選

では、社会人におすすめの無料で使える学習進捗管理アプリを12選、4つのジャンルに分けてご紹介します。
- 時間管理
- 進捗管理
- タイマー
- 習慣化
はじめに、各アプリの機能や費用を比較しやすい一覧表からご確認ください。
| ジャンル | アプリ名 | アイコン | 有料プラン | 星評価 |
| 時間管理 | My Time | ![]() |
|
5.0 |
| Hours | ![]() |
|
4.8 | |
| aTimeLogger Pro | ![]() |
|
4.4 | |
| コソ勉 | ![]() |
なし | 3.4 | |
| 進捗管理 | 勉強時間記録 | ![]() |
広告削除:500円 | 4.5 |
| 学習記録帳 | ![]() |
|
4.2 | |
| タイマー | 集中 | ![]() |
|
4.9 |
| 超集中 | ![]() |
|
4.6 | |
| 目標達成タイマー | ![]() |
広告削除:500円 | 4.6 | |
| 習慣化 | my nicca | ![]() |
なし | 4.7 |
| DotHabit | ![]() |
Premium:600円~ | 4.6 | |
| Habitify | ![]() |
|
4.5 |
なお、評価はApp Storeの星評価に基づき、有料プランは主要なものを抜粋しています。
①時間管理
まずは、時間管理に特化したアプリを4つご紹介します。日々の時間の使い方を詳細に記録し、「ムダ」を徹底的に把握・改善したい方におすすめです。
My Time
「My Time」は、時間管理システムを基に開発されたアプリです。ストップウォッチやカウントダウンタイマーに加え、複数のタスクを同時に追跡する機能も搭載しています。
シンプルなインターフェースで初心者でも使いやすく、時間管理を助ける詳細なレポートを作成できます。秒単位で時間を記録し、結果をCSVで出力できるのも特徴です。
Hours
「Hours」は、仕事と生活の質を向上させる時間管理アプリです。シンプルで直感的なインターフェース、効率的に時間を把握できるタイマー機能を搭載しています。
さらに、記録データは強力なチャートで全面的に分析可能です。社会人はもちろん、フリーランサー、学生など効率的な時間の管理をしたい方におすすめです。
aTimeLogger Pro
「aTimeLogger Pro」は、日々の活動を簡単に記録するだけで、自分の時間の使い方を可視化・管理できるアプリです。
25分集中し、5分休憩を繰り返す「ポモドーロ・テクニック」に対応しており、集中力を高めた学習をサポートします。記録したデータはグラフやダイヤグラムで分析でき可能です。
コソ勉
「コソ勉」は、勉強嫌いでも京大に合格したという「ぬり絵勉強法」対応の勉強時間記録アプリです。会員登録は不要で、完全無料で利用できます。
方眼紙のマスを勉強した分だけ塗るため、勉強時間やバランスの把握、時間の使い方の振り返りも簡単です。12種類のペンや方眼紙のカスタマイズ機能も搭載しています。
②進捗管理
次に、科目別の学習量や成績の推移を視覚的に管理し、目標達成までの道のりを見える化するための進捗アプリを2つ見ていきましょう。
勉強時間記録
「勉強時間記録」は、勉強時間を記録し、積み上げ棒グラフで確認できるアプリです。教科ごとに勉強時間を記録するので、勉強が足りていない教科を簡単に把握できます。
広告は無料利用の代わりとして表示されますが、カウントダウン完了後なので集中力は途切れません。また、広告を削除できる有料プラン(500円)も設けています。
学習記録帳
「学習記録帳」は、毎日の学習と試験結果を記録し、科目ごとの累計時間や成績の推移を把握できるアプリです。学習内容をダイアログで細かく入力でき、結果は月間サマリー、年間スコアで表示されます。
シンプルな使い方が特長で、一目で把握できる色分け機能も魅力です。記録時間は15分ごとに設定され、CSVでの書出しのみ料金がかかります。
③タイマー
続いて、集中力を高めるためのポモドーロ機能や、目標達成に特化した時間設定など、タイマー機能に特化したアプリを3つご紹介します。
集中
「集中」は、タイマーを設定し、作業や休憩時間を細かく管理できるアプリです。記録データは曜日別のグラフで振り返ることができ、集中度や計画の進捗状況も客観的に把握できます。
スマホ依存症対策や集中を妨げる行動の防止など、集中力を高めるためのコラムも搭載しており、「ドラマティックに一時停止」「応援コメントがラップ風」などのユニークな有料プランもあります。
超集中
「超集中」は、ポモドーロ勉強法(25分集中+5分休憩)を、自然音BGMとともに実践できるアプリです。1タップで「集中モード」がオンになり、波音や雨音、焚火などのBGMが集中と休憩で自動で切り替わります。
さらに、背景も自動で切り替わり、勉強時間を自動記録し、カレンダーやグラフで成果を「見える化」できるため、やる気を高めたい方に最適です。
目標達成タイマー
「目標達成タイマー」は、科目別に1日の目標時間を設定し、達成状況を確認できるアプリです。普段の学習や試験シミュレーションなど、複数のタイマーを分単位で自由に設定できます。
画面を消しても予鈴や本鈴が通知されるほか、指定した時間に科目ごとのリマインダー通知を設定できます。
④習慣化
最後に、学習を「継続」させることに焦点を当て、モチベーション維持や生活習慣の改善に役立つアプリを3つご紹介します。
my nicca
「my nicca」は、習慣の達成日数に特化した完全無料のアプリです。3ステップの簡単入力で習慣化したい学習を記録でき、「始めた日からの合計達成日数」と「当月の達成日数」という2パターンの実績グラフで努力を可視化します。
また、リマインダー通知で「うっかり忘れ」を防止し、後からのまとめて入力にも対応。細かく管理したい方には「一言メモ機能」で対応しています。
DotHabit
「DotHabit」は、習慣の「できた」をドットで可視化する習慣化サポートアプリです。シンプルな記録と振り返り機能で、自分の行動を客観的に把握し、変化のきっかけを与えます。
このアプリは「習慣」をカテゴリ分けでき、さらに、AIコーチ「DotBuddy」が前向きな習慣作りを応援し、達成をお祝いしてモチベーションを維持します。
Habitify
「Habitify」は、「良い習慣を育て、悪い習慣を手放す」「毎日1%成長」をモットーに、世界で250万人以上の継続をサポートしてきた習慣化・目標管理アプリです。
達成率や連続日数の可視化はもちろん、得意な時間帯やつまずきポイントを発見して改善できます。クロスプラットフォームに対応し、すべてのデバイス間でリアルタイム同期が可能です。
LMSで「確実な学習」「従業員の戦力化」を実現しよう!
このように、個人の学習はアプリで十分ですが、企業全体で見たとき、社員の学習をこの「個人の頑張り」だけに任せるのは正直難しいです。企業が学習進捗管理を導入するにあたり、学習を「仕組み」にすることが重要です。
LMSは、アプリのような手軽な操作で、全社員の進捗を管理画面で一元化できます。さらに、遅れている人へのリマインドも自動で行えるため、「確実な研修修了・社員の戦力化」を目指す企業様に最適です。
エクセルで学習進捗管理表を作る方法
学習進捗管理表は、エクセルを使って作ることもできます。
ここでは、「条件付き書式」という機能を使って、入力した数字に応じてセルに自動で色を塗る方法です。数式はほとんど不要で、視覚的に進捗を把握できます。
ステップ①準備

