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[受講生インタビュー] とってもおしゃれなiPhoneケース

こんにちは、三谷です。
今日は、とってもおしゃれなiPhoneケースを作成された大西さんのご紹介です。

大西邦彦さんは、自動車会社、テーマパークの商品デザイナーを経て現在フリーでメイカーをやっていらっしゃいます。
なるべく石油由来の材料の少ないプロダクトを目指して商品開発を行われているそうですよ。

大西邦彦さんインタビュー

石油由来の材料の少ないプロダクトを目指して商品開発

三谷:こんにちは。とてもスタイリッシュなケースですね!
大西さん:
ありがとうございます。
持ったときに質感を感じられるケースが欲しくて作ってみました。

iPhoneケース

iPhoneケース制作過程

三谷:立体感が凄くいいですね!制作過程を教えていただけますか?
大西さん:
今回は、
  1. アイデアスケッチ
  2. Autodesk ReMake
  3. Fusion360
  4. 3Dプリント
  5. サンディング
  6. マーキング
  7. トップコート

という手順で作成しました。
元になる富士山のデータは国土地理院のサイトからダウンロードしました。
ここはとても親切かつ充実した地形データが揃っています。

地形データ

三谷:私も良く使用させていただいております笑
ただし、国土地理院のデータはstlデータなので、そのままだと編集できないですよね?
大西さん:
そうなんです。
そのため、3DデータをAutodesk ReMakeで開いて形状をカットする作業と、メッシュ数を削減し、三角ポリゴンから四角ポリゴンに変換しました。
四角ポリゴンに変換したデータは、Fusion 360に読み込んだ後ソリッドモデルに変換できますので、ベースのパーツとアッセンブルしました。

3DデータをAutodesk ReMakeで

三谷:なるほど。
手間がかかっているようですが、普通の3DCADではこういう芸当はなかなかできないですからね。
将来的にはその作業もFusion 360上でできるように開発中のようですよ。
大西さん:
そうなんですか!それは楽しみです!
三谷:木材のような質感ですが、どのように作成されたのですか?
大西さん:
今回はプリンターの出力方向を考えて一体ではなく山とベースを分けて出力しています。
プリンターは少しカスタマイズしたGenkei Leptonを使用しています。
ピッチはあえて0.2mmにしてそのまま等高線として表現しています。
私は木質PLAフィラメントの質感が好きなので、若干のパテ修正とサンディング後、極薄の白をエアブラシで塗装、PLAの質感を残した状態にしてあります。

山とベースを分けて出力

山とベースを分けて出力

三谷:3Dプリンターの積層ピッチをあえてデザインに取り入れられているんですね!
かっこいいです。
そしてこのステッカーもかっこいいです!
大西さん:
商品名やスケール、富士山のデータをイラストレーターで制作して、クリアデカールにプリントして転写しています。
その上からマットのトップコートを数回吹いて仕上げています。

仕上げ

大西さん:
なお、完成後自分のスマホで絶賛使用中です笑

スマホ

今後について

三谷:今後は商品化とかも考えられているんですか?
大西さん:
このスマートフォンケースについては型によるサンプルを制作したいと考えています。
特に素材についてはこだわりたいですね。
バイオマスプラやパルプインジェクションなどで目途が立てば製品化しようと思っています。

サンプルを制作

まとめ

三谷:それは楽しみです!
最後に大西さんとFusion 360の関係について教えてください。
大西さん:
関係?!
いかがわしい関係ではありませんが、なくてはならないツールになってきていますね。
以前三谷さんの講師で受講したFusion 360入門セミナーから、スキャンデータなどを活用たり、組立部品を設計するのが凄く楽になりました。
実は今、PLAce株式会社さんの幼児・児童向けのスマートトイ、Pictouch(ピクタッチ)という製品のプロジェクトに参加させていただいています。
この製品のデザインや設計にもFusion 360を活用しておりますので、Fusion 360とはこれからも長い付き合いになりそうです。

Fusion 360

三谷:今後の作品も楽しみですね!ありがとうございました!

大西さんも受講したFusion 360セミナー、全国で開催中です。

 

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