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【近況報告】イジュのドイツ留学レポート♪@5月 KISDプロジェクト

こんにちは!この時期のドイツでは、寒くてセーターを着た次の日は半袖を着るほど暑いというなんだか安定しない気温で毎日の服選びが大変です。
学校でビザを取るための証明写真を印刷していたのですが、等身大サイズになってしまいちょっと学校で話題になってしまいました。

新しいプロジェクト

今月は新しいProjectが始まりました。
[Nerf Nard3] というおもちゃの銃(以下Nurf)を使った、人を撃たないで楽しめる新しいゲームを考えました。
ドイツではみんな知っているおもちゃで幼少期から遊ぶそうです。
使ったのはこの銃↓

2週間一日中授業があり短期集中で展示会を目指すプロジェクトです。
私はこのProjectでプロトタイプを早く作って検証を繰り返すということに重きを置きました。
まずはどういう遊び方ができるか探るため、みんなで的を狙って撃ったりインクをつけてみたりといろんな方法をためし、子供の頃に戻ったようで楽しかったです。
その後スケッチで新しいゲームのアイデア展開をしました。
私以外はみんなドイツ人のクラスだったのですが、絵を描くことで自分のアイデアを伝えられるので言語のディスアドバンテージがある分、毎回の授業では誰よりも一目みてわかるスケッチを目指しました。
おかげで教授にもスケッチを毎回褒められました。
別の授業ではディスカッション漬けだったので言葉を介在しないでもデザインの話ができるのが久しぶりで嬉しかったです。

この授業では毎日新しいプロトタイプが求められるのでこれでもかというくらい工房にこもって作業しました。
特に古びた鉄を拾ってきて曲げてやすって、表面をアセトンでならしてはまたやすりを繰り返してピカピカの鉄にしたときはよくここまで綺麗にしたなという達成感がありました。
私のプロダクトは目隠しをして周りの右!左!などの声を聞きながらオブジェクトを撃つものでした。
目隠しをしているので「オブジェクトに当たったときに音がなるようにしよう!」と思い、鈴をつけて音がなるようにしましたが、なかなか思ったような音が出ず丸2日くらい音の響きを研究しプロトタイプを作りました。

作ってみてはみんなに試してフィードバックを貰うのを繰り返すことによって最後は狙った音がでたときにはやったーっと叫ぶほど嬉しかったです。
そして鉄を曲げ木を切り色を塗り、想像どおりいかないときは何でこんなに大変なのを考えたんだと自分を恨みつつ、ついにゲームが出来上がったときには嬉しくて学校中のみんな会う人会う人みんなに見せてまわりました。

ついに展示会の日、50人くらいのビジターが来てくれてゲームで遊んでもらいました。
自分が考えたゲームを楽しそうに遊んでくれる様子は本当に作って良かったなと思い、デザイナーの冥利につきます。
同時に改善点へのフィードバックももらえました。
スイカ割りとこのゲームは似ているのですが、スイカ割りなんてものはドイツにはないため、紙面だけで1からルールを理解してもらうのが難解でもう少しわかりやすくする必要があると思いました。

ドイツ留学での課題

このプロジェクトを通して、考えて作って意見をもらうのサイクルを最速で行えたのは自分自身の大きい収穫でした。

一方サービスデザインの授業ではコンセプトやリサーチを繰り返しています。
未来の新しいデザイナーの職業を論文を元に話し合うのですが、抽象的な話題と専門用語が中心でこの授業はずっと自分の意見が持てずに苦労し、クラスがある火曜日が憂鬱でした。
2ヶ月ほど発言で苦労しているこのプロジェクトですが自分の課題点は2つありました。

1つは英語力。会話の単語のレベルがグンとあがり1つの分の中に2単語くらい知らない単語ができます。
2つ目は存在感です。リスニングはできるものの矢継ぎ早に話すみんなのスピードに圧倒されて自分の発言を躊躇うくせがついていました。
この時メンバーからは授業中の発言数の少なさによって、おとなしくて意見を持たない人と思われていたと思います。
発言しない人だと思われることで私の発言を聞いてくれようとする土壌がなく、どんどん悪循環に陥っていました。
この問題点に対して、いままで英語力のアプローチで状況を変えようと英語を勉強したり事前に意見を準備したりしていたのですが、ミーティング中に次々と話題が変わる4時間のミーティングには耐えきれていませんでした。
そして5月後半にやっと気づきました。課題点2つを解決したければ2つ解決策を考えないといけなかったのです。
2つ目の課題点、存在感を取り戻すために、本当は意見を持っていてアクティブな人だと表明する必要があると思いました。
そこからはイベント企画をしてみんなに料理をふるまったり、コンペを企画したりしてクラスメイトと喋る機会を増やしました。
また、みんなとダンスをしたり床に絵を描くことによって存在感を出しました。
その結果、私も発言しやすくなり分からない単語も聞き返しせるようになりました。
今では「なんでそんなに元気なの?」と聞かれるほどになりました。

↑企画したイベントの写真

プライベートでは日本DAYを満喫

さてプライベートでは、今月は日本デーという日本のお祭りがありデュッセルドルフまで行って友達と花火をみたり日本のコミック市場に行ったりしました。
どこに行ってもビールを飲むのはドイツのお決まりで日本のビールをみんなで堪能しました。
身近には日本に興味がある友達が多く、日本人が周りに私しかいないため集中的に質問が飛んできます。
アニメがプリントされている抱き枕に対してどうおもっているのか、日本の労働環境についてどう思うのか、なぜ挨拶で握手をしないのかなど私が考えたこともなかったようなトピックを質問されるので私自身も考えるきっかけになって新しい日本に対する考えを日々アップデートしていっています。


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