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AI Difyとは?CAD業務での活用例や注意点・5つの特徴まで徹底解説

【2026】Difyとは?CAD業務での活用例や注意点・5つの特徴まで徹底解説

「Difyとは?」「プログラミングの知識がなくても生成AIアプリを構築できる?」と疑問を持つ方も多いでしょう。生成AIアプリを構築する際、汎用ツールをそのまま使うだけでは、社内データを十分に活用できなかったり、回答内容が属人的・曖昧になったりすることが多いです。

そこで注目されているのが、ノーコード・ローコードで生成AIアプリを構築できるDifyです。本記事では、Difyの概要をはじめ、5つの特徴・できること、CAD業務においてどのように活用できるのかを詳しく解説します。

Difyとは?

Difyとは?

出典:Dify

Difyとは、プログラミングの知識・スキルがなくても生成AIアプリを構築できるノーコード・ローコードの開発ツールです。基本的には、ドラッグ&ドロップで、

  • チャットボット
  • 文章・画像生成ツール
  • 社内専用AIアシスタント

などを構築できます。

また、テンプレートが用意されているのも魅力の1つで、たとえばチャットボットを構築したい場合は、チャットボット専用のテンプレートを活用して、手軽に開発・運用することも可能です。

Difyと同様にノーコードで生成AIアプリの構築ができるツール「n8n」について、Difyと比較したい方は以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

【2026】n8nとは?CAD業務や製造業で使える自動化ツールを徹底解説

Difyの料金プラン

Difyは基本的に無料で利用が可能です。無料版では200回分のメッセージクレジットを利用できるため、生成AIアプリ構築が初めての方でもリスクなく試用できる点が特徴です。

プラン名 月額料金 メッセージクレジット 想定ユーザー
Sandbox 無料 200(1回限り) 試用者向け
Professional $59/ワークスペース 5,000/月 個人開発者・小規模チーム
Team $159/ワークスペース 10,000/月 中規模チーム

出典:Dify

Difyの料金プランはAIをどれだけ作るかよりも、「誰が・どの規模で・どのくらい日常業務に組み込むか」を基準に選びましょう。 たとえば、設計部門や複数部署でAIアプリを横断的に活用する場合は、Teamプランを選ぶことで、メンバー数・ナレッジ量・リクエスト制限を気にせずスケールさせることができます。

Difyの5つの特徴・できること

Difyの5つの特徴・できること

Difyは生成AIアプリを構築する上で、大きく5つの特徴を持っています。

  1. ノーコード・ローコードで利用ができる
  2. RAGを搭載している
  3. さまざまなLLMが使用可能
  4. クラウド・オンプレミス版に対応
  5. API・BaaS としても利用可能

①ノーコード・ローコードで利用ができる

先述した通り、Difyは専門的なプログラミングスキルを持たない人でも生成AIアプリを作ることができます。Difyのビジュアルエディタでドラッグ&ドロップし、フローをつなげるだけでアプリを構築することが可能です。

そのため、これまでエンジニアに依頼しなければ実現できなかったAI構築・運用も、企画担当者や現場担当者が試せるようになります。

②RAGを搭載している

Difyには、企業データを活用した回答精度を高めるためのRAGが初めから組み込まれており、社内資料や独自ドキュメントをAIの判断材料として利用できます。RAGとは、PDFや業務マニュアル、管理資料などをアップロードすると、内容が自動的に解析・整理され、ユーザーからの質問に応じて関連情報が抽出されたうえで回答が生成される仕組みです。

特に、FAQ対応や設計基準の検索、社内問い合わせ対応などでは、RAGを活用することで自社専用AIを構築できる点が強みです。

③さまざまなLLMが使用可能

Difyツール

Difyでは、LLMモデルを柔軟に使い分けられるのも特徴で、30種類以上のモデルをインストールして試すことが可能です。たとえば、自社専用のメール文章生成AIを作りたいときは、ChatGPTと連携してアプリを構築すると、ChatGPTと同じ精度で文章の出力が可能です。