まず、エクセルのシートに上記のような項目を入力しましょう。
ステップ②達成率を自動で計算する設定
次は、タスク(B列/C列)に「○」が入った数に応じて、達成率が自動で出るように設定します。
- 達成率を表示したいセル(D2セル)をクリック
- D2セルに「=COUNTA(B2:C2)/2」を入力してEnterを押す

- D2セルを選択した状態で、「Ctr」「Shift」を押しながら、「%」を押す
(これで「0.5」が「50%」というパーセント表示に変わる)
- D2セルの右下の角にあわせ「+」をコピーしたい一番下の人の行までドラッグ

この操作で、D2セルに入れた計算式が、下の行のすべての人の達成率のセルにコピーされます。
ステップ②グラフ(色塗り)の自動設定
次は、達成率(D列)に入力された数字に応じて、セルの中に棒グラフ(データバー)を自動で表示させます。
- 達成率のセル(D2から、下の行すべて)を選択
- 「ホーム」「条件付き書式」「データバー」「その他のルール」の順にクリック

- 開いた画面で、以下の3つの設定を変更して「OK」をクリック
・最小値:数値、値に「0」を入力
・最大値:数値、値に「1」を入力
・バーの色:好きな色を選択
- D列の達成率の数字に応じて、自動で色(棒グラフ)が表示

ステップ③完成後の使い方
では、実際にエクセルで作った学習進捗管理表を使ってみましょう。
- タスクを1つ完了:(B2に「○」を入力) → 達成率が50%

- タスクを2つ完了:(C2に「○」を入力) → 達成率が100%

のように変化します。
エクセルの基本である表の作り方は、以下の記事をご参照ください。基本から応用まで幅広く解説しています。
学習進捗管理を挫折させない3つのコツ
学習進捗管理を挫折させないためには、学習への負担を少なくさせることがポイントです。
①記録の手間を減らす
学習の記録は、アプリやエクセルを使った簡易な方法を選びましょう。学習の記録は、時間がかかるほど面倒になり、「結局記録が中断した」ということになりがちです。
例えば、勉強時間を自動計測してくれるタイマー機能、記録内容を「〇」や「ドット」で済ませる手軽なツールがおすすめです。「継続すること」を習慣化するためにも、記録自体が負担にならないようにしましょう。
②学習進捗を可視化する
学習進捗管理は、可視化することにより「どれだけ頑張ったか」が一目でわかります。進捗が明確でないと学習が漠然となりがちで、モチベーション面で続かなくなることが多いです。
達成感が得られ、「もっと続けよう」という意欲を得るためにも、可視化できるツールを活用しましょう。
③成果ごとにお祝いをする
単調な学習を継続させるには、ご褒美や楽しみがやはり必要です。「達成後は何かおいしいものを食べる」など決めるのも良いですが、アプリの「25分集中+5分休憩」、ユニークな「ラップ風応援コメント」などを活用するのもおすすめです。
「できた」ことに対して何らかの報酬があることは、そこに到達したいという意欲を高めてくれます。
学習進捗管理についてまとめ
学習進捗管理は、頑張りを「見える化」することで、継続へのやる気につながります。
アプリやエクセルなど手軽な方法もたくさんありますが、「この研修を絶対に成功させたい」という場合は、LMSが効果的です。社員の成長を企業の力に変えるおすすめのサービスです。



















