AutoCADの作業効率を飛躍的に向上させるのがAutoLIPSです。そのため、AutoLIPSの勉強しようと検討している方もいるでしょう。その方法の1つとして、書籍での勉強が挙げられます。
本記事ではAutoLIPSの基礎から応用まで、効果的に学ぶための書籍選びのコツと学習方法を紹介します。また、初心者から上級者まで、それぞれのレベルに合わせたおすすめ書籍7選も厳選しました。
AutoLIPS関連の書籍を探している場合は、ぜひ参考にしてください。
AutoLIPSとは
AutoLIPSは、AutoCADに組み込まれたプログラミング言語で、図面作成の自動化や複雑な処理を可能にします。具体的には、LIPSの特徴である柔軟性と拡張性を活かし、AutoCADの機能を拡張できます。
そのため、設計者やエンジニアは、繰り返し作業の自動化や独自のコマンド作成に利用するでしょう。初心者にも比較的取り組みやすく、習得すれば作業時間の大幅な短縮が見込めます。
なお、AutoLIPSについては、次の記事で詳しく解説しています。基本操作などを確認したいときは、ぜひご覧ください。
AutoLIPSのおすすめ書籍【7選】

ここからは、AutoCADのLIPSを勉強するときにおすすめの書籍を紹介します。
- AutoCAD自動化攻略読本
- AutoLIPS標準教科書
- Land of Lisp
- 初めての人のためのLISP[増補改訂版]
- はじめてのLisp関数型プログラミング
- 実践Common Lisp
- AutoCAD Platform Customization:AutoLIPS
各書籍の特徴を表にしてみたので、それぞれを比較してみてください。
| 書籍名 | 概要 | おすすめな人 |
| AutoCAD自動化攻略読本 | AutoCADの自動化全般を解説 |
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| AutoLISP標準教科書 | AutoLISPの基礎から応用まで網羅 |
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| Land of Lisp | ゲーム開発を通じてLispを学ぶ |
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| 初めての人のためのLISP[増補改訂版] | LIPSの基本概念を会話形式で解説 |
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| はじめてのLisp関数型プログラミング | 関数型プログラミングの基礎を学ぶ |
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| 実践Common Lisp | Common LIPSの実践的な使い方を解説 |
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| AutoCAD Platform Customization:AutoLISP | AutoCADのカスタマイズを詳細に解説 |
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それでは、各書籍の特徴を見ていきましょう。
①AutoCAD自動化攻略読本
AutoCAD自動化攻略読本は、AutoCADの自動化技術を網羅的に解説している書籍です。アクションレコーダやスクリプト、コマンドマクロ、AutoLIPS、VBAなど、さまざまな自動化手法を学べます。
初心者にも分かりやすく説明されており、AutoCADの作業効率を向上させたい方におすすめです。また、AutoLISP以外の自動化技術も学べるため、幅広い知識を得られます。
ただし、AutoLIPSの解説はそこまで充実していないので、「AutoCADの勉強をこれから始めてLispについても触れておきたい」といった方に向いています。
②AutoLISP標準教科書
AutoLISP標準教科書は、AutoLISPの基礎から応用まで体系的に学べる書籍です。AutoLISPの関数やAutoCADとの対話方法、オブジェクトの操作など、実践的な内容が含まれています。
PDFでダウンロード可能で、豊富な例題と演習問題が用意されています。AutoLISPを本格的に学びたい方に最適な資料です。
③Land of Lisp
