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【2024】CADオペレーターへの転職は未経験でも可能?資格の有無も解説

近年はIT人材の不足により、製造業や建設業などを中心にCADオペレーターの求人を出している企業は増加傾向にあります。特に若年層世代を中心に働き方の多様化によって転職を考えている人も多いかと思います。
しかし、CADオペレーターと聞くと「難しそう」「資格やスキルがいるのでは?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?

IT人材が不足している今だからこそ、未経験でもチャンスがあると言えます。本記事では、CADオペレーター転職は未経験でも可能なのか?必要な資格や勉強方法についても詳しく解説します。

未経験でCADオペレーターに転職は可能

未経験でCADオペレーターに転職は可能

結論、未経験でもCADオペレーターに転職は可能です。CADオペレーターは資格も必要なく、社内教育を実施している企業であればCADに関する操作スキルや知識がなくても働くことができるでしょう。

ただし、転職を考えているのであれば早めに行動を起こしたほうが良いです。
なぜなら、基本的に未経験で求人を募集している企業の多くは若い人を対象としていることが多いからです。

企業側も「即戦力」として人材を求める傾向にあり、CADに関する仕事に携わっていた経験がある人を積極的に採用します。若いうちであれば未経験でも「ポテンシャル採用」で転職できますが、30代・40代になると未経験からの転職はハードルが高くなるため、早めに行動を起こしましょう。

【2024】未経験でもCAD業界の求人はある?就活のポイントや学習方法を解説

IT業界は人材不足

未経験であってもCADオペレーターとして転職できる大きな要因として「IT人材不足」によるものです。

経済産業省が発表した「IT人材育成の状況等について」では、2015年時点での人材不足数はおよそ17万人だったのに対して、2024年ではおよそ40万人、2030年には58万人もIT人材が不足すると予想されています。

引用:経済産業省

CADオペレーターに転職することで収入は上がる?

CADオペレーターに転職することで収入は上がる?

CADオペレーターに転職することで年収が上がるとは一概に言えませんが、国税庁が発表した「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は433万円でした。

一方で、CADオペレーターの平均年収は415万円と国内の平均年収と比較すると低い傾向にあります。ただし、平均年収は「年代」「雇用形態」「勤続年数」によって変動するため、一概に収入が低いとは言えないでしょう。

転職によって給与を上げたいのであれば、応募前に求人サイトを確認してみましょう。

転職で有利になる!取るべきCAD資格

転職で有利になる!取るべきCAD資格

CADオペレーターは資格が必須ではありませんが、取得しておくことで転職を有利に進められるでしょう。
ここでは以下3つの資格を紹介します。

資格名 試験レベル 概要
CAD利用技術者試験 ・2次元CAD利用技術者試験基礎
・2次元CAD利用技術者試験 1級(建築、機械、トレース)2級
・3次元CAD利用技術者試験 1級、準1級、2級
CADソフトに関する知識やスキルを評価するための技術試験
CADデザインマスター認定試験 なし CADに関する作図能力を測る試験であり、実務に活かせる技術を求められる
オートデスク認定プログラム ・初級
・中級
・上級
AutoCADを中心とするオートデスク製品ユーザーの実務に則したCADの操作・活用スキルを測る試験制度

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験とは、CADソフトに関する知識やスキルを評価するための技術試験です。CADに関する知識だけでなく、パソコン処理などの知識も必要になるため幅広く知識を身につけることができます。

試験の種類は

  • 2次元CAD利用技術者試験基礎
  • 2次元CAD利用技術者試験 1級(建築、機械、トレース)2級
  • 3次元CAD利用技術者試験 1級、準1級、2級

に分かれています。

未経験の方であれば2次元CADの「基礎」から受けることをおすすめします。

CADデザインマスター認定試験

CADデザインマスターは日本デザインプランナーが主催する試験でAutoCAD、Jw_cadなどを使用しCADに関する作図能力を測る試験です。知識だけでなく実務に活かせる技術を求められます。

CAD利用者技術試験と比較すると少しレベルは上がりますが、転職に有利となる資格です。

オートデスク認定プログラム

オートデスク認定プログラムは世界共通の認定資格であり、AutoCADを中心とするオートデスク製品ユーザーの実務に則したCADの操作・活用スキルを測る、試験制度です。

試験レベルは初級・中級・上級とあり、中級・上級に関してはAutoCADを操作した時間が400時間以上あることが受験資格です。世界認定資格であるため、知名度も高く転職では有利に働くでしょう。

そのほかのCADに関する資格に関しては下記記事を併せてご覧ください。

キャド研を運営する株式会社VOSTがAutodesk社のATCから表彰していただきました!

