今回は、Raspberry Pi Zeroシリーズについて解説します!
Raspberry Pi Zeroを使いたいと思っている人や、値段や機能が気になっている人はぜひ参考にしてください。
Raspberry Pi Zeroとは?
![Raspberry Pi zeroとは?](/wp-content/uploads/2019/06/rp-zero-0.png)
Raspberry Pi Zeroシリーズは、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の中の低価格・省電力のシリーズモデルとなります。
サイズも非常にコンパクトで、フリスクサイズとも言われています。
Raspberry Pi Zeroシリーズには、
- ベーシックなモデルの「Raspberry Pi Zero」
- Wi-Fi/BLE機能のついた「Raspberry Pi Zero W」
- センサー類の取り付けに必要なGPIOが最初からハンダ付けされている「Raspberry Pi Zero WH」
の3種類が発売されています。
各Raspberry Pi Zeroの価格とスペックを比較
Raspberry Pi Zeroの種類や価格、スペックについては以下の通りです。
Raspberry Pi Zero | Raspberry Pi Zero W | Raspberry Pi Zero WH | |
---|---|---|---|
発売日 | 2017年2月 | 2017年2月 | 2018年1月 |
値段 | 約770円 | 約1,540円 | 約2,156円 |
CPU | Broadcom BCM2835 1.0GHz |
Broadcom BCM2835 1.0GHz |
Broadcom BCM2835 1.0GHz |
メモリ | 512MB | 512MB | 512MB |
無線機能 | なし | IEEE802.11 b/g/n 無線 LAN Bluetooth 4.1 / BLE |
IEEE802.11 b/g/n 無線 LAN Bluetooth 4.1 / BLE |
USBポート | 1(microUSB) | 1(microUSB) | 1(microUSB) |
イーサネット | なし | なし | なし |
GPIO | 40pin | 40pin | 40pin |
ストレージ | microSD | microSD | microSD |
大きさ | 65×30×5mm | 65×30×5mm | 65×30×5mm |
同じシリーズの中でも若干特徴が違うので、それぞれのモデルを詳しく解説していきます。
①Raspberry Pi Zero
Raspberry Pi Zeroは最もベーシックなモデルで、メーカーの標準価格も約770円とコンピュータとは思えない驚きの価格で提供されています。
ただし、日本で買う場合は、送料や手数料で高くなってしまいます。
このモデルは、ベーシックゆえにWi-Fi機能がなく、GPIOもハンダ付けが必要なので、この3つの中では上級者向けのモデルといえます。
機能が制限されている分だけ、最も省電力という特徴もあります。
②Raspberry Pi Zero W
Raspberry Pi Zero Wは、Raspberry Pi ZeroにWi-FiとBluetoothの無線機能がついたモデルとなっています。
無線機能が搭載されているRaspberryの中では、最も手に入れやすい価格のモデルと言えるでしょう。
③Raspberry Pi Zero WH
Raspberry Pi Zero WHは、Raspberry Pi ZeroにGPIOが最初からハンダ付けされたモデルとなっているため、この3つの中では、最も手間をかけずに扱うことができます。また、拡張性のあるおすすめのモデルです。
ここまで、Raspberry Pi Zeroについて比較してきましたが、そもそも価格は気にしない、多少大きくてもいい!という方は、Raspberry Pi 3 Model B+をお勧めします。
Raspberry Pi Zeroは、省電力やコンパクトなサイズを重視している方向けのシリーズですね。
Raspberry Pi Zero WHの購入方法
Raspberry Pi Zeroは海外の製品なので、購入するには海外から取り寄せるか、取扱店から購入する方法になります。
また、皆さんおなじみのAmazonから購入することもできますね。
Raspberry Pi Zero WH 基板
![Raspberry Pi Zero WH 基板 (Wi-Fi & Bluetooth、GPIOピンヘッダー実装済みモデル) (1個)](/wp-content/uploads/2019/06/rp-zero-02.jpg)
他にも、スターターキットやケースもセットで販売しているショップもあります。
Raspberry Pi Zero WH コンプリートスターターセット
![Raspberry Pi Zero WH コンプリートスターターセット(Basic 16GB)](https://cad-kenkyujo.com/wp-content/uploads/2019/07/c12e33ffcf3e48ea61385a98345049fb.jpg)
初めてRaspberry Piを購入されるという方は、スターターキットと一緒に購入されると楽だと思います。
Raspberry Pi Zeroでできること
続いて、Raspberry Pi Zeroでできることをまとめてみました。
ルーター
Raspberry Pi Zero WやRaspberry Pi Zero WHは無線機能を持っているので、無線ルーターとしても構築が可能です。
IoTのエッジデバイス
Raspberry Pi Zero シリーズの特徴として、省電力が挙げられます。
そのため、場合によっては、バッテリーでの駆動が必要となるIoTのエッジデバイスとしても重宝します。
センサーからデータを収集し、処理したものをサーバーに送るなんてことも可能です。
監視カメラ
Raspberry Pi Zeroは監視カメラとしても利用できます。
ただ撮影し記録するだけでなく、Raspberry Piの中で画像処理をさせることも可能なため、撮影の対象によってアラートを出すなど、オリジナルのカスタマイズを行うことも可能です。
この際に、機会学習などと組み合わせることで、より精度の高い判別を行うこともできます。
Raspberry Pi専用のカメラモジュールも発売されているので、組み込みも容易にできます。
Raspberry Pi Zeroの初期設定方法については、以下の動画をご参照ください。
Raspberry Piに興味のある方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
Raspberry Pi Zeroシリーズについてまとめ
今回は、Raspberry Piの中でも小型で安価なRaspberry Pi Zeroシリーズについて解説しました。
Raspberry Pi Zeroは安いので初心者でも手が出しやすく、初めてRaspberry Piを使ってみようという方に非常におすすめです。
ぜひこの機会にRaspberry Pi Zeroを手に入れて、気軽に開発を進めてみてください。
![Raspberry Pi Zero(W/WH)とは?機能や価格・購入方法を徹底解説](https://cad-kenkyujo.com/wp-content/uploads/2019/07/catch06-375x245.jpg)