昨今はさまざまな業務効率化をサポートしてくれるツールが登場していますが、そのなかの1つとしてZapierの名前があげられます。この記事では、そんなZapierについて、利用するにあたってどの程度料金がかかるのか解説します。
また、料金プランごとの違いや登録方法などもまとめて取り上げるため、Zapierの導入を検討している人、興味や関心を持っている人はぜひ参考にしてください。
Zapierとは
Zapierとは、Webサービスやアプリケーションでの作業を自動化できるツールです。Zapierを開発したのはアメリカのZapier Inc. という会社で、現在は日本をはじめ世界中で利用されています。
専門的なプログラミングの知識やスキルが必要ない、いわゆるノーコード・ローコードツールと呼ばれるもので、直感的なインターフェースで自動化ワークフローの構築が可能です。
なお、Zapierについては過去記事でも簡単に紹介しているため、そちらも併せてチェックしてください。
Zapierでできること
Zapierは各種ツールやアプリの自動化のみならず、連携も可能です。会社によっては複数の業務ツールを利用しており、情報が一元化されず意思決定スピードに影響が出るケースもあります。
しかし、Zapierがあれがツールやアプリを連携できるようになり、業務効率の向上やチームワークの強化などが期待できます。具体的な例は、以下のとおりです。
| Zapier導入前 | Zapier導入後 |
| 社内の連絡ツールはSlack、外部との連絡ツールはGmailのため、双方のやり取りのために都度連絡ツールを切り替える手間があった | 特定のラベルがついたメールや、特定の相手からのメールが届いた際、その内容(件名・本文・送信者)をSlackの指定チャンネルに即座に投稿することで、情報共有がスムーズになった |
なお、Zapierはノーコード・ローコードツールですが、複雑な仕組みを実現するためにはプログラミングの知識があった方がよいです。Python基礎セミナー講習では、Zapierで利用できるプログラミング言語の1つである、Pythonに関する知識やスキルの習得が目指せます。
講習では実践的なトレーニングが行われるため、学んだ内容をすぐに実際の現場で活かすことが可能です。
| セミナー名 | Python基礎セミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
Zapierが連携できるサービス
Zapierが連携できるサービスは5,000種類以上ともいわれており、そのなかには定番の業務ツールやアプリも含まれています。
主なZapierと連携可能なサービスの一覧は、以下のとおりです。
| メール | Gmail、Outlook、Yahoo!メールなど |
| チャット | Slack、Discord、Chatworkなど |
| ファイル管理 | Googleドライブ、Dropbox、OneDriveなど |
| SNS | X(旧Twitter)、Facebook、Instagramなど |
| マーケティング | HubSpot、Mailchimp、Salesforceなど |
| その他 | Notion、Google Sheets、Airtableなど |
Zapierの料金プラン

Zapierを利用するにあたって、どの程度の料金が必要なのか気になる人もいるでしょう。Zapierにはさまざまなプランが用意されており、プランごとに料金設定が異なっています。
Zapierのプランとそれぞれの料金、機能などは、次のとおりです。
| プラン名 | 料金(月額) | 内容 | 特徴 |
| Freeプラン | 無料 | Zapier自動化プラットフォーム、2ステップZapなど | ・更新間隔は15分 ・使用感を試したい場合におすすめ |
| Professionalプラン | 29.99米ドル(約4,648円) | マルチステップZap、Eメールとライブチャットでのサポートなど | ・更新間隔は2分 ・業務を本格的に自動化したい場合におすすめ |
| Teamプラン | 103.50米ドル(約16,043円) | Zapとフォルダの共有、共有アプリとの連携など | ・更新間隔は1分(最短) ・チームで自動化を進めたい場合におすすめ |