Land of Lispは、ゲーム開発を通じてLISPを学ぶユニークな書籍です。そのため、楽しみながらLISPの基本的な概念や文法を習得できます。
プログラミング初心者や遊び感覚でLISPを学びたい方におすすめです。ただし、AutoCADのLispとは直接関係ないため注意が必要です。
④初めての人のためのLISP[増補改訂版]
初めての人のためのLISPは、LISPの基本概念を会話形式で解説する入門書です。書籍では分かりやすい説明と豊富な例題で、LISPの思考方法を理解できます。
そのため、プログラミング初心者やLISPの基礎を固めたい方に適しています。なお、AutoLISPに特化していないため、補完的な教材として活用するとよいでしょう。
⑤はじめてのLisp関数型プログラミング
はじめてのLisp関数型プログラミングは、関数型プログラミングの基礎からLISPの実践的なプログラミングまでを学べる書籍です。
特に関数型の考え方を身につけたい中級者におすすめです。AutoLISPの高度な活用を目指す方にとって、新しい視点を提供してくれるでしょう。ただし、AutoCAD特有の内容は含まれていません。
⑥実践Common Lisp
実践Common Lispは、Common Lispの実践的な使い方に焦点を当てた上級者向けの書籍です。大規模なプログラム開発や高度なテクニックを学べます。
よって、AutoLISPの経験者で、さらに深い知識を求める方に適している書籍でしょう。ただし、AutoCAD特有の内容は少ないため、補完的な教材として活用するとよいでしょう。
⑦AutoCAD Platform Customization:AutoLISP
AutoCAD Platform Customization:AutoLISPは、AutoCADのカスタマイズとAutoLISPプログラミングについて詳細に解説した英語の専門書です。AutoCADの内部構造や高度なカスタマイズ技術を学べます。
上級者や英語で技術書を読める方におすすめです。また、最新のAutoCADバージョンに対応した情報が含まれているのが強みです。
AutoLIPSの書籍を選ぶコツ

AutoLIPSに関する書籍は、幅広く販売されているため、次のコツをもとに選んでください。
- 自分のレベルに合っているか確認する
- 実践的な実例の有無を確認する
- 著者の経歴や評価を確認する
- 最新バージョンに対応しているか確認する
以上のコツをもとに、自分に合う書籍を選びましょう。
①自分のレベルに合っているか確認する
AutoLIPSの学習効果を最大化するには、自分のスキルレベルに合った書籍を選ぶ必要があります。たとえば、初心者向けの本は基本概念や簡単な例題から始まり、徐々に難易度が上がっていきます。
一方、上級者向けの本は高度な技術や複雑なプログラミング手法を扱います。自分の現在の知識レベルを正確に把握し、少し背伸びする程度の難易度の本を選びましょう。
②実践的な実例の有無を確認する
AutoLIPSは実践的なプログラミング言語です。そのため、理論だけでなく実際のコード例が豊富に含まれている書籍を選ぶとよいでしょう。
実例を通じて学ぶことで、理解が深まり、実務での応用力も身につきます。そのため、目次や内容紹介を確認し、具体的なプロジェクトや課題が含まれているかチェックしてから購入してください。
③著者の経歴や評価を確認する
著者の経験や専門性は、書籍の質に大きく影響します。AutoCADやAutoLIPSの実務経験が豊富な著者の本は、実践的で役立つ情報が多く含まれています。
そこで、出版社のウェブサイトや著者のプロフィールを確認し、著者の経歴や実績をチェックしましょう。また、読者レビューも参考になります。
④最新バージョンに対応しているか確認する
AutoCADは定期的にアップデートされるため、最新バージョンに対応した内容であることが重要です。古い情報は現在のAutoCAD環境では適用できない可能性があります。
出版年や対応バージョンを確認し、なるべく新しい情報が含まれた書籍を選びましょう。ただし、基本的な概念を学ぶ場合は、必ずしも最新版でなくても問題ありません。
AutoLIPSを書籍で勉強するときのポイント

AutoLIPSを書籍で勉強するときは、次のポイントを実践しましょう。
- 基本から段階的に勉強する
- 実践的な例題を積極的に取り組む
- プロジェクトに応用する
- オンラインソースも併用する
- 定期的な復習を継続する
1つずつ実践してAutoLIPSの知識やスキルを習得してください。
①基本から段階的に勉強する
