こんにちは。前回の「Fusion 360はCAM機能もすごかった!」の記事に引き続き、今回もCAMに関する記事です。
今回は、実際に加工を行うための機械「CNC工作機械」についてご紹介します♪
CNC工作機械の仕組み
CNC は Computer Numerical Control(コンピューター数値制御)の略で、工具の移動量や移動速度を数値制御することを言います。
CNC工作機械は、入力された指令に基づいて X 軸、Y 軸、Z 軸の各軸がモーターで制御されて動作するため、スイッチを入れると自動的に加工を行います。
入力される指令は、Numerical Control の頭文字を取って、「NC データ」と呼ばれます。
NC データの中には制御するコードがかかれており、指令するコードの頭文字に「G」が付くため、「Gコード」と呼ばれたりもします。
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NCデータの作成方法
それでは、CNC 工作機械を動かすためのNCデータはどのように作成するのでしょうか。
NCデータ作成するために、まずは「CAM」で工具の軌跡となるツールパスを作成します。
ツールパスを作成しただけではまだ機械が読み込むことができないので、作成したツールパスを「ポストプロセッサ」を使って、NCデータに変換します。
機械に指令を送る言語(Gコード)は機械毎に違うため、その機械にあったポストプロセッサを作成する必要があります。
ポストプロセッサの設定が間違っていると、CAM上のツールパスとは違った動きになり機械が壊れる可能性があるので、ポストプロセッサはとても重要なものになります。
NCデータを機械に送る
続いて、ポストプロセッサで変換し作成したNCデータを機械に送る方法を、Roland社のMODELA MDX-40Aを例にご紹介します。
作成したNCデータはパソコン上で動く「VPanel」というソフトで読み込みます。
VPanelでは加工原点の設定や、工具を動かす際の送り速度の制御などができます。
VPanelの設定が終わったらあとはPCと機械をUSBケーブルでつないで、機械にデータを送れば機械が動き出します。
加工を一時停止する場合、本体の「View」ボタンを押します。
再開時にはカバーを閉めた状態で「View」ボタンを長押しすると再開することができます。
この機械は、工具が1本しか付きませんが、マシニングセンタと呼ばれる産業用の機械だと、太い工具や細い工具をあらかじめセッティングしておくと、自動的に工具を交換しながら加工をしてくれます!
DMU 50 3rd Generation
出典:DMG森精機
今まではマシニングセンタのような高価な機械しかありませんでしたが、ご紹介しているRoland社さんの機械のほかに、オリジナルマインドさんの機械など、数十万円から手に入るものも多くなってきました。
オリジナルマインド Qt100
出典:オリジナルマインド
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前述で紹介したRoland社の製品で、切削屑や粉塵の飛散を防ぐフルカバー構造なので、オフィスや教育現場でも活躍します。
ケミカルウッドやモデリングワックスなど幅広い材料を切削でき、最終に近い素材でものづくりが行えます。
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3D切削加工をすぐに始めたい方にぴったりの内容です。
他のショップにはない、Fabmartだけの特典なので、ぜひチェックしてみてください。
CNC作成方法~まとめ~
- CAMでツールパスを作成
- ポストプロセッサでNCデータに変換
- NCデータをVPanelで読み込む
- VPanelから機械データを送る
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