| Enterpriseプラン | 個別見積もり(要問い合わせ) | ユーザー数無制限、高度なセキュリティ | ・更新間隔は1分(最短) ・大企業のDX推進、全社導入を検討している場合におすすめ |
以下では、それぞれの料金プランの詳細情報について解説します。
※1米ドル=155円で換算(2025年12月時点レート)
Freeプラン
Freeプランは、利用料金無料のプランです。料金がかからない一方、Salesforceをはじめとする高度なツールとの連携ができない、更新は15分に1回のためリアルタイム性が低いなど、機能に制限が設けられています。
そのため、基本的に業務用ではなく、Zapierの使用感をチェックしたい場合に適したプランといえるでしょう。
Professionalプラン
個人の業務自動化に最適なプランで、料金は月額29.99米ドル(約4,648円)です。マルチステップZapの利用が可能で、「メールが来たら、AIで要約して、Slackに送り、スプレッドシートに記録する」といった複数工程の自動化もできます。
更新間隔も15分から2分に短縮されるため、さらなる業務スピードの向上が期待できるでしょう。
Teamプラン
組織での運用に適しているプランで、料金は月額103.50米ドル(約16,043円)です。誰かが作ったZap(連携設定)をチームメンバーが修正、確認できる点が特徴としてあげられます。また、処理感覚は1分のため、ほぼリアルタイムで処理できます。
なお、アカウントに招待して利用できるユーザ数は、最大25人です。
Enterpriseプラン
全社導入やガバナンス、AIの安全利用などに特化した最上位のプランです。企業の規模や利用目的に合わせた個別見積もりを実施しているため、料金は決まっていません。
専任のアカウントマネージャーによるサポートが受けられるのが特徴で、導入から運用までスムーズに行えます。
無料プランと有料プランの使い勝手はどの程度違う?
無料プランか有料プランかお悩みの際は、以下表にまとめた違いも判断基準としてご覧ください。
| 無料プラン | 有料プラン |
| ・自動化できるのはシングルステップのみ ・フィルターや条件分岐はなし ・GmailやSlackなどの基本ツールのみ自動化可能 ・更新頻度は15分間隔 |
・マルチステップの自動化が可能 ・フィルターや件分岐が設定できる ・HubSpotやMySQLなどの高度なツールの自動化も可能 ・更新頻度は1〜2分間隔 |
更新の間隔をはじめ、自動化できる工程数やサポート内容など、無料プランと有料プランでは機能に差があります。そのため、使い勝手の良し悪しでストレスを感じたくない場合は、有料プランを選択するのをおすすめします。
料金はかかりますが、相応の快適さを得られるでしょう。
Zapierの料金プランを選ぶポイント

Zapierの料金プランは複数あるため、どれを選択すればよいか迷ってしまう人も少なくありません。その場合は、次のポイントに着目しながら料金プラン選びを進めましょう。
- ステップ数
- 更新頻度
- プレミアムアプリ
それぞれのポイントの詳細は、以下のとおりです。
ステップ数
ステップ数は、自動化の「深さ」が決まる要素です。Freeプランの場合、1つのきっかけ(トリガー)に対して、1つの動作(アクション)しかできません。
Professionalプランをはじめとする有料プランであれば、1つのきっかけで複数の処理を連鎖させられるマルチステップが可能です。業務効率化を本気で目指す場合は、マルチステップが可能な有料プランにするのをおすすめします。
更新頻度
Zapierの更新頻度は、選択するプランによって異なります。更新頻度が高ければ、それだけ業務のスピード感も高まります。
1日の終わりにチェックする程度であればFreeプランでも十分ですが、業務の緊急度が高い場合は更新頻度が高いプランを選択しましょう。
プレミアムアプリ
Zapierには、無料版でも利用できるStandardアプリ、そして有料版でのみ利用できるPremiumアプリの2種類が存在します。
| 種類 | アプリ名 |
| Standardアプリ | Gmail、Google Sheets、Slack、Trelloなど |