AutoLIPSの学習は、基礎からしっかりと積み上げていくのが重要です。まずは変数や関数といった基本的な概念から始め、徐々に複雑な構文や高度な機能へと進みます。
特に書籍の章立てに沿って順番に学習を進めると、無理なく理解を深められます。基礎を飛ばして応用に進むと、後々つまずく原因になりかねません。焦らず着実に進めましょう。
②実践的な例題を積極的に取り組む
書籍に掲載されている例題やサンプルコードは、必ず自分で入力し実行してみましょう。単に読むだけでなく、実際にコードを書いて動かすことで、理解が深まります。
また、例題を少し変更して動作を確認するのも効果的です。エラーが出たら、その原因を考え解決する過程も貴重な学習機会となります。
③プロジェクトに応用する
学んだ内容を実際のプロジェクトに応用してみましょう。たとえば、日常の設計作業で繰り返し行っている作業を自動化するスクリプトを作成するなどです。
実務に即した課題に取り組むことで、AutoLIPSの実用的な使い方が身につきます。また、小さな成功体験を積み重ねれば、学習意欲も高まるでしょう。
④オンラインソースも併用する
書籍だけでなく、オンラインの情報源も積極的に活用しましょう。AutoCADの公式ドキュメントやコミュニティなどには、最新の情報や実践的なヒントが豊富にあります。
それらのソースは書籍の内容を補完したり、疑問点を解決したりするのに役立ちます。ただし、情報の信頼性には注意が必要です。
⑤定期的な復習を継続する
学んだ内容は定期的に復習し、知識の定着を図りましょう。特に重要な概念や頻繁に使用する関数は、繰り返し復習することで着実に身につきます。
復習の際は、以前の例題を再度解いたり、学んだ内容を自分の言葉で説明したりするのが効果的です。また、新しい知識と以前学んだ内容との関連性を意識すると、より深い理解につながります。
AutoLIPSの勉強が書籍で上手く進まないときの対策

AutoLIPSの勉強を書籍で進めていても、上手くいかないことがあります。
そこで、次の対策を実践してみましょう。
- オンラインコミュニティに参加する
- ペアプログラミングを試す
- セミナーを受講する
以上の対策を実践すると、より効果的にAutoLIPSの勉強を行えます。
なお、AutoLIPSの勉強にも通じる方法について、次の記事で解説しています。効率的な勉強方法を知りたい場合は、ぜひ参考にしてください。
①オンラインコミュニティに参加する
AutoLIPSに関するオンラインフォーラムやコミュニティに参加すると、多くのメリットがあります。
- 経験豊富なユーザーから直接アドバイスをもらえる
- 新しい視点や解決策を得られる
- 実践的な知識を身につけられる など
以上のメリットがあるので、オンラインコミュニティに積極的に参加して、情報収集や質問、相談をしてみましょう。
②ペアプログラミングを試す
AutoLIPSの学習仲間を見つけ、ペアプログラミングを実践してみましょう。2人で一つの問題に取り組むことで、互いの知識を共有し、新しい視点を得られます。
また、一人では気づかなかった解決策を見つけやすくなります。オンラインツールを活用すれば、遠隔地にいる仲間とも協力して学習を進めることが可能です。
③セミナーを受講する
AutoLIPSのセミナーは、集中的に学習できる環境で学べます。
経験豊富な講師から直接指導を受けられるのが大きな魅力です。
また、他の参加者との交流を通じて、新しい視点や情報を得られます。
特におすすめなのが「AutoCAD自動化セミナー」です。
AutoCAD自動化セミナーは、AutoLIPSを含むAutoCADの自動化技術を2日間で集中的に学べます。
初心者でも安心して参加でき、実践的なスキルを短期間で身につけられるでしょう。
また、会場受講だけではなく、ライブウェブナーやeラーニングで受講できるため、どこにお住いでも参加できます。
AutoLIPSやAuto CADについて効率的に勉強したい場合は、AutoCAD自動化セミナーの受講を検討してください。
AutoLIPS書籍のまとめ
AutoLIPSの学習は、適切な書籍選びと効果的な学習方法がカギとなります。自分のレベルに合った書籍を選び、基礎から段階的に学習を進めることがポイントです。
また、オンラインコミュニティへの参加やセミナー受講など、書籍以外の学習リソースも積極的に活用しましょう。
AutoLIPSの習得は、AutoCADの作業効率を大幅に向上させられます。本記事の情報を参考に、着実にスキルアップを図ってください。