また、ツールとの連携も可能で、たとえばSlackと連携するとDifyで出力した文章をそのままSlackに送信することも可能です。

④クラウド・オンプレミス版に対応

Difyは、インターネット経由で利用するクラウド型だけでなく、自社サーバー上に構築するオンプレミス運用にも対応しています。これにより、業界のセキュリティポリシーや法規制に合わせた導入が可能です。

たとえば、外部クラウドへのデータ送信が制限される企業でも、社内ネットワーク内にDifyを設置すれば、閉じた環境で生成AIを活用できます。また、オンプレミス運用では中長期的に見てランニングコストを抑えやすく、サブスクリプション型のSaaSと比べて費用管理がしやすい点もメリットです。

⑤API・BaaS としても利用可能

Difyで作成したAIアプリは、単体で使うだけでなく、APIとして他のシステムから呼び出すことも可能です。各アプリには専用のAPIエンドポイントと認証キーが発行されるため、社内システムやWebサービスと安全に連携できます。

そのため、チャットボット機能を既存の業務ツールに組み込んだり、問い合わせ対応やデータ入力を自動化したりといった活用も可能です。AIのロジックを一元管理し、複数のシステムから共通利用できるため、機能追加や改善も効率的に行えます。

Difyでできることについてや、使い方については以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

【2026】Difyで何ができる?特徴から使い方や活用事例、注意点まで徹底解説

Difyの活用例

Difyでは、目的や業務内容に応じて使い分けられる複数タイプのAIアプリを構築できます。ここでは3つのアプリについて、それぞれの活用シーンを具体的に紹介します。

  1. チャットボットの構築
  2. 定型業務自動化アプリの作成
  3. 顧客対応の自動化

①チャットボットの構築

チャットボットは、ユーザーとの対話を通じて質問に答えたり、必要な情報を案内したりする対話型のAIアプリです。Webサイトや社内ツールに設置することで、問い合わせ対応や情報提供を自動化する用途で広く活用されています。 Difyで作成したチャットボットを導入すれば、時間帯に左右されることなく、ユーザーからの質問に対応できます。

特に、よくある質問への対応をAIに任せることで、顧客や社内メンバーの疑問を待ち時間なく解消できます。 また、ワークフローを組み合わせることで、 質問内容をもとに関連資料を検索して回答する質問をカテゴリごとに分類し、処理を分岐させるといった流れを柔軟に設計できます。

②定型業務自動化アプリの作成

Difyは対話型AIだけでなく、決まった手順を繰り返す業務を自動化する用途にも適しています。複数の処理をワークフローとして組み立てることで、人の手を介さずに業務を実行できます。

たとえば、定期的に発生するレポート作成業務では、 必要なデータを取得内容を要約・整理 指定フォーマットで資料を作成といった一連の流れを自動化できます。指定した時間に処理を実行させることで、担当者は確認や判断に集中できるようになります。

③顧客対応の自動化

カスタマーサポート領域でも、Difyは活用可能でAIを活用することで、顧客対応のスピードと品質を同時に高めることが可能です。 Difyで構築したAIチャットをWebサイトやアプリに組み込めば、顧客はいつでも質問でき、商品説明や使い方、トラブル対処方法などを即座に確認できます。

よくある質問はAIがその場で回答し、個別対応が必要なケースのみを担当者に引き継ぐ運用が実現できます。 これにより、サポート業務の負荷軽減やコスト削減につながるだけでなく、顧客満足度の向上も期待できます。また、多言語対応を設定すれば、海外ユーザーからの問い合わせにも自動で対応できます。

Difyを業務で活用する例について紹介しましたが、Difyで構築・運用していくには生成AIに関する知識も必要です。そこで「Difyで自社の業務を効率化する生成AIアプリを構築したい」という方は、生成AIセミナーへの参加がおすすめです。

生成AIセミナーでは、Difyと連携が可能なChatGPTやCopilotの活用方法、自社独自の生成AI構築方法を学習できます。以下のリンクからまずは詳細をチェックしてみてください。

セミナー名生成AIセミナー
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)27,500円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング

