こんにちわ!Chisatoママです。
本日は、解析対象モデルの作成作業に関するtopicsです!
株式会社JSOLが、7月5日よりLS-DYNAのIGA(Isogeometric解析)用モデル作成ツール「IGA Tool」の提供を開始!
従来のFEM(Finite Element Method)解析では、構造物の表面形状を複数のメッシュ(要素)で分割することで、コンピューターシミュレーションにより物理現象を再現していました。
一方、IGAは、構造物のCADジオメトリ(形状)を活用した解析が可能であるため、従来のFEM解析に比べ、解析対象モデルの作成作業を効率化し、精度の向上と解析時間の短縮も見込めます。
IGA Toolができるまで
IGAは、現在も研究が進められている先進的な分野であり、欧米の自動車メーカーやサプライヤーを中心に着目されている技術です。
JSOLが販売する衝撃・構造解析ソフトウエアLS-DYNAにも従前から機能として実装されていました。
IGAを用いるには、解析対象となるCADモデルを元に、全ての面が4辺で構成され、隣接する面の制御点が共有されているといった、IGAの要件を満たす適切なモデルをあらかじめ用意する必要があります。
しかし、このIGA用モデルへの変換は容易ではなく、IGA機能を用いる際の課題の1つになっていました。
そこで、JSOLの協業先の1つである、株式会社エリジオンが、LS-DYNA向けIGA用モデル作成ツール「IGA Tool」を開発しました。
「IGA Tool」を使うことでCADモデルからIGAで使用可能なモデルに変換でき、LS-DYNAのIGAを用いた解析も手軽に試せるようになりました。
IGA tool 主な機能
IGAではCADデータに近いフォーマットでかつ滑らかな形状を保持した解析が可能です。
IGA Toolは、CADモデルの品質チェックおよび修正を行い、LS-DYNA IGAに適切なNURBS Patchを作成します。
対象のNURBS PatchをLS-DYNA解析用インプットファイルとして出力できます。
・CADモデルの品質チェックと自動修正
・クロスフィールドを活用した4辺面作成機能
・LS-DYNAインプットファイルの出力
参照:https://cae.jsol.co.jp/product/struct/igatool/