| Premiumアプリ | Salesforce、Shopify、QuickBooks、Zendesk、MySQLなど |
もし使いたいアプリがPremiumアプリに分類されている場合は、Premiumアプリが使用できる有料プランにしましょう。
Zapierの登録方法
Zapierを利用するためには、以下の手順で登録を進める必要があります。
- トップページの右上にある「サインアップ」を押下
- メールアドレス、名前、パスワードを入力して「サインアップ」を押下
- 部門、業界、従業員数を入力して「Continue」を押下
- 連携するアプリを選択して 「Finish Setup」をクリック
上記の手順終了後、ダッシュボード画面が表示され、そのままアカウント登録が完了します。
なお、過去記事ではZapierの基本的な使い方に関する情報を紹介しているため、併せてチェックしてください。
Zapierの料金プランを選ぶ際の注意点
Zapierの料金プランを選ぶ際は、いくつか注意すべきポイントが存在します。それぞれのポイントの詳細は、以下のとおりです。
タスクの見積もり
Zapierで処理できるタスクの数は、料金プランによって異なります。もし料金プランの上限を超えるタスクを処理してしまうと、追加料金が発生してしまいます。
そのため、想定しているタスクよりも多めに見積もったうえで料金プランを選択した方がよいです。
プレミアムアプリの利用頻度
プレミアムアプリは、特定の料金プランでしか利用できません。しかし、プレミアムアプリの利用頻度が低い場合、料金の払い損になる可能性が高いです。
普段の業務でどの程度プレミアムアプリを使用するのか、また業務に本当に必要なのかよく吟味したうえで、プレミアムアプリが利用できる料金プランを選択するか決めてください。
Zapierの料金プランに関するよくある質問
最後に、Zapierの料金プランに関するよくある質問について解説します。質問に対する回答も一緒に取り上げているため、順番にチェックしていきましょう。
年払いにすると料金の割引が受けられる?
結論から述べると、年払いを選択すると20〜30%程度の割引が受けられます。そのため、長期間Zapierを利用する予定がある人は、料金は年払いにした方がよいでしょう。
なお、年払いを選択したプランごとの料金の変動は次のとおりです。
| プラン名 | 月払い | 年払い |
| Freeプラン | 無料 | 無料 |
| Professionalプラン | 29.99米ドル(約4,648円) | 19.99米ドル(約3,098円) |
| Teamプラン | 103.50米ドル(約16,043円) | 69米ドル(約10,695円) |
| Enterpriseプラン | 個別見積もり(要問い合わせ) | 個別見積もり(要問い合わせ) |
※1米ドル=155円で換算(2025年12月時点レート)
タスク数が月間制限を超えたらどうなる?
月間制限を超えた場合の挙動は、利用しているプランによって異なります。FreeプランはZapが即座に停止し、翌日の更新日まで再開されません。一方、各種有料プランは上限を超えても動作はストップしませんが、超えた分は自動課金されます。
自動課金による追加料金の発生を防ぎたい場合、タスクの使用率が一定以上の率に達した際に通知が来るように設定する、プラン自体をランクアップするなどしましょう。
利用している料金プランは途中で変更できる?
Zapierの料金プランは、いつでも好きなタイミングで変更可能です。なお、料金プランを変更するか否かは、以下のポイントを把握したうえで決定するのをおすすめします。
- 処理しているタスクの数
- 必要なZapの数
- 使いたい機能
料金プランを変更した場合、新しい料金プランの支払いがすぐに始まります。また、下位プランに変更しても料金の払い戻しはありません。
Zapierの利用料金はプランごとに異なる
以上、Zapierの利用料金、料金プランの選び方などについて取り上げてきました。Zapierの料金は選択するプランによって異なっており、利用できる機能もそれぞれ違います。
そのため、Zapierプランを選ぶ際は料金のみならず、どのような機能が使用できるかまでチェックしましょう。本記事を参考に、目的に適したZapierの料金プランを選択してください。