初めてイラストレーターを触る方は、
- 他のデザインソフトと操作が全然違う
- 触ってみても何から始めればいいのか分からない
と感じることがあるかもしれません。
そこで今回は、イラストレーター初心者の方に向けて、基本的な操作やツール、便利な機能について分かりやすく説明していきます!
イラストレーターの基本操作3選
まずはイラストレーターの基本中の基本である簡単な操作についてご説明します。
新規ドキュメントの作成を行う
イラストレーターでデザインを始める際は、用途に応じた仕様やサイズを選択します。
新規ドキュメントの作成手順
- イラストレーターを起動し、「新規作成」をクリックします。
- 「新規ドキュメント」画面でカテゴリータブ(例:「モバイル」「Web」「プリント」)から用途を指定します。
- 空白のドキュメントが表示されたら、「プリセット」で制作物のサイズを設定します。
- 「プリセットの詳細」パネルで、サイズや解像度などを確認します。
- 右下の「作成」ボタンをクリックすると、新規ドキュメントが作成されます。
用途に応じた正しい設定を行うことで、仕上がりの品質を確保できます。
線を描いてみる
イラストレーターで自由に線を描くには、ツールバーの「鉛筆ツール」を使用します。
鉛筆ツールを使った線の描画手順
- 「プロパティパネル」で線の幅と色を選択します。
- 線の開始位置でマウスをドラッグし、Windowsの場合は「Alt」キー、macOSの場合は「Option」キーを押しながら線を引きます。
- 線の終了位置でマウスのボタンを放します。
- 線が接続されたらキーを離して完成です。
ペンタブレットの活用で作業効率アップ
鉛筆ツールの使用時には、ペンタブレット(ペンタブ)を利用すると作業がよりスムーズになります。ペンタブレットは、板状のタブレットと専用のタッチペンで構成されており、ペンで描いた内容がデジタル化されてパソコンに反映されます。
ペンタブレットを使用することで、筆圧を反映させたり、細かい線を調整したり、消しゴム機能を活用したりと、マウスでは難しい操作が簡単に行えるようになります。また、タッチペンのボタンやホイールは、自分の作業スタイルに合わせて自由にカスタマイズすることが可能です。
マウスでも操作可能ですが、ペンタブレットを活用することで、より自由度の高い作業が実現します。
色をつけてみる
イラストレーターでは、「ライブペイントツール」を使用して、閉じた線の中を塗りつぶすことができます。
ライブペイントツールを使った彩色手順
- 「シェイプ形成ツール」の中にあるライブペイントを右クリックで選択します。
- 「選択ツール」を使用して、塗りたい図形をすべて選択します。
- 選択した図形にポインターを移動し、「クリックしてライブペイントグループを作成」と表示されたらクリックします。
- ライブペイントグループを作成した後、塗りたい部分にポインターを移動します。
- 矢印キーで色を選択し、塗りたい箇所をクリックして彩色します。
ライブペイントツールの追加オプション
ライブペイントツールをダブルクリックすると、「ライブペイントオプション」が表示されます。この中で「線をペイント」を選択すれば、図形の輪郭部分にも色をつけることが可能です。上記の基本操作を覚えることで、イラストレーターの基本機能を効率的に活用できるようになります。
さらに応用的な操作を学ぶ際にも、これらのスキルが役立ちます。次のステップでスキルを深めていきましょう!
イラストレーターでよく使う基本のコマンド
次に、イラストレーターで使えるコマンドの中から基本的なものをご紹介します。
線を描く(ペンツール)
ペンツールを使用して、直線や曲線を描画します。
まずツールパネルからペンツールを選択します(ショートカットキー「P」)。1点目をクリックして位置を指定し、次の点をクリックすると直線が描かれます。曲線を描く場合は、点をクリック後にドラッグして曲線の角度を調整します。すべての操作が終わったら、Ctrl + Enterを押して描画を確定します。
四角形や長方形を描く(長方形ツール)
長方形ツールを使えば、簡単に四角形や長方形を作成できます。
まず、ツールパネルから長方形ツールを選択します(ショートカットキー「M」)。描画したい位置をクリックし、ドラッグして幅と高さを指定します。数値を入力することで正確なサイズの四角形を作成することも可能です。
円や楕円を描く(楕円形ツール)
楕円形ツールを使って、円や楕円を描画します。
ツールパネルから楕円形ツールを選択します(ショートカットキー「L」)。円を描く場合は、描画位置をクリックしてドラッグします。Shiftキーを押しながらドラッグすると、正円を描くことができます。Shiftキーを押さずにドラッグすれば、自由な形の楕円が描けます。
テキストを入力する(文字ツール)
文字ツールを使用して、デザインにテキストを追加します。
ツールパネルから文字ツールを選択します(ショートカットキー「T」)。アートボード上の任意の位置をクリックして文字を入力します。フォントやサイズ、色などはプロパティパネルで設定可能です。文字を選択した後に編集することで、デザインに合わせたスタイリングができます。