転職前にCADを勉強する方法

転職前では面接や技術試験などが行われます。業界未経験であっても多少の学習は必要です。ここではCADを勉強する方法を2つ紹介します。

  • 独学で勉強する
  • 講座・セミナーで学ぶ

独学で勉強する

CADに関する知識は独学で勉強可能です。参考書やyoutubeを使用すれば場所を選ばずに勉強できるため自身のペースで勉強できます。ただし、モチベーションを保つことが難しく未経験であれば専門用語などわからない箇所も多いでしょう。

専門の講師に教えてもらえるわけではないので自身で解決へと導く力も必要になり、効率が悪く時間がかかることを念頭に置いておきましょう。

講座・セミナーで学ぶ

CADを本格的に学びたいなら講座やセミナーで学習することをおすすめします。

講座やセミナーは効率よく勉強できるだけでなく、人脈作りや知識をより深めることが可能になります。自身が転職を考えている時期がある場合、独学では追いつかない可能性もありますが講座やセミナーであれば心配ないでしょう。

ただし、講座やセミナーによって費用が数十万〜数百万円する場合もあるため、受講する講座やセミナーの精査が必要です。

未経験でCADオペレーターの転職はやめとくべき?

未経験でCADオペレーターの転職はやめとくべき?

CADオペレーターは需要がある一方で「未経験では厳しい」「やめとくべき」という声も耳にします。
なぜ、そのような声があるのか?理由を3つ紹介します。

  • 専門知識や技術が必要
  • 長時間のデスクワーク
  • 勉強を継続する必要がある

専門知識や技術が必要

CADに関する知識や操作スキルは簡単に身につくものではありません。未経験から独学での学習となると膨大な時間がかかります。
そのため、未経験では難しいと言われることが多いようです。

もちろん、未経験からCADオペレーターの転職に成功している人も多いですが、専門学校や大学を卒業している人に比べると、転職は不利になります。

長時間のデスクワーク

CADオペレーターは長時間のデスクワークを強いられます。前職は「外を歩き回る営業職」「現場で活躍する製造職」などノンデスクワーカーであれば、長時間のデスクワークは苦痛と感じるかもしれません。

年齢を重ねるごとに腰や肩など不調が出ることも多く、体のケアが必要です。

勉強を継続する必要がある

近年では様々な機能が搭載されたCADソフトがあります。毎年、提供会社から新しい機能が搭載されたソフトが発売されれば、ソフトを使いこなす自身のスキルアップも必須になってきます。

また、CADオペレーターは需要が高まっていることから転職を考える人も多くいます。ライバルが多いため、知識やスキルを磨き続ける努力は必要でしょう。

CADオペレーターへの転職に将来性はある?

CADオペレーターへの転職に将来性は十分にあると言えます。

近年はAIの急速な発展によりCADソフトでの製図・修正・調整などをAIで代替できるようになってきました。しかし、設計士やデザイナーの意図を細かく汲み取った製図は難しく、人間の手で行う必要があります。

もちろん、今後AIが発展を続ければCADオペレーターの需要は減少すると予想できます。これからはAIに負けない知識やスキルを身につけるのではなく、AIとの協働体制をどれだけ構築できるかが生き残っていく手段と言えるでしょう。

CADオペレーターに転職する際の求人の探し方

CADオペレーターに転職する際の求人の探し方

CADオペレーターに転職する際の求人の探し方について以下3つの視点から解説します。

  • Webで調べる
  • 転職エージェントを利用する
  • ハローワークを利用する

Webで調べる

求人を探す上で最も主流な方法が「Webサイトで調べる」です。Webサイトには多くの求人が掲載されており、自身が希望する条件に合わせて求人が探せます。ただし、自身で求人を精査し、内容などをよく読んでミスマッチを防ぐ必要があります。

転職エージェントを利用する

転職エージェントを利用すれば、未経験からCADオペレーターの転職を成功させる確率が高くなります。転職エージェントは自身の希望条件に合わせて求人を探してくれるだけでなく、企業との仲介や面接や試験に対する対策も行ってくれます。

未経験であれば、CADオペレーターの転職は難しいと考える方は相談だけでも転職エージェントにすると良いでしょう。完全無料で利用できるエージェントが多いのも魅力です。

転職エージェントの選定にお困りの方はCAD業界に特化した転職支援「キャド研リクルート」を利用してみてはいかがでしょうか。大手転職サイトには掲載されていない未公開求人も多数あり、未経験の方でもCAD業界に精通した専門の転職エージェントが内定まで無料でサポートいたします。

ハローワークを利用する

ハローワークは日本に500ヶ所以上設置されており、転職を希望する人であれば誰でも利用できます。地元の求人が多いのが特徴で、登録も簡単にできます。ハローワークは転職エージェントほど手厚いサポートはありませんが、自身で求人を検索でき担当者がサポートしてくれるため転職をスムーズに進めることができるでしょう。

未経験からのCADオペレーター転職は簡単ではない

未経験からのCADオペレーター転職は簡単ではない

CADオペレーターは需要が高まっていることから転職を考える人が多くいる一方で、ライバルが増えていることも理解していく必要があります。未経験からCADオペレーターの転職を考えているのであれば、早めに行動に移しましょう。

また、未経験から転職を成功させたいのであれば一定のスキルや知識を身につけ転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントにお困りの方は「CAD業界に特化した転職支援サービス」をご利用してみてはいかがでしょうか?

CADオペレーターへの転職は未経験でも可能?資格の有無も解説
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