facebook

おうちで宇宙遊泳?!是非体感してください!

先日、「おうちで宇宙遊泳」プロジェクトのお手伝いをすこ~しだけさせていただきましたので、そのレポートです。
パソコンやスマートフォンで、無料で宇宙遊泳を体感できる動画付きの記事です。
※まとめたらすごく長くなりましたが、最後まで是非お読みください。

「おうちで宇宙遊泳」は、「宇宙をもっと身近に感じてもらいたい」という願いを持った近藤さんの挑戦です。

001

今回のミッションはこうです。

1.箱の中にアクションビデオカメラのGoProを、6方向が同時に映せるようにセッティング。

002

2.大きな風船にくっつけて飛ばし、その過程を撮影

003

3.約30,000mの上空まで飛び、風船は割れる。

パラシュートで落ちた箱をGPSで追跡して回収、撮影された6方向の映像をつなぎ合わせたら、、

004

4.世界初!360°映像の完成!!

というわけです。
資金は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で集められ、めでたくプロジェクトスタートしました!

005


しかしこのプロジェクト、開発期間がわずか1ヶ月という短さ。
と、同時に、そのビジョンに共感して名乗りを上げた、Fusion 360エヴァンジェリスト藤村さん。設計を一手に引き受けた、プロジェクトの救世主!

006

と、同時に私への連絡。


007
008


・・・

009

以下、書きます。


※関連記事:アルミの悪夢
https://cad-kenkyujo.com/mini4ku/


月曜というのはこのやり取りの4日後でして、流石にそれは無理ということでちゃんと納期をもらい、削りました。

今回は設計データがちゃんと出来上がりました。かっこいいですね!

010

中はこんな感じ。GoProが6台収まっています。

011

今回、外装はストラタシス社さんの協力で3Dプリントされます。
そして私が作ったのがコチラ。

012

落下の際にパラシュートが取り付くフックです。
強度が必要な部品のため、アルミで作成します。

013

いつも通り、Fusion 360のCAM機能を使ってツールパスを作成します。

014

同時に注文していたアルミ材も到着。

015

削ります。

今回は、お台場にあるコワーキングスペースMONOさん(https://mono.jpn.com)にて加工を行いました。

削ります。

016

できた!

017

裏表加工を行いましたが、これで完成になるほど簡単ではありません。
実はこの部品、こんな風にボルトで取り付けるため、穴をあけないといけません。

018

今回使用した機械ではこの穴は一気にあけられませんので、別途、治具(ジグ)と言われる専用の押さえ具をケミカルウッドで作り、穴あけを行いました。

019

この茶色い治具は、穴あけが終わったら捨てられる運命です・・・

020

あと、すっかり忘れていた「ロゴ掘っていいよ」の言葉を思い出し、こちらも掘りました。

021

あと、怪我もしました。

022

そして完成!

023

同時に外装パーツも出来上がり、組み立て作業も少し見学しました。

024

はまった!

025

手前がプロジェクトリーダーの近藤さん、奥がFusion 360エヴァンジェリストの藤村さんです。
苦戦しながらも組み付けは完了しました。

026

この後、設計変更や落下テスト、耐久性テストなどを経て、メキシコでの打ち上げに成功していますが、その間は私の手を離れてしまっていたため詳細は省略。

そして、2017年4月12日、ついに完成された360°動画が公開されました!

027

すごいの一言です!ちゃんとバルーンが割れてパラシュートが開くところも収録されています。

ここから先は、百聞は一見に如かずということで、是非見てみてください!
視聴できるサイトはこちら、360 Channel(https://www.360ch.tv/)。360度動画が見れるサイトです。

028

ちなみに、Fusion 360の読みは「フュージョンスリーシックスティ」ですが、360 Channelは「サンロクマルチャンネル」だそうです 笑

https://www.360ch.tv/videoview/363

【動画の視聴方法】
動画を見ることができるのは、VR機器かPCかスマートフォンです。
特殊なものは持っていないよ!という方、安心してください。
・PC
上記URLにて動画を再生し、画面内をマウスでぐりぐりドラッグすることで、360度いろいろな方向を見ることができます。
・スマートフォン
上記URLにて動画を再生し、スマートフォン自体をいろいろな方向に動かしてみてください。上を見上げると画面も上を向きます。

もっとリアルに宇宙遊泳したいよ!というかた、安心してください。
・簡易HMD(ヘッドマウントディスプレイ)
スマートフォンを入れるだけで簡易的なVR映像が見れるグッズが低価格で販売しています。「ハコスコ」などが有名でしょうか。
・VRデバイス
この機会に?!Playstation VRやOculus Rift、Gear VRなどで視聴できます。

動画の最後には、Partnership会社として、しっかりと会社名を入れていただきました!!
ありがとうございます!

029

いかがだったでしょうか。宇宙とか成層圏と言うと、とてつもなく難しい技術が必要のように感じますが、実はそうではありません。
わずか1ヶ月足らずで試作から打ち上げまで完遂できてしまうのは、3DプリンティングやFusion 360のようなソフトが広まってきているからできることですね。

近藤さんが挑戦するに至った経緯は↓に詳しく掲載されていますので、こちらの記事も是非ご覧ください。
外部リンク:
https://www.buzzfeed.com/keigoisashi/hero?utm_term=.xxplDKPrq#.momo73gD6

実はFusion 360のデータを気軽にVRやARで見れるソフトも出てきています。今度その使い方の記事などもアップしていきますので、お楽しみに!

最新情報をチェックしよう!