イラストレーターの高度なコマンドや機能
次に、高度なコマンドや機能として、クイックガイドの活用と、便利なテンプレート機能についてご説明します。
クイックガイド
クイックガイドは、オブジェクト同士の位置関係や間隔を視覚的に確認しながら正確なデザイン作業を進められる機能です。この機能を使えば、オブジェクトをドラッグして移動する際に、他のオブジェクトとの整列や間隔をリアルタイムで確認できます。
さらに、ガイドを使用して特定の位置や角度にオブジェクトを配置することも可能です。必要に応じて、表示メニューから「スマートガイド」を有効にし、スムーズな作業を実現しましょう。
テンプレート機能
イラストレーターでは、テンプレートを活用することで作業の効率化が図れます。標準化されたテンプレートを使用することで、デザインプロジェクト全体を統一し、スムーズなデータ共有が可能になります。
テンプレートの設定方法は以下の通りです。
まず、使用頻度の高い設定やデザイン要素を含んだファイルを作成します。このファイルを「テンプレートファイル(.ait)」として保存し、次回以降のプロジェクトで活用します。テンプレートを使用することで、毎回同じ設定を繰り返す手間が省け、作業時間を大幅に短縮できます。
また、Adobeが提供するテンプレートライブラリを活用することで、プロジェクトに適したデザインフォーマットを簡単に選択することも可能です。
イラストレーターのこれらの機能を活用すれば、作業効率が向上し、プロジェクト全体の質を高めることができます。次のステップでは、これらのツールを具体的にどのように使いこなすかを学んでいきましょう!
イラストレーターの基本操作が学べるセミナー2選
ここでは、イラストレーターの基本操作を学べるセミナー・講座を2つご紹介します。
1. イラストレーター基礎セミナー
Illustrator基礎セミナーでは、会場での対面講習のほかに、ライブウェビナーやeラーニング形式でも受講することが可能です。時間や場所を選ばず、自分のペースで学習できるため、学生や忙しい社会人にもおすすめです。
セミナーのカリキュラムは、2日間にわたって構成されており、イラストレーターの基本操作や初期設定から、オブジェクトの作成、選択、編集、デザインの整理方法、データ管理や活用方法など、幅広い知識を習得できます。一通り学ぶことで、イラストレーターを使った基本的なデザイン作業を習得できるため、新人研修やスキルアップを目指す社会人にも最適です。
また、基礎を習得した後は、さらに便利で効率的にイラストレーターを活用するために、応用的なテクニックを学ぶステップアップ講座もおすすめです。作業の効率化を目指しながら、より実践的なスキルを身につけることができます。
2. Adobe Illustrator コース(基礎編)
「アドビことはじめクリエイティブカレッジ」のIllustratorコースは、基礎から応用までを効率的に学べる全18回の講座です。デザインの基本知識を学んだ後、Illustratorの操作や機能を習得し、最終的に作品制作に挑戦する実践的な内容が特徴です。講座はライブ配信とオンデマンド形式で行われ、質問が可能なオフィスアワーや、プロによるゲストトークも用意されています。
カリキュラムはオブジェクトの操作や色・線の扱い、レイヤー活用、他のアプリとの連携まで幅広く、卒業課題で学んだスキルを実践できます。経験豊富な講師陣の指導により、初学者から実務で活用したい方まで対応した内容となっています。Creative Cloudの有償メンバーが対象で、段階的にスキルを高めたい方に最適な講座です。
イラストレーターの基本操作が学べる動画
イラストレーターの基本操作を動画で学びたい方は、初心者向けの解説動画を参考にするのがおすすめです。特にYouTubeには、実際の操作画面を見ながら学べる動画が多数公開されています。基本的なツールの使い方から簡単なデザインの作成方法まで、視覚的に学べるため、初めての方でもスムーズに理解できます。
動画を活用することで、文字や図だけではわかりにくい操作方法を具体的にイメージでき、実践的なスキルを短時間で習得することが可能です。
イラストレーターの基本操作についてまとめ
ここまで、イラストレーターの基本操作について簡単に紹介してきました。
イラストレーターは、デザインソフトの中でも高機能で柔軟性が高い一方、操作方法が独特で難しいと感じることもあります。そのため、サポートや講習を活用しながら、効率よく操作を習得することが重要です。
イラストレーターの詳しい操作方法をしっかり学びたい方や、今後仕事で利用する予定の方は、イラストレーター基礎セミナーを受講することをお勧めします。
基礎セミナーでは、2日間でイラストレーターのスキルを実務レベルまでアップできる内容が提供されるため、初心者でも安心して学べます。これを機に、ぜひイラストレーターを活用したデザインの世界に挑戦してみてください!