Difyを活用する際の注意点

Difyを活用する際の注意点

Difyを活用する際は、以下の2点に注意しましょう。

  1. Difyの商用利用にライセンスが必要な場合もある
  2. セキュリティ対策を実施する

①Difyの商用利用にライセンスが必要な場合もある

Difyは、ノーコードで生成AIアプリを構築できる便利なツールですが、商用利用にライセンスが必要な場合もあります。それが、「a. マルチテナントサービス」と「b. ロゴ・著作権情報」です。実際に以下はDifyの公式サイトで明言されているものです。

a. マルチテナント サービス Dify から書面による明示的な許可がない限り、Difyソースコードを使用してマルチテナント環境を運用することはできません。
–テナント定義: Difyでは、1つのテナントは1つのワークスペースに対応します。ワークスペースは、各テナントのデータと設定のための独立した領域を提供します。

b. ロゴおよび著作権情報 Difyのフロントエンドを使用する際、Difyコンソールまたはアプリケーション内のロゴまたは著作権情報を削除または変更することはできません。この制限は、フロントエンドに関係しないDifyの使用には適用されません。
–フロントエンドの定義: このライセンスの目的上、Dify の「フロントエンド」には、生のソースコードから Dify を実行する場合は web/ ディレクトリにあるすべてのコンポーネント、Docker を使用して Dify を実行する場合は「Web」イメージが含まれます。

引用:Dify

商用利用は基本的に使用可能ですが、ライセンス条件は確認しておきましょう。

②セキュリティ対策を実施する

Difyを業務で活用する際に、重要なのがセキュリティ対策です。生成AIは便利な反面、扱うデータの内容によっては情報漏えいや不適切な利用につながるリスクもあります。

例えば、社内マニュアル、顧客情報、設計データなどをDifyに登録する場合、データがどこに保存され、どのように処理されるのかを理解しておく必要があります。クラウド版を利用する場合は、外部サーバーにデータを預ける形になるため、社内ルールや業界のセキュリティポリシーに合っているかを確認することが必須です。

DifyでCAD業務を自動化・省力化する具体例

DifyでCAD業務を自動化・省力化する具体例

最後にDifyをCAD業務で活用する具体例について2つ紹介します。

  1. CAD設計ルール・社内基準の検索・確認を自動化する
  2. CAD業務の説明資料・手順書作成をDifyで省力化する

①CAD設計ルール・社内基準の検索・確認を自動化する

CAD業務では図面を描く前後に、

  • この客先のルールは何だったか
  • 社内の設計基準では問題ないか
  • 過去に同じ構造でトラブルはなかったか

といった確認作業が頻繁に発生します。これらの情報はPDFやExcel、共有フォルダなどに分散して保存されていることが多く、探すだけで時間がかかりがちです。 しかし、Difyに社内基準書や過去案件資料を登録しておけば、自然な文章で質問するだけで、該当する情報と根拠をまとめて確認できます。

②CAD業務の説明資料・手順書作成をDifyで省力化する

CAD設計では、設計作業そのもの以上に、加工業者向けの注意事項や社内向けの説明資料、引き継ぎ文書などの作成が負担になることがあります。文章を書く作業は後回しにされやすく、説明不足による認識ズレや手戻りの原因にもなります。

Difyを使えば、「この設計の意図を加工業者向けに説明して」「新人向けに構造選定の理由を書いて」といった指示から、文章のたたき台を短時間で生成できます。 設計者は内容確認と修正に集中できるため、資料作成の手間を減らしつつ、伝わりやすい説明を安定して用意できるようになります。

Difyについてのまとめ

Difyはプログラミング初心者でも簡単にAIアプリの構築・活用できるため、「汎用AIでは物足りない」「自社専用のAIを手軽に作りたい」という方にもおすすめです。

また、Difyは単発の便利ツールではなく、業務の流れや社内ルールに合わせて柔軟に設計できるため、「人が判断すべきこと」と「AIに任せられること」を切り分けながら使えるのも特徴です。最初から完璧を目指す必要はなく、まずは一部業務から導入し、効果を見ながら活用範囲を広げていきましょう。

Difyとは?CAD業務での活用例や注意点・5つの特徴まで徹底解説
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